翔太「えっ…?」
冬馬「7歳の誕生日に二つプレゼントを貰ってな」
冬馬「一つはおもちゃで当時の俺に、もう一つのこのネックレスは未来の俺にだってよ」
翔太「あ、そうなんだ…」
翔太「なんかこう…、ロマンチックだね」
冬馬「翔太もそう思うのか、確かにそうだな」
冬馬「だけどとても嬉しかった、10年たってもこうしてプレゼントを貰えたからな」
北斗「やあ、二人とも何の話をしているんだ?」
冬馬「ああ、俺のネックレスについての話をな」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426140037
北斗「ネックレス?」
冬馬「ほら、これとか」
http://i.imgur.com/C8L30lN.jpg
冬馬「これとか」
http://i.imgur.com/uJ2cS2P.jpg
冬馬「あと、これとかかな」
http://i.imgur.com/J6hCN0U.jpg
北斗「確かにそうだな、そういえば私服のときはいつもつけてるな」
北斗「ライブのときはつけてないけど」
冬馬「ポケットの中に入れているんだ、大事なものだからな」
北斗「そんなに大事なものなのか?」
冬馬「ああ、小さい頃母さんから貰ったんだ大切なものなんだ」
北斗「………すまん」
冬馬「何で謝るんだ?」
北斗「いや、辛いことを思い出させたような感じがして…、だってもう母親は…」
冬馬「そんなことないぜ、むしろこれのおかげでとてもいい気分なんだ!」
冬馬「あれはいつだったかな…、そう、961プロを辞めたときかな」
冬馬「その頃このネックレス…一度外で失くしたんだ」
冬馬「探しても無駄だと思ったから家に戻ったら置いてあったんだ、テーブルの上に!」
翔太「家に忘れていったんじゃないの?」
冬馬「いや、確かに外でなくした」
北斗「それじゃあ自然に戻ってきたというのか?ネックレスが?」
冬馬「ああ、俺も初めは家に忘れてきたのかと思ったんだが…」
冬馬「つけてみると違うと確信したんだ」
北斗「確信?」
冬馬「ああ、そういえばこのことは北斗たちはまだ知らなかったな」
冬馬「ちょっとこのネックレスつけてみろよ、きっと驚くぜ!」
北斗「ああ」
北斗「えーと…」
チャラッ
北斗「これでいいのか…?」
冬馬母『…』スゥ…
北斗「…!?」
冬馬母『ハジメマシテ』
北斗「………」
チャラッ
北斗「…」
冬馬「どうだ、会えたか、母さんに?」
北斗「…」コクッ
冬馬「そうか!それでどうだった、お前から見て母さんの容姿とか」
冬馬「まだ20代で死んじゃったから若いと思うんだけどさ?」
北斗「…」コクコクッ
冬馬「そうか、美人か…」
冬馬「そうだよな…、そりゃそうだよな…俺の母親だもんな…」ウンウン
翔太「北斗君、冬馬君、何の話をしているの?」
翔太「僕にもそのネックレスを貸して!」
冬馬「ああ、壊すなよ」
翔太「ありがとう!」
チャラッ
翔太「へへ、どう、似合う?」
冬馬母『トテモカワイラシイワ』
翔太「…」
冬馬「よく似合ってるぜ、翔太!」
翔太「…ねぇ、その冬馬君の背中にいる青白い人みたいなもの、何?」
冬馬「母さんだ」
翔太「………」
チャラッ
冬馬「もう返すのか?」
翔太「うん…」
冬馬「そうか」
翔太「…ねぇ、いつ頃、その母さんに会ったの?」
冬馬「なくしたネックレスをテーブルで見つけて、そのネックレスを首にかけた時さ」
冬馬「かけたら目の前に母さんが出てきてもうビックリしたぜ!」
冬馬「昔と変わらない姿で出てきたからな、なつかしくってさ!」
