男「しょうゆが無くなった」幼女「!」(19)

男「ふもとのスーパーまで買いに行くか」

幼女「おしょうゆ無いの?」

男「ああ、1週間に5本のペースで無くなってるよ」

幼女「塩分とりすぎだよ!」

男「みんなそう言うけど」

幼女「そう言うけど、何?」

男「俺は医者に言われるまでは信じないぜ!」

幼女「お医者さんは大丈夫って言ってるけど♪」

男「何だその歌は」

幼女「本当はただの当てずっぽうて事が結構ある♪」

男「こえええええええええ」

幼女「だ・か・らこれからはしょうゆをはじめとする調味料の使用を一切禁ずる」

男「じゃあ幼女のこれもお預けだな」

幼女「幼女のジュース!ダメぇ!」

男「お前は糖分をとりすぎてるんじゃないのか」

幼女「そんな事ない!」

男「自分的には大丈夫って豪語してるけど本当は♪」

幼女「マネするなー!」

男「体の中では恐ろしいことが起きてるんだよ♪」

幼女「こえええええええええ」

男「ジュースを返してほしいんだったらな」

幼女「うん」

男「お前が山を下りてしょうゆを買ってこい」

幼女「やだ」

男「500円あげるから」

幼女「いらない」

男「じゃあこのジュースは俺が飲む」

幼女「チキショー!買ってきてやるよ!」

幼女「めんどくさいなあ」

幼女「どこかに落ちてないかな」

幼女「あっ」

幼女「まだこんな山岳地帯に車を捨てに来るやつがいるのか」

チョロロ・・・

幼女「ん?」

ビチャビチャ・・・

幼女「車からしょうゆが出てる!」

幼女「ラッキー!だけど入れ物がない」

幼女「どうしよ、早くしないと全部出ちゃう」

幼女「そうだ」

幼女「お財布の中に入れて」ジョボジョボ

幼女「抜き足挿し足忍び足・・・」

男「幼女早かったな」

幼女「わっ!」

男「どうしたんだよ?」

幼女「う、うん!たっだいまー!」

(アカン)

男「・・・・・・」

幼女「あー!おしっこ漏れそう!」

男「こんなに早く帰ってこられるはずがない・・・」

幼女「早くおトイレに行かないと!」テテテ

男「怪しい・・・」

幼女「危なかったー」

幼女「この財布どうしよう」

男「開けるぞ!」ガ

幼女「流しちゃえ!」ジャーッ

男「何してるんだ?」

幼女「おしっこだよ」

男「財布は?」

幼女「道で落とした」

男「さっき持ってたじゃないか」

幼女「ギク!道で落としたけど拾って持って帰って来たの」

男「それは今どこにあるんだ」

幼女「おトイレに流しちゃった」

男「確かさっき"流しちゃえ!"と言っていたようだが」

幼女(どうしよう怒られる!)

男「それに何か油・・・」

幼女「おしっこしただけだから流さなくてもいいと思って・・・」

男「いつもは流すじゃないか」

幼女「だから違う・・・」

男「まあいいや」

男「それは今重要な問題ではない」

幼女(ホッ・・・)

男「しょうゆは買ってきたのか?」

幼女「えっ!」

男「買ってきたんだよな?」

幼女「道に

男「落としてきたわけないよな?」

幼女「あぅぅ・・・」

男「どうなんだ」

幼女「だっだからぁ・・・量り売りのしょうゆで入れ物が無かったから財布にいれた、うん」

男「何だって!」

幼女「どうかお許しください・・・」

男「じゃあペットボトルやるから買い直してこいよ」

幼女「ふぇぇ!?」

男「頼んだぞ」

幼女「めんどくさい・・・まあいいか怒られなかったし・・・」

男「何か言った?」

幼女「何でもない!行ってきます!」

期待

男「俺にとってしょうゆは絶対必要な物だ」

男「肉はもちろんトーストにかけたり・・・」

男「さらに味が無くなったガムに付けて噛んだりしているのだ」

男「味噌汁がなくなったらしょうゆ汁を作ったりもする」

男「しかしここは標高5000mの山間部」

男「さらに半径1.5kmに一切店どころか家もない」

男「だからしょうゆが足りなくなった時は原則幼女に買いに行かせているのである」

幼女「スーパーへの道のりは険しい」

幼女「まず素足で川を渡り急斜面を下る」

幼女「谷間にかかる所々壊れた吊り橋を渡り」

幼女「杉林に入り虫だらけの森を抜けると線路がある」

幼女「貨物列車が通りかかったら屋根に飛び乗る」

幼女「途中身をかがめてトンネルをいくつか通る」

幼女「カーブに差し掛かると廃屋があるのでそこで飛び降りる」

幼女「そして獣道をさらに下ると市道と合流する」

幼女「その道を道なりに1時間ほど歩くとスーパーにたどり着く」

男「市長、イノシシを2頭捕ってこい」

市長「嫌だ・・・解放してくれ・・・」

男「何年言い続けてるんだそれ!」バシッ

市長「ムチはやめて!」

男「さあ早く捕りに行くんだ」

市長「ノー・・・」

男「行かないと挿れるぞ、行っても戻ってこなかったら押しかけて挿れるからな」

市長「それだけは・・・」

乙!

男「だったら行け!」

市長「はい!」

幼女「ねえねえ男ー」ガチャ

男「ブッ!」

幼女「何して・・・」

男「見ちゃダメえ!」

市長「この人はな」

男「言っちゃダメえ!」

幼女「何してるのー?」

男「見ないでよ!」

幼女「あっそうだ」

男「何?何?」ドキドキ

幼女「途中で崖から落ちて死んじゃったの・・・」

男「ゆ、幽霊だと・・・」

市長「いやったああ!幽霊は本当にいたんだ!」

幼女「ねえ男も死んでよ・・・どうせこれからしょうゆが手に入らなくて死ぬ運命なんだから今のうちに死んでおこうよ・・・」

男(このムードは・・・やばい!殺される!)

幼女「さあ・・・この手を握って・・・」

男(誰かに殺されるくらいなら自殺したほうがマシだ!)カチャッ

市長(拳銃!?なんでもってんの)

幼女「ダメだよ・・・君はここで殺されるんだ・・・」ギロッ

男「!」

幼女「もう逃げられないよ・・・」

男「体が動かない!」

幼女「死ね・・・」スッ

男「助けて!市長!」

市長「フッ」

男「っあ!」グチャグチャッ


                                  DIE END

なんだと!?

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom