シンジ「チンコがなくなってしかも股から血が!?」(124)

シンジ「なんだかお腹も痛いよぉ…僕、死ぬのかな…」

カヲル「羽付き餃子に生レバー…リリンの文化の極みだね。お腹、さすってあげるよ」フフ

アスカ「あんたバカァ!?生理よ生理!!ていうか何で…
いや、それより大丈夫?バカシンジ、今ナプキン持ってくるわね!」ダダッ

レイ(痛がってる碇君を見てると、なんだかポカポカする…)

アスカ「はいっコレ!早くつけなさい!」

シンジ「あ、ありがとう…うっ」ズキッ

アスカ「本当に大丈夫なわけ?…ほら、湯タンポをタオルに包んで持ってきたわよ。これ抱いとけばましになるわ」

シンジ「…アスカ、何だかやさしいね」

アスカ「……あたしも生理重いから、なんだか親近感わくのよ」フフッ

レイ(あれが、生理…)

レイ(…私にも、来ればいいのに)

ネルフ本部


ミサト「シンジ君のおちんちんが消えてしかも生理が来たぁ!?」

冬月「使徒か」

ゲンドウ「…いや、赤飯だ」

リツコ「……」

リツコ「…何故そんなことになったのかしら」

ミサト「わっかいからよー!」

マヤ「昨日はひな祭りでしたからね、女の子にもなりますよ」

カヲル「シンジ君、お風呂に行こう」

シンジ「えっ」

カヲル「さっき、お腹をさすった時に上の方まで血が付いていたからからね…気持ち悪くはないかい?」

シンジ「あ、本当だ…なんで…」

カヲル「きっと、慌ててた時に付いたんだろうね。…さ、早く洗い流してしまおう」

シンジ「ひ、一人でできるよ…」

カヲル「…駄目だ、今の君は冷静じゃないからね。一人にならないほうがいい」

シンジ「いや…」

カヲル「こんなことがあれば仕方ないさ…」ニコー

大浴場


シンジ「よりによってネルフの大浴場なんて…血で汚れないかな」

カヲル「大丈夫だよ、きちんとかけ湯をすれば」

ざばーっ

カヲル「ばばんばばんばんばん」

シンジ「カヲル君…」

カヲル「歌も風呂も、僕は好きだよ…リリンの文化は素晴らしい」

カヲル「さぁ、シンジ君も早く入りなよ」

シンジ「えぇ!?汚れちゃうよ!!」

カヲル「それが大丈夫なんだ。水圧の関係で、水の中には出ないんだ」

シンジ「嘘だぁ…」

カヲル「本当だよ。…シンジ君、僕を信じて」

シンジ「…う、うん」

ちゃぽん

シンジ「…ふぅ」

シンジ(あったかい…なんだかお腹、痛くなくなってきたような)

カヲル「…びばのん」

シンジ「ご機嫌だね」

カヲル「そうだろうね。何千分の一とはいえ、僕は今…君の血液だった赤血球の成れの果てに包まれているのだから」ウットリ

シンジ「…!?」ゾッ

カヲル「……ふふ、冗談だよ。多分ね」

カヲル「ねぇシンジ君」

シンジ「何?」

カヲル「どうして精液風呂はあって、経血風呂はないんだろうね」

シンジ「…!?」

カヲル「どうしてなんだろう…?単純に考えても経血は短期的に言えば精液よりたくさん出る。作るのも容易いはずだ」

カヲル「じゃあどうして作られない?需要がないのか?いや、まさか。精液よりは感触も臭いも、よっぽど親しみやすいはずだ…きっと味だって…」

カヲル「…何故なんだろう」ブツブツ

シンジ(……遠回しに言葉攻めされているんだろうか)

カヲル「ところでシンジ君」

シンジ「なに、カヲル君」

カヲル「経血って、血液ばかりにみえるけれど本当はね、それは半分ほどなんだよ」

シンジ「……」

シンジ(聞いて欲しいんだろうなぁ…)

シンジ「…じゃあ、残りの半分は?」

カヲル「いい質問だねシンジ君」ふふ

カヲル「残りはね…子宮内の粘膜や分泌物なんかが含まれているそうだよ」

シンジ「ふぅん…」

カヲル「それらが本来、子宮内でどのような働きをすると思う?」

シンジ「…わかんないよ」

カヲル「受精した卵子の、クッションになるんだ。揺りかごのようにね」

シンジ「……」

カヲル「だからね、シンジ君。…これは例えば、例えばの話なんだけど」

カヲル「この温めの、ちょうど体温くらいのお湯に…君の経血が混ざってるとしたら」

ざぶっ

シンジ「か、カヲル君!?」

シンジ(潜った…!?)

カヲル「…この浴槽は、この地球上でもっとも限りなく、君の子宮に近いんじゃないかな」ブクブク

子宮に近いwwww

やべえ

ごぶごぶ

シンジ「うわあやめてよカヲル君!そんなに水を飲んだら死んじゃうよ!!」

カヲル「大丈夫だよ、シンジ君」ブクブク

カヲル「エントリープラグ内ではLCLで肺を満たすだろう?それと同じことさ」ブクブク

シンジ「カヲル君が何言ってるか、全然分からないよ…カヲル君…」

カヲル「ふぅ」ザブァッ

シンジ「…おかえりなさい、カヲル君」

カヲル「ただいま、シンジ君」ぷぴゅっ

シンジ「カヲル君、話すたびに口から水噴くのやめようよ…」

カヲル「仕方ないよ。何せ僕の肺はこの浴槽内の液体で満たされているのだから」ゴブッ

カヲル「シンジ君、手をかして」

ぎゅっ

シンジ「え…」

すっ

カヲル「分かるかい?君の手のひらのほんの少しだけ向こう…僕のうすい皮膚と肋骨のその奥に、君の子宮と等しい空間が広がっているのが…」

シンジ「…分からないよ……」

カヲル「……」フフ

カヲル「…感無量だね」

シンジ「?」

カヲル「生命の神秘、母体の不思議……リリンにとって、どんなに素晴らしい聖域よりも尊く未知なる宇宙が僕の体の中に…今、存在しているんだよ」

シンジ「壮大だね…」

カヲル「……?」

つうぅっ…

カヲル「僕の目から、薄まったシンジの体液が…」

カヲル「…そうか、これが涙なんだね」ドバァ

カヲル「ふふふふ ふーふふーん」(希望の歌行進曲第九)

