村娘「物置を掃除してたら、なんとまあ」
村娘「よく分からない模様の壺が出てきましたとさ」
村娘「口に御札なんかついてるし…
どこからどう見ても曰く付きだわ」
村娘「さて、これをどうしようか……」
>>3
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kskst
叩き割る
村娘「うーん。こういう割れ物はただちに叩き割れと
ガイアが私に囁いている気がするわ……」
村娘「ということで。えいッ!」
ガッシャーン
村娘「……ふう。癖になりそうなくらい爽快だわぁ」
村娘「って…あら? 壺の中に何か……」
何があったか >>6
ニュルニュルした触手
護符
小さな壺
ひからびて今にも死にそうな小悪魔
村娘「これは……紙切れ?」
村娘「いや、ごちゃごちゃと訳の分からないのが書いてあるから
さしずめ護符ってところね……」
村娘「でも何でこんな物をわざわざ壺の中に?
札を御札で守るだなんて、なかなか奇妙だけど」
村娘「うーん。どうしましょうか、この護符……」
>>10
詳しい人に見せる
とりあえず他の人に見せてみる
建てたばっかりで申し訳ないけど、一旦離れる。
22時にはまた書き始められるよう努力するから、
少しだけ待ってて欲しい。本当ごめんなさい。
一旦乙
あらら、乙
村娘「こういうのはやっぱり、詳しい人に聞くのが定石よね」
村娘「とは言ってもうちの村にそんな人は……」
村娘「……居たわ」
【移動中…】
村娘「ごめんくださーい」
村長「んんっ? おお、村娘かい。よく来たな。
まあ、あがんなさい」
村娘「いやここで良いです。それよりも聞きたいことが……」
村長「フム、なんだね」
村娘 (知識豊富なの村の長なら何か知ってるはずよね)
村娘「この紙について何かご存じでしょうか……」
ペラッ
村長「むっ……」
反応>>17
村長、驚いて気絶する。
…どこでこれを?
村長「…どこでこれを?」
村娘「うちの物置にあった壺の中からこれが…」
村長「そうか、そうか……」
村娘 (この反応は何か知ってるとみた)
村娘 (このまま問い質せば聞き出せるだろうけど…
うーん。妙な紙切れ一枚のためにそこまでやる必要が…)
村娘 (果たして、あるものかしら……?)
どうするか>>20
持ってて大丈夫なものか訊いてみる
破ろうとしてみる
何かご存知ですか?
村娘 (…でも村長の反応から察するに、この紙切れはただの紙切れじゃない…
何か特別の物のようね)
村娘 (……)
村娘「っ」
ビリリッ…
村長「ちょっ…待たれよ! 待たんか! 待ってよお!?」
村娘「何です?」
村長「何故破ろうとした!?」
村娘「いえ、村長の反応からこの紙が何か特別な物なんだろうなと分かったら
急に破ってみたくなって……」
村長「天の邪鬼な子供かお前は!
まったく……お前ももうすぐ成人するというに」
村娘「村長。この紙はそんなに大層な物なんですか?」
村長「>>24」
かつて世界に災厄が訪れたとき、大天使が世界を護るために作り出したものじゃ
↑
村長「…かつて世界に災厄が訪れたとき、
大天使が世界を護るために作り出したものじゃ」
村娘「災厄? 過去に何かあったんですか?」
村長「若い者にはそのうち聞かせようと思っていたのじゃがのう。
村娘は特別じゃ。一足先に話してやろう」
村娘「ゴクリ……」
村長「そう…あれはもう50年前になるか……
ワシがまだピチピチのナイスガイだったあの頃の話じゃ」
村長「あの時ワシは確か… >>27 をしていたのう」
────────────────
────────
────
──
─
将軍
山賊の頭
『そう… あの頃のワシは、山賊の頭をしておった』
『山賊ゥ!!?』
『そう驚くでない。
誰しもギザギザハートな時代があるものよ……』
『……?』
【50年前 街の酒場】
山賊の頭(村長)「うぃー…ヒック!」
酒場のマスター「ちょっと飲み過ぎですよ、お客さん!」
山賊の頭「うるせぇ! 飲まなきゃやってらんねェよ!」
山賊の頭「グビグビッ!」
酒場のマスター「ああっ! もう……」
山賊の頭「ふぅー……最近、街道を通る人間がめっきり減ってよォ
略奪で生計を立ててる俺ら山賊からしたら堪ったもんじゃねェぜ、まったくッ!」
山賊の頭「それに急に街も静かになってよォ、この酒場もガラガラじゃねーか。
一体全体なんだってんだよ……」
酒場のマスター「おや? 知らないんですかお客さん」
山賊の頭「あァ? なにをだよ」
酒場のマスター「ホラ、最近噂になってるアレ!
>>31 のことですよ! 災厄とか言われてるアレ!」
山賊の頭「聞いたこたねぇなあ」ゴクゴク
山賊の頭の体臭
ディープインパクト
まおー
酒場のマスター「魔王のことですよ!」
山賊の頭「まおー? 知らねェし興味ねーよ!」
酒場のマスター「そうですか?
一応、街道を通る人間が減った直接の原因とも言えるのですが……」
山賊の頭「その、まおーとかいうのがか?」
酒場のマスター「はい」
山賊の頭「聞かせろォ!!」
酒場のマスター「ええ、では…
実はこの街の北にある砂漠の地下に、古の賢者により封印されたという
魔王なる者が封印されていたそうです」
酒場のマスター「ですがある時、何かの拍子に封印が解けてしまい、
魔王が目を覚まし、辺りに災いを振り撒き始めたそうです」
山賊の頭「災いだァ?」
酒場のマスター「そう、例えば大陸全土に蔓延している謎の疫病、
人を襲う化け物の出現、厚い雲に覆われた太陽……」
酒場のマスター「それら全てがこの魔王の復活によるものとされています」
山賊の頭「…そういや、最近なかなか晴れねェし、
外で化け物を見たって報告もしたっぱから度々あったし、
急にぶっ倒れた奴も居たっけなぁ……」
山賊の頭「これもみんな、そのまおーって奴の仕業か」
酒場のマスター「そう噂されていますよ」
山賊の頭「そうかそうか……」
どうするか>>34
魔物が寄り付かないように何かする
まおーちゃん(美少女)をぺろぺろしにいく
酒場のマスター「あ、後その魔王っていうのは女性だそうですよ」
山賊の頭「何だとォ!? おい、嘘じゃあねーよな!」
酒場のマスター「た、多分……」
山賊の頭「へっへっへ、そうか!」
酒場のマスター「?」
山賊の頭 (大陸全土を脅かす女だと……?
そんなビッグな奴は、このグレートな俺様にこそ相応しいッ!
嫁に迎えようじゃあねーか!!)
山賊の頭 (へへッ… ちょっくら面ァ拝みに行くかな。
いや、見るだけじゃなくペロペロを……グヘヘッ!)
山賊の頭「おいマスター! そのまおーは何処に居るんだ!?」
酒場のマスター「確か、北の城を乗っ取ってそこに居座っていると……」
山賊の頭「そうかッ! それじゃあちょっくら行ってくるぜ!」
酒場のマスター「え、ちょっとお客さん!?」
山賊の頭「酒代はここに置いてくからよ! じゃあな、色々あんがとよォー!」
酒場のマスター「ああっ……! 行ってしまった。
まったく、死ぬ気か?あのゴロツキは……」
【移動中…】
山賊の頭「ここがまおーの居る城か」
山賊の頭「フム…入り口に妙な化け物が居るが……」
どうやって入るか>>37
城壁をロッククライミング
亭主だと正直に言ったら通してくれた
「まおーはどこだー」と扉の前で叫ぶ
山賊の頭「ええい、ごちゃごちゃ考えるのは面倒だぜッ!」
山賊の頭「正面突破だ!」ノッシノッシ
オーク「ムッ ソコノ人間! トマレ!」
トロル「何者ダ オ前ハ! ココハ我ラガ魔王様ノ居城ゾ!」
山賊の頭「俺様はまおーの(未来の)亭主だッ! 通せオラッ!」
オーク「魔王様ノ… 亭主…?」
トロル「確カニ コノ男… 人間デハナク魔物ダ。
コノ獣臭、汚ナラシイ風貌… 間違イナイ」
オーク「シカモ ナカナカ ナイスガイ。
魔王様ノ亭主ダトイウノモ 頷ケル」
トロル「…ヨシ、通レ! イヤ…通ッテクダサイ」
オーク「我々ノ無礼 オ許シクダサイ」
山賊の頭「おう! 気にすんじゃあねェ!」
山賊の頭 (なんだか知らんが上手くいったぜ!)
【2F 玉座の間】
魔王「……むっ。何奴ッ!」
ガチャリ
山賊の頭「……」ヌッ
魔王「人間…か? しかし、何故ここに……」
山賊の頭 (ええと、こういうのは第一声が肝要だと聞く。
ここはナイスでクールな台詞を言うぜ……!)
山賊の頭「 >>41 」
お前の心を盗みに来たぜ!(キリッ
…乙女だ…
山賊の頭「…乙女だ…」
魔王「は?」
山賊の頭 (おし、第一声で興味を持たせたぜ!!
にしても本当に麗しい女だなァ)
魔王 (乙女…? この男、私を見て乙女と言ったのか……?)
魔王「に、人間が何の用だ! ここは魔物の城である!
どうやってここまで来たかは知らんが、
ここに来たからには覚悟しておろうな!!?」
山賊の頭「ああっ! バッチリだぜ!」
魔王「そ、そうか…
なら遠慮なく貴様の肉を喰らっ……」
山賊の頭「スゥー…… 好きだ、魔王ッ!!」
魔王「…ぁへ?」
山賊の頭「愛してる、こーんなにも!!
だから俺の女になれ! 魔王と山賊の頭はお似合いだろう!?」
魔王「ええええええええええええぇーッ!?」
魔王 (な、なんだコイツは……! こ、この私にッ)
魔王 (求婚だとォォォォ!!?)
山賊の頭「ふぅ」
魔王 (なにやり遂げた顔してるんだ髭もじゃめ!!
この私にあ、愛の告白なんぞしたこと……!
深く後悔させるような、酷い罵詈雑言を以て応えてやる!)
魔王「 >>44 」
きゅん
ちょろい
魔王「きゅん」
山賊の頭「お?」
魔王「はっ……!!」
魔王 (な、なんだ? どうしたというのだ!?)
魔王 (私は確かに酷い罵詈雑言を浴びせるつもりで…
な、なのに口を開いて出た言葉がなんだ……!?)
魔王 (きゅんっ …だとォォォォ!?)
山賊の頭「おい、返事をくれよ。後きゅんって何だ」
魔王 (あ、ありえない! 魔物の私が人間に……
この男に胸がときめくなどありえないことなのだッ!)
魔王「うぐっっっ……!」ドクンドクン
魔王 (だが、この高鳴る鼓動。胸を打ち破らんとするほどの……!
目の前髭もじゃを見ると激しく脈打つこれが……
恋?)
魔王「わ、私は…… どうしてしまったというのだ」
魔王「こんな人間風情に恋い焦がれるなど……!」
山賊の頭「そりゃあまあ、俺から滲み出る色気に負けちまったんだよ。
そこんとこ、あまり深く考えないほうがいいぜ」
山賊の頭「それよか、いいから黙ってペロペロさせろよ」
魔王 (でも、私は魔族を束ねる魔王……
そんな私が人間に嫁ぐなんて)
山賊の頭 (まだ逡巡してやがるのか? なにか、押しの一言が必要なようだな)
山賊の頭 (うしッ… グレートでマーベラスな一言で一気に攻めるぜッ!)
山賊の頭「 >>48」
………はっ、可愛すぎて言葉が出なかった
魔物かどうかなんて関係ないぜ
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