王様「うんっ、あ・げ・る♪」

勇者「わかりました、行ってきます！」

王様「あぁん、ちょっと待ってぇ･･･」

勇者「なんでしょうか？」

王様「思いのままだけど、んふっ、一個だけよ？よく考えてねぇん」

王様「それじゃあ頑張ってねっ、愛しの勇者様ぁン」ﾁｭｯ

勇者「祝福の嘆キッスですね、ありがとうございます！では！」ﾀﾀｯ

王様「ヤダッ、後ろ姿もス・テ・キ、んふっｗｗｗｗ」


あわわわ、どうしよう･･･

女王じゃなくて王が勇者とって…ガチホモクエストかよ

だから『嘆キッス』なんだろう

大臣「･･･」ｼﾞﾛﾘ

王宮兵士「･･･」ｼﾞﾛﾘ

門番「･･･」ｼﾛﾒｰ

勇者「祝福を受けてからというもの･･･同性の視線が痛いな」

戦士「･･････」

勇者「よう、戦士待ってｔ」

戦士「･･･！」ｻｯ

勇者「ん、何故避けるんだ？」

戦士「お前見てると殺意が沸いて来る･･･どっかに消えてくれ」

勇者「殺意？！覚えが無いんだが･･･」

戦士「お前が消えないなら俺が消える。じゃあな」

勇者「なんなんだいったい･･･」

武器屋「･･･」ｷﾞﾛﾘ

勇者「買いに入ったとたんに商品投げつけられそう」

勇者「くそっ･･･あ、そうだ」

勇者「おばちゃーん」

道具屋「いらっしゃい･･･坊や？！」ﾄﾞｷｯ

勇者「ん、おばちゃん？」

道具屋（お、おかしいわね･･･普段は普通に接してるんだけど･･･）

道具屋「な、なんでも無いのよ。坊や、なに用だい？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

勇者「今から旅に出るから買い出しに来たんだ」

道具屋「そうなの･･･もうそんな歳なのね」

勇者「おばちゃんには沢山世話になったからなー」

勇者「もっと立派になって恩返ししないとな！」

道具屋「ふふっ･･･楽しみにしといてあげるよ」

勇者「っふー、遠慮したのに沢山おまけしてもらってしまった･･･」

勇者「借りが増えちゃったなー･･･」

バトルマスター「ふんふ～ん♪」
↑以下バトマス
勇者「あ、おーい！バトマスー！」

バトマス「へっ？！勇者くんどこ？！」ｷｮﾛｷｮﾛ

勇者「正面にいるんだけど」

バトマス「あっ荷物荷物」

ﾄﾞｻｯ

バトマス「見つけた、久しぶり///」

勇者「顔真っ赤じゃん、疲れてるならあそこ座ろうぜ」

バトマス「うん///」

バトマス「祝福のせいで男の人が近寄らなくなっちゃったんだ」

勇者「人間蚊取り線香だわ･･･」

バトマス「それに、その魔王って人、隣国の王女様だよ」

勇者「え、そうなの？」

バトマス「そうなの？って･･･隣国の王女様くらいちゃんと知っててよ！」

バトマス「それよりもあのオカマ納豆･･･勇者くんに人殺しさせようだなんて！」ﾀﾞｯ

勇者「お、おい待て！」ｸﾞｲｯ

バトマス「放してよ！いい加減あの変質者ｘには嫌気がさしてるの！」

勇者「お前が暴れたら洒落にならないの！」

バトマス「でもっ･･･勇者くんに手握られて力がでない･･･」ﾌﾆｬﾌﾆｬ

勇者「お前が怒る理由もわかるよ」

勇者「というかあの王、国中の女から目の敵にされてるだろ？」

バトマス「そうよ、あのガチムチ変態マンイーター！」

バトマス「自分のホモ趣味に国家予算注ぎ込むし！」

バトマス「女性からは有り得ないくらい税金取り立てるし！」

バトマス「おかげで結婚しない、できない人いっぱいでて･･･！」

勇者「わかる、わかるから大声だすなって」

バトマス「男性だって月一回イケメンを捧げなきゃいけないとかあいつ何様よ！」

勇者「王様です」

バトマス「帰ってきたイケメンはいないからって皆びくびくしてるし･･･」

バトマス「勇者くんの番になったらどうするのよ！」ｸﾞｲｯ

勇者「わかったから！近いから、顔が！」

バトマス「もし勇者くんの番になったら、それこそあのエロガッパに掘られて･･･」

勇者「お前どこからそんな言葉･･･」

