モバP「修羅場」 (63)
何番煎じでも修羅場。
超短い。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425740824
バッチ来い!
夕方 事務所内
カタカタ…タタン
モバP(以下P)「……っと、ふー。今日はこんなもんかな」カタッ
ガチャ
ちひろ「お疲れさまです、プロデューサー♪」
P「あー、お疲れさまです。他の人は帰りましたか?」
ちひろ「はい。アイドルの皆はちょっと前に。レッスンで疲れた様子でしたよ?」
カモーン
さて誰が来るかwktk
P「まー徐々に仕事が増えてきたからなー。これから忙しくなるけど、まずは俺が頑張らないとな!」
ちひろ「頼もしいですね! さすがです」
P「ははは、よしてくださいよ。頑張ったのは彼女達の方ですから」
ちひろ「そんなプロデューサーさんに、サービスで一本あげますね」コトッ
P「いいんですか? これで今週74本目のサービスエナドリなんですけど」
ちひろ「大丈夫ですよ。これは私のささやかなサポートですから」
P「じゃあお言葉に甘えて頂いときます」スッ
ちひろ「はい! ……それで、あの、プロデューサーさん。今日はお仕事終わりですか?」
P「? ええ、まぁ。一段落付いたので。これも千川さんのおかげですよ」ハハハ
ちひろ「……ううん、貴方の力ですよ。ホントに立派です……」
そう俯きながら彼女は呟く。聴き取れそうで、蚊の鳴くような声。その表情は、ブラインドから射し込む茜色で隠されていた。
P「……千川さん?」
何かマズいことを言ったのだろうか。慌てて聞いてみると、彼女は少し潤んだ目で距離を縮めてきた。
ちひろ「……プロデューサーさんはいつも頑張ってます。本当は少し不安症なのに、それでも気張って前を向いて」
彼女はぽつぽつと言葉を紡ぐ。気付けば俺のデスクの前まで近づいていた
。
ちひろ「どんな時でも貴方はアイドルの皆を大切に考えてる。……ちょっと羨ましいです。ううん、羨ましかった」
ギッ、と俺の座る椅子の肘掛に両手を置く。俺は目の前の状況を理解できず、
ただただ彼女の潤んだ瞳を見るだけだった。
ちひろ「分かってるんです。私なんかより皆の方が可愛くて、面白くて、魅力的で……何度も忘れようとしたんですよ?」
ちひろ「でもその度に心がぎゅーっと痛むんです。……貴方のせいですよ、プロデューサー」
P「……せ、千川さん……」
左腕に温もりを感じる。目線をやると、彼女の手がそっと置かれていた。いつも俺をサポートしてくれる彼女を、ここまで近くで見たことはなかった。
ちひろ「おかしいですよね。でも、もうこれ以上抑えきれないんです」
彼女の整った顔が、俺の顔のすぐそばまで来ている。置かれた手がじんわりと熱を持つ。ギッ、ギッと椅子が軋む。
ちひろ「プロ、デューサーさん……」
P「……」
そして、切なげな瞳に目線を吸い取られたまま、唇がーー
コンコン
凛「プロデューサー、ちょっといい? この前のライブなんだけどーー」ガチャ
P「あ」
ちひろ「あ」
凛「あ」
「「「……」」」
凛「オツカレサマー」バタン
P「ちょっと待って凛待って超待って」ドタドタガチャガシッ
凛「……悪いけど、アイドルなんてわけわからないの興味ないから」
P「えー見ただけでそこまで興味無くすかー」
凛「いやだって、この場合私が悪いよね」
P「ち、違う違う。これはそういうアレじゃなくて」
ちひろ「違うんですか……?」
P「違うのーそういうんじゃなくてー」
凛「でも知らなかった。ちひろさんとそういう仲だったなんて……」
P「まずは落ち着いてくれ。俺も状況を理解出来てないから」
凛「あろうことか事務所でわっほいしてるなんて」
P「わっほいの部分の誤解を解きたいんだ切実に」
ずっこんわっほい思い出す
ちひろ「誤解って、私はただプロデューサーのナニに口づけしようとしてただけです!」
P「唇ね。ナニって言わないで唇って言ってね」
凛「……私だってプロデューサーのナニに舌絡めたいよ……」
P「唇ね! ディープ的なアレね!! ナニって表現しないでね!!」
ちひろ「……ってことは、凛ちゃんもプロデューサーのこと」
凛「……そうだよ。プロデューサーは気が付かなかったみたいだけど」
P「うっそー初耳」
凛「ほらね」
ちひろ「私もアプローチかけてたのに気が付いてくれませんでしたから……」
仲良しかwwww
ちひろ「……でも、ごめんなさい。私、譲れません」
凛「それはこっちの台詞だよ。私だって夢中になれるものをくれたプロデューサーを諦めたくない」
