漣「あなたと描く幸せの色」 (31)
漣「あなたに贈る幸せの形」
漣「あなたに贈る幸せの形」 - SSまとめ速報
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上の続きなんやで
これ見てなかったらなんのこっちゃわからんと思うよ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426309574
漣「~♪」
潮「漣ちゃん、なんだか機嫌がいいね。何か良いことあったの?」
漣「え~?まあちょっと、その…色々と、ね…わかっちゃう?」
潮「うん、漣ちゃんすごく良い笑顔してるから」
漣「そ、そうかな!?あははは」
潮「もしかして、提督となにかあった?」
漣「え!?ち、違う!ご主人様は関係ないって!」
潮「えー本当?」
漣「本当よ、本当!」
潮「本当かな~?」
漣「あはは~…」
漣(実はその通り、ご主人様関係です。潮ちゃん正解)
漣(そう!何を隠そう先月のバレンタインデーで、漣はご主人様に本命チョコを渡し、見事に受け入れてもらったんです!うっひょー!)
漣(だがしかし…)
提督『今は戦争中です、このことが他の方々にバレてしまうと隊の志気の低下に関わります』
提督『なので、このことは他の方々には内緒…ということで』
漣(というわけで、このことはご主人様と、バレンタインの時力になっていただいた赤城さんしか知りません。仕方ないね)
漣(そして、私が今とても機嫌がいい理由、それが明日のこと!)
漣(そう、ホワイトデーです!)
漣(ホワイトデーにはどんなものが贈られるのかはよく知りませんが、ご主人様のことです、きっととても素敵なものを…)
漣(漣は今猛烈に期待しているのです!)
漣「うふ、うふふふふふ…!」
潮「っ!」ビクッ
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
<翌日>
提督「…ということで、朝礼を終わります。本日もよろしくお願いしますね、皆さん」
艦娘一同「よろしくお願いします!」
提督「あと、本日はホワイトデーですね」
提督「先月のバレンタインデーでは、皆さんから多くのチョコレートをいただきました。本当にありがとうございます」
提督「今日はそのお返しの日、ということで、皆さんにホワイトデーの贈り物を用意しました」
金剛「hey hey 提督ぅー。私へのホワイトデーのbigなお返しは何デスカー?」
榛名「えぇっ?! チョコレートのお返しだなんて、そんな…榛名には、もったいないです…嬉しいです♪…」
鈴谷「はは、提督、サンキュー♪ なんだろなんだろ? ひひひっ♪」
熊野「なんですの提督、この包みは? いい匂いがいたしますわ♪ え? これを、私に?」
夕立「提督さん、この包みは?いい匂い…クッキーっぽい!もしかして手作りっぽい!?」
ワイワイガヤガヤ
漣「…」ドキドキ
漣(あ、やばいすごくドキドキしてきた…)
漣(な、なにくれるんだろう…ホワイトデーといえばクッキーだよね…手作りクッキーとか?)
漣(は、ハート型…とか?私のだけ…)
漣「…」プルプル
漣「な~んてね!な~んてね~!!ね~曙ちゃん!!」バシバシ
曙「いたっ!!いったいわね!っていうかさっきからなにそわそわしてんのよ!!!」
漣「いや~べっつに~?」ソワソワ
曙「なんなのよ気味悪い…あ、クソ提督」
提督「はい、曙さんの分です」
曙「あ、ありがとうクソ提督…普通のクッキーね、っていうかよく見るとみんな同じものもらってる」
提督「まあ、皆さんから頂いた贈り物は全てとても素敵なものでしたから、差をつけるわけにはいきませんからね」
提督「皆さんに同じものを贈ることにしました」
漣(ん?同じもの?)