翔太「へ、へぇ…、もしかして…感動しすぎて泣いちゃった…とか?」
冬馬「ば…、馬鹿いうなよ!俺がそんなかっこ悪いことするわけないだろ!」
冬馬「…おい何笑ってるんだよ」
北斗「笑ってないぞ」
翔太「笑ってないよ」
冬馬「いや母さんに言ったんだ」
北斗「…翔太、ちょっとトイレに行くんだがお前も行くか?」
翔太「奇遇だね、僕もだよ」
北斗「それじゃあすぐに戻るから」
冬馬「じゃあな」
バタン
北斗「…夢じゃないよな」
翔太「…」
ギュー
北斗「手を抓られて痛みを感じるということは…夢じゃないのか…」
翔太「…」
北斗「話しかけられたよ、ちゃんと挨拶された…」
翔太「…」
北斗「とても…礼儀正しい人だったよ………」
翔太「…」
翔太「わあああああぁぁあああぁぁぁああぁああぁぁああああああぁぁぁ!!!!!」
北斗「おおお落ち着け!ここで取り乱してもなんの解決にもならないぞ!」
翔太「だって、本物の…本物のあれが…あれがァ!」ガタガタ
北斗「いいから落ち着くんだ!」ガタガタ
ガチャ
冬馬「どうしたんだ?そんなに大声で叫んで?」
冬馬「トイレに行かないのか?」
北斗「い、いやさっきゴキブリを見つけたからそれでビックリして…」ガタガタ
冬馬「マジかよ、やっぱこの事務所ボロいな」
冬馬「早いうちに改装工事してくれないと居心地が悪いぜ」
バタン
翔太「あれって俗に言う呪いのネックレスだよね?」
北斗「……ああ、本当にあったなんて…」
翔太「…ねぇ、これからどうするの?」
北斗「どうするって言われても…」
北斗「どうしたらいいんだ…」
北斗「…とりあえず今は無視だ」
翔太「どうして? そんなことしたら冬馬君が呪い殺されちゃうよ!」
北斗「いや…、まだあれが悪霊と決まったわけじゃない」
北斗「それに冬馬からネックレスを無理矢理奪ってみろ、絶対に怒るに決まっている」
北斗「冬馬からしてみれば何でネックレスを奪われるのか意味がわからないからな」
翔太「確かにそうだね…、それにまだ冬馬君のお母さん、何も悪いことしていないもんね」
北斗「そう、だからしばらく様子を見るんだ」
北斗「特に害がなかったらそのまま放っておけばいい」
翔太「うん…、でも身近に幽霊がいるってなんか怖いよね」
北斗「同感だ」
切ない系のいい話かと思ったらギャグかと思ったら怖い話だったんだが
まだ怖いと決まった訳じゃない(白目)
期待
ガチャ
冬馬「おお、戻ったか」
北斗「…」
翔太「…」
冬馬「どうしたんだ?だんまりして?」
北斗「…今も、後ろにいるのか?」
冬馬「えっ?…ああ、ちゃんといるぜ」
翔太「怖くないの?」
冬馬「怖い?どうして?」
北斗「幽霊が近くにいるんだぞ、怖いだろ普通」
冬馬「そうか?確かに他人の幽霊だったら怖いが…それはあくまで他人だろ?」
冬馬「大切な家族が幽霊としてまた会いに来てくれるんだぜ」
冬馬「嬉しいだろ?二度と会えないはすなのに会うことができたんだから」
北斗「そ、そうなんだ…」
翔太「その…久しぶりに会ったお母さんとどんなことをしているの?」
冬馬「会話かな、長い間ずっとしていなかったからな」
冬馬「主にアイドル活動のことを話しているな、間近で見ているからいろいろ感想とか聞いてもらっているんだ」
翔太「楽しい…?」
冬馬「当たり前だろ、翔太だって姉と話している時楽しいだろ?」
翔太「う、うん…」
冬馬「二人ともどうしたんだ?ビビッているのか?」
北斗「まあ…な……」
冬馬「大丈夫だって!母さんはただ霊というだけで…」
冬馬「それ以外は全く普通なんだぜ、後年をとっていないくらいだな」
翔太(普通って何?)