カヲル「…素晴らしい感動だよ。リリンの文化の極みたる歌を用いても、この感動は表せない」ドバァ

シンジ「…………」

シンジ(何か言わなきゃ)

シンジ「…カヲルは歌が上手だね。どこからかオーケストラとコーラスが聞こえてくる気がするよ」

カヲル「……背景に、初号機と弐号機が欲しいね」

カヲル「もしこの先そういうロケーションが整ったら…その時は、君が」

シンジ「……僕が?」

カヲル「…ふふ、次は優しくしてね」

シンジ「う、うん。…?」

シンジ「…なんだか逆上せてきちゃった…僕、もう上がるね」ザバッ

どろっ

シンジ「っ!?」ゾワッ

ぼたたっ

カヲル「……」

シンジ「うわっ、立ったとたん血の塊が…!ど、どうしよう…!!」

カヲル「ちょっとシンジ君、落ち着いて……」

シンジ「どうしよう、ど…あぁ、まだ出てくる…!気持ち悪い、気持ち悪い…!!」

カヲル「大丈夫だよ、シンジ君」スッ

カヲル「洗面器があるから」

シンジ「あ、ありがとうカヲル君…僕…」グスッ

カヲル「…いいんだよ。いきなりこんな事になって怖かったよね」

シンジ「うん…」

カヲル「でも、何も憂うことはない。君はどんな姿になったって君なんだから」

シンジ「カヲル君…!」

カヲル「さ、シンジ君…湯冷めしたら大変だ。早く体を拭いて、服を来ておいで」

シンジ「うん」

カヲル「僕はもう少しだけ、長湯を楽しむとするよ」ブクブク

シンジ「……」

シンジ「…逆上せないでね」

カヲル「ありがとう。気をつけるよ」ブクブク

…………


シンジ「さっぱりしたね、カヲル君」

カヲル「それはよかった」ゴプッ

アスカ「…あ、見つけたわよナルシスホモ!あんた、お腹の痛いシンジをつれ回してんじゃないわよ!!」

カヲル「…酷い言いぐさだね」

シンジ「ち、違うんだアスカ…カヲル君は僕を気遣ってくれて、それで…ほら、お腹痛いのもましになったから」

アスカ「……へぇ」ムスーッ

アスカ「…はい、バカシンジ」とすっ

シンジ「これは…」

アスカ「ナプキンよ。とりあえず一周間分ね」

シンジ「アスカ、ありがとう…」

アスカ「ふん、まぁ精一杯有り難がることね!」フフン

アスカ「じゃあね、バカシンジ」

シンジ「アスカどこ行くの?」

アスカ「ふふ…今から加持さんのところに、手伝いに行く約束してんのよ!」

シンジ「手伝い…スイカの?」

アスカ「そうよ!今日は収穫するらしいから、その手伝い」

シンジ「そっか。頑張ってね」

アスカ「言われなくても分かってるわよ、バカシンジ!」タタッ

………………………

カヲル「シンジ君、そろそろナプキンをかえようか」

シンジ「…うわ、本当だ…ちょっと垂れてきてる!」

カヲル「拭かないと…ちょうどハンカチを持ってきていたよ」

ふきふき

シンジ「汚れちゃうよ…」

カヲル「洗えば大丈夫さ」

カヲル「…赤いね」

シンジ「そりゃ、血だし…」

カヲル「シンジ君の血は、こんなに綺麗な赤なんだね」

シンジ「…?カヲル君の血だって赤いでしょ?」

カヲル「…青いんだよ、僕の血は」

シンジ「まさか。だってカヲル君、首がぶっちぎれた時に一面真っ赤に……あれ?」

カヲル「…とにかく、僕と君は違うんだ。血の色もそうだし、それよりもっと根本的なところから」

シンジ「そんなの、人間なんだからみんな多少の違いはあるよ」

カヲル「…そうだろうか」

カヲル「……僕もね、違うことなんて当たり前だと思っていた。僕はこうなるべくして生まれたわけだし、君もまた然りだ」

カヲル「……でも今の僕には、その違いがとても淋しい」

シンジ「……」

カヲル「すまない、妙な話をしてしまったね。…ほら、早くナプキンを替えよう」

……………

シンジ「カヲル君、アスカがスイカ貰ってきたんだ。食べよう」

カヲル「ありがとう。でもいいのかい?僕らだけで食べても」ゴポッ

シンジ「アスカはもう加持さんと食べたみたいだし、綾波は…どこ探してもいないんだ」

カヲル「そうか」

シンジ「うん。スイカ、切ってくるね」

シンジ「…はい、カヲル君」

カヲル「シンジ君は手際がいいね。…うん、美味しい」しゃくしゃく

シンジ「美味しいね」しゃくしゃく

シンジ「……」ぷぷぷっ

カヲル「…それ、どうやるの?」

シンジ「種飛ばし?言葉じゃ説明できないなぁ…カヲル君もやってみなよ」

カヲル「…」ぺちょっ

シンジ「あはは、カヲル君下手だなぁ」

カヲル「難しいね…肺がシンジ君(の汁)でいっぱいだから、上手く飛ばせないよ」ゴプッ

シンジ「もう、カヲル君…口からスイカ漏れてるよ?」

カヲル「…違うよ、血さ」

ふきふき

カヲル「シンジ君、この血は…何色に見える?」

シンジ「…赤じゃないの?薄いけど」

カヲル「……そうかい、赤いかい…」

シンジ「…?」

…………


カヲル(あれから3日が経った。シンジ君の生理はまだ終わらない)

すたすた

カヲル「おや、君は…」

レイ「…何」

カヲル「そんな炊きたてホカホカのご飯を持ってどこに行くんだい」

レイ「…秘密。素敵なことだから」

カヲル「秘密か。なら詮索はしない。…ほら。ご飯が冷める、早く行きなよ」

レイ「……」コクン

タタッ

カヲル「…食事もまた、リリンの素晴らしい文化の形だね」ウンウン

カヲル「僕ももっと彼女みたいに、リリンのように振る舞うべきだろうか」

カヲル「……でもいくら上部を真似たって僕は…彼女なんかよりよほど…」

カヲル(……それがどうした)

カヲル(僕には、やるべき事があるだろう)

カヲル(…全てはリリンの流れのままに。それの前では僕の存在も意思も、全ては些末事だ)

カヲル(……)

カヲル「…最高のロケーションを用意しないとね、シンジ君」

…………

弐号機「……」

カヲル「さあ行くよ。おいで、アダムの分身、そしてリリンのしもべ」ゴプッ

スッ

ボチャンッ!!

