荒潮「あらあら」 (14)
≪執務室≫
荒潮「提督、ただいま帰投しましたぁー」
提督「おう、おかえり」
提督「あれ? 荒潮だけか?」
荒潮「みんなはじきに戻ってくるわ。私は、そうねぇ」トテトテ
提督「ん?」
荒潮「提督にいち早くご報告したかったのよ~」ポスン
提督「そうか、ありがとう」
提督「……で、荒潮、なんで俺の膝の上に座るんだ」
荒潮「お気に召さなかったかしらぁ?」
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荒潮「提督の膝の上……おさまりがいいのよねぇ~」
提督「あのな荒潮……」
荒潮「好きなのよねえ」
提督「まったく。あんまり女子が無防備なことするもんじゃないぞ」グイッ
荒潮「あらあら、降ろされちゃった……」
提督「……」
提督(第八駆逐隊の中では大人っぽい方だけど、まだまだ甘えたい年頃なのかな)
提督「まあ金剛もよく言ってることだ、時と場所を弁えてな」
荒潮「今はダメ?」
提督「そりゃな。俺も執務中だし、お前は遠征から帰還したばっかりだ」
提督「明日に備えて今は休息をとるべきだと思うけど?」
荒潮「確かに、そうかもねぇ」
提督「ほら、間宮券。第八のみんなと一緒に行って来い」
荒潮「私にとっては提督の膝の上が間宮アイスよりも素敵なご褒美なのだけれど……それでもぉ?」ジーッ
提督「……わかったよ、わかった……ただし10分な。俺も休憩するから」
荒潮「うふふふふ、ありがとぉ~」ポスン
荒潮「~~♪」
提督(荒潮は大人っぽいけどあまり掴みどころがないからな……)
提督(何を考えて膝の上なんかに座りたがるんだか……)
コンコン
朝潮「司令官、朝潮です!」
提督「朝潮か。入っていいぞ」
朝潮「はい、失礼します!」ガチャッ
朝潮「第八駆逐隊、遠征から帰投しました……って……」
荒潮「朝潮ちゃん、おかえり~」ヒラヒラ
荒潮とはめずらしい
支援
朝潮「やけに早足で戻ったと思ったら……何をしているの、荒潮」
荒潮「英気を養っているのよ~」
提督「すまないな、こんな形で報告を聞くことになるが……」
朝潮「いえ、構いません。司令官に非はありませんから」
荒潮「あらあら……私には非があるような言い方ねぇ~」
朝潮「そういうわけでは……いや、でも……」
荒潮「うふふふふ、羨ましいのかしらぁ?」
朝潮「な、なにを」
ええな
朝潮型好きにはたまらん
朝潮「……」
提督「朝潮、どうした?」
荒潮「あらあら」
朝潮「いえ、なんでもありません……」
提督「そうか? それじゃ、戻ってくれて構わない」
提督「大潮と満潮にもよろしく」
朝潮「……はい。失礼します」
ガチャッ
荒潮「提督さんはいけずねぇ~」
提督「え? なにが?」
荒潮「うふふふ、ニブニブのにぶちんさんねぇ」
提督「え? ひどくない?」
荒潮「私としては、いいのだけれどぉ……」ボソッ
提督「……よくわからんが、そろそろ休憩も終わりだ。降りなさい」グイッ
荒潮「まだ10分経ってないわよぉ?」
提督「おいおい……我儘言うなよ……」
荒潮「女の子は気まぐれだもの~」
提督「それじゃいつまで経っても俺は解放されないんじゃないか……」
荒潮「そうねぇ~……ずっとこうしてくっついてるのも気持ちいいわねぇ」
提督「お前なぁ……」
コンコン ガチャ
提督「はい、どうz」
満潮「入るわよ」
提督「言い終わる前に……。どうした満潮」
満潮「……聞いたとおりね。司令官から降りなさい、荒潮」
荒潮「あらあら、満潮ちゃんってば……朝潮ちゃんから聞いたのね~」
満潮「ええ、そうよ。司令官も、早く荒潮から離れなさい。風紀が乱れるでしょ」
提督「仰る通りで」グイッ
荒潮「あらあらぁ……」
荒潮ってちっちゃい陸奥みたいだよなぁ
可愛い
可愛い
このSSまとめへのコメント
朝潮型は癒し
霞は出ないのか…………orz
続きが気になる