【艦これ】榛名「ばぁーにんぐ!らぁーぶっ!」提督「!?」 (158)



・艦これss初投稿です。


・口調やキャラ設定、世界観などおかしい箇所が多々あると思いますが温かい目でお願いします。


・内容としては榛名とケッコンするまでのお話です。


・なおR18は一切ない、と思います


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426765147

提督「と、突然どうしたんだ榛名?」

榛名「いえ、金剛お姉さまはいつもこうやって提督に甘えているので私もそれに習ってみようと思ったんです」

提督「そ、そうなのか。でもなにもしないのか?」

榛名「言ってから、言ったことが恥ずかしくなってしまいました」モジモジ

提督「榛名はかわいいなぁ」ナデナデ




ガチャ!

金剛「バーニングッ!ラァーブッ!テートクーーーッ!!」

提督「うおっと!」

金剛「むぅ、なんで避けるデース!」

提督「お前がいつもそうやって飛びついてくるから最近腰痛が...」

金剛「なら提督が私にハグするネー!」

提督「なんでそうなるっ!」

榛名「あのー」

金剛「おおっ!マイシスター!」




榛名「こんにちはお姉様。あ、えっと...」

金剛「榛名も提督に抱きついてもらうデース!」

榛名「そ、そんな!榛名にはもったいないです!」

金剛「そんなことないヨ!ねっ!提督!」

提督「そうだぞー俺は榛名になら抱きつくぞ―」

金剛「ならってどういうことネ!私にもハグするネ!」



榛名「提督、榛名は大丈夫です...」

榛名「...だから、きてください」

提督「榛名いくぞっ!!」

榛名「......てーとくッ!」ダキッ

提督「(やば、金剛とはまた違って柔らかいぞ...)」

金剛「むぅ、私の時よりも嬉しそうな表情でちょっと複雑デース」

俺得なスレだ



ヨルニナッタヨー

提督「さっきの榛名はなんだったのか...ヤキモチってやつか」

提督「やっぱり榛名はかわいいなぁ」

提督「また、ギューッてしたいなぁ」

提督「ふっ、ふへへへ」

曙「なにニヤついてんのよクソ提督」

提督「はっ!曙!いつからそこに!?」

曙「さっきよ。ついさっき」



提督「もしかして聞いてた?」

曙「ええ。クソ提督をクソと呼びたくなるくらいキモイの聞いたわ」

提督「もはや提督じゃないんだ」

曙「で、クソ。何があったの?」

提督「何だろう。どうしてこんなに嬉しいんだろう」

曙「早く答えなさいよクソ」



提督「ああ、それがな」

アレデコレデ ハルナガヴァーニングラーヴッ!

曙「死ねクソ」

提督「なんでそうなる!」

曙「そんなノロケ聞いてもこっちは楽しくないの」

提督「おっと、曙ちゃんヤキモチかい?」

曙「照準、母港、執務室のクソ提督」

提督「待って!連装砲向けるのヤメて!」



曙「ふんっ、それなら夫婦同士のノロケなんて聞かせないことね」

提督「夫婦?」

曙「あんた榛名とケッコンしてるんじゃないの?」

提督「してないけど」

曙「......」

提督「......」

曙「さすがクソ提督ね。カッコカリといってもケッコンすらできないのね」

提督「...うぐっ!」

曙「で、色々あってニヤけていたと」

提督「ああ、そうなんだ」

曙「ていうかアンタ、練度達してる子けっこういるのに何でケッコンしないの?」

提督「なんでって言われてもなぁ」

曙「言えないような理由なの?」

提督「いや。そういうのではないけど」

曙「じゃあ何よ?」

提督「俺が誰か一人を特別扱いするとなると鎮守府内がギスギスしちゃわないか?」

曙「これだからクソ提督はまったく」

提督「何故か呆れられている」


曙「言っとくけど、ウチにいる子たちの一部はアンタと榛名がケッコンしてると思ってるわよ?」

提督「エ、ホントニ?」

曙「だってアンタ大抵榛名と一緒に居るでしょ?」

提督「まぁ、確かに。秘書官だし」

曙「それも含めて、ある程度の子はアンタのこと諦めてんの」

提督「諦める?」

曙「そ。...まぁ金剛とか提督ラブ勢は別だけど」


提督「そ、そうなのか?」

曙「だからクソ提督、早く榛名とケッコンしてよね!」

提督「お、おう...」

曙「...あたしも諦め付かないじゃない」

提督「ん?なんか言ったか?」

曙「なんでもないわよクソ提督!じゃあねっ!」スタスタ


提督「曙!」

曙「なに...」

曙「...よ」///

提督「ありがとな」ナデナデ

曙「ふ、ふんっ!じゃあね!」

提督「おやすみ」

ガチャン

曙「まったく。本当にバカなんだから...」


ツギノヒ

提督「ふぅ、やっと報告書できた~」

榛名「お疲れさまです。提督。コーヒー置いておきますね」

提督「ああ、ありがとう榛名」

榛名「いえ。お仕事ですから!」

提督「ところで榛名、ちょっと話が...」


ガチャ

鈴谷「提督いる~?」

提督「ん?鈴谷か。どうした?」

鈴谷「ちょっと一緒にゲームやりたいな―と思って。今大丈夫?」

提督「ちょうど終わったところだ。大丈夫だぞ」

鈴谷「マジで!やったー!」

提督「榛名すまん、また今度話す」

榛名「いえ、榛名は大丈夫です!」


提督「で、今日は何するんだ?モンハンか?ストフォ?」

鈴谷「あー、えっとモンハンで」

提督「最近はストフォやってんじゃないのか?」

鈴谷「いやそれがね。熊野に貸したら鈴谷のアケコン壊しちゃって」

提督「え?」

鈴谷「やらせたらハマっちゃったらしくって、叫びながら物凄い勢いで使うもんだから壊れちゃった」


提督「意外だな。熊野がそんなになるなんて」

鈴谷「これくらい今どきのレディーの嗜みって適当なこと言ったらムキになって...はぁ」

提督「あっ...()」

鈴谷「てことで提督!鈴谷とモンハンね!」

提督「おうっ!...あ、でも榛名が」

榛名「榛名は大丈夫ですよ、もう少しお仕事をしますので提督はごゆっくりどうぞ」

提督「ありがとう榛名」

榛名「いえっ!」


イチジカンガケイカシタヨ!

鈴谷「うぅ、これマジ無理だって...」

提督「さすがに無理があったな...」

鈴谷「ていうか何でアカム裸双剣縛りなの?普通に考えて無理でしょ」

提督「一回でいいから俺もコレで勝ってみたかったんだけどなぁ。やっぱ無理か」

鈴谷「熊野にもモンハン勧めてこようかなー」

提督「そしてまた繰り返すのか...」

鈴谷「...やっぱやめとく」


提督「それが利口な判断だ」

鈴谷「んーにしても時間無駄にした感があるなぁ」チラチラ

提督「なぜ俺をチラチラ見る」

鈴谷「責任とってもらいたいな~」チラチラ

提督「...まぁ、無理なクエスト頼んだのは俺だが」

鈴谷「鈴谷の貴重な時間かえしてもらいたいな~」チラチラ

提督「分かった。なんだ?何が目的だ?」

鈴谷「さっすが提督!ちょっとお願いなんだけど」

提督「ん、何だ?」


ゴニョゴニョ

提督「そんなのでいいのか?」

鈴谷「うん!」

提督「はいよ」

鈴谷「んっしょっと」

提督「......」

鈴谷「......」


榛名「あのー」

提督「どうした榛名?」

榛名「どうして鈴谷さんが提督の膝の上に座っているのか気になりまして」

鈴谷「提督が鈴谷の時間をムダにしたから罰ゲームしてるの」

提督「(いや、むしろご褒美ですけど。最高なんですけどコレ)」

榛名「はぁ、そうなのですか...」チラ

提督「うっ...」

提督「(何でそんな悲しそうな目で俺を見るんだ!ざ、罪悪感がぁっ!!)」


鈴谷「提督、平気?」

提督「ああ、ずっしり60kgくらい感じるけどな」

鈴谷「女の子に対してそれは失礼なんだけど!てかそんなに無いし!」

提督「分かった!分かったから暴れるなって!」

提督「(でも髪が顔に当たって気持ちいい。しかもいい匂いするし)」

鈴谷「これだからヌメヌメ提督は」

提督「初めて言われたんだけど!?」


鈴谷「でもなんか提督に座っていると気持ちいい」

提督「そうなのか?」

鈴谷「うん。落ち着くっていうかあったかいっていうか」

提督「なんだそりゃ」

鈴谷「...ずっとこうしてたいかも」

提督「ん?なんか言ったか?」

鈴谷「べっつに~」


提督「そうか。あ、そろそろいいか?」

提督「(榛名が今にでも泣き出しそうな顔でこっち見てるしぃぃぃぃっ)」

鈴谷「あ、うん。ありがと」

提督「どういたしまして」

鈴谷「それじゃあそろそろ行くね」

提督「ああ、またな」

鈴谷「えへへ、バイバイ」


提督「(結局、鈴谷は何だったんだ。あいつがソロで攻略出来たって言ったから今日は挑んだのに)」

提督「(まさか手を抜いていたんじゃ無いだろうか)」

提督「(まぁ、いっか。椅子になれたし。ふふ役得)」

榛名「...提督」

提督「ん?どうした?」


榛名「...榛名もいいですか?」

提督「えーっと、何をだ?」

榛名「榛名も提督の上に座りたいですっ!」///

提督「ああ、いいぞ(拒む理由なんか無い。むしろウェルカム)」

榛名「えっ...本当に榛名がそんなことをしてもいいのでしょうか?」


提督「ほら、来いよ」

榛名「えっと、じゃあ失礼しますね」モジモジ

提督「......」

榛名「......」モジモジ

提督「あのー榛名さん」

榛名「何ですか提督?」モジモジ

提督「なぜモジモジされているんですか?」


榛名「すみません。上手く座れなくて」

提督「ああ、別にいいんだが」

提督「(あ、コレ、俺の高角砲がヤバイ)」

榛名「提督」

提督「ど、どうした?」

榛名「座りづらいので手を回してもらってもよろしいでしょうか?」

提督「ああ分かった(抱きつけってことだよな)」ギュ

乙乙 榛名かわいいんじゃ〜


榛名「ふぁっ......」

提督「(うわ、やっぱ柔らかいぞ。しかもすごくいい匂い)」

榛名「んっ...て、てーとく...」

提督「すまん、痛かったか?」

榛名「いっ、いえ。もっとぎゅっとしてください...」

提督「あ、ああ」ギュッ

榛名「...ふぁぁっ、て、てーとく、これすごくきもちいいです......」///


提督「...そ、そうか、それはよかった」

提督「(ま、マズい。高角砲が!俺の高角砲がああああっ!)」

榛名「...てーとく?なにかかたいものがあたっているのですが...?」

提督「あ、いや気にするな!そっ、それより座りづらくないか?」

榛名「はい、はるなはだいじょうぶです...」

提督「......(本当に榛名かわいいなぁ)」

榛名「......(てーとくにだっこされちゃってます...)」


提督「...ずっとこうしてたい」

榛名「ふぇ?なんですか?」

提督「あ、いやなんでもない」

榛名「そうですか...」

提督「(そうか、やっぱり俺は榛名のことが)」

提督「(いいよな。今なら誰もいないし言うなら今しかない)」


提督「榛名」榛名「てーとく」

榛名「あっ...」

提督「ご、ごめん。なんだ?先にいいぞ」

榛名「は、はい...では」

榛名「てーとく、はるなはてーとくのことが...」


ガチャ!

青葉「司令官っ!いい情報ありm......」バサバサバサッ

提督「......」

榛名「......」

青葉「司令官、青葉、見ちゃいました......」パシャリ

青葉「失礼しまーーーすッ!!」ダダダッ

提督「青葉ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」


提督「はぁ...はぁっ...すまん榛名、青葉のやつを捕まえられなかった...」

榛名「いえっ!変なお願いをしたのは榛名ですから。榛名のせいです...」

提督「いや気にすんな。別に榛名は悪いことは何もしてないぞ」

榛名「...提督は優しいのですね」

提督「それより榛名」



榛名「はい?何でしょうか?」

提督「またしてもいいか?」

榛名「えと、どういうことでしょうか?」

提督「その、あれだ。また榛名を俺の膝の上に乗せたいってこと...」

榛名「......」パァ

榛名「ええ、榛名で良ければお相手しましょう!」


ツギノヒ!

提督「ふぅ~ちょっと休憩っと」

提督「榛名、休憩がてらちょっと散歩してくるな」

榛名「はい!分かりました」

提督「(あれ以降、榛名の機嫌がいい。出撃してもほとんど被弾せずに帰ってくるし、いつも以上にしっかり働いてくれる)」

提督「(不思議なことにキラキラして見えるんだよなぁ)」

提督「(あまり頑張りすぎて無理しないか心配だな)」


提督「榛名」

榛名「はい、何でしょう?」

提督「あんまり無理するなよ。適度に休憩を入れてくれ」

榛名「はい。分かりました!じゃあこれだけやっちゃいますね」

提督「おう、頼んだ」


提督「......」

赤城「あっ、提督!」

提督「ん?赤城と加賀か。どうした?」

赤城「提督にお尋ねしたいことが有りまして」

提督「なんだ?」


赤城「...ケッコンシキというのは食べ放題と聞いたのですが本当でしょうか?」

加賀「...さすがに気分が高揚するわ」

提督「えーと、いったい何の話だ」

赤城「青葉さんから伺いまして」

提督「そ、そうなのか。たぶん食べ放題なんじゃないか?(出たこと無いから知らないけど)」

赤城「......ッ!!」

加賀「......ッ!!」


提督「それがどうしたんだ?」

赤城「提督、私たち楽しみにしてますね。ふふっ」

加賀「......食べ放題...気分...高揚」ブツブツ

赤城「それでは提督、失礼しますね」

提督「あ、ああ」

提督「(結局なんだったんだ?)」


提督「......」

夕立「あっ、提督さんっぽいー!」

睦月「...ちょっと、夕立ちゃんっ」

提督「ん?夕立と睦月か。どうした?」

夕立「えへへ、提督さんがケッコンするって聞いて。祝福したいっぽいー」

提督「ケッコン...?俺が?」

睦月「ダメだよっ、夕立ちゃん。まだ秘密らしいから!」


提督「...秘密?」

夕立「えっ、そうなの!?」

睦月「だから、ねっ?」

提督「...えーと」

夕立「それじゃあ提督さん、またねー」

睦月「すみません。失礼します」

提督「(結局なんだったんだ?)」


提督「......」

提督「ふむ、今日も鎮守府内に異常なしっと...」

瑞鶴「あれ翔鶴姉?って、提督さんじゃん!なにやってんの?爆撃されたいの?」

提督「ふむ。お前から声をかけておいてそれはないと思うんだが」

瑞鶴「全機爆装、準備出来次第発艦!目標、提督、やっちゃって!」

提督「いやおかしいだろっ!何もしてないぞ!」


瑞鶴「提督さんは突然セクハラしてくるからやられる前にアウトレンジで決めようと思って」

提督「目の前にいるし!全くアウトレンジじゃねえよっ!」

瑞鶴「じゃあまた今度の機会にするね」

提督「勘弁してくれ」

提督「そもそもどうやったら俺と翔鶴を見間違えるんだよ...」

瑞鶴「さっきのは冗談だけど、ちゃんと用件はあるわ」

提督「何だ?どうしたんだ?」


瑞鶴「えっと、コレがどういうことか説明してもらいたくて」ピラ

テイトクガハルナチャンノイスニナッテルヨー

提督「あ、えーっと、この写真どうしたんだ?」

提督「(やばい、榛名めっちゃかわいいんだけど。てかなんでイキ顔みたいになってんだよ、あああああかわいいかわいいかわいいかわ(ry)」

瑞鶴「青葉から貰ったのよ」

提督「...あの野郎」ゴゴゴ

提督「(あとで貰いに行こう)」


瑞鶴「やっぱり、執務室内でこういうことはやらない方がいいと思うんだけど」

提督「弁解の余地が無いです」

瑞鶴「そのせいで何かみんなおかしいし」

提督「おかしい?どういうことだ?」

瑞鶴「言葉通りよ。なんか変なのよ」

提督「...確かに思い当たるような」

瑞鶴「翔鶴姉なんて朝からずーっと演習場に籠もって訓練してるのよ?」

提督「それは良いことじゃないか。小さな積み重ねで自分の練度を高めようと鍛錬するなんてさすが翔鶴だ」


瑞鶴「そう考えればいい事なんだけどね。なんか怖いの」

提督「そりゃ本気で集中していれば怖く見えるだろ」

瑞鶴「違うのよ!とにかく怖いの!震えるくらい怖いの!」

提督「そりゃ気になるな。見に行くか」

瑞鶴「うん。ちょっと来て...」


演習場

翔鶴「...あんな写真如きで...ブツブツ...調子に乗るな雌豚...コロスコロスコロス...」ブツブツ

翔鶴「......提督は...提督は提督は...ブツブツ...テイトク...フッ...フフフフッ...」ブツブツ

翔鶴「行けェェェェェェェ艦載機ィィィィィィィッ!!」ビュゥゥゥゥゥン

ズバババババババーズドドドーズドーン

瑞鶴「ね?何か変でしょ?」

提督「あ、あぁ。変を通り越して怖いんだが...あんな翔鶴初めて見たぞ」


瑞鶴「ずっとあんな調子で延々と艦載機出して的撃ちしてるの」

提督「これはあの写真が原因なのか?」

瑞鶴「たぶんね。見た瞬間に翔鶴姉の顔がみるみる怖くなって...殺人者ってきっとああいう顔するんだと思う」ブルブル

提督「...あの、翔鶴が......」ブルブル

翔鶴「...もっとォォォォッ!...アアァァァァアアアアアアッ!!」

ズドドドドドドドドドドーーーン

瑞鶴「翔鶴姉が壊れたああああっ!!」

提督「翔鶴優しいからストレス溜め込みそうだもんな...爆発してんのか」


瑞鶴「爆発の原因は提督さんでしょ!なんとかしてよ!」

提督「なんとかって言われてもなぁ」

瑞鶴「やっぱりこれは提督を爆撃したほうがいいのかしら」

提督「それやったら確実に死ぬからな」

瑞鶴「そうなったらもっと大変か...はぁ」

瑞鶴「私も曙を見習ってクソ提督って呼ぼうかしら」

