博士「助手の男君で実験してみた」(28)

博士「さて男君、君につけられているのは心の声が聞こえる装置だ」

男「なんと」


博士「一週間ほどなにがあっても取れないようになっておる その後勝手に外れるわけだ」


男「ふむふむ」


博士「まぁせいぜい耐え抜いてくれたまぇ」


男「?」

男『どういう意味だ?耐え抜くって』テクテク


男『人の心が聞こえんのってそんな辛いのかな』テクテク


<ママー、アノヒトヒトリデハナシテルヨー

<シッ!ミチャイケマセン!


男「………ん?」

男『え?…これってまさか』


―研究室―


博士「~♪」


「おいぃぃぃぃいいい!!」


ガチャ


男「騙したなこのハゲ!!」


博士「は…はげじゃねぇぇええ!!」

男「俺の心が周りに筒抜けじゃねぇかあああ」


博士「お前が勘違いしたんだろーが!」


男「詐欺師!ハゲ!反射板!!」


博士「ちょっ…おねがいやめて!!」

男「………」『ハゲ!鏡!電球!毛根もっと死ね!』


博士「心から言わないで!いろいろときつい!耐えれない!」

友「そのへんにしといてやんなよ」」

男「お!友!」


友「やぁ 君も苦労してるみたいだね でもやりすぎだよ 博士泣いちゃってるし」


男「わかった ごめんよ博士 言い過ぎた」 『ハゲ!ハゲ!』


博士「ぐふぁ!」バタリ


友「男……やりすぎだよ…」

男「俺これからどうすりゃいいんだよ…」


友「君の心の声が周りに聞こえちゃうんだよね」


男「そうなんだよ…友、なんかいい方法ない?」


友「うーん…」

男「………」チラッ


友「…うーん…」


男『貧乳…』


友「」グサッ


男「ヤベッ」


友「き…君はなかなか言ってくれるね」ヨロッ

いいぞ続けろ

男「ま…まて友 今のは事故だ」


友「人が君のために真剣に考えてるときに……君って人は!」


男「すいません!すいません!」


友「ま…まぁ今回は許してあげるよ 君も被害者なわけだし」


男「ありがたや!ありがたや!」

友「だけど…博士はなんのためにこの装置を君につけたんだろう」」

男「どーせふざけてつけたに決まってらぁ!」


友「うーん……でも困ったね 明日から学校だし一週間どうする?」


男「お助けを!お助けを!」ガシッ


友「ちょ//足にしがみつくなぁ!//」


男『スベスベだなぁ……あれ?剃り残し……ぶへぁ!!』ドカッ


友「ききき君は!なにを考えてるんだ!そして剃り残しとか言うなぁ!///」

友(うわっホントじゃないか…なんでよりによって男に発見されるんだよ)シクシク

―翌日ー

友「さぁ そろそろ行かないと遅刻だよ」


男「わーたわーた、そう焦るでない。んじゃ母ちゃんいってくる!」


友「おばさん行ってきます!」


母「はーい気を付けて!友ちゃん男をよろしくね!」


友「任せてください」


男「なにそのガキ扱い」『友は体がまだガキだけどな!』


友「ぐはっ…」ヨロッ

友「あ…朝からなかなか…」ヨロヨロ


男「ん~?なんのことかな?」ニヤッ


友(こいつ……確信犯か!)


女「二人とも~!おはよ~!」テテテッ


友「おはよう、女ちゃん」


男「おはよう女ちゃん!」『女ちゃん今日もかわいいよ女ちゃん』


女「えっ//」

友「なっ!?」バキッ


男「どぶぁっ!!!」バタッ


女「え!?大丈夫男君!」


友「大丈夫だよ慣れてるから」


男『大丈夫じゃないわこの貧…ぶほぉ!!!』ボコッ


友「はぁはぁ…もう行こう女ちゃん!」


女「え!?うん……」

―学校―


先生「んじゃ コレ解いてもらおっか」


男「zzzz」スヤスヤ


友(男…寝ちゃってる)ジー


先生「ん?じゃあ寝ている男に解いてもらおうか」スタスタ


男「zzzz」スヤスヤ


先生「すぅ…………」イキスイコミ


友(先生が男の耳元に……!?)


先生「ドッカァァァアン!!!」


男「ぎゃああああ耳がああああ」

先生「どうした男!飛び起きたなぁ!」ハッハッハッ


男「う~」『くっそぉ~胸毛お化けめ』


先生「ほう………」モジャモジャ


男「あ」


友(バカ…)


先生「うおおおぉぉおおん!!」

友ちゃんかわいいよ支援

サトラレか

男「いだだだだ!ちょ タンマ!胸毛が!胸毛が痛い!」ジャリジャリ


先生「好きで胸毛生やしてるわけじゃねえんだよオラオラ!」ジャリジャリ


男「アッ―!」ジョリジョリジョリ!!!!!



友(男……どうして君はそう人の地雷ばかりを踏むんだ…)

友ちゃんペロペロ

―放課後―


友「今日1日で君がバカだってことが改めてよくわかったよ」


男「友 お前はこの機械をつけてないからバカにできるんだ!ほんっっと恐ろしい機械でっせコレ!」


友「はいはい」

チリンチリン

女「お二人さんまた明日ね~」シャー

友「またねー!」フリフリ


男「ばいばい!」『うっひょー!女ちゃんかわいいでぇ女ちゃん!』


友「」ズキッ

期待

支援せざるをえない

友(やっぱり……男は女ちゃんが好きなんだな)ショボン…


男『女ちゃあああん!』


友(その証拠に 私は一回も男の心の声で「かわいい」はおろか、なにか前向きなことを言われたことがない)ズーン


友(まったく…この機械は私にとっても辛いものがあるな)ハァ…


男「友、博士んとこよってこうべ!」

友(…)ショボーン

男「おい…友?」


友(………)ズーーン


男『………』



男『やっぱ貧にゅ…』「あべしっ!」バキッ

―研究室―

男「おーす博士」


友「博士こんにちは」


博士「来たな男!友!これを見ろ!」デデーン


男「おい…これはまさか」


博士「そう!お前のそのマシンを小型化に成功した!しかも簡単に取り外し可能!そぉい!」ポイッ


男「うわ」ペタッ


『なに作ってんだハゲ!』『それよりこれをはずせよハゲ!』


博士「ぐへぇっ!!」グサグサ

友「こんなに小さいなんて うっかり着いちゃっても気づかないね」ジー


男「ほんと要らんもんばっか作りやがって」ペリッ ポイッ


博士「ああっ!投げ捨てた!」

支援

待っとるよ

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