男「魔王倒したぜー」少年「やったー」(14)

男「なになに?10秒以内に画面に出るコマンドを押せ?」

少年「なになにー?エンディング流れるんじゃないの?」

男「ん?そういうもんなのか?うわわっ」

画面「3・2・1・rlrlrlrlrl………………………rl」

男「うわっやべっ連打だー」カチカチカチカチカチカチ……

画面「おめでとうごさいますあなたには裏ステージチャレンジの権利が与えられましたチャレンジしますか?」

男「面白そうだな」

少年「やろうやろう!」
男「はいと」カチッ

プツッ・・・

男「あ?」

少年「ここでまさかの停電?」

男「うあーぁああ死ね死ね死ね死ね死ね死ね!何なんだよもう!」ガンッ

画面「ジ・・・ジ」

男「え?まだ付いてる・・・」

画面「・・・」ズズズ

少年「ねえ、何か体引っ張られてない?」

男「うわ!あああー!画面に吸い込まれる!」ヒュンッ

少年「男ー・・・!

男「う・・・んっ・・・」

ジャジャジャーン!

男「うるせー!何だこの音!」

声「おめでとうございます!さっき言った通り、あなたは当ステージの挑戦権を獲得しました!」

声「どちらかへお進みください。ではこれで」

男「なんだここ・・・」

男「ちょ!体が勝手に!こら!止めろ!」

少年「絶対に、男をクリアさせるからね!」

男「おまえの操作か!不安しかないわ!」

男「いてっ!壁だ!」

少年「スイッチを押す」カチカチ

男「ここに自爆って書いてあんぞ!押すな!」

カチ ピー

男「あ、あ、ああ・・・」

ジュッ

~game over~

少年「・・・・・・」ガタガタ

声「あなたのような弱者は要りません。こんな所に居られても邪魔なので消えてください」ポイ

男「うわー!」ドサ

少年「男!生きてたの?」

男「なんだそれ死ねってか」

男「声厳しー!」

少年「声って何?」

男「へ?聞いてたろ」

少年「さあ、こっちには声が聞こえないんだ」

男「そうか・・・でもスイッチは分かるだろ・・・」

少年「まあ仮にクリア出来たとしても、男はエンディングを見れないけどね」

少年「だから死んで正解だったと思うよ」

男「ておまえ・・・」

男「それにしても敵出てこなくてホント良かったわ・・・闘えねーよ」

少年「でもなんで男、招待されたんだろ」

男「たまたまだろ」

少年「たまた・・・」

男「あ、電気ついた」

男「ちょっと買い出し行ってくる」

少年(あー・・・また魔王戦からか・・・面倒くせーな・・・)

原「あ、あなたは!」

男「ん?誰だ?」

原「ちょっといいですか?」


男「南天堂の原?」

原「ええそうです。さっきの信号は無事届いたようですね」

男「信号?何のことだ?」

原「停電が起こって、その後の事」

男「あれって、お前がやったの?マジで死ぬとこだったわ」

原「実は・・・」

原「このゲームの主人公は、今、超不人気でして・・・変わりになる人物を探していました」

男「それで、俺が選ばれた訳か。俺ってそんなにイケてるかな」

原「くじ引きで決めました」

原「でもあまりに役立たずだったので・・・」

原「もっとマシな人を募集しています」

男「そうか」

男(俺が日の目を見るチャンスかもしれない・・・)

男(正直あんまり目立たなかったからな・・・)


男「ただいま」

少年「お帰り」

男「こういう事があってさ」

男「俺、マジで主人公になろうと思うんだ」

少年「は?」

男「ほら、俺って結構地味な存在じゃん?あれになったら有名になれるかもしれない」

少年「それでどうするの」

男「どうするって・・・」

男「特に」

少年「そもそも男弱いから無理だよ・・・」

男「一つだけ方法がある。・・・・・・少年よ、そのセーブデータを消してくれ」

少年「今魔王にノーミス勝利したとこなんだけど」

男「つまり、ゲームの中で修行を積めば強くなれる、かもしれないって事だ」

少年「なるほど」
少年「操作するのは僕だよ?」

男「とりあえずやってみよう」
~消去しています~

男「・・・ん」
男「真っ暗だ・・・」

声「あなたの名前は尻毛ファイターです」

男「これが信号か・・・変な名前つけんな!」

少年「wwwww」

男「何い!?これは女物のアーマーか!?」

少年「ぐははは」

~尻毛は暗い洞窟を彷徨っていた~
男「何も見えねえ・・・」
ザシュ!
男「ぎゃー!」

~いきなり敵が襲ってきた!~

男「どうすんのこれ」

名前が消えてた



~トランクがある!~

パカ

~尻毛は剣の持ち手を手に入れた!~

男「意味ねー!うわ!」

男「これじゃ戦えねえよ!

ガキンッ

男「ぐおお・・・」

声「その剣は・・・まだ使うことが出来ません」

男「つ、使えないって・・・先に言えよ・・・」

声「あなたを主と認めない限り、持ち手と鞘だけの状態です」

声「その剣は勇者しか持てませんから」

男「・・・・・・、」

男「剣よ、俺が勇者だ!聞こえるかー!」

声「やけくそ・・・」

~男は倒れた!>hp-50~

男「hp50.01でこれはヤバいな」

剣「使用料は6000円です」

男「しゃべった!?しかも金かかるのかよ!」

~所持金が2500円に減った!~

男「もう払えないじゃん!」

剣「肩揉め」

男「肩どこにあんだよ・・・」

剣「そうか・・・もう出るしかないな」スポン

剣「俺が剣じゃあーっ!」

男「手足だと・・・剣って人間だったのか!」

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