冬馬「さあ、もうこの話はいいだろ」
冬馬「さっさと行くべきところに行こうぜ!」
二人「ああ…うん…」
千早「ネックレスは甘え」
家
冬馬「ただいまー」
ドサッ
冬馬「ふぅ…、でっ、どうだったか?」
冬馬「初めて話した感想とか?」
冬馬母『ワタシ、ガンゲイサレテナイミタイ』
冬馬母『フタリトモオビエテイタ』
冬馬「まあ、初めは俺もビビッたけどさ…」
冬馬「今このように普通に話したりしてるだろ?」
冬馬「だからあの二人もすぐに打ち解けてくれるさ」
冬馬母『ソウ…』
冬馬「ほかに話すことは?」
冬馬母『オナカスイタノ』
冬馬「えっ、幽霊も腹減るのか?」
冬馬母『エエ』
冬馬「そうか、じゃあなんか作ってやるか」
冬馬「俺の料理は自分で言うのもなんだがかなりうまいんだ」
冬馬「母さんもきっと喜ぶと思うぜ」
冬馬母『ソウ』
冬馬「何が食いたい?」
冬馬母『ソレジャア………』
翌日
北斗「チャオ☆」
翔太「北斗君おはよう!」
北斗「あれ、冬馬はまだ着てないのか?」
翔太「そうみたいだね~」
翔太「珍しいね、あの冬馬君が先に着てないなんて…」
北斗「まあ気軽に待とう、どうせすぐに来るだろう」
翔太「そだね~」
ガチャ
北斗「ほら、行ってるそばから来たぞ」
冬馬「よお、おはようふたりとも」
北斗「おはよう、冬馬」
翔太「おはよう、冬馬君♪」
冬馬母『オハヨウゴザイマス』
北斗「…!?」
翔太「…えっ?」
冬馬「どうしたんだ、急に固まって?」
北斗「後ろにいるの…その…」
冬馬「えっ、まさか見えるのか?」
翔太「うん…」
冬馬「そうか、見えるのか!今まで見えなかったのに!」
冬馬「やっぱ昨日の飯が効いたんだな!」
冬馬「やったぜ母さん!これで気軽に北斗たちと会話ができるぜ!」
冬馬母『エエ』
北斗「…」
翔太「あっ…ああ…」ガタガタ
幽霊にも穴はあるんだよな…
冬馬「どうしたんだよ、そんなに怖がるなって!」
北斗「な…なあ冬馬、お前俺たちのプライベートとかを家族に見せようとするのに抵抗とかないか?」
翔太「抵抗?」
北斗「ああ、俺は妹に俺たちのプライベートとかを覗かれるのはいやだ」
翔太「僕も姉さんたちにあまり知られて欲しくない…恥ずかしいから…」
冬馬「…そうか、プライベートか」
冬馬「そういえば今まで気にしてなかったな、よく考えたら恥ずかしいな」
北斗「だろ、だから…」
冬馬「でも俺としてはみんなに大事な家族のことをもっと知ってもらいたいと思うんだ」
冬馬「それに今までずっとつけていたしもうプライバシーもへったくれもないだろ?」
北斗「そ、そうだけどさ…」
冬馬「まあそんな話はいいだろ、なんかやろうぜ!」
冬馬「ドミノとかトランプとか…色々あるからさ」
翔太「ごめん、ちょっとトイレ…」
北斗「すまない、エンジェルちゃんを外で待たせているから、じゃ」
バタン
冬馬「…なんか俺って避けられてないか?」
冬馬「俺はただ母さんを北斗たちに知って欲しかっただけなのに…」
冬馬母『キニシナイデ』
冬馬「いや気にするぜ、いつまでもこんな調子じゃライブにも支障が出る」
冬馬「なんかいい方法があればいいけどな…」
北斗「ネックレスがなくても見えるようになった…」
翔太「…どうして急に見えるようになったんだろう?」
北斗「俺たちだけなのか?見えているのは…」
翔太「とりあえずほかのみんなに色々聞いてみる?」
北斗「そうだな、…にしても冬馬の母親まだぼんやりに見えるだけだが…」
北斗「冬馬の傍にあのぼんやりとしたものをこれからずっと見続けるなんて」
北斗「俺には耐えられないぞ…」
翔太「同感」
翔太「…それにしてもあんなに熱く家族について語る冬馬君初めてみた」
北斗「失ったものが戻ってきた時、その大切さが如何に重要なのかわかる…あいつの気持ちがわからなくもない」
冬馬「まいったな…いい方法が思いつかないぜ…」
冬馬「なんとかしたいけど一体どうしたら…」
冬馬母『トウマ、オナカスイタ』
冬馬「えっ?」
冬馬母『オナカスイタ』
冬馬「もしかして人間と同じ一日三食食わないといけないのか?」
冬馬母『ウン』
冬馬「はぁ…、それだったら早めに言って欲しいぜ…」