曙「あ~まあその方が変に波風立たないでいいわね」
提督「そういうことです」
漣(あれ?ということは…)
提督「はい、こちらは漣さんの分です」
漣「あ、ありがとうございます」
提督「それでは、僕は他の方々に配っていきますね」
漣「い、いってらっしゃい…」
提督「はい、それではまた」タッタッタ
曙「意外ともらえると嬉しいものね」
漣「…曙ちゃんそっちのクッキー見せて」
曙「え?別にいいけど…はい」
漣「…」
漣(これ、本当に全く同じものですね…)
漣(あれ?私とご主人様って、あれですよね?特別な関係ですよね…)
漣(私本命渡しましたよね?あれ本命でしたよね?ハートでしたよね?)
漣(なのに、お返しが…曙ちゃんその他大勢の、ご主人様にチョコを贈った方々と一緒のもの…?)
漣(…あれ?)
蒼龍「そういえばさ、なんでホワイトデーってクッキーを贈るのかな」
飛龍「ホワイトデーにはいくつかお返しの種類があるんだよ、マシュマロ、クッキー、キャンディの3つが代表みたい」
飛龍「その中でクッキーを贈るっていうのは、『これからも仲の良い友人でいましょう』って意味なんだって」
漣「っ!?」
蒼龍「なるほどね~一番無難な選択なわけだ」
飛龍「そうそう、まあ本命渡した相手とかに、クッキー贈られたらちょっとショックだよね」
蒼龍「そうだよね~それ遠回しにフラれてるんだもんね~」
フラれてるんだもんね~
フラれてるんだもん
フラれてる
フラれ
フラ
フ
漣(フ、フラれ…?)
漣(ご主人様が、漣を…?)
漣(このクッキーは、そういう意味…なの?)
漣(漣は…漣は…)
漣「…」
曙「ちょっとあんた、どういうしたのよいきなり黙って」
漣「いえ、なんでもありません…先に部屋戻ってますね」ダッ
曙「あ、ちょっと漣!?…いっちゃった、なんなのよ急に」
「…」タッタ
漣『ご、ご主人様は、なんでもいいと言いました!』
漣「…」タッタッタ
漣『だから!…だから、漣が贈りたいチョコを、ご主人様に伝えたい想いを、形にしたんです』
漣「…」タッタッタッタ
漣『漣の、ご主人様への、想いの形…』
漣「…」タッタッタッタッタ
漣『どうしてもご主人様に贈りたかった、伝えたかったんです』
漣「…」タッタッタッタッタッタ
漣『漣の想い、受け取っていただけませんか?』
漣「…」ピタッ
漣「うう、もう…」グスッ
漣「ご主人様の…馬鹿…」
。。。。。。。。。。。。。。。。
提督「…」キョロキョロ
赤城「あら提督、こんなところでなにをしているんですか」モグモグ
提督「ああ赤城さん、クッキーのお味はいかがですか?」
赤城「最高です!ありがとうございます!!」モグモグ
提督「それは良かった、嬉しいです」
提督「ところで赤城さん、漣さんをみませんでした?」
赤城「漣さんですか?はて、見ていないですね」
提督「そうですか…先ほどからずっと探しているのですが、見当たらないのです」
赤城「あら、そうなんですか…あれ?提督、なにを持っているのですか?何かクッキーとは違う甘い匂いが…」
提督「あ、いやこれは…なんでもないです」カクシ
赤城「…なるほど、それでは私にお任せください」
。。。。。。。。。。。。。。。。。
<港>
漣「…」ボー
漣(なにやってるんだろ、勝手に期待して、勝手に落ち込んで)
漣(クッキーか…仲の良い友人に贈る、ホワイトデーの贈り物)
漣(そういうことなんだよね?きっと、そういうこと、なんだよね)
漣「…あ~ん」サクッ
漣「…」モグモグ
漣「甘い」モグモグ
漣「…しょっぱい」
漣「…」
提督「漣さん!」
漣「っ!」ビクッ
提督「こんなところにいたんですね、よかった見つかって」
漣「ご、ご主人様…なんで」
提督「赤城さんに探すのを手伝ってもらいました」
漣「赤城さん?」
ブーン
漣「あ、索敵機…」
提督「そういうことです」
提督「…漣さん、もしかして泣いているのですか?」
漣「えっ!?ああいやこれは…違います、なんでもないんです」