提督「可愛いから許す。むしろ呼んでくれ瑞鶴」

瑞鶴「うわ、気持ち悪っ」


提督「俺は気づいてしまったんだ!クソ提督と呼ばれることこそが至高の喜びだといことにっ!!」

提督「ほらほら、早く呼んでくれよ」

瑞鶴「ちょっ、こっち来ないでよ提督!爆撃されたいの!?」

提督「かわええの~瑞鶴は~」

瑞鶴「いい加減にしてよっ!」

提督「ほれほれ~」


瑞鶴「だから本当にっ......あっ」

提督「どうした瑞鶴?」

瑞鶴「提督さん、後ろ...」ブルブル

提督「ん?なんだ......あっ」

翔鶴「提督、楽しそうですねふふっ」ニコニコ

提督「しょ、翔鶴。演習お疲れ...が、頑張ってるみたいだな」ブルブル


翔鶴「ありがとうございます。ところで提督」

提督「な、なんだ翔鶴。どうした?」

翔鶴「ずいぶん瑞鶴と楽しそうでしたけど何をされていたんですか?」

提督「ちょ、ちょっと話してただけだ」

翔鶴「ふーん、そうなんですかぁ」

提督「どど、どうかしたのか?」



翔鶴「いえ。ただ私も混ざりたいなと思いまして」

提督「まっ、混ざるのかっ!?」

翔鶴「ダメでしょうか?」

提督「(ダメだ怖すぎて拒否できないぃぃぃっ!瑞鶴に助けを)」

瑞鶴「...ぁ、ぁぁ」ブルブル

瑞鶴「...ぁっ」パタリ



提督「(ぐっ、もはや戦意を喪失している!)」

提督「(ここは穏便に平穏にサラッと流そう)」

提督「ダメも何もくだらない話しかしてないぞ」

翔鶴「いえ、私から話したいことがあるんです」ニッコリ

提督「(ヒィィィィィッ!!!逃げなければ殺られる!)」ブルブル

提督「すっ、すまん翔鶴。そろそろ休憩を終わりにしないといけないからまた後でな!」スタタ


翔鶴「提督待ってください」グイッ



提督「うぐっ、な、なんだ翔鶴。急いでいるんだが」

翔鶴「すぐに終わりますから」

提督「いやだかr」

翔鶴「すぐに終わりますから」

提督「いそいd」

翔鶴「すぐに終わりますから」ニッコリ

提督「ハイ、ナンデスカショウカクサン」ブルブル


翔鶴「提督、私青葉さんから面白いものを頂いたんです」ニコニコ

提督「ドノヨウナモノデショウカ?」ブルブル

翔鶴「これなんですけどね」

グシャグシャに握りつぶされた写真を広げる。

提督「...ァ......ァア」


翔鶴「これって、どういうことでしょうか?」

提督「...いや、その、こ、これは......」

翔鶴「提督は執務中にこんなエッチなことをするのでしょうか?」

提督「...俺は、決していかがわしいことなんて」

翔鶴「しましたよね?」ニコリ

提督「はい。榛名を膝の上に乗せました」



翔鶴「それだけですか?」

提督「それだけです」

翔鶴「提督の下半身の10cm連装高角砲はどうにもなっていなかったんですね?」

提督「全く。これっぽっちも」

翔鶴「では、なぜ榛名さんがこんな顔しているのでしょうね?」

提督「ハハハ、ナゼデショウネ」


翔鶴「提督」

提督「ハイィィィィィッ!」

翔鶴「あまりこういうことをなさらないようにお願いしますね」

提督「......え?」

翔鶴「提督とは司令官であり、この鎮守府を、平和を守る使命があるのですからこのように軽率な行動をされては困ります。私たちを指揮する身としてもう少し考えてください」

提督「あ、ああ。すまない」


翔鶴「分かっていただけたらいいんです」

提督「なぁ、翔鶴?」

翔鶴「何ですか提督?」

提督「怒ってないのか?」

翔鶴「私は別にこれっぽっちも怒ってなんかいませんよ。提督が嬉しそうな顔しながらエッチな顔した榛名さんを膝に乗せているところを見たからって怒るほど気の短い性格ではありません。私もこんなことされてみたいなんてこれっぽっちも思っていませんし、別に羨ましいとも思いません」ニコニコ



提督「(絶対怒ってるだろ)」

提督「すまん翔鶴。今度何かお詫びをさせてくれ」

翔鶴「...そうですね。出来れば物が欲しいですね」

提督「物?高くないものなら何でもいいぞ」

翔鶴「本当ですかっ!?」パァッ

提督「あ、ああ。迷惑かけたみたいだし」

翔鶴「それでは提督」

提督「なんだ?」


翔鶴「私、書類一式と指輪が欲しいです」

提督「......」

翔鶴「......」

提督「...えーと?」

翔鶴「書類一式と指輪が欲しいです」

提督「二回言わなくてよろしい」


翔鶴「...ダメですか?」

提督「(小首を傾げるな!めちゃくちゃ可愛いじゃないかっ!!)」

提督「ダメということはないが、少し考えさせてくれ...」

翔鶴「今聞きたいです」

提督「ふむ...」

提督「確かに翔鶴の練度は達しているし、ケッコンカッコカリをすればさらなる性能の向上が見込める。だが」



翔鶴「待ってください提督」

提督「ん?なんだ?」

翔鶴「私がしたいのはケッコンカッコカリではなくて結婚です」

提督「そうか。だから確かにお前の練度は達していて......え?」

翔鶴「結婚です」

提督「カッコカリは?」

翔鶴「結婚です」

提督「無くなっちゃったよっ!?」

翔鶴「提督、お願いします」


提督「あ、いや、それは...」

翔鶴「榛名さんですか?」

提督「......うむ」

翔鶴「そうですか...」

提督「すまん、翔鶴。やっぱり俺は榛名――」


翔鶴「提督。私良いこと思いつきました」

提督「翔鶴さん聞いてますかー?」

翔鶴「提督は榛名さんとケッコンカッコカリをします。そして、私と結婚カッコマジをします。そうしますと、榛名さんは嫁艦カッコカリになり、私は嫁艦カッコマジになります」