冬馬母『ゴメンナサイ』
冬馬「…まあいいぜ、今は都合よく誰もいないしな」
冬馬「遠慮せずに食ってくれ、元気が出るまでな…って幽霊だから元気も何もねぇか」
冬馬母『イタダキマス』
桜庭薫「何?天ヶ瀬君の背中に幽霊が?」
翔太「うん」
桜庭「…大人をからかうものではないぞ」
翔太「嘘じゃないんですって!」
北斗「冬馬になんか変わった様子とかなかったかな?」
北斗「例えば、背中に変なものが見えたりとか?」
山村賢「見てないですね」
北斗「そう…」
山村「冬馬さんがどうかしましたか?」
北斗「いや、なんでもないんだ」
北斗「どうだった?」
翔太「誰も信じてくれなかったよ、幽霊なんているわけないと思ってるよ!」
北斗「こっちも霊が見えてる人を探してみたけど、全員それらしいものを見てないというんだ」
翔太「どうして僕たちだけしか見えないの?」
北斗「…まさかあのネックレスをかけたせいか?」
翔太「えっ?」
北斗「考えてみろ、見える人と見えない人の違いはネックレスをかけたかかけてないかだろ?」
翔太「うん」
北斗「つまりあのネックレスが幽霊を見ることができる装置みたいなものなんだ」
翔太「それじゃああのネックレスをかけさせればみんな幽霊が見えるということなんだね!」
北斗「確信というわけではないけどほぼ間違いないだろう」
翔太「それで、どうするの?」
北斗「とりあえず一度戻る必要があるな」
北斗「特に害はないみたいだし、さっきも言ったように無視をしよう」
北斗「ただ全く見えなかった昨日と違って今回ははっきりと見えるからな…」
北斗「注意して無視しないと周りから変な目で見られるかもしれない」
北斗「だから気をつけよう、できるだけ見えないフリをするんだ」
翔太「うん…」
北斗「俺としては彼女が成仏してくれたら嬉しいんだが…」
お腹すいたって発言が怖いな。
でも母親にだったら、とり殺されても良いなぁとは思う。
ネックレスじゃなくチョーカーじゃね?
ガチャ
北斗「いやー、今日もエンジェルちゃん達が一際輝いていたね☆」
北斗「きっと明日になったらもっと輝くだろうね☆」
翔太「北斗君って本当に女の子が大好きなんだね♪」
北斗「まあな、あははははは」
冬馬「」
冬馬母『…』オロオロ
北斗「はっ…」
翔太「…」
チョーカチョーカ
そういう事だったのか
北斗「おい冬馬、しっかりしろ!」
北斗「どうした、何があった!?」
冬馬「うぅ…」ガクッ
北斗「おい、あんたはなんか知っているのか!?」
冬馬母『エット…エット…』オロオロ
北斗「くっ…翔太はプロデューサーにこのことを知らせて!」
北斗「後ついでに桜庭さんにも知らせて!」
翔太「わかった!」ダッ!
冬馬「ぅ…」
生気を食わせたか
桜庭「…」
冬馬「うぅ…」
北斗「どうですか?」
桜庭「どうやら貧血と栄養失調のようだが…」
桜庭「こんな極端なのは今まで見たことがない…、さっきまで元気だったはずだぞ」
桜庭「プロデューサー、最近彼に何か不可思議な点とかは?」
P「いえ、特には…」
桜庭「ふむ…」
北斗「それで、どうしたら?」
桜庭「当然救急車だ、このまま放っておいても直らないからな」
桜庭「点滴でも打って入院させておくんだ、それがベストだ」
北斗「そうですか…」
専門家(小梅)呼んでこないと
桜庭(それにしてもいくらなんでもこんなに突然真っ青になるのか?)
桜庭(…そういえばさっき…)
翔太「冬馬君…」
桜庭「御手洗君、ちょっと」
翔太「えっ?」
桜庭「さっき幽霊が何とか言っていたが…」ヒソヒソ
翔太「信じてくれるの?」ヒソヒソ
桜庭「一応な」
翔太「…見たほうが早いかもしれない」
桜庭「見るとは幽霊をか?」
翔太「うん、そこのネックレスを外してつけてみて」
桜庭「わかった」スッ
グッ!
桜庭「むっ?」
翔太「どうかしたの?」
桜庭「なんだこれは…外れないぞ!」
翔太「そんなはずが…ちょっと貸して!」
グッ!
翔太「そんな…一体どうして…」
北斗「どうしたんだ、二人とも?」
翔太「外れないんだよネックレスが!」
北斗「何!?」
桜庭「この…!」グググググッ!