漣「本当に、なんでもないですから…」
提督「本当ですか…?」
漣「…そ、そんなことより!漣に何かご用ですか?」
提督「はい、実はこれを漣さんにお渡ししようかと」スッ
漣「なんですか、それ?」
提督「なにって、ホワイトデーのお返しですよ」
漣「…」
漣「え?」
漣「え、じゃあ…こ、このクッキーは?」
提督「流石に隊の皆さんがいる前で、漣さんにだけ特別なものを贈るわけにはいきませんし…」
提督「漣さんにだけあげないというわけにもいきませんから」
漣「…えっとつまり、これはフェイク?」
提督「フェイク…まあそうですね、カモフラージュのようなものです」
漣「それで、それが本命?」
提督「はい、こちらが本命です」
漣「…」
漣「はあ~~」ペタン
提督「漣さん!?いきなり座り込んで、大丈夫ですか!?」
漣「よかった…よかったよお~…」
提督「?なんだかよくわかりませんが…」
漣「ていうか!ご主人様が紛らわしすぎるんですよ!変な勘違いしちゃったじゃないですか~!!」
提督「えっ!?ああその…すみません…?」
漣「はあ、もういいですよ」
提督「えっと、それで、その…貰っていただけるのでしょうか?」
漣「貰います!貰うにきまってます!」
提督「わ、わかりました…はい漣さん、バレンタインデーありがとうございました」スッ
漣「あ、ありがとうございます…これ、キャンディですか?」
提督「はい、ホワイトデーに贈るキャンディの意味は『あなたの事が好きです』という意味で、本命チョコをいただいたときのお返しに贈るそうです」
漣「えっ」ドキッ
提督「つまりは、そういう意味です。漣さん」
漣「そ、そうですか…そんな意味が、うん…嬉しいです…その…えへ、えへへへ」ニヤッ
漣「うわあ、いろんな色のキャンディ…色鮮やかで素敵…」
提督「…因みに、キャンディになぜそのような意味があるのか、ご存知ですか?」
漣「?」
提督「あなたと、キャンディのように甘く、そして幸せな時を、二人きりで、長く味わいましょう…」
提督「そのような意味が、キャンディには込められているとのことです」
漣「キャンディのように甘く、幸せな時…」
提督「漣さん、僕はあなたとこれからもずっと、一緒にいたい」
提督「あなたと二人で、この甘く、幸せな時を過ごしていきたい」
提督「僕たちはまだ子供、これからの僕たちの未来は、まだまだ真っ白です」
提督「僕はその真っ白な未来を、あなたと一緒に、幸せの色で彩りたい」
提督「その色鮮やかなキャンディのように、綺麗で、素敵で、甘く、幸せな…」
提督「そんな色を、あなたと一緒に、描きたいんです」
漣「ご主人様…」
提督「どうか、僕のこの願いを、受け入れてはくれませんか?」
漣「…もう、そんなの、答えなんてもう、決まっていますよ」
漣「漣も、ご主人様と一緒に、幸せな色を描いていきたいです」
漣「ずっと、ずっと…」
漣「綺麗で、素敵で、甘い、幸せな、二人の未来を」
漣「一緒に、描きましょう」
提督「漣さん…」
漣「ご主人様、こんな幸せな贈り物を、ありがとうございます」ニコッ
提督「っ!」ドキッ
提督「い、いえ。どういたしまして」///
漣「あれ~ご主人様顔が赤いですよ?もしかして照れちゃってますか~?」
提督「う、うう…」///
漣「…ご主人様、ちょっとこっち向いてください」
提督「な、なんでしょうか、漣さ…」
チュッ
提督「っ!」
漣「ふふん、隙ありです」
漣「これで、また一つ、二人の幸せの色が描かれましたね」
提督「さ、漣さん…!?」///
漣「この調子で、どんどん描いていきましょうね、ご主人様♪」
漣「大好き!!」
終わり。
じゃあの
漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!漣ッ!
漣ーッ!!!
乙です
素晴らしい
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