バトマス「そんなとこ想像するだけで･･･」ﾓﾝﾓﾝ

バトマス「･･･ごめん、少し興奮する///」

勇者「せめて別の場所で妄想してくれ･･･」

勇者「ったく、何にせよ俺は王様の命令には背けないよ」

勇者「貞操だってかかってるしさ」

バトマス「勇者くんは自分の貞操のために人を殺すの･･･？」

勇者「うっ、それは･･･」

バトマス「勇者くんはそんな人じゃないって信じてる」

バトマス「たとえ自分の貞操が奪われるとしても、人を救いに行くって信じてる･･･」

勇者「貞操はできるだけ危険に晒したくないなー･･･」

バトマス「そういえば、さっきからどんどん、変な気分になってきてるんだけど･･･」

勇者「おい、病気か？」

バトマス「ううん、勇者くんを目茶苦茶にしたい！とか、そんな気持ち！」

勇者「ほら、やっぱ病気じゃん、教会行ってこいよ」

バトマス「病気じゃないもん！乱暴したいだけだもん！（性的な意味で）」

勇者「な、なにいってんのかよくわからないなー」ｼﾞﾘｼﾞﾘ

バトマス「私、考えたんだけど、男の人に避けられるって言ったでしょ？」ｽﾞｽﾞｲｯ

バトマス「それと逆の事も起こったりするんじゃないかな！ジュルッあ、やべっ」

勇者「オーケィ、理解した。だからそこでいい子にしてろよ？」ｼﾞﾘｼﾞﾘ

バトマス「やバぃ理性が飛びそうあと10秒」ｼﾞｭｳ･･･ｷｭｳ･･･

勇者「やべえええ！！」ﾀﾞｯ

書き溜めきえた

ばいばい～

おいいい

>>14無視で
久々に見たから完結させます

＜隣国＞

勇者「はあっ･･･！はあっ･･･！」ｾﾞｲｾﾞｲ

勇者「逃げ出した勢いで隣国に来てしまったわけだが･･･」

商人「･･････」ｷﾞﾛｯ

通行人「･･････」ｷﾞﾛｯ

ガチムチ「･･･///」ﾁﾗｯﾁﾗｯ

勇者「同姓からの反応は相変わらず･･･だが」ﾁﾗｯ

ガチムチ「！///」ｻｯ

勇者「ううっ、王様と同じ属性の同姓からはあんな反応されるのか･･･」ｿﾞｿﾞｿﾞ･･･

* 「あっ、あのっ！」

勇者「ん、なんだ？」

* 「･･･こんにちは、えと･･･ボク魔法使いっていいます･･･」

* 「･･･バトルマスターさん、知ってます･･･？」

勇者「あ、ああ、知ってるが･･･」

* 「ぁ･･･じゃあ貴方が勇者･･･さん･･･？」

勇者「はい」

勇者（バトマスの知り合いか･･･？聞いたことないんだが･･･）

勇者（なんにせよ可愛い･･･）ｼﾞｰｯ

魔法使い「･･･！」ﾊﾟｧｧ

魔法使い「･･･よかった！人違いだったらと･･･」

勇者（･･･っ！）ｿﾞｸｯ

魔法使い「･･･？･･･どう･･･しました･･･？」

勇者「ん、いや、ちょっとトイレにね･･･」

勇者（バトマスのっぽい殺気を感じたが･･･まぁ気のせいか）

魔法使い「･･･バトマスさんから･･･話は伺ってます･･･」

勇者「あ、君は女性だから大丈夫みたいだな」

魔法使い「･･･？･･･いえ、ボク男の子です･･･」

勇者「あ、はい。･･･ん？」

魔法使い「･･･？」

勇者（あれれれれ？）ｼﾞｯ

魔法使い「あ、あまり見つめられても･･･///」

勇者「あ、すまん」

勇者（ええええ！見分けつかない！っていうか嘘だったり･･･？）

勇者（いやいやいや、でも仮に男だとすると･･･この子･･･）

勇者（･･････新世界を発見した）

魔法使い「･･･あの、この国の事なんですけど･･･」

勇者「･･･ちょっと待った」

魔法使い「･･･？」

勇者「男の子だったとして、俺と一緒にいて嫌じゃないか？」

魔法使い「･･･えっと、その事･･･なんですけど･･･」

魔法使い「･･･勇者さんなら･･･大丈夫です･･･//」

勇者「 」

魔法使い「ぁ！でっ、この国の事なんですけど･･･」

魔法使い「･･･王様の国からは･･･たまにちょっかいを･･･」

魔法使い「･･･勇者さん･･･？」

勇者「 」

＜宿屋＞

勇者「んお･･･」

魔法使い「･･･あ！目を覚まされたんですね！」

