モバP(以下P)「━━でまぁ、魚をくわえたドラ猫追いかけて裸足で走ってしまってな。それを話したら、凛にうっかりP兵衛と名付けられてしまったんだ、ははは」ハハッ
まゆ(どうしてPさんは、まゆとお話してる時に、他の女の子の話を楽しそうにするんでしょうか。……意地悪です)ギリッ
まゆ(それに、何だかいつもと違う匂いがします。どの女の匂いなんでしょうか)
まゆ「今、Pさんはまゆとお話をしてるんです。違いますかぁ?」
P「ン、そうだな」
まゆ「なら、他の女の子の話をしないで下さい……!」
P「……何の話だ?」
まゆ「今、楽しそうに凛ちゃんの話をしてたじゃないですか」
P「ああ、そう言えば言ってなかったな。凛は男だ」
まゆ「えっ?」
P「というか、所属アイドルで女子なのはまゆくらいじゃないか?」
まゆ「……ええっ!?」
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なん……だと……?
これはまゆも男のパターン
斬新すぎる
………………
…………
……
まゆ「えっと、つまり凛ちゃんは凛君だったってことですかぁ?」
P「ああ。言う機会がなかなか来なくってな……」
まゆ「男子禁制のライバル地獄だと思ってたけど、違ったんですねぇ……。まゆ、驚いちゃいました」
P「黙っててすまない。それと、男所帯に女子一人にさせてたのは、本当に申し訳なかった。過ごし辛かったか?」
まゆ「ずっと気付かなかったくらいだから全然です。ただ、そんなに性別が偏るのは不思議ですねぇ……」
まゆ「……まさか、Pさんの趣味ですかぁ?」ジロッ
P「いや違う。全て偶然だ」
川島さんやウサミン、木場さんも?
まゆ「偶然にしたって、出来過ぎじゃありませんかぁ?」
P「……運命、かもしれない」
まゆ「運命?」
P「性別不詳の人と縁があるというか、そういう星の生まれかもしれなくてな。スカウト、しばらくして男だとカムアウト……の連続なんだ」
まゆ「そんなに多く発生してるんですかぁ?」
P「まゆ以外はほぼこのパターンだ」
まゆ「そういう数奇な運命もあるんですねぇ」
P「言えるのはまゆくらいかもな。今までお母さんだと思ってた人が、実はお父さんだったって経験をした、だなんてな」
まゆ「まさか、あの日挨拶に行ったお義母様の正体は……」ワナワナ
P「追求しないぞ」
星の巡りで説明出来るレベルなのか母親が実は父親って……
まゆ「でも、本当に女装してる子ばっかりなんですかぁ?」
P「何か疑問でも?」
まゆ「たとえば晴ちゃんとか、むしろ女の子らしいというか……」
P「男子だな」
まゆ「凛ちゃんも、やっぱり?」
P「やっぱりな」
まゆ「光ちゃんは?」
P「男子の変身だな。ゲルにもなれる」
まゆ「まさか、智絵里ちゃんもですかぁ?」
P「智絵里は天使だから性別がないぞ」
まゆ「異次元殺法ですねぇ。菜々さんは?」
P「……どうしても、本当にどうしても聞きたいか? 後悔しないか? 口外したら精神の均衡を失うまでバカ歩きで事務所の周囲を行進させてから、U12組に対して『オレンジやバナナを着たチーマーとのダンステクニック』のトレーナーをさせた後、カミカゼ・スコットランド兵としてクレムリンに特攻させるが、それでもいいのか……?」
まゆ「や、やめます」
菜々さんの闇深過ぎだろww
まゆ「……ただ、今日はいいことを知ることが出来ました」ドンッ
壁「痛いじゃないか」
P「な、何をするんだ!?」
まゆ「ライバルがいないなら、最初からこうすれば良かったんだって……、知られたんですから♪」
P「や、やめないか……。女同士なんて、その、イケる口じゃないし……」
まゆ「……えっ? 今Pさんは何て言ったんですかぁ?」
P「口じゃないんだ?」
まゆ「そのずうっと前です」
P「ママー漏らしちゃった(裏声)」
まゆ「戻りすぎです」
P「女同士」
まゆ「PさんはPちゃんだったんですかぁ?」
P(デュンヌ)「何か驚くことでも?」
まゆ「思考回路はショート寸前ですよぉ」
まゆ「でも、どうして秘密にしてたんですかぁ?」
P「秘密にした覚えは無いんだが……聞かれなかったし……」
まゆ「まさか、Pさんからした女の匂いって」
P「香水変えたのに気づいてくれたのは嬉しいが、なんだか恥ずかしいな……」ドギマギ
P「というか、女の匂いって何だよ。しちゃいけないのか」
まゆ「男物のスーツを着てる理由は?」
P「ああ、これは元・父さんが譲ってくれた……あっ!」
まゆ「うっかりP兵衛さんすぎませんかぁ?」
P「は、反省する……」
まゆ「それにしても。Pさんが女の子だってわかって、……まゆ、嬉しいです♪」
P「どうしてだ?」
まゆ「だって、もう秘密にしなくたっていいんですから」
P「秘密?」
まゆ「……Pさんは、運命を信じてるんですよねぇ。女装した子と出会う運命の元に生まれたんだって」
P「ああ。それがどうしたんだ?」
まゆ「Pさんとまゆが出会ったのは、やっぱり運命だったんです」
P「……えっ」
まゆ「さっき女同士って言ってましたけど、心配いりませんからねぇ」
P「な、何を言っているんだ」
まゆ「Pさんが女性アイドルのプロデューサーだと知って、女の子の格好をして事務所に入るの、……けっこう頑張ったんですよぉ?」シュルッ
P「脱ぐなっ! ……ひッ!?」
まゆ「━━まゆも、なんです♪」
おわり
なんかすごい
ss書くことのリハビリでした。最後まで読んでくれてありがとうございます。
……>>3にオチ読まれてて死にました。依頼出してきます
理解不能!理解不能!
乙
結局ライバルの数は減ってないじゃないですかー!
すまぬ……すまぬ……
乙
さすがにデュンヌだったのは読めなかった
まゆはホモなのかノンケなのか、これもう分かんねぇな?
おつー
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