カヲル「!?」ザバッ

カヲル「…ぷはっ、…な、何故…!?僕、今…落ちたのか…基地内のLCLに…」

カヲル「なんで飛べないんだ…駄目だ、弐号機も動かない…まさか」

カヲル「……」ググッ

カヲル「…やはり、ATフィールドも展開できない…一体、何が…」

…………

ゼーレ「どうなっている」

カヲル「…僕が聞きたいですよ」

ゼーレ「…率直に言う。お前はもう用済みだ」

カヲル「……どういう風の吹き回しですか」

ゼーレ「お前はもはや、使徒ではないからだ」

カヲル「!?」

カヲル「それは一体、どういう…」ゴプッ

ゼーレ「原因は分からない。だが結果としてお前は使徒ではない。よって、我々の計画にお前は必要ではなくなった」

カヲル(まさか、シンジ君の血を取り込んだから…!?)

カヲル「…使徒でないなら、僕は…」

ゼーレ「人間だ。天使などではなく、もはや何の価値もない、ただの哀れな子羊だよ」

カヲル「……」

カヲル(…人間になった?この僕が?)

カヲル(……僕は…)

シンジ「……くん、」

シンジ「カヲル君!」

カヲル「っ!!……何だ、シンジ君か…驚かさないでくれよ」フフッ

シンジ「カヲル君、探したんだよ…LCLに落ちたって聞いたから。やっと見つけたら今度は独り言言ってるし…」

カヲル「…心配をかけたようだね。少し考え事をしていただけさ。落ちたのも、滑って転んだだけだよ」

シンジ「はは、カヲル君でもそんなことあるんだ…うん、人間だもんね」

カヲル「……」

シンジ「…ねぇカヲル君。悩み事って、何?」

カヲル「……」

シンジ「あ、いや!言いたくないならいいんだ、ごめん…ただ、その」

カヲル「…どうして謝るんだい」

シンジ「め、迷惑…だったかなって」

カヲル「…まさか」クスッ

カヲル「……聞いてくれるのかい、僕の悩み事」

シンジ「…うん」

カヲル「君は本当に、優しいね…」

カヲル「…シンジ君。僕はね、…人間になったらしいんだ」

シンジ「カヲル君、何言ってるの…?カヲル君は最初から人間でしょ?」

カヲル「…そうだったかもしれない。結局、器は最初からリリンのものなんだから。…もはや誰も、僕の血が青かったことを証明できない」

シンジ「よく分からないけど…それ、嫌なことなの?」

カヲル「……ずっと望んでいたことだ」

シンジ「でもカヲル君、全然嬉しそうじゃないね…」

カヲル「……」

カヲル「……絵空事だったからさ」フッ

カヲル「たしかに、そうなればいいとは思っていたよ。特に、君と出会ってからは」

シンジ「……」

カヲル「…でも、実際そうなってみると…何だか、分からなくなってきたんだ」

シンジ「…何が分からないの?」

カヲル「…何も。全部だよ」

カヲル「僕がどうして今ここにいるのか、僕はどうして…生きているのか。僕は……一体何なのか」

シンジ「それは…」

カヲル「…僕にはね、果たすべき使命があったんだ。その為に生まれて、その為に生きてきた。…そして、その為に、果てるはずだった」

カヲル「でも今の僕には何もない。その使命はもう、果たせないから」

カヲル「…僕を縛るものはもう何もない。きっと今、僕は世界で一番自由なんだろうね」

シンジ「……」

カヲル「僕はやっと、『タブリス』になれたんだよ」

シンジ「…自由って、良いことなんじゃないの」

カヲル「どうだろうね。目の前に一本だけたらされた運命の糸を手繰ってここまで来た僕には、それは分からない」

カヲル「…僕は、一体…何になってしまったんだろう」

シンジ「……カヲル君は、カヲル君だよ…!」

カヲル「…シンジ君」

シンジ「この前、僕に言ってくれたじゃないか…『君はどんな姿になっても君なんだから』って」

カヲル「……」

シンジ「カヲル君の見た目が変わったとは思わないけど…何かが変わって、それに悩んでるんだよね?」

カヲル「…あぁ」

シンジ「でも、何が変わったとしても…カヲル君は、カヲル君だから」

カヲル「シンジ君……」

シンジ「やることなくて暇になったんならさ…一緒に、このままここで暮らそうよ」

カヲル「……」

シンジ「カヲル君もエヴァのパイロットなんだから、一緒に戦ってくれたら心強いし…何より、君がいたらきっと…たのしいから」

カヲル「…うん、僕も…そうしたいよ」ドバァ

シンジ「…カヲル君の涙、赤いんだね…」

カヲル「だってこれは君の…いや、僕の血が赤いからさ」

カヲル「…そうだよ、目的がなくなったのなら、新たに見つければいい」

カヲル「シンジ君、一緒に戦うよ。そして、ずっと…一緒にいよう。死が二人を分かつまで」

シンジ「う、うん…」

カヲル「…こんな身体にした責任、とってもらうからね」

シンジ「えっ」

……………


ミサト「本部から連絡があったわ。あの少年は、もうあっちの人間ではないそうよ。好きにすればいいって…」

リツコ「なら、しばらくはこっちで預かるしかないわね。幸い、エヴァのパイロットとしては一級品だから」

アスカ「は、最初っからそのつもりだったんじゃないの?」

ミサト「どういうこと?」

アスカ「ハナっからこっちに押し付けるために送り込まれたんじゃないかって言ってんの!」

アスカ「だいたい、絶好調のこのアスカ様の変わりをよこすですって?出だしからちゃんちゃらおかしいのよ!」

リツコ「たしかに…」

レイ「……」もぐもぐ

ミサト「レイ、なんでここで食べてるの?」

