星空凛「部長!」 (29)
凛「海未ちゃんがラブアローシュートをしている写真を撮ってきたにゃ!」
にこ「でかしたわ! 凛!」
凛「でもニコちゃん。この写真をどうするにゃ?」
にこ「決まっているでしょ? 海未の弱みに──」
海未「ほう。私の弱みがどうかしましたか?」
にこ「げぇ! 海未!?」
凛「逃げるにゃ! ニコちゃん!」ピュー
にこ「当たり前よ!」ピュー
海未「二人とも待ちなさい!!」ガオー
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凛「部長!」
にこ「なによ?」
凛「がんだむって何にゃ?」
にこ「あんた、そんなことも知らないの?」
凛「教えて欲しいにゃ」
にこ「仕方がないわね。がんだむって言うのはアムロとシャーって言う人が戦うロボットアニメよ」
凛「流石にこちゃんにゃ!」
にこ「あったりまえよ!」ドヤッ
凛「それじゃあ、ジムの種類を5種類以上教えて欲しいにゃ」
にこ「え? 事務?」
凛(にわかだったにゃ)
凛「部長!」
にこ「なによ?」
凛「えヴぁって何にゃ?」
にこ「あんた、そんなことも知らないの?」
凛「教えて欲しいにゃ」
にこ「仕方がないわね。えヴぁっていうのは……そう、あれよ! 逃げちゃ駄目だ的な!」
凛「流石にこちゃんにゃ!」
にこ「あったりまえよ!」ドヤッ
凛「それじゃあ、使徒の名前を全部教えて欲しいにゃ」
にこ「え? シート?」
凛(にわかだったにゃ)
凛「部長!」
にこ「……なによ?」
凛「ぼとむずって何にゃ?」
にこ「ロボットの方?」
凛「そうにゃ」
にこ「あんまり詳しくないわよ」
凛「それでも教えて欲しいにゃ」
にこ「仕方がないわね。ボトムズって言うのはアストラギウス銀河を二分する
ギルガメスとバララントは、もはや開戦の理由など誰も知らない戦争を100年も
続けていた。その“百年戦争”の末期、ギルガメス軍の一兵士キリコ・キュービィーは、
味方の基地を強襲するという不可解な作戦に参加させられる。その作戦でキリコは軍の
最高機密「素体」を目にしたため軍から追われる身となり、町から町へ、星から星へと
逃亡の旅を続ける。その逃亡と戦いの中で、やがて陰謀の闇を突きとめ、自分の出生に
関わるさらなる謎の核心へとせまっていく──そんな話よ」
凛「」
凛(ガチだったにゃ)
凛「部長!」
にこ「なによ!」
凛「海だにゃ!」
にこ「泳ぐわよ!」
穂乃果「いえー!」
凛「にゃー!」
海未「待ちなさい! 三馬鹿! まずは練習をですね」
絵里「まぁまぁ、海未。たまには良いじゃない」
海未「ですが」
希「これもまた青春やで」
凛「にゃー!」バシャッ
にこ「やったわねぇ!」バシャバシャ
穂乃果「えーい!」バシャッ
海未「……分かりました。でも、練習は行いますよ」
絵里「ふふっ、そうね」
凛「部長!」
にこ「なによ?」
凛「でっかい絵里ちゃんが居るにゃ!」
にこ「これは!? ハイパージャンボ寝そべりぬいぐるみ絢瀬絵里!」
凛「長い名前だにゃ」
にこ「そう、もう出ていたのね」
凛「ふかふかしていて気持ちよさそうにゃ」
にこ「ふふん。ハイパージャンボ寝そべりぬいぐるみ高坂穂乃果を手に入れている以上、
私がハイパージャンボ寝そべりぬいぐるみ絢瀬絵里を手に入れるのは必然ね!」
にこ(でも獲れるかしら? 穂乃果の時も結構設定が厳しかったわよね)
ガコン
凛「獲れたにゃ!」