勇者「？！」ﾋﾞｸｯ

魔法使い「！･･･そうでした･･･ボクが変なこと言ったばかりに･･･」

勇者「い、いや、俺が確かめるような事言ったからだ」

勇者「ところでここは？」

魔法使い「あ･･･最寄りの宿屋なんですけど･･･人目もないですし･･･」

勇者「人目も･･･」

勇者「･･････」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝｯ

勇者「よしっ」ﾊﾟﾝｯ

勇者「話を聞こうか」

魔法使い「あの･･･今何を･･･？」

勇者「煩悩を掃ったんだ」

魔法使い「･･･？」

勇者「そうか、王様はこの国に･･･」

魔法使い「･･･国境付近での小競り合いが堪えません･･･」

勇者「そのうち本格的に攻め込む腹積もりか･･･？」

勇者「あいつが魔王だろ･･･いろんな意味で」

魔法使い「･･･あと、勇者さんがどういう用事で来たかも･･･バトマスさんから聞きました･･･」

勇者「･･････」

魔法使い「･･･勇者さん、どうするのですか･･･？」

勇者「･･･いやぁ、やっぱし王様の方が悪モンに思えちゃってさ」

勇者「俺にさせてることだって、この呪いを使った騙し討ちだと思うんだよなぁ･･･」

勇者「･･･話つけて来るかなぁ」

魔法使い「･･･へ？」

勇者「とんぼ返りして、やっぱ無理ですって言うんだ」

勇者「それに何のために隣国を攻めてんのかは知らないけどさ」

勇者「今世の中を乱してるのはあの変態だよ」

勇者「それも、やめさせられるかなぁ･･･」

魔法使い「･･･ボク、力になれます･･･？」

勇者「･･･出来るならお願いしてみるよ」

魔法使い「はい･･･頑張ります」ﾆｺｯ

＜王国＞

勇者「ルーラ便利だな～」

勇者「ありがとさん」

魔法使い「･･･えへっ」ﾆｺｯ

勇者「･･･まぁとにかくだ、先ずは王城に行っｔ」

ﾄﾞｺﾞｫ!

バトマス「お帰り～ん！会いたかったよぅ！」ﾀﾞｷｯ

勇者「あべべべ」ﾐｼﾐｼ

魔法使い「バ、バトマスさん、勇者さんが死んじゃいますっ！」

勇者「やれやれ･･･やっと王城だ･･･」ﾎﾞﾛｯ

バトマス「そうだけどそんなことより」

魔法使い「そ、そうですね･･･」

バトマス「そうですね、でもそんなことより」

勇者「やっぱりえぐるような目線で見られるのは辛いな･･･」

バトマス「わかるわかるでもそんなことより」

魔法使い「ボ、ボクはそういう目線で見てませんから･･･」

バトマス「私も！でもそんなことより」

勇者「じゃあ･･･行ってみるか」

バトマス「そんなことより勇者を襲いたくてたまんない！」

勇者「ホントごめんなさい許してください助けてください」

バトマス「ﾌｰｯ！ﾌｰｯ！」

＜城内＞

バトマス「ありがと、落ち着いたよ！」

魔法使い「ううん、バトマスさんを止めることが出来てよかったです」

勇者「ボミエも使いようだなぁ」

勇者「それにしても、こっちは隠しもしてないのにアッサリ通されたな」

勇者「裏があるんだろうなぁ、きっと」

バトマス「裏？」

勇者「城に引き込んで罠を張るとか」

バトマス「え？！ピンチじゃん！」

勇者「安心しろ、お前がいれば大丈夫だ」

バトマス「そ、そう？えへへへ･･･」

バトマス「よし、早く行っちゃおう！」ｽﾞｶｽﾞｶ

勇者「･･･あいつに勝てる戦士なんて早々いないっての」

魔法使い「･･･そうですねー」

＜玉座の間＞

王様「ンふふ、お帰りぃ勇者様ぁン」ｸﾈｸﾈ

バトマス「 」

魔法使い「 」

勇者「ただいま戻りました、お話があるのですが」

王様「聞いてるわよン、女王を殺せないって、ね？」

勇者「な･･･？」

王様「やっぱり勇者様は勇者様なのね、ンふっ･･･」

王様「その決断が正義から来るのか臆病風に吹かれたからかは定かでないと・し・て･･･」

王様「何はともあれ、アタシのペットにして、あ、げ、る･･･ﾁｭｯ」

ｺﾞｫｩｯｯｯ!