レイ「…冷めると、いけないから。ホカホカご飯に乗せて、ズルッといただかないと…意味がない」もぐもぐ

ミサト「白ご飯の上に生レバーなんて…美味しいの?」

レイ「…わからない。でも、ポカポカする」

アスカ「げぇっ、生のレバーが好きなんてあんたも物好きねぇ!」

レイ「…食べる?」

アスカ「いらないわよ!」

リツコ「駄目とは言わないけれど気を付けなさい。本当は生レバーは禁止されているのよ」

レイ「…はい」もぐもぐ

レイ「……?」ジワッ

レイ(なんだか、足の間に温かい感触が…)

レイ「…赤い」

アスカ「ん?…ぎゃー!あんたも生理!?垂れてるわよ!!」

レイ「…これが、生理」

リツコ「まさか、そんな…!!」

アスカ「とりあえずコレっ!早くつけなさい!」バッ

アスカ(バカシンジに渡した余りがあってよかったわ)

レイ「…ナプキン」

アスカ「そうよナプキンよ!早くしなさいったら!」

レイ「…ありがと」

アスカ「…なんだ、あんたもちゃんと礼くらい言えるのね」フフッ

ミサト「二人ともわっかいわねー!!」

リツコ「……」

…………………

すたすた

カヲル「…やぁ」

レイ(…この人、私と同じ感じがする)

レイ「……何してるの」

カヲル「今はシンジ君を送っていった帰り。君こそ何をしているんだい」

レイ「…買い物するのに待ち合わせ、してるの」

カヲル「誰と?」

レイ「……弐号機の人」

カヲル「へぇ。…意外だね」

レイ「…どうして?」

カヲル「君とセカンドは、仲が良くはないと思っていたんだけど…違うのかい?」

レイ「…わからない。でも、私が白いパンツしかないって言ったら、ブルーデー用のパンツを一緒に見に行くって…」

カヲル「……そうか、君も」

レイ「…?」

カヲル「…シンジ君の…だろう?」

レイ「…えぇ」

カヲル「『この世の慣わしが厳しく分け隔てた者たちを
あなたの神秘なる力はふたたび結び合わせる。
御身の優しい翼の憩うところ、
すべての人が兄弟となる』。
…きっと彼は、神の器なんだね。僕らが人間であることを許したのだから」

レイ「…なに、その長いの」

カヲル「『歓喜の歌』の歌詞の一部さ。ベートーヴェンの交響曲第9番の第4楽章で歌われ、演奏される第一主題のことだよ。
…喜びの歌って言うと分かりやすいかな?」

カヲル「君と僕はリリン…いや、人間となった。そして文字通り、同じ血が流れる兄弟になったんだよ」

レイ「兄弟…」

カヲル「たしか君のほうが誕生日が早いはずだから…姉になるのかな」

カヲル「これからよろしく、姉さん」

レイ「……」

カヲル「…嫌かい?」

レイ「…嫌じゃないけど、…不思議な感じ」

アスカ「…何してんのよファースト!」ズカズカ

レイ「あ…」

アスカ「遅いと思って探してたら、こんなところで油売ってたのね!ナルシスホモも何やってんのよ!」

レイ「…ごめんなさい」

アスカ「……ふん。もういいから、早く買いに行くわよ!」ズカズカ

カヲル「仲良き事は美しいね」ウンウン

カヲル「……」

カヲル(今はシンジ君の心も健やかだ。何故か二人は親密になったし、とても穏やかな世界だ…表面上は)

カヲル(いつまでもこの平穏が続けばいいけど、そうは行かない…僕が人間になったせいで、ゼーレの計画は大きく狂った。その分を取り戻しに来るはずだ…)

カヲル「……」

カヲル(僕は人間になり、そして彼らと…シンジ君と生きることを選んだけれど)

カヲル(…本当にそれは、正しかったのだろうか)

……………
二日後


大浴場



シンジ(僕はなんでまた、カヲル君とお風呂に入っているんだろう…)

カヲル「ばばんばばんばんばん」

シンジ「…びばののん」

カヲル「 シンジ君…!」

シンジ「えへへ…」

カヲル「…打てば響く。いいねぇ、リリン…いや、人間の文化の極みを君と分かち合えるなんて。夢みたいだよ」

シンジ「大げさだなぁ…」

カヲル「今度、ピアノの連弾でもしてみようか。きっと楽しいよ」

シンジ「僕、ピアノ出来ないんだけど…」

カヲル「…教えてあげるよ。シンジ君ならすぐに上達するさ」

シンジ「そうかなぁ…」

カヲル「そうだとも。保証するよ。…ねぇ、シンジ君」

シンジ「何、カヲル君」

カヲル「……君はさ、誰かと一つになりたいと思ったことはあるかい?」

シンジ「え…どういうこと?」

カヲル「例えば…この、お湯みたいにさ」

カヲル「何処からが自分で、何処からが他人なのか…境界線が酷く曖昧になって、全てがない交ぜになって…
最後に残るのは、一塊の命だけ。それは君であり他人であり…そのうちの誰でもない」

カヲル「……それって実はとても幸福で、素晴らしいことだったんじゃないのかな」

シンジ「…難しい話だね」

カヲル「…ごめん」

シンジ「いいよ。そんなの……誰かと一つにか…」

シンジ「…よく分からないよ。一つになれたら…それはそれでいいことかもしれないけど」

カヲル「…けど?」

シンジ「最近、なんだかカヲル君と過ごす時間が増えて…それでね、よく思うんだ」

シンジ「カヲル君って、僕とすごく違うなって」

まさか身体中をシンジの経血で満たそうとする変態の話がこんな方向に転がるなんて…
凄いな経血凄いな生レバー

ただのバカギャグど変態SSだと思って笑いながら読んでたのに何ですかこれはってなカンジですわな

それより続きまだ?