提督「あのなしょうk」

翔鶴「どちらの結婚でも最初の嫁ということで丸く収まりますねっ!」

提督「収まらねえよっ!!ドロドロの三角関係だよッ!!」

翔鶴「そうですか...いい考えだと思ったんですけど」


提督「お前の頭の中どうなってんだよ...」

翔鶴「提督と瑞鶴でいっぱいですっ」ニコッ

提督「さらっと怖いことを言うんじゃない」

翔鶴「提督、それでは今すぐにお願いします」

提督「なぁ翔鶴」

翔鶴「はい。お味噌汁なら毎日作りますよ...それに赤ちゃんもっ」///

提督「そんなこと聞いてないしっ!」


翔鶴「では他に?」

提督「本当にすまない」

翔鶴「......」

提督「お前のその気持ちには応えられない」

翔鶴「あ、別にそこまで本気ではないのでお気になさらず。冗談です」

提督「えええええええええええええええ」

翔鶴「私、提督と榛名さんがそういうのだって知ってましたし、今日の演習も変な写真を見せつけられてイラッとしたからですので気にしないでください」


提督「ええと」

翔鶴「私には瑞鶴が居ますから」ニッコリ

提督「...そうか」

翔鶴「それよりも提督。こんなところでサボっていていいんですか?」

提督「はっ!そうだ榛名に仕事を押し付けてしまった!」

翔鶴「早く仕事してください提督」


提督「すまん翔鶴!あと」

翔鶴「何でしょう?」

提督「ありがとう」

翔鶴「っ......はっ、早く行ってください!」

提督「あ、ああ」スタスタ



翔鶴「......はぁ。本当に提督は...」

瑞鶴「翔鶴姉、本当に良かったの?」

翔鶴「あら、瑞鶴起きてたの」

瑞鶴「割り込んで邪魔しちゃうのもあれかなって思って」

翔鶴「瑞鶴、だからって盗み聞きは良くないわよ」

瑞鶴「盗み聞きなんてしてないわよ!」

翔鶴「あらそう」


瑞鶴「私は翔鶴姉が選んだのなら何も言わないけれど」

翔鶴「そうね。あれで良かったのよ」

瑞鶴「......」

翔鶴「私は提督が笑っていてくれるのが一番だから」

瑞鶴「...翔鶴姉」

翔鶴「...さて、もう少しやっていきましょうか」

瑞鶴「翔鶴姉、私も付き合う!」

翔鶴姉……いい人だ……

榛名がようやく改二になった俺提督、榛名とのケッコンカッコカリを本気で考え出す


執務室

提督「すまん榛名。遅くなった」

榛名「いえ!大丈夫ですよ」

提督「仕事の方はどうだ?」

榛名「先ほど天龍さんたちが遠征から帰投されたので報告書がありますね」

提督「分かった。確認しておこう」



榛名「その他は大方やっておきましたので大丈夫です」

提督「助かった。ありがとう」

榛名「当然のことをしたまでです!」

提督「そうだ、榛名」

提督「(今度こそ言うぞ!次は来ないはず!)」

榛名「はい?なんですか?」

提督「実は榛名に――」


ガチャ!

青葉「司令官いらっしゃいますかーーっ!?」

提督「お前、絶対狙ってるだろ」

青葉「へ?何のことですか?」

提督「まぁいい。何しに来たんだ?叱られに来たのか?」

青葉「やですよぉ、そんなわけないじゃないですか」


提督「じゃあ何だ?」

青葉「これ見ましたか?」

提督「ん。なになに青葉新聞?」

青葉「そうです。これに昨日の写真を載せたんですけどね」

提督「......おい」

青葉「取材班は見た!執務室で起こる禁断の情愛!もはやケッコン待ったなし!!」


提督「なんつー見出し付けてんだよ...」

提督「(くそっ、榛名が可愛すぎるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!)」

青葉「司令官?なにニヤついてるんですか?」

提督「あ?いや、すまん」

青葉「それで鎮守府内にいる子たちのほとんどはコレを見てると思うんですよ」

提督「...まじか」


青葉「そして私は思ったんです!!」

提督「ほう」

青葉「やっぱりこれはちょおっとやりすぎたかなーと。謝らなければいけない、そう思ったんです」

提督「なんだ。しっかり反省してるじゃないか」

青葉「そりゃもちろん。私のせいで提督にご迷惑をかけたみたいですから」

提督「まったくその通りだ。お前のせいで色々大変なんだぞ」


青葉「そうみたいですね。青葉としても取材のネタ...司令官にご迷惑をお掛けしたことをお詫びしなければと思いまして」

提督「本音が漏れてるぞ」

青葉「これは失敬。でもお詫びの気持ちがあるのは本当ですよ?」

提督「そうか。だったら一刻も早くこの騒ぎを鎮めてくれ」

青葉「と言われましてもねぇ。盛り上げることはできても盛り沈めるのは苦手なんですよ」

提督「そんなこと知るか。どうにかしてくれ」

青葉「どうにもできないんですよね。あ、ただ―」


提督「どうした?」

青葉「いろいろ暴走しちゃってる子もいるので司令官にもっとご迷惑がかかるかもしれないということをご忠告しておきます」

提督「そうなのか」

青葉「では失礼します」

提督「あっと、ちょっと待て青葉!お前に頼みがある」

青葉「...何ですか?」

提督「ちょっと耳貸してくれ」



青葉「ハイなんでしょう?」

提督「お前が撮った榛名の写真を俺にくれないか?」ゴショゴショ

青葉「えっ、欲しいんですか?」ゴショゴショ

提督「頼む。お詫びならそれで構わない」ゴショゴショ

青葉「分かりました。準備しておきますね」ゴショゴショ

提督「ありがとう。感謝する」ゴショゴショ

青葉「それでは失礼しまーす」

ガチャン


榛名「提督、さっき青葉さんとは何をお話されたんですか?」

提督「あーーあぁ、ちょっとアイツにしか頼めない極秘任務を任せた」

榛名「そうなのですか...」

提督「(あの写真が欲しいなんて言えない)」

榛名「ところで提督。先ほどの話なのですが」


提督「ああ、言いかけたままだったな」

榛名「どのようなご用件でしょうか?」

提督「榛名も練度達しているし、そろそろ渡そうと思っていたものがあるんだ」

榛名「えっ、それってもしかして―」


ガチャ!

