黒組が始まって半年が経った時。

事件は起きた。



「…うっ」

頭の痛さで目が覚めた。

周りを見渡すと、知っている顔がみんな座って…いや、座らせられていた。

「あら、起きたの東さん」

「…あぁ」

話しかけてきたのは犬飼だった。

「お前なんか知ってーーーー」

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

鐘がなる。
それと同時に女の声で放送が入った。

『みなさんようこそ人狼ゲームへ』

『ここでは村人対人狼で殺し合いをしてもらいます』

…殺し合い。

『ルールは各自携帯に送りました』

『ここでは役柄を説明します』

役柄？

『村人、人狼、予言者、霊能力者、狩人…この役柄があります』

『村人は人狼に殺されないよう昼の集まりで誰かを吊ります。人狼は夜に村人を襲います。』

『予言者は毎晩一人の役柄を見る事ができます。霊能力者は殺された住人の役柄を見る事ができます。』

『狩人は夜、住人の誰か一人を守る事ができます。あ、ちなみにこれらをまとめて住人と呼びます。』

「それどうやって見るのよ」

犬飼が口を挟む。

『これも皆さんの携帯に送りました。部屋もです。』

『それではみなさんのご健闘を祈ります』

…放送はそこで切れた。



そしてこれがーーーーーーー。

黒組の悪夢の始まりだったんだ。

期待

④

こんばんは。星人です。
構成全部できたので明日から投下していきたいと思います。

改めてルールの説明です。

夜21時鐘が鳴る頃、住人達で誰を吊るか相談する。

住人は0時以降部屋から出る事は禁止。

人狼は夜中の1時から3時までに住人の部屋に行き殺害する。

殺害できるのは一人だけである。

予言者、霊能力者は吊りが終わり次第住人の役柄を見る事ができる。

狩人は人狼が住人を[ﾋﾟｰｰｰ]時間帯に誰か一人を守ることができる。(自分でも可)

吊りの投票が割れた場合決戦投票を行う。そこでも割れた場合はその吊りでは誰も死なない。

村人達は人狼を残らず吊れば勝利、人狼は村人達を全員殺せば勝利。

報酬は願いを一つ叶えられる。

役柄の人数

村人→8

人狼→3

予言者→1

霊能力者→1

狩人→1



皆さんも誰がどの役柄か当ててみてください。

話の終盤で全ての答え合わせが出ます。

途中の回想ではヒントが少しずつ出るのでお見逃しなく。

ではここらへんで。

ゆっくりまったりのんびりと。
それではおやすみなさい。

すみません失礼しました。

前レスの訂正です。

狩人は人狼が誰かを殺す時間帯に誰かを守る事ができます。(自分でも可)

申し訳ありませんでした。

では。

ゆっくりまったりのんびりと。
それではおやすみなさい。

兎角視点でずっと行きます。


放送が切れると同時に携帯が鳴った。

携帯を開く。

…早速絵が出てきた。




村人と書いてある絵だ。

なんとか人狼は避けられたらしい。

部屋は1号室。同室は…。

「…」

「…ふん」

犬飼だ。

表情からして奴も人狼ではないらしい。

「み、みんなは誰が人狼だと思うんですかっ！！」

一ノ瀬が叫んだ。

「…一ノ瀬その話はやめとけ。みんな休みたいはずだ」

「兎角さん…」

「今日は解散の方が良さそうねー」

犬飼が私の案に賛成した。

他の皆も私の案に賛成してくれたようで、とりあえず今日はみんなで休むと言うことになった。

1号室

「…ねぇ東さん」

「何だ」

「…手、組まない？」

犬飼は真面目な表情で言った。

「分かった」

断る理由はない。

いや、断ったら今回のコレで勝てないと確信していた。

「じゃあよろしく」

「こちらこそ」



『だから違うって言ってるだろ！？』

「…喧嘩か？」

廊下から怒鳴り声が聞こえたので覗いて見ると、

「…何だあれ」

生田目と英が喧嘩をしていた。

近くに神長がいる。

「…ふぅん」

犬飼は悟ったように部屋へ戻った。


部屋割り
1→兎伊
2→春乙
3→香千
4→柩真
5→晴鳰
6→純し
7→涼

翌日　第一回投票21:00

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

『投票を開始します。村人は五分間話し合ってください。』

「…って言われてもねぇ」

寒河江は困った顔をしながら頭を掻いた。

「そういえば昨日の生田目と英の喧嘩は何だったんだ？」

剣持が尋ねる。

「…英が私を疑ってきたんだ」

生田目が深刻そうな顔で答える。

「あははーっもう喧嘩っスか」

走りは気楽に話していた。

「…？」

何かがおかしい。

この胸のつっかえは何だ。

『時間です。それぞれ投票する人を指さしてください。』

兎角→鳰
晴→鳰
伊→香
春→柩
香→伊
涼→柩
柩→香
千→純
し→千
乙→兎
真→春
純→千
鳰→晴

決戦投票

『走り鳰、神長香子、桐ケ谷柩、生田目千足が決戦投票の対象となりました。』

『この四人以外の皆さんは今からまた投票をしてください。』

兎→鳰
晴→鳰
伊→鳰
春→香
涼→千
し→千
乙→柩
真→柩
純→千


『投票がまた割れたため今夜は誰も吊られません』

「…はぁ」

とりあえず溜め息を吐く。

こんな休息も今だけだと知らずに。

翌朝

「た、大変だ！！」

剣持が青い顔でリビングへ来た。

「何だ…朝から騒がしい…」

「英が！！」






…出た。

「は、英さっ…」

泣き崩れる番場。

「…っ」

目をそらす犬飼。

「…ひでぇ」

顔をしかめる寒河江。

私達の目の前にあったのはーーーーーーーーーーー。

喉が切られ胸を刺された…



亡骸の英だった。

はい。ということで。
第一の犠牲者が出たところで切らせて頂きます。

明日から第二回投票の方をかいていくのでよろしくおねがいします。

一旦乙

期待

第二回投票　5分前

「……」

誰も一言も喋らないまま刻々と時間が過ぎていく。

その沈黙を破ったのは。

「…千足さんがやったんですか？」

誰よりも生田目を信用している桐ケ谷だった。

「信じてくれ！！私はやっていない！！」

そう叫びながら訴える生田目を何人かは疑いの目で見ていた。

「…ぼくは千足さんを信じてます」

「桐ケ谷…」

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ





投票開始

「…皆信じてくれ。私はやってない」

生田目は真剣な顔で言っていた。

『投票を開始してください』

兎→香
晴→千
伊→香
春→香
香→千
涼→千
柩→香
千→香
し→千
乙→千
真→千
鳰→香


『投票結果により生田目千足、神長香子が決戦投票の対象となります』

…生田目は絶対に人狼じゃない。

私の中の何かがそう言っていた。

その何かが何なのかは知らないが、私はそれを信じていた。

『投票を開始してください』

兎→香
晴→千
伊→香
春→香
涼→千
柩→香
し→千
乙→千
真→千
鳰→香


『投票が割れたので誰も吊られません』

「っ…はぁぁ……」

生田目が溜め息を吐く。

「……」

神長は顔色ひとつ変えないままリビングから出ていった。

1号室

「…神長さ、おかしくなかった？」

犬飼が顔をしかめながら言った。

「吊られるかもしれなかったってのにやけに落ち着いてた。」

「…それは私も気になっていた。」

生きるか死ぬかなのにあんなに落ち着いてたいられるなんて奇妙だ。

「伊介的には三人候補がいるのよ」

唇を指でなぞり、妖しい笑みを浮かべながら言う犬飼。

「誰なんだそれは？」

「誰かに聞かれちゃまずいから教えない♪」

と口に人指し指を当てながら私の方を見る。

どこか少女らしい面影があった。

「…犬飼」

「ん？」

「…私はこう思うんだが」

「…へぇ」

私の考えを話したところ犬飼は納得したらしくその考えを全く否定しなかった。

「ってことはあいつらが人狼と考えて言い訳ね」

「まぁな。少なくとも1、2号室に人狼はいない」

「となると…」







「…ん」

目が覚めた時にはもう朝になっていた。

隣で犬飼が寝ている。

どうやら話し込んでいたうちに眠ってしまったらしい。

「…ママ……」

『ママ』と寝言をいった一人の少女はどうみてもさみしがっている子供だった。

くすっ、と笑ってしまう。

「んぁ…あれ？あー…寝ちゃったんだっけ」

むくり、と犬飼が起き上がる。

「お前も可愛いとこあるんだな」

素直に気持ちを述べると、

「はぁ！？何？あたし何かしてた？」

「寝言」

「…ちょっ！！」

焦る犬飼を無視して私はリビングへと向かった。

はい。ということで。

いよいよドロドロしてきます。

なんかこのss兎伊なんじゃっ…

今日はこの辺で。

ゆっくりまったりのんびりと。
それではおやすみなさい。

できれば投票の時の表記を略さないで頂きたい できればでいいですが

兎角さんは誰と混ぜても上手くなるカレーみたいな人だ

お久しぶりです。
リドル放映からついに一年ですね。
だからといってリドル熱は収まりませんよ

投下しますのでよろしくです

明日から投下いきます

これ裏の話です

？？？「あの殺し方は流石にな…」

？？？「仕方ないだろ」

？？？「まぁ……でも邪魔な奴消えましたし」

？？？「…英の事嫌いだったのか」

？？？「………うるさいなぁ」

？？？「…誰かくる」

？？？「じゃあまたあとで」

？？？「はーい」

？？？「…了解」

おまえの明日はいつなんだ

保守

・