ちひろ「そうですか、それでも私の方がプロデューサーさんを愛してます」
凛「……っ! 私の方が何倍も愛してるよ!!」
P「こんな日が来るとは思わんかったなーいや来てほしくなかったー」
ちひろ「じゃあ聞きますけど、今日のプロデューサーさんのスーツは連続着用何日目ですか?」
凛「4日と18時間強」
P「未だかつてそんな基準の愛され方されたことないんだけどなー」
ちひろ「根拠は?」
凛「香り」ニヤッ
ちひろ「……確かに、中途半端な愛じゃないみたいですね」
P「あっれおかしいな俺の知ってる修羅場と規模が違う」
こういうのって何番煎じでもおもしろい
凛「じゃあ今日プロデューサーに話しかけてきたアイドルの人数は?」
ちひろ「17人です」
凛「根拠は?」
ちひろ「エリの裏に付いてる盗聴器から♪」
凛「……やるね、ちひろさん」
P「早苗さん呼ばなきゃ」
武内P「大変ですね」
やだ怖い(良いぞ!もっとやれ)
P「と、とりあえず落ち着いて、ね? じゃないといろいろマズいから。主に俺のプライバシーが」
ちひろ「むっ、またそうやって逃げるんですか」
凛「そうだよ、いつまで結論出さないつもり?」
ちひろ「プロデューサーさんが私たちの気持ちに」
凛「鈍感だから気が付かなかったせいでしょ」
P「なんで急に息ぴったりなの? 仲良しなの?」
>>23
お前もこれからそうなるんやで(ニッコリ)
P「ていうかここ廊下だからーバレたらこれ以上にヤバいからー」
ちひろ「そんなの関係ありません。私との仲がバレたらバレたで仕方ありませんから」
P「すでに既成事実あるみたいな言い方よしてー」
凛「既成事実!? 私と結ぶまえにとっくにちひろさんと……!?」
P「何を結ぶのかな? 契約かな? そうだよね?」
ちひろ「埒があきません。凛ちゃんと私、どっちがいいんですか!?」
凛「私なら現役アイドル15歳法的処置ギリギリラインの付加価値あるよ」
P「すっげえ危ない物件じゃん。駅から徒歩5分家賃800円並みにヤバいじゃん」
ちひろ「私なら大人の魅力と包容力と主にバストとエナドリを毎日供給できます!」
P「すっげえ危ない物件じゃん。家電家具付き築2003年並みにヤバいじゃん」
ちっひはお金が恋人だろ
P「いや、俺はそういう目で見るようなことは……」
凛「プロデューサーがそうでなくても、私たちはそういう目で常に見てきたんだけど」
P「信頼関係ってこんなにも一方通行だっけか」
ちひろ「もちろん誰にでもそういう目で見てるわけじゃありませんよ?」テレテレ
凛「……プロデューサー、だけなんだから……」モジモジ
P「今さら純情路線は無理だと思うなー」
ちひろ「ねぇ! プロデューサーさん!!」ドンッ!
凛「どっちを選ぶの!?」ドンッ!
P「あー両側から壁ドンされる女の子ってこういう気持ちかー」
ちひろ「あ、この体勢いいですね。プロデューサーの顔が目の前です」
凛「それに首すじの香りも……すんすん、はぁぁ……」ポヤーン
ちひろ「香りですか? くんくん……っ! これは、予想以上に……」フニャ
P「転職しようかなぁ」
P「ね、ホラ、まずは落ち着きましょ! こんなとこ他の人に見られたらーー」
楓「ほーほー」ジーッ
P「あっはぁん」
追加キター
ちひろ「あ、あれ、楓さん? 残ってたんですか?」
楓「いえ、事務所に置いてあるお風呂セットとあひる隊長を取りにきたんです」
P「可愛いなおい」
楓「それにしても……何してるんですか?」
P「いやそれがその……」
可愛い
25歳児おばさんかわいい
楓「……んー」カツカツ
P「え、楓さんどうしたんですか急に近くきてって近い近い近い近い近い」
楓「……はむっ」
P「わっほい」
凛「み、耳を甘噛み……」
楓「むぐむぐ……ぷはっ。なるほど、ちひろさんと凛ちゃんが突然どちらを恋人にするか迫ってきてプロデューサーさんが決めかねていると両側から壁ドンされたんですね?」
P「まじかよ超能力者こんなとこにいたわ」
ちひろ「ま、まさか……」
楓「そうだったんですか。なら、私も立候補したいと思います」
凛「楓さんも、か」
P「エルム街かここは」
楓「私はプロデューサーさんが一緒に温泉に行ってくれた日から心に決めてるんですよ?」
P「ロケね。決してプライベートじゃなくてね」
凛「それなら、私だって渋谷で私を言いくるめた日からプロデューサーしかいないって!」
P「スカウトね。決してナンパじゃなくてね」
ちひろ「私は事務所で二人っきりで一本開けた夜から」
P「残業ね。決してホテルとかじゃなくてね。エナドリ開けたね」