なんだこれ…なんだこれ…

シンジ「カヲル君ってさ、カッコいいし何でも出来て優しくて…
すごく立派な人だから、たまに辛くなるんだ。同じ人間なのに何でこうも違うんだろうって」

カヲル「シンジ君、僕はそんな…」

シンジ「…違うよ、聞いて。
辛くなる時もあるし、カヲル君になれたらなって思う時もある。
…でも、当たり前だけど…僕がカヲル君を羨ましく思うのは、僕と君が違うからなんだ」

シンジ「みんな一緒になったらそんな違いはなくなるんだよね?
じゃあきっと、自分が嫌になることもないけど…誰かを素敵だって…好きだって思うこともないんだったら」

シンジ「…それは、寂しいと思うんだ」

カヲル「シンジ君…」

シンジ「…それに、僕は自分の…うじうじしてて、すぐ落ち込むところが嫌いだけど、カヲル君は…」チラッ

カヲル「…うん、僕は君のそういうところが一番好きなんだ。そんな繊細で美しい心は、僕にはないからね」

シンジ「…そう言ってくれるから」ニコッ

シンジ「他人と違うことも、…今は、悪くないんじゃないかって思えるんだ」

カヲル「……」

カヲル「…そうか。それが君の意志なんだね…!」

カヲル「…そうだ、一つになることが完璧な補完ではないのかもしれない…。
サードインパクトを阻止して、皆で別々に…そして一緒に生きていける未来を君は望んでいるんだね」

シンジ「う、うん」

カヲル「…だったら」

ガシッ

シンジ「か、カヲル君?」ビクッ

カヲル「…シンジ君がそう望むのなら、僕はきっと君をその未来へ導いてみせる…!」

シンジ「…!」

カヲル「二人で、未来を掴みとろう。…僕達なら絶対に出来る!」

シンジ「カヲル君…っ!」

ビーっ、ビー!!

シンジ「さ、サイレン…!?」ビクッ

カヲル(くっ…思ったより早かったか!でも、こちらも何もせず待っていたわけではないよ…!)

シンジ「…まさか、最後の…17番目の使徒…!?」

カヲル「違う…今から戦うのは、人間だよ」

シンジ「え…!?」

カヲル「第17番目の使徒タブリスはもうここへ来ていたんだ。…そして、どこかへ消えた…」

カヲル「…さぁ、早く行こうシンジ君!これが、最後の闘いだ」

シンジ「う、うん!」

バタバタ

カヲル「さぁシンジ君、早く身体を拭いて!」

シンジ「うん…!、」

シンジ(最後の闘い…?しかも、人間とって…!?)プルプル

カヲル(いけない、シンジ君がパニックになりかけている…!
…無理もないけれど、どうにかして落ち着かせなければ…そうだ、これだ!)

カヲル「……シンジ君、このロッカーの貸し出し用のタオル…前に来たときと匂いが違うの、分かるかい?」クンクン

シンジ「!?…そ、そうだね?」

シンジ「…柔軟剤、変えたんじゃないかな…?」

カヲル(よし、ノッてくれたね!)

カヲル「魂のソフラン…だね」フフッ

シンジ「……」

カヲル「……」フフッ

シンジ(一体どうしたのカヲル君!?気でも狂ったの!?)

シンジ「…ごめん…こういうとき、どういう顔をすればいいか分からないんだ…」

カヲル「…洗えばいいと思うよ。…柔軟剤で」フフッ

シンジ「……」

カヲル「……」フフッ

シンジ「…あの、」

カヲル「…落ち着いたかい?」

シンジ「……うん」

カヲル「…さぁ、急いで!」

シンジ「うん!…あれ?僕だけタオルが…何これ!?」



カヲル「ああ、それはあらかじめ僕が用意しておいたタヲルだよ。しっかり拭くといい。
公式グッズだから、品質は補償するよ」

シンジ「こんなタヲルじゃ拭けないよ!他に、タオルは…!」キョロキョロ

カヲル「僕の身体を拭いたタオルしかないね」

シンジ「…くそっ!」

ふきふき

カヲル(…時間をロスしすぎた、服を着る時間さえ惜しい…!)

くるっ

カヲル「シンジ君、僕は先に行くよ。君はしっかり拭いて、服を着てからおいで!」

タタタッ

シンジ「カヲル君!?そんなタオル一丁じゃ…待ってよ、カヲル君!!」

シンジ「…僕も、急がなきゃ…!」

同時刻 地上


アスカ「あのバカホモ二人は何やってんのよ!
ネルフ内にいるくせに、こうしてあたし達だけで出撃だなんて…!」ムスッ

レイ「…私とじゃ嫌?」

アスカ「べ、別にあんたと出撃するのが嫌ってわけじゃないわよ…
むしろ、最近ちょっとあんたのこと見直したの」

レイ「……」

アスカ「話してみると…案外、悪い奴でもなかったわ」

レイ(…ぽかぽかする。不思議)