スパッ
桜庭「うぐっ!?」
翔太「桜庭さん!?」
ポタポタ
翔太「嘘…血が…」
桜庭「切れる要素なんてないはずだ…何故…」
桜庭「まさか本当に…」
翔太「ど、どうして…」
北斗「おい、どうしてこんなことをする!」
冬馬母『トウマシカサワッチャイケナイ、コノネックレス』
冬馬母『ホカノヒトガモツノハユルサレナイ』
北斗「だったらなんで俺たちに触らせてくれたんだ?」
桜庭「誰と話しているんだ?」
冬馬母『アナタガトウマノトモダチダカラ』
北斗「さっき翔太に渡さなかった理由は?」
冬馬母『ワタシタラタニンニカスデショ?チガウ?』
北斗「それが理由か」
城生まれのKちゃんはまだか!
桜庭「まさか霊と話しているのか」
北斗「…冬馬に何をしたんだ?」
冬馬母『ゴハンヲクレタノ、ワタシノタメニ』
北斗「ご飯?」
冬馬母『エエ』
桜庭「おい…、状況を説明してくれ…」
北斗「どうも幽霊は冬馬からご飯を貰っているようです」
桜庭「ご飯だと?幽霊が…?」
北斗「はい」
桜庭(実体をもたない霊が食事をするのはありえない…)
桜庭(どうなっているんだ…非科学的すぎる…)
P「救急車が来ましたよ」
翔太「遅いよ、早く運ばないと!」
北斗「そうだな、冬馬、立てるか?」
冬馬「ぅぅ…」グッタリ
桜庭「…」
はやく346から巫女や見える人を連れてくるんだ!!
冬馬「…」ピッ…ピッ…
桜庭「とりあえず点滴を打っておいた」
桜庭「食欲がなくてもこれで栄養を送ることができる」
桜庭「回復するのを待とう」
翔太「早く元気になってね、冬馬君…」
北斗「…」
P「どうかしましたか?」
北斗「いや…」
北斗(冬馬の母親の姿が見えない…どこかへ行ったのか、それとも隠れたのか?)
北斗「…いいか冬馬、なにかあったらすぐに助けをよべよ」
冬馬「…」ピッ…ピッ…
北斗「…またな」
夜
冬馬「…」
冬馬「…」ムクッ
冬馬母『チョウシハドウ?』
冬馬「ああ、かなり回復したぜ」
冬馬母『ゴメンナサイ』
冬馬「何で謝るんだよ、別に悪くないだろ」
冬馬母『デモ…』
冬馬「気にするなって、俺も気にしてないからさ!」
冬馬「あ、そうそう、この点滴凄いんだぜ!今朝は死にそうだったのにもう回復したんだ」
冬馬母『ソウナノ』
冬馬「だからこの点滴を受けつつけて、母さんが食べれば」
冬馬「俺の体調が悪くならなくてもいいし母さんも食事の心配がなくなるというわけだ!」
冬馬母『ソウ…』
冬馬「だから遠慮せずに食ってくれ、元気が出るまでな」
冬馬「俺だって親孝行したいんだ、察してくれよな!」
冬馬母『…ソレジャアイタダキマス』
数日後
北斗「冬馬、お見舞いに来たぞ」
翔太「冬馬君の大好きなチョコレート買ってきたよ!」
冬馬「おお、サンキュウな」ゲッソリ
冬馬母『二人とも、どうもありがとう!』
冬馬母『いい友達を持ってて冬馬は本当に幸せね!』
冬馬「おいおい、よしてくれよ」ハハハ
北斗「…」
翔太「…」ゴシゴシゴシ
翔太「…」パチッ
冬馬「あれ、驚いたか?」
冬馬「凄いだろ、俺が飯をたくさん与えたら」
冬馬「母さんがはっきり見えるようになったんだ」
冬馬「お前たちも見えるだろ?」
冬馬「ほら、俺に似てるだろ、顔つきが」
冬馬母『あなたは私にですからね』
冬馬母『でも目つきは誰にも似てないわね』
冬馬「そういえばそうだな…自然にこうなったのかな?」
北斗「………」
翔太「ぁ…ぁぁ…」ガタガタ
冬馬「それじゃあ改めて自己紹介だな」
冬馬「俺の母さんだ」
冬馬母『改めてこんにちは』
冬馬母『冬馬がお世話になっております』
冬馬「というわけでよろしく頼むぜ」ゲッソリ
北斗「…」
翔太「トイレ」
バタン
冬馬「どうしたんだ、二人とも?」
冬馬母『どうしたのかしら?』
ここまで
チョーカーとネックレスの違いって首が締まるくらいの長さがチョーカー
そうでないのがネックレスだって
乙。こわい
乙
洒落怖
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません