男「剣と魔法と銃な世界。」(24)
男「年号が真神に変わって82年。」
男「そろそろこのダサい年号も変わるんじゃないかな、と思う今日この頃。」
男「只今現在、第三次世界大戦の真っ只中である。」
男「年号の由来は戦争に勝利できる真の神の降臨を待つ、だとか。」
男「他力本願過ぎるだろ。」
男「そんな神頼みな我が国、日本。戦争の原因も我が国、日本。」
男「そして、その原因の要因は我が国、日本の神に有り。」
※この物語はフィクションです。
日本軍養成学校*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・
教官「……であるからして、君達には優秀な軍人になってもらう為。」
男(話長い……)
男(眠い……)
女「……」
男「はうあっ!」
教官「……どうした? 男君。」
男「い、いえ、何でも有りません!」
男(蹴る事無いだろ!)
女(寝てたらもっと怒られてたわよ?)
男(ぐ、ぐぬぬぬ……)
教官「で、あるからして今の日本には優秀な軍人が必要で有り。」
女(それにしても本当に話長いわね。)
男(だな。)
女(魔法でハゲにしてやろうかしら。)
男(教官だぞ、おいやめろ。)
友(ええい! 煩い!!)
男(うおっ、どうした友。)
友(どうしたもこうしたも、こっちは真面目に教官殿の話が聞きたいのだ! テレパシーで会話するな!!)
女(仕方ないじゃない、三人用のテレパシーで組んであるんだから。)
男(そうそう、普通のテレパシーだと教員達にバレるからな。)
友(じゃあ私を抜いて二人用のテレパシーを組めばよかろう。)
女(そんな時間無いわよ。組むの大変なんだから。)
男(我慢してくれよ。それにお前だって話し聞く疲れただろ?)
友(疲れてなどおらん、ふん。)
男(ったく。真面目な奴だなぁ。)
女(あんたが不真面目過ぎるのよ。)
男(うるせ。)
教官「以上で話は終わりだ。」
教官「……ふむ。そうだな、少し時間も余ったし、簡単な自己紹介だけ済ませようか。」
教官「それじゃあまず、成績トップの女君から。」
女「はい。」
女「名前は女。主な戦法は魔法。好きな食べ物はみかん。」
男(戦法と好きな食べ物いらなくない?)
女(訓練で一緒になるかもしれないでしょ? 好きな食べ物は和ませる為よ。)
教官「次、友君。」
友「ごほんっ。名前は友、女だ。間違えないように。以上。」
男(何を間違えないようにって? 名前か?)
友(くっ、貴様……)
教官「次、男。」
男「えーと、名前は男。戦法は主に剣かな。好きな食べも……」
男「ぶふっ!?っく……好きな食べ、あふっ!っ物は……おふっ! あっふっ、ぅ……!」
教官「……」
男「……」
女「お、男……」
男(誰がやった!? 友か!!)
友(さっきのお返しのくすぐり魔法なのだ! はっはっはっ!!)
男(くそ! 俺にも魔法が使えたら今すぐこいつを……!!」
教官「……今すぐこいつを?」
男「……え?」
女(男、興奮して口に出てる。)
友(うんうん。)
男「……」
男「すみません……」
教官「……」
教官「次。」
魔法教室*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・
男「大恥かいたじゃないか!」
友「煩い! テレパシーに関しては男のコントロールミスだ!!」
女「はいはい、やめやめ。そろそろくるわよ。」
男「ぐぬぬぬ……」
友「ぐぬぬぬ……」
女(ほら、来たよ。)
魔法教員「はい、皆さん集まって下さい~」
魔法教員「それでは皆さんにはまず基礎中の基礎、である魔法の原理の説明から。」
男(いきなり授業するのかよ……)
女(魔法だけね。出来ない人が多いから。)
男(俺を見るな! 火くらい出せる!!)
魔法教員「はい、テレパシーはやめて下さいね~」
男「!」
女「!?」
魔法教員「それではまず、魔法の力の源のお話。」
女「魔法とは言うけど、正しくは神通力。」
女「何故か、って言うと、力の源が神様の力、神力だから。」
女「魔法と呼ぶ理由は定着しちゃったから。」
女「適当ね。」
女「神力は特別な魔法を使って体力と等価交換する事で得られるの。」
女「つまり、体力から神力へ。神力から魔法へ。神力が多い程、魔法も強いの。」
女「あと、等価交換の魔法だけは体力で行う事ができるの。勿論、神力でも行えるけどね。」
女「……まぁ、神力についてはこんな感じかな。」
魔法教員「で~あるからして~」
男(……? 紙?)