金剛「提督ぅっ!これはいったいどういうことデース!」

提督「(次から次へとお前らいったい何がしたいんだっ!!)」

金剛「提督ぅっ!コレは一体なんですか!?なんでこんなっ...!?」

提督「落ち着け金剛!」

金剛「落ち着いていられないデース!!榛名にっ、大切なマイシスターの榛名にこんなことをしてっ...」プルプル

提督「(あれ?もしかして俺が榛名にこんなことをしてしまったから姉として怒っているのか?)」


金剛「榛名ばっかりずるいデース!!私にも同じことするネー!!」

提督「(知ってた。ええ知ってましたとも)」

金剛「テートクゥゥゥッ!!」

提督「分かった!分かったから飛びつくな抱きつくな!俺の腰痛が悪化するっ!」

金剛「イヤデース!提督が同じことやってくれるまで離さないデース!」


提督「分かった!やりますよ!やらせてください!」

金剛「えへへ、素直な提督も可愛いデース」

提督「半ば強制的だろうが!」

金剛「それじゃあ提督の上に座るネー!」

提督「お、おい。金剛」

金剛「ドウシマシタカー?」


提督「どうして俺の方を向いて座ってるんだよっ!?」

金剛「こうしなきゃ提督に抱きつけないデース!」

提督「お、おいっ!俺は榛名とそんなことして...わっ、うぷっ...」

金剛「提督ぅっ!!」ムギュー

提督「(こ、金剛の胸が当たって息ができない。やばいっ)」

提督「...は、はるな...たすk...」

金剛「えへへ、提督ぅっ!」///



提督「...む、むり」パタリ

榛名「お、お姉様!?提督が窒息してますっ!!」

金剛「え?...ワオ!提督のフェイスが真っ赤デース!!」

榛名「と、とりあえず隣で寝かせましょう!」

金剛「そうするネー!!」


ヨルニナッタヨー

提督「.........」

提督「...んっ、んん?」

提督「あれ?なんでベッドの上で寝てるんだ?」

響「やあ司令官、起きたんだね」

提督「ん?響か」

響「司令官が倒れたって聞いて駆けつけたんだ」

提督「そうか...ああ、そうだ。金剛のせいでまったく...」


提督「響、榛名や金剛はどうしたんだ?」

響「二人なら晩御飯を作っていると思うよ」

提督「そうか、ってもう夜なのか」

響「ところで司令官」

提督「ん?どうした?」


響「司令官が元気になるようにスープを作ったのだけど飲んでくれるかい?」

提督「おおっ、響が作ってくれたのか。ありがたく頂くよ」

響「ボルシチってやつを作ってみたんだ。少し冷めているかもしれないけど」

響「...はい、どうぞ」

提督「ありがとう...ちょっと待て響」

響「ん?なんだい?」


提督「お前、手にたくさんケガしてるじゃないか!大丈夫か!?」

響「ああ、大したこと無いよ。料理なんか普段しないからね。少し切ってしまった」

提督「気をつけろよ。きれいな指に傷でも残ったら大変だ」

響「...ありがとう司令官」

提督「どういたしまして。じゃあ響、スプーンをくれないか?」

響「......」


提督「どうしたんだ?」

響「あぁ、いや。こういう時はあーんってやつをしたほうがいいのかと思ってね」

提督「......ん?」

響「看病する女の子はよくやっているじゃないか」

提督「ま、まぁそうだが」

響「それとも司令官は私にされるのが嫌なのかい?」

提督「そ、そんなことはないぞ!」


響「じゃあ、あーんをするよ」

提督「あ、あぁ。頼む」

提督「(なんだ?今日の響はどこかおかしい...)」

響「ふー、ふー、はい司令官。あーん」

提督「あ、あーん」ゴクリ

響「...お、おいしいかな?」

提督「うん、美味い。上手じゃないか!」


提督「(美味いけど何か...なんだ?妙に鉄っぽいというか...うーむ)」

響「ありがとう。司令官に喜んでもらえて嬉しいよ」

提督「(まぁいいか。せっかく響が作ってくれたんだ。美味しく食べなきゃ損だ)」

響「司令官、あーん」

提督「あーん」ゴクリ

響「あ、司令官」


提督「ん?どうした」

響「服に少し垂れてしまった」

提督「えっ?あ、本当だ。あーあ、白いから目立つなぁ」

響「...ごめん」シュン

提督「いいよいいよ。クリーニングに出せばいいんだし」

響「...本当にごめん」

提督「そんなに気にするな。どうってことないよ」

響「うん」


提督「スプーンとスープをくれ。ほら、食べなきゃ勿体無い」

響「わかった」

キレイニタベキッタヨ

提督「ふぅ、美味かった。ありがとな響」

響「...うん」

提督「なんだよまだ気にしてるのか?......うっ!」

提督「(なんだ?急に頭が重く...)」


響「司令官、どうかしたのかい?」ニコリ

提督「いや、まだちょっと調子が良くないみたいだ。もう少し横になる」

響「だったら私もいいかい?」

提督「ど、どういうことだ?」

響「司令官に添い寝をするってことだよ」

提督「いやそれは色々......っ」


提督「(くそ、また頭が重くっ...!)」

響「そうしたほうが良くなるよ」

提督「すまん響、それはちょっと―」

響「大丈夫。すぐ終わるさ」モソモソ

提督「お、おい響!おま、ちょっ!どこ触って...」

響「司令官はじっとしていてくれ」


提督「いい加減に!...っっ!!」

提督「(身体がうまく動かない!?)」

響「大丈夫、任せてくれ。すぐに気持ちよくなる」

提督「お、おい。何ベルト外してるんだよっ...」

響「榛名としていたことを私もやるんだ」

提督「だから俺と榛名はそういうのじゃ...」



響「嘘だッ!!!!!!!」



提督「...ッ!!」ビクッ

響「知っているよ。写真を見たんだ。だから、だから私も...」ガチャガチャ

提督「本当にやめろって!」

響「ハラショー。コレが提督の...」

提督「何やってるのか分かっているのか!」

響「分かっているよ。分かっていてやっているんだ」


響「大丈夫。既成事実さえあれば...ほら司令官。力抜いて」

提督「(くそっ!なんで身体が動かないんだ!?)」

提督「(そうか、さっきのスープに薬が)」

提督「さっきのボルシチに薬を入れたのか!」

響「ふふっ、そうだよ。青葉からもらった薬を入れたんだ」

提督「...またあの野郎」


響「それにねもう一つ隠し味を入れたんだ」

提督「か、隠し味?」

響「ほら、司令官。手を見て」

提督「おっ、おい。それってまさか」

響「そうだよ。私に流れている血も入れたんだ。司令官に想いが伝わるようにね...」ニコリ

提督「ヒッ......!!」



響「さぁ司令官始めようか。榛名たちはあと30分は帰ってこない」

響「2回くらいしかできないだろうけど、大丈夫。きっとできるよ」

提督「響、頼む、やめてくれこんなこと...」

響「どうしてだい?こんなにも司令官のことを愛しているのにどうしてやめなければいけないんだい?」

提督「お互いで納得していないじゃないかっ!」



響「納得?それならとっくにしているじゃないか。出撃から帰投した時、遠征から帰投した時、演習を頑張った時、司令官はいつも褒めてくれたよね?よくやったってなでなでしてくれたよね?私のことを大切だって言ってくれたよね?なのにどうして納得していないんだい?どうして?ねえ、どうして?司令官教えてよ?」


提督「...俺にとってココにいる全員が大切なんだ」

響「...どうして私じゃないんだい」

提督「だから―」

響「どうして特別なのは榛名で!!!私じゃないんだっ!!!!!」


提督「そんなこと知らねえよっ!!」


響「...ッ!」ビク

提督「気づいた時はどうしようもないくらい好きだったんだよ!提督として失格なくらい大好きだったんだよ!」

提督「だけどな、これだけは言わせてもらうぞ」

提督「俺はお前も大好きだ」

響「それは...」


提督「いつもクールだけど、本当は姉妹思いで仲間思いなのを知っている。それに頑張り屋でいつも朝早く演習場で射撃訓練をしているのも知っている。本当に優しくて可愛い子だって知ってんだよ!」

