とある都市の獣狩りの夜 (11)
『知っているか?……人は皆、獣なんだぜ……』
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『学園都市』
日本国内に在りながら、独自の技術力を盾に独立した都市である。
その技術力は、外界よりもおよそ20年進んでいると言われ、その技術の殆どは門外不出となっている。
そして、学園都市の特徴を表すモノがもう一つ。
『超能力』の開発だ。
研究員「不安かい?」
とある研究所の一室。
1人の少年がベットに横たわり、その側には白衣を着た、年老いた研究員が。
彼は様々な器具と共に、一つの容器を手にしていた。
その容器の中には、青白い液体が入っている。
研究員「君はこれから、能力の開発を受ける事になるが……そのためにはまず、この液体を投与することになる」
研究員は青白い液体を注射器へと移していく。
研究員「君は幸運だ。この学園都市では、君の想像を超える日常を送る事になるだろう。
しかし、その代わりに君は、我が学園都市の発展に協力しなければならない。
それが学園都市で生きる学生の義務なのでな」
あらゆる『不幸』を惹きつける少年に対し、年老いた研究員は彼に幸運と言った。
研究員は、注射器をベットの少年の腕へと近付けていく。
研究員「だから君。まずはこの学園都市の『血』を受け入れたまえよ」ニィ……
年老いた研究員は少年の腕に、その青白い液体を注射する。
研究員「なぁに、心配する事はない。何があっても……それは悪い夢のようなモノさね」
注射して数十秒後。
少年の意識はだんだんと薄れていく。
研究員「さぁて……君は『神』へと近付く事が出来るのか。
それとも『獣』に身を堕としてしまうのか。
それとも、神も獣も狩り尽くす『狩人』となるのか……来るべき時が楽しみだねぇ……」
少年の意識が完全に途切れる寸前。
少年は年老いた研究員の言葉を確かに聞いた。
神に近付くか
獣に堕ちるか
『狩人』になるか
意識が朧になっていく中
ベッドに横たわる自分の側に、一匹の獣が現れた。
血に染まり、血に飢えた一匹の獣。
獣はゆっくりと自分に近づいてくる。
身動きは取れない。このまま自分はこの獣に喰らわれてしまうのだろう。
少年は何と無く理解していた。
アレは自分の中に宿る『獣』なのだと。
『ギャァァァァアアアアッ!!!!!』
突然、血に塗れた獣が叫び声を上げる。
獣の右手が弾け飛び、中から血に塗れた獣よりも恐ろしい、竜の頭が生まれたのだ。
竜の頭は、そのまま獣へと喰らいつき、獣は自身から生まれた竜に喰い殺されていった。
そんな光景を朧に見ていた少年の周囲を、いつの間にか小さな小人のようなモノ達が、大勢で囲んでいた。
小さな小人達は死人のように青白く、そのまま少年の身体へと覆い被さっていく。
ここで少年の意識は、完全に途絶えた。
『……あぁ、狩人様を見つけたのですね……』
意識が途絶える一瞬。
少年は確かに聞いた。
頭に響いた少女の声を。
そして意識は完全に途絶えた。
1です。
このSSは、とある魔術の禁書目録とPS4ソフト『ブラッドボーン』のクロスとなります。
ブラッドボーンのストーリーや流れを禁書に当てはめた簡単なお話です。ヒマな時にお読み下さい。
更新はマイペースです。ご了承を。
ブラッドボーン知らねぇ俺みたいなののためにも、その注意書きは>>1に書いといて欲しかったぜ
エーブリエタースたそ~
スレタイで把握した
この学園都市には夜間外出禁止令出さないと・・・
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