シャーク「遊馬とカイト、Ⅳのところにも当然のように来てたか」

クロウ「よォ！」

シャーク「クロウ？もしかしてお前も」

クロウ「家のポストに入っててな、遊星は手が離せねえから俺が代表で来てやったぜ」

万丈目「代表だと？どいつもこいつも考える事は一緒だな」

シャーク「そりゃそうだろうぜ、何がランサーズだ」

クロウ「もうちょいいい名前を考えやがれってんだ」

万丈目「聞けば16歳で社長なんだってな。まだ子供ではないか！」

クロウ「らしいぜ」

シャーク「考えてもみろよ？デカい会社の社長のくせに靴下は履かねえしマフラーだぜ？」

万丈目「あれで会議とかに出るのか・・・どういう男なんだ」

シャーク「何人ぐらい来ると思うよ」

クロウ「さあな」

万丈目「若社長の道楽に付き合ってるほど暇では無いだろ」

シャーク「まあ言ってみればわかるだろうぜ」

璃緒「はあ・・・」

赤馬「・・・少ないな。ちゃんと手紙は」

中島「出しました」

沢渡「これで決まりだな」

黒咲「貴様のネーミングセンスの無さが招いた悲劇だ」

赤馬「・・・」

沢渡「しかも大会を利用してな。公私混同じゃねえか！」

赤馬「セレナも来ていたのか」

セレナ「ふん」

赤馬「万丈目準、クロウ・ホーガン、神代凌牙良くぞ来てくれた」

シャーク「特典は」

クロウ「さっさと出しやがれ！」

赤馬「先ずは私の話を」

万丈目「やかましい！どうせ下らん事だろうが！」

赤馬「とりあえず聞いてくれ」

赤馬「そもそもランサーズとは」

シャーク「融合次元の連中とやり合うチームだろ？それがどうしたよ」

沢渡「あの野郎それ結成させるために大会利用しやがってな」

黒咲「行方不明者も多数だ」

万丈目「だから子供の社長を任せるのはダメなんだ！親は何をしているんだ！」

セレナ「あいつの父親はプロフェッサー・・・アカデミアのトップだぞ」

クロウ「じゃあ何だ？これって壮大な親子喧嘩みてえなものか？」

黒咲「親が親なら子も子だ」

沢渡「それで避難轟々でよ、かなりヤバいぜ」

シャーク「親子喧嘩してえならてめえで乗り込んで決着つけて来いよ」

黒咲「奴とつるんでわかった事があってな」

シャーク「わかった事？」

黒咲「奴は肝心な事をギリギリまで黙って事態を悪化させる」

赤馬「私はこの3年間・・・誰も聞いていない」

璃緒「私は聞いていますわ」

赤馬「ありがとう・・・」

シャーク「なあ社長」

赤馬「何か質問か」

シャーク「親父と決着つけてえならてめえでやって来いよ」

クロウ「それが一番いいと思うぜ」

赤馬「零王は人の話を聞かない」

万丈目「零王とは父親の名か？」

セレナ「ああ」

シャーク「とことん仲が悪りいんだな」

黒咲「息子がしっかりしてないから父親がグレたんじゃないのか！」

沢渡「お高く止まってんじゃねえぞ！」

赤馬「・・・」

シャーク「親父もそんなチンチクリンな格好してんのか！」

赤馬「奴はハゲだ」

黒咲「なら遺伝上ハゲるな！絶対にハゲるぞ！」

セレナ「それに私を執拗に求めている・・・柚子も狙ってるらしい」

クロウ「ハゲでロリコンなんてとんでもねえ親父だな！」

万丈目「わかったぞ！ハゲ親父の目的が！」

沢渡「マジかよ！？」

万丈目「柚子とセレナは似ている。貴様の妹とシンクロ次元のもどうせ似ているんだろう」

黒咲「瑠璃と瑠璃と瑠璃は確かに似ている」

シャーク「それで何がわかったんだ」

万丈目「ハゲの好みは柚子！だから四つの次元の柚子が欲しいんだ！」

クロウ「ハゲはロリコンこじらせやがって」

黒咲「至るところで瑠璃を誘拐しているのか・・・ハゲめ」

クロウ「女房にチクってやろうぜ。まさかと思うけどハゲの女房も幼い子じゃねえだろうな」

沢渡「ババアだぜ」

黒咲「それも威圧感丸出しのな」

シャーク「ハゲの部屋にはそういうグッズはあるのか？」

赤馬「確かにハゲは私が幼稚園時代や小学校時代に私の同級生をジロジロ見ていたな」

クロウ「やっぱりロリコンじゃねえか！」

シャーク「ハゲ野郎！絶対に許さねえ！」

赤馬「ここがハゲの部屋だ。家を飛び出した時に荷物は全て持って行った」