俺が聞いた中でヤバい物件は、4LDKだけど一部屋コンクリで埋め立てて3LDKにしたもの(家賃10万円也)
ちなみにコンクリ壊してその一室を調べようとすると強制退去になるという
次点で東京の一等地マンションで、一月の家賃が10万円 貰 え る 物件
楓さんは25歳児で相手のガードゆるめて
すかさず大人の色気で突撃してくる
ある意味で一番の危険人物
楓「お風呂上がりの浴衣姿……火照ってましたね」カアァ
P「風呂上がりですからねー全人種男女無差別でだれでもそうなりますわー」
凛「強引に口説くプロデューサー、嫌いじゃないよ。むしろ……ね?」
P「スカウトだからなー765プロさんのプロデューサーも多分あれくらい強引だと思うなー」
ちひろ「朝まで打ち付けあい……疲れちゃいましたよね」
P「本当ですよーPCのキーボード打ちすぎて翌朝痛かったですねーキーをねー」
希望通りのキーボード……ふふっ
楓「プロデューサーさん……私たち、そんなに魅力ありませんか?」
凛「ここまで拒否られるとなんか、自信無くすっていうか……」
ちひろ「興味の対象外すぎるのかなって、なんだか不安に……」
P「三人とも凄い仲良しでしょ、実際」
楓「むー、真面目に聞いてるんですか? ……えい」ムニッ
P「うっわそれはあかんわあきませんわ」
ちひろ「んー? プロデューサーさん、お好きですかこういうの?」ムニムニ
凛「……大人ってずるい」フニッ
P「ちょ、本当にやめて。Pさんのpが輝きの向こう側に行くからほんとマジで」
楓「プロデューサーさんの胸、ドキドキしてます」
凛「ほんとだ、伝わってくる……」ピトッ
P「不整脈で最悪死ぬ」
P「~~っ! とにかく、離れてください!!」バッ!
ちひろ「あっ」
凛「あっ」
楓「んっ!」
P「ごめんなさい少し当たってしまいました後で土下座して謝るからまず俺の話聞いて」
P「……まず、俺は三人のことが大好きです。もちろん俺がスカウトしたんだから当たり前だけどさ」
ちひろ「言質オーケーです」ピッ
楓「婚姻届は?」
凛「ここに三部ほど」ピラッ
P「今思うとスカウトは失敗だったかもしれないけどな」
P「……だから、誰が1番好きだとか、そういうのは決められない。皆俺のアイドルだ。皆が1番に思ってプロデュースしてる」
凛「……プロデューサー……」
P「三人の気持ちは凄い嬉しい。けど、今の俺には皆を輝かせることしか考えられないんだ。だから、付き合うことは出来ない。……悪い」
ちひろ「ぷ、プロデューサーが謝ることはありません! 私が無理に問い詰めたりしたから……」
凛「ちひろさんのせいだけじゃない。私たち、プロデューサーがどう思ってるか不安だったからつい先走って……」
P「いや、いいんだ。それ程までに想ってくれるなんて俺としても嬉しいに決まってるよ。ありがとな」ワシワシ
楓「……仕方ないですね。今はまだ答えは出さなくていいですよ」
ちひろ「でも、アイドルの皆が輝ける場所に立ったら」
凛「結論、出してよね」
P「……ああ、善処する」
楓「じゃあ、前約束に私とお風呂に入りに行きましょう」
P「ねぇ、聞いてた俺の話?」
凛「結論じゃなくて前約束だから! 私も一緒に入るっ!!」グイグイ
ちひろ「そ、それなら私もっ!!」グイグイ
P「前約束でも結論でも同じことになってるじゃん! こういう会話誰かに聞かれたりしたらーー」
みく「聞かれたら、どうなるのかにゃ?」
Pのツッコミが個人的にツボだわ
まゆかと思ってたらまさかの
P「へ?」
みく「ずるいにゃ! 私もお風呂一緒に入るにゃ!!」
まゆ「抜けがけはだめですよ~? 私もお背中、流してさしあげますね?」
蘭子「れ、歴戦の穢れを浄化せよ!(わ、私もプロデューサーとお風呂入りたいっ!!)」
幸子「仕方ないですね! 特別に可愛いボクがプロデューサーさんの髪をくしゃくしゃ洗ってあげてもいいですよ!!」
凛「あ、いいよ幸子は来なくても」
幸子「え、酷い」
ワイワイワイワイニャーニャーケッコン……
P「ああ、うん、これがよく言うーー」
P「修羅場……なのかな?」
終わり
もう眠いんだパトラッシュ。オチはすまんかった。見てくれる人多くてありがと。
おつりん
乙
まぁ十分すぎるほど修羅場ではあったなw
この圧倒的未成年率
きらりやまゆがいたら大変な事になってたな
みくにゃんが一番のおっぱいという戦慄
>>59
ままゆおったやろ!
一番驚くのは特に違和感のない楓さん…流石です
いい修羅場だった、かけ値なしに
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません