ピンポーン 希「ふあ~ぁ、はーい」 (23)
時期は3年生の卒業式が終わった、3月中旬くらいです
<希宅>
ピンポーン ガチャッ
希「あ、にこっち、おはよ~」ウツラウツラ
にこ「にっこにっこにー☆…ってあんた今起きたの!?もう昼近いわよ!?」
希「うん、昨日夜更かししちゃってなぁ」
にこ「いくらµ’sの矢澤にこちゃんが家に来てくれるのが楽しみだからってぇ♡夜更かしなんてだめにこぉ♡」
希「…おやすみ♪」バタン
にこ「ちょっと!なに二度寝かまそうとしてんのよ!!」ガチャッ
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希「えーもうちょっとー」
にこ「ほら起きなさい。冷蔵庫にある食材でお昼ご飯作ったげるから、お邪魔しまーす」
~~~~
にこ「はい、できたわよ。あんた今起きたばっかりだし、軽めに作ったわ」
希「おぉ、ありがとなぁ、いただきます♪」
にこ「それにしてもお米、わざわざ新潟のコシヒカリ使ってるのね、ここ東京なのに」
希「花陽ちゃんがおすすめしてくれたんよ」
にこ「花陽おすすめなら間違いないわね、それでどう?美味しい?」
希「さすがにこね。美味しい!」
にこ「さらっと絵里のモノマネを挟むんじゃないわよ」
希「お昼まで作ってもらって申し訳ないなあ」
にこ「慣れてるからどうってことないわよ、それにあんたのことだから私が来た時に起きるって予想も当たってたみたいだしね」ニヤッ
希「アハハ、ばれてたか~…」
にこ「それにしてもいい食べっぷりね、それだけ美味しそうに食べてくれるとこっちも作り甲斐があるわ」
希「にこっちの料理が美味しくて、お箸が進むんよ」
にこ「褒めても何も出ないわよー、まあ食事作るのをめんどくさがって食事抜こうもんならこっちも心配になるし、でも希ならそんなことしないか…」ブツブツ
希「…」
希「…にこっち、お母さんみたいやなぁ」クスッ
にこ「何よいきなり!」
にこ「まあ、チビ達の面倒見ながら生活してるからね、お母さんみたいになってても不思議じゃないかもね」
希「まあうちらは同い年やし、にこっちは通い妻って感じかな?」
にこ「通い妻ねぇ…はっ!」
希「ん?にこっち?」
にこ(アイドルが通い妻状態なんてそんなスキャンダル言語道断…これからのために気を付けないと…!)ムムム
希(見える見える、にこっちの心の内が透けて見えるよ)
希「にこっちのその意識、いいと思うよ」
にこ「へっ!?」
にこ(な、なんか今、心を見透かされた気が…)
希「その自意識過剰って、にこっちのプロ意識から来てるもんやろ?しっかりとした意識がないとそこまで考えない、すごいことやん」
にこ「自意識過剰、プロ意識って、褒めるのか貶すのかどっちかにしなさいよ」
希「ごちそうさまでした、美味しかったよ♪」
にこ「はいお粗末様でした」
希「食器、片付けてしまおうか」
ジャー カチャカチャ
にこ「…私こそ、せっかくの休みだってのに押しかけて悪いわね」
希「そんなことないよ、にこっちが来てくれなかったら一人で暇してたと思うし」
にこ「海未の練習メニューはきつかったけれど、なければそれはそれで退屈よね、まあ、3月だし休んでおきましょう」
希「そうやね、でも4月から大学も始まるし、休んでばかりじゃいけないけどなぁ」
にこ「とりあえず都内の第一志望、受かってよかったじゃない。ここで一人暮らし継続できるんだし、引っ越しすることもなくなったんだから、休みも増えてもうけもんね」
希「ふふっ、ありがとなぁ」
希「にしてもにこっち、やけにさっぱりしとるんやね?」
にこ「何がよ」
希「ウチが合格したってわかった時は涙目で飛び跳ねながら喜んでくれたのに~♪」
にこ「なっ…!あれは…雰囲気に流されたというか!その…」カァァ
希「にこっち顔赤いで~?」ニヤニヤ
にこ「うっさい!悪かったわね!」
希「…でも、自分の合格にあれだけ喜んでくれる友達がいるなんて、昔のウチは思ってないやろなぁ」
希「…ありがとうな、にこっち」
にこ「…ふんっ、あんたもいい友達を持ったことに感謝しなさいよ!」
希「うちの友達はえりちしかおらんかった、別にえりちだけでも十分やって思ってた」
希「でも、にこっちや、他の大切なメンバーとスクールアイドルという形で繋がることができた」
希「本当に、µ’sには感謝してるんよ」
にこ「…」
にこ「どうせ、昨日夜更かししたのもµ’sの写真とか映像とか見てたんでしょ」
希「えっ」
希「…にこっちにはお見通しやな」
にこ「そりゃあ伊達にあんたと一緒のグループでラブライブ優勝したわけじゃないんだからね~」
希「思い出にふけるのもいいやん?」
にこ「あんたいつもそう言っては毎日のように写真やら映像やら眺めてるらしいわね…」
希「アハハ…あまりやることもないし、結局いつもアルバムに手が伸びちゃうんよ」
にこ「ちょっと写真見せてみなさいよ、にこはぁ、写真にもラブリーに写っちゃってぇ困っちゃうの~♡」
にこ「…」
にこ「何よこれ!?」
にこ「自然体っていうの?そんなとこばっかり撮られてるじゃない」
にこ「しかも屋上での練習中とか部室でのミーティング、リハーサルって…」
にこ「あんたどうやったらこの場面がばっちり撮れるのよ…練習中にカメラ構えてる所なんて見た事ないわよ…?」
希「ちょ~っとスピリチュアルパワーを使ってな?」
にこ「うっ…」
にこ(そのスピリチュアルパワーが悪い方向に使われないことを切に願うわ…)
にこ「とりあえず、あんたにとってどれだけµ’sが大切かは改めて分かったわ」
にこ(あんたの盗撮スキルと共にね)
希「やろ?♪」フフン
にこ「…私も、最高の仲間に出会えて、諦めてたスクールアイドルに情熱を注げた」
にこ「ラブライブに出場する事だって諦めてたのに、優勝までたどり着けた」
にこ「私だって、µ’sには感謝してもしきれないわ」
にこ「ま、それでも私たちは最上級生だから、スクールアイドルを引退して、学校を卒業するのなんて当たり前」
希「…そうやね、ウチらが音ノ木坂を卒業して、µ’sもおしまいになってしまう、これは寂しいことや」
希「でも、ウチらは残る6人のために、そして6人についていく新入生のために、恩返しとしてサポートしていってあげないとね」
にこ「そうね、やれるだけのことはやっていくつもりよ」
希「…そのためにも、にこっちがお手本にならなきゃ、やね」
にこ「…」
希「卒業後もアイドル、目指すんやろ?」
にこ「ええ、本気で目指すわ」
希「…今まではアイドルといっても"スクール"アイドルだったから、学校生活の合間を縫っての練習、環境が特別よかったわけでもない」
にこ「いくらラブライブで優勝したといっても、絵里のようなレベルから見ればまだまだ素人の域を出ない実力」
にこ「本気で目指すって口だけでは何とでも言えるし、道が険しいのだってわかってる」
にこ「それでも、みんなに笑顔になってもらいたい、この夢だけはずっと譲れないものだからね」
にこ「笑顔届けるにこにーは、みんなに夢も届けるにこ☆」
希「ええやん♪その意気や!」
希「じゃあウチのスピリチュアルパワーを注入するために、わしわししたるd」
にこ「認められないわぁ!」ズザッ
希「あっ逃げた!あとそれえりちの真似やん!」
にこ「とりあえず食器は片付け終わったわね」ゼェゼェ
希「なんで息切らしとるん?」
にこ「私が食器片付けてる途中にあんたがわしわししてきたからでしょうが!!」
希「食器持ってて手が放せない所を見かけてしまって、ついな♪」
にこ「ついな♪じゃないわよ!食器を落とすわけにもいかないしつらかったのよ!?」
希「まあまあ♪この後どうしよっか?」
にこ「せっかくの春休みなんだし、今日くらいはどこかにでかけてもいいんじゃない?午後の天気は」
ザーーーーーー
にこ「自分で提案してなんだけど却下ね」
<にこ宅へ向かう道>
ザーーーーーー
希「…結局今日はどこにも行かずじまいやったなあ」
にこ「雨は止まなかったし、希の家で色々としゃべるだけで終わっちゃったわね」
希「こういうのもたまにはええやん?」
にこ「まあね。でもこうして話すだけの一日も、4月からはあまりできなくなると思うと少し寂しい気もするけど」
希「そうやね。でもちょっと会えなくなったからってパッと離れちゃうほどウチらの絆はやわじゃないで~?」
にこ「あったり前でしょ!どれだけ時間が経とうがµ’sの仲間だったって事は変わんないんだから!私が離させないわよ!」フンス
希「おおっ、にこっちかっこいいやん♪」
希「みんなが違う舞台に上がるだけ、離れてても繋がってる」
にこ「…昔の私たちにはなかった考えかもね」
希「うん。それじゃあにこっち」
にこ「希」
のぞにこ「「これからもよろしく!」」
以上です
SS初投稿でした、至らぬ点はご容赦ください
読んでくれた方、ありがとうございました
もう終わっちゃうんか
>>20
書いた時は結構な量書いたなってつもりだったんですけど
いざスレを立ててみるとこうもあっさり終わるとは...
その後の短編もネタが思いついたら書いていきますね
まぁあっさりしてるのはそれはそれで良いけどね
ともかく乙
乙です
のぞにこのこんな感じの友情良いですなぁ~
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