勇者「･･･っ！」ｻｯ

ﾄﾞｵｫｫｫﾝｯｯ!!

王様「あらヤだ、歎キッス砲が避けられちゃったァン･･･」

勇者「な、なんなんだ今の衝撃波は･･･」

王様「ンふふ･･･当たれば誰だって『イチコロ』よ？」

勇者「くそっ･･･！」ｷﾞｯ

ﾊﾟｼｭﾝ

王様「あら」ﾊﾟｼｯ

勇者「･･･俺の矢を素手で止めるのか」

王様「残念ねぇ、勇者様ぁン･･･主導権はいつだって、わ・た・し」ﾐｼ･･･

王様「ンふふふふ･･･」ﾍﾞｷﾊﾞｷﾊﾞｷｯ･･･

バトマス「･･･っく、勇者くんは好きにさせない！」

勇者「ようやくショックから立ち直ったか」

王様「あらァ、ドブネズミが、それも二匹勝手にアタシ達の巣に紛れ込んでたのねぇン」

王様「クビの骨へし折って醜く鳴かせてあげないとねぇ･･･」

王様「キュウ、って、ね？」

バトマス「ふざけんな！泣くのはお前の方なのよ！この殺し屋ｘ！」

魔法使い「あのお優しい女王様に手だししようとするのは許せないです･･･！」

王様「最近のドブネズミはよく鳴くのねぇ･･･」ﾋﾟﾘﾋﾟﾘ

王様「よく聞こえないけど、耳障り、なのよねぇ･･･」ﾋﾞｷﾋﾞｷ･･･

王様「だから、いっそのこと･･･」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘｯ

王様「早く消してあげましょうかしらッッッ！！」ｺﾞｩｯｯ!!

勇者「パ、パワーアップしたのか？！」

バトマス「ついに本性を現した！『地上最強の男女・キング』！！」

勇者「何それ？！」

キング「ンふふ･･･構えなさい、ドブネズミ」ｶﾞｷｯ

勇者「うわ、5mくらいある大斧が･･･」

バトマス「かかってくればいいじゃん」

勇者「なんでお前はそんなに平気なの？」

キング「ぶつ切りにしてやるわぁ･･･ンふふふッッッ･･･！」

ﾀﾞｯ

ｶﾞｷｲｨｨﾝﾝﾝｯ!

バトマス「･･････」

キング「･･･あら、止めちゃうのねぇン」

バトマス「魔法使いくん、もっといいよ」

魔法使い「うん、それっ」ﾃﾚﾚﾚｯ

バトマス「バイキルト、4倍ッッ･･･！」ｺﾞｫｯ

キング「･･･なっ？！」

ｶﾞｧｧﾝｯ

ｻﾞｻﾞｻﾞｯ

キング「･･･？！」

バトマス「絶対に渡さないから･･･」

バトマス「絶対･･･」ｸﾞﾆｬｧ･･･

勇者「バトマスの周りの空間が歪んでます」

キング「ンふふふふ･･･」

キング「面白くなってきたわぁ･･･」ﾆﾀｧ･･･

これに勇者は必要か？

勇者テラ空気 wwwwww

バトマス「おりゃーー！」ﾀﾞｯ

王様「邪ッッ！」ﾌﾞｫﾝｯ

ｶﾞｧｧﾝｯ! ﾄﾞｺﾞｵｫｫ ｷﾞｲｨｨﾝｯｯ!

魔法使い「勇者さんっ！助太刀してくださいっ！」

魔法使い「ボクの魔法じゃ当たりませんから･･･」

勇者「･･･それなんだけど、俺にはあんな異次元バトルに加わる余裕なんてないよ」

魔法使い「え･･･？」

勇者「これ、家に代々伝わる伝説の剛弓みたいなんだけど」

勇者「まったく効かないみたいなんだ」

勇者「弓はピカイチだけど剣はダメだしなぁ、混ざっても邪魔になるだけだな」

魔法使い「そんな･･･一度止められただけなのに･･･」

魔法使い「弱気にならないでください･･･！」ｼﾞﾜ･･･

勇者「うわわ！」