にこ「まじで!?」
凛「はい。ニコちゃん」
にこ「?」
凛「プレゼントにゃ」
にこ「いや、でも、あんたが獲ったんでしょう?」
凛「ニコちゃん集めているんでしょ?」
にこ「まぁ」
凛「もらって欲しいにゃ!」
にこ「……ありがと」
凛「にゃ!」ニコニコ
凛「部長!」
にこ「なによ?」
凛「耳かきしてほしいにゃ!」
にこ「はぁ? なんでニコが」
凛「ニコちゃんに甘えたいにゃ」
にこ「……仕方がないわね。この間のお礼代わりにやってあげるわ。ほら、膝の上に頭をのせなさい」
凛「にゃ」ゴロン
にこ「なによ、綺麗じゃない」
凛「♪」
にこ「……」カリカリ
凛「♪」
にこ「あっ! 動くんじゃないわよ」コリッ
凛「にゃ」
にこ「……あと、ちょっと、そこ、あ、……よっしゃ!」デッカイノトレタ
凛「♪」
凛「部長!」
にこ「なによ?」
凛「肩もみしてあげるにゃ」
にこ「何よ突然?」
凛「耳かきのお礼にゃ」
にこ「いや、あれはぬいぐるみのお礼だし」
凛「気にしないにゃ。ふむふむ、こってますにゃお客さん」モミモミ
にこ「まぁ、ねぇ。あ、そこ」
凛「もみもみもみもみにゃ」モミモミ
にこ「あぁ! 生きていて良かった!」
凛「大袈裟にゃ」モミモミ
にこ「あんた上手いわね」
凛「かよちんにたまにやってあげてるにゃ」モミモミ
にこ「……ああ、こってそうよね、あの子」
凛「にゃ!」
凛「部長!」
にこ「なによ?」パカ
凛「一緒にお昼ご飯を食べようにゃ」
にこ「花陽と真姫は?」
凛「希ちゃんにワシワシされてるにゃ」
にこ「逃げてきたのね、あんた」
凛「えへへ」
にこ「まぁ、良いわ。座りなさいよ」
凛「にゃ!」パカ
凛「そのお弁当、ニコちゃんの手作り?」
にこ「まぁね」
凛「凛と取り換えっこして欲しいにゃ」
にこ「その卵焼きもらっても良い?」
凛「そのから揚げと交換にゃ」ハイ
にこ「良いわよ」ハイ
凛「美味しいにゃ♪」
凛「部長!」
にこ「なによ?」
凛「冬休みの宿題が終わらないにゃ!」
にこ「……」
凛「ニコちゃんの写させて!」
にこ「真姫に頼みなさいよ(と言うか学年違うじゃないの)」
凛「真姫ちゃんは自力で頑張れって言うにゃ!」
にこ「花陽は?」
凛「流石に10年連続は頼みづらいにゃ」
にこ「……頑張りなさい」
凛「……ニコちゃんの意地悪」
にこ(一年生の宿題すら分からないなんて口がさけても言えない)
凛「部長!」
にこ「なによ?」
凛「遂にラブライブだにゃ!」
にこ「そうね」
凛「ニコちゃんは緊張していない?」
にこ「してるわよ、もちろん。でも、それよりも、夢が叶うことの嬉しさが優っているわね」
凛「……流石ニコちゃんにゃ」
にこ「あんたは大丈夫?」
凛「ニコちゃんとお話していたら大丈夫になったにゃ」
にこ「……悔いのないくらい全力でいくわよ!」
凛「がってんにゃ!」
凛「♪」
花陽「凛ちゃん、ご機嫌だね」
凛「毎日が楽しいにゃ」
真姫「もうすぐ卒業式ね」ポツリ
花陽「……うん。凛ちゃんは大丈夫?」
凛「……寂しいにゃ。絵里ちゃんとも希ちゃんとも別れたくないにゃ」
真姫「……ニコちゃんは?」
凛「え……?」
花陽「ニコちゃんといつも仲良くしていたもんね、凛ちゃんは」
真姫「流石のニコちゃんも留年は逃れたらしいわね」
花陽「……自分かってだけど、留年して欲しかったかな」
真姫「絶対にニコちゃんに言えないけどね」
凛(ニコちゃんが卒業?)