女(男。)
男(女……テレパシーしたらバレるぞ?)
女(信号を難しくして組み直した。それその魔法式。)
男(あぁ……って、こんな短時間ですげーな。)
女(何か負けた気がしたから……!)
男(でもこのテレパシー神力使い過ぎ……あんまり長く使えないだろ……)
魔法教員「で、あるからして~神力の使い過ぎにより死亡した例が~」
男(……)
女(……)
女(だ、大丈夫よ……昔、同じくらいの神力の火だしたけど死ななかったから……)
男(……)
女(……何十回もやったら疲労で吐いたけど……)
男(……)
女(お、男、なんか喋ってよー! ずるいよー!!)
支援
男(テレパシー魔法式解除、と。)
男(それにしても女は本当に凄いな……魔法学がうちの学園で二位の事だけはある。)
男(友は十八位だったか……俺は……まぁ、圏外だけど……)
男(その代わり俺にはこの剣が……)
女(ちょっと! 男!!)
男(……)
女(ねぇ! 聞いてるの!?)
男(……煩い。)
養成学校校門前*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・
男「はぁ、疲れたぁ。」
女「男の癖に情けないわね。」
友「うんうん。軟弱だな。」
男「お前らは慣れてるからだろ? 俺は下手だから余計な体力を使うんだよ。」
友「下手って、等価交換で音を上げるようじゃあ中級魔法も撃てんぞ?」
男「仕方ないだろ。こればかりは才能だ。」
女「まぁ、ね。でも訓練で……」
男「訓練なんてしたって意味ねーよ。才能才能。」
女「あんたねぇ……」
妹「……兄さん?」
男「っ!」
男「妹……?」
妹「あ……ぅ……」
隊長「……ほら、妹ちゃん。行くよ。」
妹「……兄さん。」
友「誰と……誰?」
女「……部隊如月の隊長とそのメンバーの妹ちゃん。魔法学日本第一位。男の妹よ。」
友「日本第一位!? 妹!?」
男「……」
友「凄いではないか! 血縁関係者にそんな者がいるなら男にも才能……」
男「……」
友「……」
友(地雷踏んだ?)
女「……仕方ないわよ。日本第一位なんだから、どこの部隊からでも勧誘は来るし。」
女「それに妹ちゃんも戦争に出る事を望んでいるしね。」
男「……」
友(話が読めないぞ、女ちゃん!)
女(後で説明するわ。)
男「……」
友「……」
友「そ、そうだー! 私は銃が見に行きたいのだー!!」
女「そ、そうね! 私も一応何か買っておこうかしら!!」
友「じ、じゃあ、9mmの銃がオススメだぞ! 女ちゃんでも撃てるだろうし!」
女「そ、そうねー!お、 男も一応買ったらどう?」
男「……」
男「……あぁ、ありがとう。一応、心許ないし買おうかな。」
友「そ、そうそう! 剣と魔法には劣るけれど火力も一応高いし、もしもの時の為に、だ!!」
女「と、友は詳しいし、色々と教えて貰いましょう!」
男「……ありがとう。」
支援
ガンショップ*:.。..。.:+・゚・*:.。..。.:+・゚・
友父「らっしゃーい、って友じゃねぇか。」
友「父上! 銃を買いにきたのだ!!」
友父「買いにきたって……まだ軍人になったわけじゃねぇんだろ?」
友「訓練にも使うから養成学校の生徒は所持しても問題無いらしいぞ。」
父「そうなのか? いやぁ、ついにお前もついに銃を持って戦場を駆け抜けるのか。」
男(友の父さん銃売ってるんだな……知ってた?)
女(いいえ、知らなかったわ。)
友(父上は加工魔法に長けてて、その魔法で銃を創ってるのだ。)
友(沢山の神力を使って毎回銃に加工してるから不良品なんて一度もできた事一度もないんだぞ!)
男(それは凄いな。)
友(だろ~!?)
友父「よし。じゃあ、サービスだ。三人とも好きなの持って行きな。」
友「良いのか!?」
友父「ハンドガンだけで頼むぞ? どうせそんなに大きいのは使わないだろうし。」
友「ありがとう! 父上!!」
まだかー
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面白そう!続き待ってる