遊星「さて・・・揃ったな」

アキ「赤き竜を彼に見せるって聞いたけど」

龍可「私も」

クロウ「さっさとやろうぜ！遊星！」

遊星「・・・」

ミザエル「どうした？」

遊星「ジャック・・・どうするんだ」

ジャック「どうするとは何だ」

遊星「いや集まったはいいが肝心な事を忘れていた」

ブルーノ「遊星？」

遊星「いつもどうしたら赤き竜はやって来るんだ」

ジャック「言われて見れば確かに・・・」

ミザエル「・・・」

龍可「私達がピンチになった時は」

遊星「いや基本的にダークシグナーとの戦いが終わった後は何の反応もないぞ」

ジャック「俺達は幾度も事件に巻き込まれたが」

クロウ「来ねえよな」

ミザエル「出せないのか赤き竜」

遊星「待ってくれ！」

ジャック「焦るなミザエル！」

ミザエル「気長に待つとしよう」

ブルーノ「シグナーって大変だよね」

龍亞「だって俺シグナーじゃないしー」

ブルーノ「ごめん・・・」

遊星「赤き竜が現れる舞台を作ろう」

ジャック「どうする気だ」

遊星「俺に考えがある」

遊星「まずは強大な敵が現れる」

ジャック「強敵か」

遊星「そしてピンチに陥る」

クロウ「それで」

遊星「すると出るはずだ」

アキ「そんな簡単な事で！？」

遊星「ああ」

ブルーノ「意外とそういうので現れるかもしれないよ。ねえ」

龍亞「だって俺シグナーじゃないしー」

ミザエル「強敵の手配は私に任せろ」

遊星「なるべく強いデュエリストがいい」

ミザエル「今こそ七皇の力を結集する時！」

遊星「すまないなミザエル」

ミザエル「そういう訳で私に力を」

シャーク「いいぜ」

アリト「その赤き竜ってのは滅多に見れねえやつなんだろ？」

ミザエル「かなり希少なドラゴンだ」

ドルべ「ドラゴン使いの君らしいな」

ベクター「プッ」

ミザエル「何がおかしい！」

ベクター「いやァ～ミザちゃんが人に頭を下げたの想像するとさ・・・おかしくて腹痛いわ！」

ミザエル「貴様！」

ドルべ「やめろミザエル！」

ミザエル「くっ・・・今度は止めんぞ」

ベクター「どうぞご勝手に」

シャーク「行くぞ！バリアン七皇の力を見せてやろうぜ！」

遊星「来たか」

シャーク「ミザエルから事情は聞いた」

ジャック「なら説明は不要か」

ドルべ「遊星！そちらには女の子が混ざっているぞ！」

アリト「それに7対5じゃデュエルにならねえぞ！」

クロウ「どうするんだ遊星」

遊星「危機感があった方がいい・・・だが彼らの言い分も正しい」

ブルーノ「なら僕達が」

龍亞「だって俺シグナーじゃないしー」

龍可「私はやれるわ！」

ミザエル「遊星」

鬼柳「なら俺が混ざってやるぜ！」

遊星「鬼柳！？」

鬼柳「こんなデカい祭があるなら俺も呼べよ遊星！」

ボマー「私も居るぞ」

クロウ「ボマー！」

プラシド「・・・」

遊星「お前も来ていたのか」

プラシド「勘違いするな。ただ通りかかっただけだ」

アキ「ちょっと待って！彼らはシグナーじゃ！」

遊星「どうだミザエル」

ミザエル「許可しよう」

アキ「遊星！」

遊星「アキ聞いてくれ」

アキ「？」

遊星「これが絆だ」

ベクター「さァ！役者は全員揃ったところで・・・よからぬ事を始めようじゃないかァ！」

シャーク「待てベクター！」

ベクター「ジャンジャジャ～ン！」ブンッ

ジャック「何て素早い奴だ！」

シャーク「チッ、勝手に始めやがって」

プラシド「後ろがガラ空きだぞ」

シャーク「野郎！」

鬼柳「お前の相手は俺だな」

アリト「いつかの借りを返すぜ満足！」

ギラグ「似たような体格同士楽しいデュエルをしようぜ」

ボマー「良かろう」

ミザエル「私の相手は」

遊星「俺だな」

クロウ「これがBFだ！」ドスッ

ドルべ「うぐっ・・・」

アキ「・・・」バシッ

璃緒「・・・」バシッ

ミザエル「ハッ！」

遊星「伝わるぞ・・・こいつが如何なるドラゴン使いなのかを・・・！」

ミザエル「どうだ出そうか！」

遊星「わからん！」

鬼柳「オラァ！」

アリト「ドラァ！」

バゴッッッッ

鬼柳「す、すげえカウンター・・・」

アリト「いい拳だったぜ・・・」

ミザエル「ハッ！ハッ！ハッ！」

遊星「まだまだ！」

ミザエル「ハァッ！」

ベクター「ほらほら！」

ジャック「トリッキーな奴め！」

シャーク「剣なんて使いやがって！」

プラシド「これが俺の流儀だ！」シュッ

遊星「・・・！」

ミザエル「来たのか！？」

ジャック「痣が・・・来る！」

ベクター「隙アリ」ポコッ

ジャック「き、貴様ァ！」

遊星「ミザエル！出るぞ！」

ミザエル「ああ！」

赤き竜「・・・」

ミザエル「素晴らしい・・・これが赤き竜か」

アキ「何か様子が変よ」

赤き竜「・・・」

クロウ「何か怒ってる気がするぜ」

遊星「いや・・・怒っているのか？」

赤き竜「・・・」

ジャック「何かを吐き出すぞ！」

シャーク「ヤバいぜ！撤退だ！」

璃緒「ほら立ち上がって」

ドルべ「非力な私を許してくれ」

遊星「なぜ怒っている！応えてくれ！」

赤き竜「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアア」

ブルーノ「ひぇっ・・・火を吐いたよ。怖いね」

龍亞「だって俺シグナーじゃないしー」

数日後

遊星「酷い目にあったな」

ジャック「だが何故怒り狂ったのだ」

クロウ「俺もそれが謎だぜ」

遊星「それはルールを守らなかったからだろうな」

ブルーノ「ルール？」

クロウ「ちゃんとデュエルやったぜ！」

遊星「デュエルをやる前は何て言う」

ジャック「・・・そうか」

遊星「俺達は掛け声を忘れ勝手に始めてしまった」

クロウ「だから赤き竜はキレたのか！」

遊星「ルールを守って楽しくデュエル・・・それを破ったから赤き竜の逆鱗に触れたのだろうな・・・」





完

おい、リアルファイトやめろよ

デュエルとは