アスカ「…?」ジィッ

レイ「…何?そんなにこっち…モニターを見つめて…」

アスカ「…ちょっとあんた、何でプラグスーツの中にパンツ穿いてんのよ…
黒だし布面積広いからムチャクチャ写ってるわよ?」

レイ「…今、生理だから」

アスカ「知ってるわよ!だから、普通タンポンとか…」

レイ「…タンポンは怖いから。…それに、このパンツは絆だから」

アスカ「はぁ!?」

レイ「私とあなたの…絆」

アスカ「あ、あっそ…///」プイッ

ミサト『ちょっと二人とも何やってんのよ!』

アスカ「げ、ミサト…」

ミサト『二人には地上の戦略自衛隊…戦自を蹴散らす命令を出したはずよ!』

レイ「…ごめんなさい」

ミサト『本部への進入は何とか防いだから、そこを片付ければ何とかなるわ。頑張ってちょうだい…!』

アスカ「ふん、相手は人間なんでしょ?楽勝よ!
…それに、今ならあんたとでもキチンと連携出来る気がするもの…ね、ファースト…いや、レイ!」

レイ「…ええ…!」コクン

アスカ「オラオラオラオラァ!」

ドゴォッ

アスカ「愉快愉快!人がゴミのようだわ!!」

レイ「…巨神兵みたい」

アスカ「それは別よ!…ほらあんたも突っ立ってないで手伝いなさいよ!」

レイ「……」コクン

レイ「もう碇君が、エヴァに乗らないでいいようにする…!」ダダッ

ミサト『レイ、それはダメよ』

…………

ネルフ内部


カヲル(少しでも早くしないと…!もうきっとセカンドが…いや、今回はファーストも出撃しているかもしれない。
二人ではとても量産型は相手には出来ないはず…!)ダダッ

シンジ「…お、追い付いた…カヲル君!」ダダッ

カヲル「早かったね、シンジく…何だいその格好は!?」

シンジ「急がないとけないし…僕もタオル巻いて来ちゃった」

カヲル「ダメだよ!君の裸は僕らだけの秘密なんだから!!」

シンジ「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?ていうかもうミサトさんとかが見てるから!」

カヲル「…クソっ、クソォっ…!!」

カヲル「あ、でも…シンジ君の腰に僕が巻き付いてるのは素敵だね」

シンジ「その言い方やめてよ…」

カヲル「なんだかドキドキしてきたよ」フフッ

シンジ「やめてってば…何かすごく誤解を生みそうな…」

ミサト「……何やってるのよ」

シンジ「あ…」

カヲル「ただ今到着しました、葛城三佐」

ミサト「まぁいいわ。……渚カヲル君、貴方のお陰で最悪のシナリオは防げたわ。ありがとね」

カヲル「まだ分かりませんよ」

ミサト(ない予算でも集めてみるものね…対人設備はある程度用意出来たもの。
それにしても、向こうにいたとはいえこの子の言うことが当たるなんて…
半信半疑だったけど、聞いておいてよかったわ)

ミサト「シンジ君は急いでエバーに乗って、アスカ達の応援に行ってちょうだい」

シンジ「は、はいっ」

カヲル「…僕も乗せてください」

シンジ「…カヲル君?」

ミサト「駄目よ、弐号機にはアスカが乗っているの。あなたは待機していて」

カヲル「…違います。初号機に乗せて欲しいんです…シンジ君の隣に」

ミサト「……余計に駄目ね。パイロットの他に人間がいたらエバーとのシンクロの邪魔になるわ。
その位あなたも知ってるわよね?」

カヲル「…お願いします」

ミサト「……強情ね」

シンジ「僕からもお願いします、ミサトさん!」

ミサト「……はぁ」

ミサト「…早く出撃しなさい。影響があったら許さないわよ」

カヲル「ありがとうございます」

シンジ「あ、ありがとうミサトさん!」

カヲル「すまないね、シンジ君…君にまで頭を下げさせてしまった」

シンジ「別にいいよ。カヲル君があんなに言うんだから、何かきっと意図があると思ったんだ」

カヲル「ありがとう…意図という程でもないけどね。
…ただ、行かなきゃいけない気がするんだ。他の誰でもない、僕が」

シンジ「…そっか。それに、約束したもんね。二人で戦うって」

カヲル「シンジ君…!」

シンジ「…えへへ。さ、早く乗らないと…!」

カヲル「…あ、そうだ。出撃の前に…大人のキス…しないかい?」

シンジ「!?」

カヲル「……いらないんだったら、いいよ」

…………

アスカ「…ふぅ、ざっとこんなもんね。戦自なんてエヴァの敵じゃないのよ!」

レイ「……」コクン








キール「忌むべき存在のエヴァ…またも我らの妨げとなるか。
やはり毒は、同じ毒を持って制すべきだな」

量産型「……」バサッ

ひゅううう…

アスカ「…ん?何あのでっかい白い鳩」

レイ「…違う、あれはフルフル…。アルビノエキスが剥ぎ取れる」

アスカ「は?……あ、降りてきたわよ!」

ミサト『…二人とも、それはエバシリーズよ!絶対に殲滅するのよ、いい?』

アスカ「軽く言ってくれるわね…」

ミサト『すぐにシンジ君達が援護に行くわ。それまでなんとか持ちこたえて!』

レイ「…分かった」

量産型「……どこなんだここは…」キョロキョロ

量産型「日本だよ。せっかくだからハラキリが見たいな…日本文化の極みだね」

量産型「いや、日本文化といえば萌えじゃないかい?」

アスカ「!?」

アスカ「な、なんであの鳩がナルシスホモの声で喋ってんのよ!?超キモい!!」

レイ「…あの中のダミープラグ、その人だから」

アスカ「じゃあ何よ…零号機があんたの声で喋ったりするわけ?」

レイ「…零号機は話さないわ。…その代わり、初号機が私の声で話す」

アスカ「ど、どうなってるのかさっぱりだわ…じゃあ、この弐号機は?やっぱりあたしの声?」

レイ「弐号機は……ねぇ、ちょっと喋って」

弐号機「アスカちゃん!」

アスカ「…ママ、ママ…!?」

アスカ「ママ、ここにいたのね…!!」

弐号機「そうよアスカちゃん。今まで辛かったわよね…これからはママが一緒よ」

アスカ「ずっと、ずっと一緒だったのね…ママーッ!!」キャッキャッ

レイ「……感動的」ウルッ

量産型「…たしか、初号機以外は壊してもいいんだよね」

量産型「ああ。手荒なことはしたくなかったけど…仕方ないね。早く片付けようか」

アスカ「どらぁああぁ!!」

ドゴォッ

量産型「!?」ベキッ

アスカ「ふん!」

グチャッ

量産型「」

量産型「うわぁ…品のない娘だね」

量産型「僕はもっと繊細なコが好きだね」

量産型「僕もだよ」

おつ

シリアスなの?ギャグなの?

尻assだぞ

サハラ砂漠的な?(すっとぼけ)

>>85
楽しみにしてるのに>>1じゃなくて心底がっかりするからsageてくれる?