提督「こんな甲斐性なしの司令官で申し訳ないし、お前の想いに応えてやれないクソ提督だ」

提督「だけど、響のことを大切に思ってる。だからこんなことして欲しくないんだ...こんなのは嫌なんだ」

響「...司令官」グス

提督「響、お願いだ」

響「...うん」グス

提督「ありがとう...」


提督「それじゃあ、ひびk...グァッ!」ギリギリ

響「それなら司令官なんていらない。いっそのこと一緒に天国に行きたい」ギリギリ

提督「やっ...やめろっ...ひ、びきっ」ギリギリ

響「...司令官、私も後から行くよ」

提督「あがっ...がぁっ...ひ...び...」

提督「......」パタリ



響「......」

響「なんてね」

響「そんなことできるわけないじゃないか」

響「...こんなに大切に思ってくれている司令官を殺せるわけなんてないじゃないかッ...」グス

響「...ごめんよ司令官」

響「もう少ししたら榛名が来てくれるからそれまで寝ていてくれ」

響「......好きです」

2回も男涙を流した




「......く...とく...さい」

提督「......ん」

「...いとく......てください」

提督「...んぁ......ん?」

「提督ぅっ!早く起きるデース!!」ダキッ

提督「ぐふっ!」

提督「なっ!何だ!?」


金剛「やっと起きましたネー!ディナーを持ってきたヨ!」

榛名「大丈夫ですか?提督?」

提督「金剛と榛名か......ってあれ?俺生きてる?」

金剛「それは失礼デース!提督を絞め殺したりしないデース!」

提督「...よかった。俺生きてるのか。てことはさっきのは夢か...」

榛名「夢?なんのことですか?」

提督「ああいや別に。なんでもない」


榛名「あら?提督、服に赤いシミが出来てますよ?」


提督「えっ...?」

金剛「本当デース。これどうしたんデスカ?」

提督「......」ブルブル

榛名「それに首筋にも何か赤い跡ができてますけど...」

提督「......」ブルブル

榛名「そういえば、榛名たちが晩御飯を作りに行こうとした時に響ちゃんが提督にスープを持っていきましたけど召し上がられましたか?」

提督「...夢じゃなかった」


提督「(でも生きてるってことは響は思い留まってくれたんだよな)」

榛名「提督?」

提督「あ、ああ。かなり美味しかったぞ」

榛名「そうですか。では榛名たちも提督のために作ったのでぜひ召し上がってください!」

提督「おおっ、これは美味しそうだな」

榛名「ええ、腕によりをかけて作りましたから!」

金剛「私も提督のために頑張って作りマシタ!食べて欲しいデース!」


提督「じゃあいただこうかな」

榛名「こっちに置いておきますのでどうぞ」

提督「ありがとう。いただきまーす」

提督「...モグモグ......モグモグ」

榛名「どうでしょう?」

金剛「どうデスカー?」

提督「うまい。うまいなこれ!」


榛名「はいっ、喜んで頂けて嬉しいです!」

金剛「提督ぅっ!これも食べてほしいデース!」

提督「うっ...コレはやっぱり金剛が作ったのか」

金剛「見た目だけで分かるなんて、バーニングなラブを込めると凄いデース」

提督「...他と違って真っ黒だからな。どれだけバーニングさせたんだよ......」


提督「ちなみにコレは何だ?」

金剛「卵焼きデース!」

提督「そ、そうか...」

金剛「提督、口を開けるネー!」

提督「...はいはい」

金剛「あーん」


提督「あーん、あむ」

金剛「どうデスカー?」

提督「ふぐっ!!(なんだこれは!?しょっぱいし辛いし、苦いし、何か臭いぞ!?しかもぐにゃぐにゃしていて妙な弾力がある)」

金剛「提督が早く元気になるように、色々入れマシタ!」

提督「...ぐっ」ゴクリ

提督「う、美味いじゃあないか。よくできてるぞ金剛......」

提督「(女の子が作ってくれた料理に不味いなんて言ってはいけないんだ!)」

金剛「提督に褒められるなんて嬉しいデース!」


榛名「...てっ、提督」

提督「榛名もか?いいぞ」

榛名「はいっ!では、失礼します」

榛名「提督、あーん」

提督「あーん、あむ」

榛名「どうでしょう?」


提督「うまい、うまいよ。なんだろう...あれ?おかしいな涙が出てくる...」

榛名「そんなに喜んでもらえるなんて...榛名感激です!」

提督「...榛名にこんな料理を毎日作ってもらえたらなぁ」

榛名「...え?」

提督「ああ、いやごめん。ただでさえ秘書官で仕事多いのにそんな我儘はダメだよな」

榛名「いえ!榛名は大丈夫です!」


提督「...頼んでもいいのか?」

榛名「ええ、任せて下さい!」

提督「ありがとう榛名」

金剛「私も提督のために頑張るデース!」

提督「いや、金剛は大丈夫。気持ちだけで十分だ」

金剛「むぅ、何で嬉しくなさそうな顔するんデスカー」

提督「そんなことはない。気のせいだ」

金剛「なんか言いくるめられた感じがシマース...」


提督「それに金剛はうちの主力だ。もし調理中にケガでもされたら出撃に支障が出るだろ?」

金剛「...むむぅ、分かりマシタ。提督がそういうなら仕方ないデース」

提督「分かってくれたか。いい子だな金剛」ナデナデ

金剛「えへへぇ、サンキューデース」

提督「(あんなものを毎日食べていたら身が持たないだろうな...)」




提督「ごちそうさまでした」

榛名「お粗末さまでした」

提督「なんか悪いな仕事増やしちゃって」

榛名「いえ。後片付けは私がやりますので提督とお姉様は先にお休みください」

金剛「榛名!私も手伝うデース!」

榛名「いいえ、お姉様には作る時にお世話になりましたのでここは私に任せてください」


提督「(きっと相当不器用だから任せられないんだろうなぁ)」

提督「分かった。金剛、ここは榛名に任せよう」

金剛「提督と榛名がそう言うなら...」

提督「ありがとう榛名。あとは任せた」

榛名「ええ、榛名にお任せください!」



金剛「提督ぅー?」

提督「なんだ?」

金剛「提督はなぜ榛名とケッコンしないのデスカ?」

提督「......はぁ」

提督「...気づいてたのか」

金剛「気付かないほうがおかしいデース」


金剛「気付かないほうがおかしいデース」

提督「気づいてないと思ってたんだけどな」

金剛「榛名を、私の妹を、ハッピーにしてあげて欲しいデース」

提督「いいのか?」

金剛「いいに決まってマース!提督のことは大好きだけど、榛名のことも大好きですから!」

提督「...金剛」


金剛「提督のこと応援してマース」

提督「ああ、ありがとう」

提督「(そうだな。榛名が戻ってきたら言おう)」

金剛「それじゃあ私は部屋に戻りますネー」ニヤニヤ