万丈目「こ、これは」

黒咲「女児用のパンツ・・・これは」

赤馬「やはり女児用のパンツだったか・・・薄気味悪くて触れなかったが」

沢渡「使いかけの育毛剤」

クロウ「ハゲはてめえの頭を悩んでたんだな」

シャーク「頭よりてめえの性癖を悩むべきだぜ」

セレナ「私はハゲに狙われて居たという事か！？」

シャーク「何もされなかったのか？」

セレナ「そう言えば私が着替える時にハゲはずっと見ていたな」

黒咲「ハゲ！絶対に許さんぞ！」

クロウ「とりあえずハゲの目的がわかったぜ」

シャーク「早速報告しねえとな！」

赤馬「やる気になってくれたか、ではランサーズ加入の手続きを」

万丈目「却下だ」

赤馬「・・・」

璃緒「こういう日もありますわ。だから落ち込まないで」

赤馬「私がここまで小馬鹿にされるのもハゲが原因だ・・・何て父親だ」

シャーク「ってわけだ」

遊馬「ハゲの野郎！くだらねえことで大勢の人間を傷つけやがって！」

カイト「最低の男だな」

シャーク「それが融合次元の真の目的だ」

カイト「それでハゲロリコンの所在は？」

シャーク「知らねえってよ」

カイト「融合次元と言っても地球並の広さがあるはずだ。探すのは難しいぞ」

遊馬「ドン・サウザンドより質が悪いぜ」

カイト「ああ、行動原理が自分好みの女子中学生狙いだというのがな」

シャーク「許しちゃおかねえ！」

遊馬「そうだぜ！」

カイト「俺もだ」

シャーク「だが目印はハゲしかわからねえ」

カイト「それだけあれば十分だ」

遊馬「ハゲでロリコンな親父を見たらとりあえず締め上げねえとな！」

クロウ「遊星！融合次元の頭はロリコンらしいぜ！」

遊星「何！？」

ジャック「ロリコンだと？」

クロウ「しかもハゲのな」

遊星「ハゲでロリコンか・・・」

ジャック「なら柚子を狙っている理由は」

クロウ「悪戯してえんだよ柚子に」

ブルーノ「どう思う遊星？」

遊星「推測だが自分のハゲ頭を亀頭に見たて責めるのが好きなはずだ」

ジャック「許せん！」

遊星「同感だ」

クロウ「ああ！」

遊星「今からハゲでロリコンの中年に有害な電波装置を作る。手伝ってくれ」

ブルーノ「うん！」

十代「・・・そうか」

セレナ「私はよく着替えを見られていたが・・・今考えると寒気がする」

十代「・・・」

セレナ「何で寒気がするんだ？」

十代「生理的に虫酸が走るってやつだ」

セレナ「・・・」

十代「忘れろよ。昔の事なんて！」

セレナ「あ、ああ」

十代「教えてくれてありがとな。お前も気をつけるんだぞ」

セレナ「べ、別に守ってもらわなくたって私1人でどうにかなる！」

十代「もしもハゲが出てきたら何処に居ても飛んできてやるから安心しろよ！」

セレナ「よ、余計なお世話だ・・・1人で帰れるからついて来るんじゃないぞ」

十代「・・・」

ユベル「ハゲのロリコンか・・・最低だな」

十代「絶対にぶっ飛ばしてやるよ。年頃の女の子の心を傷つけやがって、反吐が出るぜ」

柚子「そんなくだらない事のために私が！？」

ユート「隼がそう言ってた」

ユーゴ「クソハゲ野郎！リンに悪戯しやがったらバラバラにしてやるぜ！」

遊矢「ハゲロリコンを俺は絶対に許さない」

ユート「君は柚子を守るんだ」

ユーゴ「俺達も手を貸すぜ！」

柚子「けどロリコンに負ける気はしないのよね」

遊矢「でも」

柚子「大丈夫よ！出てきたらハリセンで頭をカチ割ってあげるから！」

遊矢「じゃあ俺は縄でグルグル巻きにしておっさんだらけの男湯に突き落としてやる」

柚子「どうして？」

ユート「ロリコンが中年だらけの湯に入ると命の灯火が消えると聞いた事がある」

ユーゴ「ついでに毛という毛を全部剃っちまって全身ハゲにしてやろうぜ！」

遊矢「柚子は絶対に俺が守る。相手がロリコンなら尚更だ！」

数日後

遊馬「そんな下らねえ事で次元統一するわけねえだろ。少しは考えろよ」

小鳥「本当に愉快な人達よね。笑っちゃう」









終

前見たいに十代が行方不明になったらセレナがどれほど悲しむか

アニメでセレナがヒロインになっていた

アホと辛辣しかいねえ