…………

シンジ「…よし、乗り込んだ!カヲル君も早く!」

カヲル「お、お邪魔します…」

シンジ「…何やってるの?」

カヲル「い、いや…シンジ君のための場所に入ると思うと…緊張してね。
シンジ君のお母上も見てるわけだし…粗相のないようにしないと」プルプル

カヲル「…ぁ、シンジ君の匂いがするね」クンクン

シンジ「何か恥ずかしいからやめてよ……ちなみに、それってどんな匂いなの?」

カヲル「…温かいミルクのような、甘くて懐かしい…優しい匂いさ」フフッ

カヲル「…そういえばシンジ君…さっきから思っていたんだけど、もう生理は終わったのかい?
血の匂いがしないね」

シンジ「あ、うん……ちょっと言い辛かったんだけど…戻ったんだ」

カヲル「性器がかい?」

ぴらっ

シンジ「わっ、タオル捲らないでよぉっ!!!」バッ

カヲル「捲らないと見えないじゃないか。
…それよりも、どうして言い辛かったんだい?」

シンジ「そ、それは…」

シンジ「…カヲル君は、下が女の子で…生理の僕のほうがいいのかなって…」

カヲル「…?…どうしてそうなるんだい?僕はシンジ君がどんな姿であろうと等しく愛しているよ。
旧のとても繊細な君、新の少し熱くなった君…漫画の少しだけ生意気な君、その他諸々のスピンオフ…皆大好きだよ」

シンジ(それもどうなんだろう…)

シンジ「……でも、生理になってから、いろいろ気にかけてくれて…もっと優しくしてくれたから」

カヲル「…何だ、そうだったのかい」

シンジ「…だって、アスカも優しくしてくれたんだ…綾波だって、僕にたくさん話しかけてくれた。
…何故か最後に使ったトイレばかり聞いてきたけど」シュン

カヲル「……生理になった君は、不馴れなことが多かったからね。手助けがしやすかっただけさ。
生理でなくても君が望むなら、僕はいつ何時でも君を助けるし…とびきり優しくだってしてあげるよ」フフッ

カヲル「セカンドだって同じさ。彼女は素直じゃないからね…きっと、君に優しくする理由が欲しかったんだよ。
…ファーストは……」

シンジ「……」

カヲル「…とにかく、生理でなくなったから周りが君に辛く当たることなんてないんだから安心しなよ。
むしろ僕は、君が有るべき姿に戻れたことを喜ばしく思うよ」ニコ

シンジ「…カヲル君、ありがとう…」

カヲル「うん」フフッ

グラッ

シンジ「…え、エヴァが勝手に…!?」

初号機「ウオオオオ!」

カヲル「な…何だって!?何を言うんですお義理母(かあ)さん…!」

シンジ「カヲル君、会話できるの!?」

カヲル「……うん…こんなヒョロもやしホモなんて認めないって仰っているよ…
き、聞いてくださいお義理母さん…!確かにこの器は弱く、脆い…でも、僕がシンジ君を思う気持ちは本物なんです、お義理母さん!!」

初号機「ウオオオオ!」

ミサト『何やってんの!?もう発進するわよ!』

………………

アスカ「もうっしつこいわねぇ!バカシンジとナルシスホモなんて当てにできないのにぃぃ!!」

量産型「とんだじゃじゃ馬だね…少しおとなしくなってもらうよ…っ!」ブンッ

ブチッ

アスカ「っ、あ゙ああっ!!クソっ…!」

アスカ(…こいつ、よくもママの腕をちぎったわね…!)

レイ「…いけない…っ!」

アスカ「レイっ来なさい!このクソホモシリーズ、手分けして片付けるのよ!!」

レイ「……ええ」コクン

ピッ

レイ(…?…モニターが)

ゲンドウ『……待て、レイ』

レイ「…!」

ゲンドウ『…どうしてお前がエヴァに乗っている?』

レイ「…敵が来たから」

ゲンドウ『お前まで出撃しては計画が台無しだ…時は満ちた、戻ってこい、レイ』

レイ「…駄目」

ゲンドウ『…!?』

アスカ「ちょっと早くしなさいよレイ!片手じゃ…きゃああっ」

レイ「…弐号機の人が…惣流さんが呼んでる」

ゲンドウ『レイ、レイ…っ!』

レイ「…私はあなたの人形じゃないもの」

量産型「片手で粘るね、君も…」ググッ

アスカ「…あんた何かに負けるわけにはいかないのよ!」ググッ

バッ

アスカ(…しまった、後ろ…!)

量産型「…後方不注意、だね」ブンッ

ブチッ

アスカ「うあ゙あ゙あ゙あっ!!!」

レイ「…伏せてっ!」

アスカ「!」スッ

ドガァッ!

量産型「…おしい」バッ

量産型「もう少しでとどめだったのにね」バッ

アスカ「……遅いわよ…ったく」

レイ「…ごめんなさい」

アスカ「…両腕なくなっちゃったじゃないのよ…シンクロ率高いせいで無茶苦茶痛いし…うぅっ、
…しかも」

レイ「…戦闘シーンなのに、無駄にスローテンポで悲しげな曲が流れてきてる…
こういう時は、だいたいろくな目にあわない」

アスカ「ヤバイ、本格的に死にそう…ああもうっ、両腕がなくたってあの機能さえあれば…!」

レイ「…コード?」

アスカ「モード反転、ビースト…とか何とかよ!」

なんだろう…肉体的には旧劇と同じかそれ以上の惨状の筈なのに悲壮感とか絶望感とかがまるでない…



ま、ない方がいいか

アスカ「モード反転、裏コード…ザ・ビーストッ!己を解き放つのよ、ママーッ!!」

アスカ「……駄目、ビーストにならない…!どうしよう、こんなの絶対死ぬじゃない!
あたしは嫌よ、クソホモシリーズに貪られて死ぬなんてぇぇぇっ!」

レイ「…あの、コードトリプル何とかでも近いかんじになるかも…?」

アスカ「それよ、それだわ!…でも思い出せない…っ!劇場でちゃんと見て、初回限定版Blu-rayまで買ったのに!」

レイ「…333かもしれない、Blu-rayのパッケージにそんなことが書いてた」

アスカ「…仕方ない、他に思い付かないしそれでいくわ!」

アスカ「…コード333ッ!!」カチッ

アスカ「ん…?」

ボガンッ!!!