提督「おやすみ」

金剛「おやすみなさいデース」


ツギノヒ

榛名「提督、起きてください。朝ですよ」

提督「...んん、むにゃむにゃ」

榛名「...起きてください」

提督「......んん」

榛名「提督、起きてくれないと榛名、家出します」

提督「いやだあああぁあっぁぁぁあぁぁぁああああああっ!!」ガバッ

榛名「提督、おはようございます」


提督「あれ?榛名。おはよう。どうしたんだこんな朝早く」

榛名「提督が昨日仰っていたので朝ご飯を作ってきました」

提督「......はっ!」

提督「(そうだ!俺としたことが!榛名が朝ご飯を作ってくれることになっていたじゃないか!)」

榛名「提督?」

提督「ああ、いや。榛名のご飯早く食べたいなと思ってさ」


榛名「そ、そうですか!こちらに準備しておきました」

提督「ありがとう」

榛名「提督のために腕によりをかけて作りました!」

提督「すごく美味しそうだな。さすが榛名だ」

榛名「いえっ、特別な評価なんて榛名にはもったいないです」

提督「それじゃあいただきます」



提督「ごちそうさまでした」

榛名「はい!おそまつさまでした」

提督「榛名ありがとう。すごく美味しかったぞ」

榛名「ありがとうございます!」

榛名「それではお片付けをしてきますね」

提督「...榛名」

榛名「はい?なんでしょう?」


提督「ちょっと話があるんだ」

榛名「...それは昨日の話でしょうか?」

提督「ああ。その通り」

榛名「ええ。お聞きしましょう」

提督「実は、榛名にこれを受け取ってもらいたい」

榛名「これは...」


提督「ケッコンしてほしいんだ」

榛名「......」

提督「榛名?」



榛名「...本当に榛名でいいのでしょうか」


提督「...え?」


榛名「ケッコンカッコカリをするのは榛名よりふさわしい子がいると思うのです」

提督「何でそんなこと―」

榛名「提督、榛名は見てました」

提督「...何をだ?」

榛名「提督がお姉様と楽しそうにしている所、曙ちゃんと話している所、曙ちゃんの提督への気持ち、鈴谷さんの気持ち、提督の嬉しそうな顔、翔鶴さんとケッコンの話をする所―」

提督「......ッ!?」



榛名「そして響ちゃんが提督と何かしようとしているところも―」

提督「...おい?榛名?」




榛名「榛名は全部見ていたんですよ?」ニコリ




提督「......ッ!」ビクッ

榛名「榛名は本当は提督が思っているようないい子ではないんです」



榛名「一人の時は提督のことを考えてしまいますし、提督が他の子と仲良くしていたらヤキモチも焼きます。提督がどこでどんなことをしていて、何が好きで何が嫌いで、どんなことをしたら提督が喜んでくれるのかそんなことをいつも考えています」

榛名「どうやったら他の子に負けないか。どうやったら提督が振り向いてくれるのか。ずっと考えていました」

榛名「だから、提督が響ちゃんと居た時に言ってくれた言葉がすごく嬉しかったんです」

提督「...榛名」

榛名「こんな榛名なのに提督が大好きって言ってくれてすごく嬉しかったんです」


榛名「だけど、同時に考えてしまったんです」

榛名「こんな自分でいいのかって」

提督「......」

榛名「提督の周りにはたくさんの女の子が居ます。みんな素敵で可愛くて榛名よりもいい子がたくさん居ます。性能の向上が見込める子もたくさん居ます」

榛名「だから、それを渡すのは榛名ではなく他の人がいいと思ってしまったんです」

提督「榛名」

榛名「提督、それを渡すのは榛名なんかではなくもっと...」


提督「榛名ッ!!」

榛名「...っ!」ビク

提督「いい加減にしろよ。さっきから黙って聞いてれば好き勝手言いやがって!」

榛名「でも...」

提督「でももクソもねえんだよ!俺はっ!俺は榛名に貰って欲しいんだ。榛名じゃなきゃダメなんだよ!」

榛名「......」


提督「榛名言ったよな。自分はいい子じゃないって」

提督「言っとくが俺はさっきのこと聞いてすごく嬉しかったぞ」

榛名「...え?」

提督「一途に俺のことを見ていてくれて嬉しいって言ったんだ。好きな子にあんなこと言われて嬉しくない男はいない」

提督「榛名、お前はどうしたいんだ?」


榛名「...うっ、うぐ...ひぐっ......はるなはっ...!」

榛名「...提督とケッコンしたいです。提督と一緒になりたいです。提督の嫁艦になりたいです!」

提督「これ、受け取ってくれるか?」

榛名「うっ...うぅっ、はいっ...はるなでいいならっ...」

提督「ああ分かった。分かったから泣くなって」ダキ

榛名「...てーとくっ......うわぁぁぁんっ」

提督「ほら泣くな。よしよし」ナデナデ



青葉「...どうやら上手くいったみたいですね」コソコソ

金剛「...コングラッチレーション!最初はどうなるかと思いましたけどネー」コソコソ

翔鶴「...一応、ハッピーエンドという形にはなったと思いますが」コソコソ

瑞鶴「...ちょっと憧れるなぁ...」コソコソ

曙「...ニヤニヤしちゃって、あのクソ提督」コソコソ

鈴谷「...まぁ、提督幸せそうだし鈴谷的にはオッケーかな」コソコソ

響「...パズドラヴリャーユ(おめでとう)」コソコソ


以上で終了です。

拙い文章ですが最後まで読んでいただきありがとうございました


響すき榛名もっとすき

良かった、ハッピーエンドでおわって


過激な響に飼育されたいと思いました


もっと書いてもいいのよ?

>>151
これ以上書くとストーリだらけそうだったんで止めましたww

今度書くときはヤンデレな榛名ちゃんでも書きたいと思います。

榛名と金剛、料理の腕にどうして差がついてしまったのか
いや、性格的に当然な気もするんだが…
あ、乙です 病んでる響も可愛いのぉ

>>152
あなたもヤンデレものに手を染めるのですね・・・
可愛いヤンデレと恐怖のヤンデレ、どちらが良いですかねぇ・・・
私も夕立ちゃんのハイライトを吸うことにしましょうか

SSは可愛らしい感じで面白かったです
これからも頑張って、素晴らしいSSを書いて下さい!

お疲れさま
いい勢いで面白かったです

ヤンデレ艦娘いいぞー

ハイライトさんが休みすぎて帰ってきた時にお仕事がなさそうなの!

>>1乙ww 面白かったですとも!新スレたてたら誘導あると嬉しいかも!

おつおつ
榛名かわいい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月22日 (日) 01:05:01   ID: R2pGKEqM

響が凶行にでる前に止めろよw

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