傭兵紹介所

受付「あら、先日任命された」

勇者「こんにちは、勇者です」ｷﾘｯ

勇者「回復魔法に秀でた方と、前線で戦ってくれる方を探しています」

受付「僧侶と戦士ですね？今紹介できる人は．．．」

受付「あれ？そういえば一人で魔王討伐の旅に出るって噂を聞いてたんですが」

勇者「昔のことです」ｷﾘｯ

勇者「．．．む、魔物が現れた！」

戦士「でやあ！」ｽﾞﾊﾞｯ

戦士「ふう、少し疲れたな．．．」

僧侶「回復魔法・小！」

勇者「戦士さん、これ飲んでください！お疲れ様です！」








戦士「たあ！」

勇者「さすがです、汗お拭きします」



僧侶「メイス攻撃！」ﾄﾞﾝｯ

戦士「くそっ！すばしっこい敵だ」

勇者「そこだー！いけー！」






戦士・僧侶「勇者も戦えよ！！！！」

隣村の酒場

戦士「え．．．」

僧侶「そんな．．．」

勇者「いや、本当にご迷惑おかけします」

戦士「冒険の書が使えないだって．．．」

勇者「すいません」

僧侶「でも、川に落としただけなら乾かしてあげたらいいんじゃ！」

勇者「それがですね、もはや書として使えないレベルになってて」

勇者「何を書いてたのかわかんなくなっちゃってて」

勇者「一度でも死んだら旅のすべてが水の泡になるんです！！ごめんなさい！！」

川に流しただけにな

戦士「初代勇者と旅をした大賢者が次世代の勇者の為に作ったと言われる冒険の書」

戦士「世界に一つしかないというのに．．．」

勇者「申し訳ないです、反省してます」

僧侶「と、とにかくこれからどうするか考えましょう！」

僧侶「このままでは勇者が前線に立てないままですから」

戦士「ああ。冒険の書があれば旅の道中で死ぬことはないが」

戦士「冒険の書がない今は常に死と隣り合わせだからな」

僧侶「私たちと同じ状態ということですね」

戦士「勇者に死なれては困る」

僧侶「職業『勇者』は人類の希望、世界にたった１人だけの存在ですからね」

勇者「そうです、なので僕は後方支援を担当させていただきますね」

僧侶「．．．でも、このままだと前線は戦士さんのみですか」

戦士「今は私１人でもどうにかなるだろうが、旅が進めば辛くなっていくだろうな」

勇者「まあ、はい」

勇者「ただ、３人目を雇うお金がなくて．．．」

戦士「先ほどの道中に倒した魔物が落としたアイテムを売ればどうだ？」

勇者「ちょっと難しいです」

僧侶「では．．．無料で勇者パーティーに参加してくれる人を探しましょうか！」

戦士「．．．そんな奴がいるのか？」

僧侶「きっといます！探しましょう！！」

きたきた

剣士「なかなか良い雇い主が見つからんな．．．ん？」

美人１「ちょいとそこのお兄さん」

美人２「私たちと楽しいことをしないかい？」

剣士「（む、胸元が見えっ．．．）」







勇者「御新規様ご来店ーーーー！！」

剣士「色仕掛けにひっかかるなんて．．．一生の恥だ．．．」

僧侶「やりましたね勇者！これで前線メンバーが補充されました！作戦勝ちです！！」

勇者「ふはは」

戦士「お前のことは下調べさせてもらっている。色仕掛けにやられたことを国にばらされたくなければ私たちの仲間になるんだな」

剣士「」

戦士「なかなか恥ずかしかったが。僧侶よ、良い作戦だった」

戦士「．．．」

僧侶「あなたには雇い主を選り好みする癖があると受付の方から聞きました」

僧侶「自分の好みに合う雇い主が現れないイライラから夜な夜な街に繰り出す」

僧侶「女、酒におぼれ．．．あまりいい趣味とは言えませんが」

勇者「剣士君、君の出身は戒律の厳しい国だそうだね」

勇者「今の自堕落な生活を伝えたら入国ことすら認められないんじゃないかな？」

勇者「さあ！僕たちの仲間になりなさい！そうしたら内緒にしておいてやろう！！」

剣士「」

戦士「（男とは格好の悪い生き物だな．．．）」

>>10の訂正

剣士「なかなか良い雇い主が見つからんな．．．ん？」

美人１「ちょいとそこのお兄さん」

美人２「私たちと楽しいことをしないかい？」

剣士「（む、胸元が見えっ．．．）」







勇者「御新規様ご来店ーーーー！！」

剣士「色仕掛けにひっかかるなんて．．．一生の恥だ．．．」

僧侶「やりましたね勇者！これで前線メンバーが補充されました！作戦勝ちです！！」

勇者「ふはは」

戦士「お前のことは下調べさせてもらっている。色仕掛けにやられたことを国にばらされたくなければ私たちの仲間になるんだな」

剣士「」

戦士「なかなか恥ずかしかったが。僧侶よ、良い作戦だった」

僧侶「あなたには雇い主を選り好みする癖があると受付の方から聞きました」

僧侶「自分の好みに合う雇い主が現れないイライラから夜な夜な街に繰り出す」

僧侶「女、酒におぼれ．．．あまりいい趣味とは言えませんが」

勇者「剣士君、君の出身は戒律の厳しい国だそうだね」

勇者「今の自堕落な生活を伝えたらご家族はどう思われる？」

勇者「さあ！僕たちの仲間になりなさい！そうしたら内緒にしておいてやろう！！」

剣士「」

勇者「これからは４人で頑張りましょうね」

戦士「ああ」

僧侶「はい」

剣士「．．．分かった」






剣士「風切り！」ｽﾞﾊﾞｯ

戦士「火炎蹴り！」ﾄﾞｶｯ

僧侶「お二人とも、加速魔法をかけます！」

勇者「荷物持ち楽しい」





剣士「強いな、戦士」

戦士「君ほどじゃないさ。信じられないほどの剣速だった」

剣士「加速魔法のおかげさ。まあ、それなりに修行していた時期もあるからかな」

勇者「いやー、仲間に誘ってよかった」

僧侶「そうですね、私のおかげですよ」

勇者「偉い偉い」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

剣士「誘う？強制だったじゃないか．．．」



剣士「これからどうするんだ？」

勇者「必要なものを揃えてこのまま隣国の『雨の国』に行こうと思います」

剣士「魔王を討伐するために旅をしているんじゃないのか？魔王軍前線に向かうものだと思っていたが」

勇者「いずれは魔王軍前線に向かいます。けど、少なく見積もってあと半年、前線は現在の硬直状態を維持するでしょう」

勇者「魔王に関しての情報集めをのんびりやりたいんです」

僧侶「雨の国は２代目勇者が生まれた国ですよね」

勇者「はい。２代目勇者はとても勉学に秀でた人だったと聞いています」

勇者「おそらく魔王討伐の資料をたくさん残しているはずです」

戦士「なるほど」

僧侶「では雨の国に向かいましょうか！」

剣士「その前に買い物だな」

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