モバP「検非違使さっちゃん (9)
短いです
元ネタは今昔物語集「検非違使忠明」です
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今は昔、幸子といふ検非違使ありけり。
若女にてありける時、清水の橋殿にして、京童部といさかひをしけり。
幸子「フフーン、ボクは今日もバッチリカワイイですね!」
幸子「今日もボクのカワイさを京都中に見せてあげましょう!」
ドン!
幸子「あっ、ごめんなさい、大丈夫ですか?」
小梅「…え、えと…どこに…目…つけてるの…」
幸子「え?小梅さん?えと、すみませんでした」
小梅「…ぁ、謝るだけじゃ…ダメ…」
京童部、刀を抜きて、幸子を立てこめて殺さむとしければ、幸子も刀を抜きて、御堂の方ざまに逃ぐるに、御堂の東の端に、きのこあまた立ちて向かひければ、その傍にえ逃げずして、
小梅「…えと、確か……かくごぉ!…」
幸子「うわ!カワイイボクに傷がついたらどうするんですか!こうなったらなぜかもっている刀で応戦です、さすがボク!備えは完璧ですね!」
小梅「…てい…そい…!…」
幸子「こ、小梅さん強い!カワイイボクは戦略的撤退をしますよ!」
輝子「フヒ…逃げれると…思ったか…」
幸子「し、輝子さん!?
輝子「…行け!きのこたち…フヒ…」
幸子「こっ、これじゃ逃げれません、ボク大ピンチです!」
蔀のもとの有りけるを取りて、脇に挟みて、前の谷に躍り落つるに、
蔀のもとに風しぶかれて、谷底に鳥の居るやうに、やうやく落ち入りにければ、そこより逃げて去にけり。
幸子「あっ、あの扉、パラシュート代わりに使えませんかね」
輝子「フヒ…何をブツブツ…言っている…」
幸子「パラシュートはお仕事でいっぱい練習しましたしカワイイボクなら大丈夫なはずです!」
小梅「…ぁ、危ないよ?…」
幸子「捕まえようったってそうはいきませんよ!ボクは自分を曲げません!」
幸子「神様、仏様、茄子様!カワイイボクをお助けください!てい!」ピョンッ
幸子「さすがボク!しっかり風を受けれています!」
幸子「とっとっと、フフーン、空から舞い降りるカワイイ天使!輿水幸子です」
幸子「今のうちに逃げてしまいましょう!」
京童部ども谷を見下ろして、あさましがりて、立ち並みて見けれども、すべきやうもなくて、やみにけりとなむ。
小梅「…す、凄い…」
輝子「フヒ…やるな…」
小梅「…えと、どうしよう…?…」
輝子「…帰ってホラーでも見ようか…フヒ」
小梅「…うん…!…」
P「て言う夢を見たんだが、どうだ?実際に142'sでやってみないか?」
幸子「なんでボクがパラシュートで飛ぶ役なんですか!もうやりませんよ!」
小梅「…私は…悪役…ですか…」
輝子「フヒ…要再検討…だな…」
おわり
スレタイ
モバP「検非違使さっちゃん」
です
鉤括弧忘れてましたね
おつ
142'sは愛らしいなあ!
おつー
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