アスカ「きゃあ゙あ゙あ゙あ゙ああぁぁぁッッ!!?」

レイ「に、弐号機が…」

量産型「内部から爆散した…!?」

量産型「ハラキリだね、すごいや…!」フフッ

量産型「うわぁ…ぼっ僕知らない!僕のせいじゃない!!」

量産型「きたねぇ花火だ……」

ミサト「ミサトちょっとどうなってんのよ!?」

マコト「巨大メカお約束の自爆です」

シゲル「エヴァはメカじゃないだろ!」

マヤ「お仕置きだべぇ~っ…なんちゃって」てへ

修正


ミサト「ちょっとどうなってんのよ!?」

マコト「巨大メカお約束の自爆です」

シゲル「エヴァはメカじゃないだろ!」

マヤ「お仕置きだべぇ~っ…なんちゃって」てへ

ガシャンッ

初号機「ウオオオオ!」

シンジ「…よし、地上に出……あ、アスカ…?」

弐号機「……」グチャッ

アスカ「あぁあ、あ゙あ゙あ゙っ!動かないっ、動かない!!ママっ、ママぁ…イヤああああッッ!!」ガシャンガシャン

シンジ「アスカが…アスカがああああ…!!」

カヲル「お、落ち着くんだシンジ君…!」ガシッ

シンジ「だって弐号機が、アスカが…!!」ガタガタ

カヲル「大丈夫、彼女はまだ生きている!だから落ち着くんだ!」

カヲル(落ち着かせてあげたいのに…いいギャグが思い付かない…っ!)

シンジ「…アスカ…っ」



レイ「碇くん…それに……」

カヲル「…姉さんは何とか無事みたいだね」

アスカ「……で、出たわね…オリジナルシスホモ…ッ!」ギロッ

カヲル「…それは、もしかすると僕のことを言っているのかい?」

アスカ「…こうなったのも全部あんたのせいよ……!
…殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる…ッ!オリジナルもダミーも全部殺すッッ!!
今度はあたしが首を引きちぎってやるんだからぁぁぁぁ!!!」

レイ「…またそんな死にかたするのね。少なくとも…三回目はそうやって死んだのに」

カヲル「……パターンとしては二回じゃないかい?」

アスカ「あたし、見たんだから…別の世界のあんたも首すっ飛ばされて死んだのをっ!
ヤンデレピンクにチョンパされちゃってさぁ!!」

レイ「…そう。あの世界では自称探偵で…別の男の子にお熱だった。
…碇くんと似たような感じだったけど」

カヲル「……あれは似て非なる別人だよ。だいたい、僕がシンジ君以外を好きになるわけがないじゃないか」

シンジ(いったい何の話なんだろう…?)

秋瀬www

( ・∀・)っ/凵⌒☆

量産型「あれは…初号機だね」

量産型「やっとお出ましか」

量産型「人型なんだからやっぱり目は二つのほうが美しいね」

量産型「紫色も意味深で素敵だよ…赤よりよっぽどいいよね、ふふ」

アスカ「あたしの弐号機バカにしてんじゃないわよクソホモォォォ!!」

量産型「…初号機は傷つけてはいけないけど、たしかパイロットはどうでもいいんだったかな」

量産型「そうだよ。早く済ませてしまおう」

カヲル(まずい…)

量産型「エントリープラグを抜いてしまえば簡単じゃないかい?」

ガバッ

シンジ「う、うわあああ!」

量産型「…ここを剥がすのかな」べりべり

シンジ「あ゙…ああああッ!!」ビクッ

シンジ(く、首の後ろが!!)

カヲル「シンジ君、止めないと…!」

シンジ「わ、分かってるけど相手の力が強くて…ああっ!」ズキッ

カヲル(シンジ君が痛め付けられているのをただ眺めることしか出来ないなんて…
せめて操縦席が二つあれば僕でもシンジ君の役に立てるのに!具体的にいえば初号機にあと二本くらい腕があれば!!)

シンジ「…ていうか、何であいつらカヲル君みたいな声で…」

カヲル「ああ…それはね、量産型のパイロットは僕のダミーだからだよ」

シンジ「全部!?」

カヲル「そうとも」

カヲル「だから、完璧に同じとはいかないけれど…思考パターンは僕のものと変わらないんだ」

シンジ「そんな、カヲル君が九人だなんて勝てっこないよ!!」

べりべり

ぶちぶち

量産型「…ふふっ、エントリープラグが見えてきたね」

シンジ「もう駄目だ、カヲル君に僕の大事なところほじくり出されちゃうよぉぉぉ!!」ウワァァァ

ずるっ

シンジ「ひ…ッ!!」ビクッ

カヲル「エントリープラグが…!」


量産型「何をしてるんだい、引き抜いたんだから早く潰してしまおうよ」

量産型「ちょっと待って…開けてみようよ」ツンツン

量産型「どうして?」

量産型「パイロットの写真、見ただろう?かわいらしいコだったと思うんだ」

量産型「たしかに…碇シンジ君、だったかな?」

量産型「…でも男の子だよね?」

量産型「ふふ、リリンの性差なんて大した問題ではないよ…」ツンツン

量産型「…あ、開いた」

プシュゥッ

シンジ「…ぁ…」ガクガク

量産型「君だね!」ガシッ

シンジ「痛っ、腕…離せよぉ!」バタバタ

カヲル「シンジ君っ!!」

カヲル(くっ…結局、僕には何も出来ないのか…!?)

シンジ「痛…痛い!離してよ!肩が脱臼する!!」プラプラ

量産型「…ごめん」スッ

シンジ(手のひらに置かれた…)チョコン



量産型「出てきたの?」

量産型「見せてよ」

量産型「僕も!」


ドタドタ

はよはよバンバン(AAry)

こっちも続きはよ

まだかいね

 ・・・。 ( ・∀・)っ/凵

mdk

続きないのかな?

´・ω・`

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