凛(一年生はにこりんぱな)
凛(あ、真姫ちゃんが居ないにゃ)
凛(……まきりんぱな。一年生はまきりんぱな……)
凛(そっか……ニコちゃんは三年生なんだ……)
凛(一緒に卒業するって、凛は勝手に思い込んでいたにゃ)
凛(部長、そう、ニコちゃんは部長さんだったにゃ)
凛(……嫌だな)
凛(卒業なんて……)
にこ「元気ないわね? 凛」
凛「ニコちゃん……」
にこ「あんたらしくないわね。何かあったの?」
凛「ねぇ、ニコちゃん」
にこ「ん?」
凛「ニコちゃんは卒業、するの?」
にこ「まぁ、ね」
凛「留年しないの?」
にこ「ちょっと! いくら私でも留年はしないわよ!」
凛「……留年、しないの……?」
にこ「……おいで」
凛(なんだかニコちゃんがとっても優しい表情をしているにゃ。
だから、凛はまぶたが熱くなるのを誤魔化すようにニコちゃんに抱き着いたにゃ)
にこ「まぁ、色々あったわね。あんたと一緒に居るとよく海未に怒られたわね」
凛(大体はニコちゃんが主犯にゃ)
にこ「でも、まぁ、楽しかったわ」
凛(うん)
にこ「考えてみれば、私を部長って呼ぶのはあんたくらいのもんだったわよね」
凛(楽しかったにゃ……)
にこ「嬉しかったわよ。部長って呼ばれて」
凛(……凛もにゃ)
にこ「まぁ、私は色々あって部長なんて自称できるほど立派じゃなかったけど、それでも嬉しかった」
凛(……)
にこ「……」
凛「……ニコちゃん……」
にこ「なあに?」
凛「……卒業、……しないで、欲しい、にゃ……」
にこ「ごめん、それはできないわ」
凛「嫌にゃ! ニコちゃんと別れたくないにゃ!」
にこ「もう、困った後輩ね」
にこ「良い? 凛。私が卒業してもそこで縁が切れるわけじゃないわ」
にこ「その気になれば、いつだって会える。卒業なんて形だけのものなのよ」
凛「でも! でも……。凛は嫌にゃ! ニコちゃんが居ない学校なんて、とってもとっても寂しいにゃ!!」
にこ「ほんと仕方がない後輩ね」ナデナデ
にこ「ねぇ、凛。私と一緒に居た時間は楽しかった?」
凛「……うん」
にこ「笑顔で居られた?」
凛「……うん……」
にこ「それじゃあ、最後まであんたは笑顔で居なさい。私がこの音ノ木坂に居た思い出は、最後まであんたの笑顔でとっておきたいの」
凛「……」
にこ「だから、泣いて良いのは今だけよ。……今だけ、思いっきり泣いても許してあげる」
凛「……ニコちゃんも、……泣いているにゃ……」
にこ「今だけ特別よ」
にこ「ほらっ」ポンポン
凛「……っ……」
凛(凛は情けないほどみっともなく、大きな声をあげて泣いた)
凛(ニコちゃんは、そんな凛を優しくずっと抱きしめてくれた、にゃ)
凛「部長!」
にこ「なによ?」
凛「卒業おめでとうございますにゃ!」
凛(ニコちゃん、今の凛の笑顔はどうかにゃ? ちゃんと笑えている?)
にこ「ありがとう」
凛(ニコちゃんは最高の笑顔を浮かべてくれた。だから、きっと凛も──)
終
シンプルなにこりんでした。
休憩時間が終わるので、それでは。
最近ハイパージャンボをSSに登場させるのがマイブーム。
乙
すげぇ読みやすかったし、こういう雰囲気の話好き
パイセンがちゃんと先輩してるっていいな 乙です!
良かったけど、さすがににゃーにゃー言い過ぎにゃ
おつにゃ
よかったにゃ
テンポがよくて非常によい
乙
読みやすくて面白かったです!
にこりんも良いものだな
乙!
乙です!
sage忘れてた、すまん…
乙
良かった乙
このSSまとめへのコメント
にこの中の人はエヴァに詳しいけどな
泣けた!
ガチでねw