八幡「一日遅れの甘いチョコ」 (8)
今年も貰えなかったな...いや、別にいいんだが。本来バレンタインデーはカップル同士で過ごす日だ。
別にチョコレートをあげる決まりなんてないんだし。別にいいし。いや、本当にいいよ?本当に。
まぁ彼女もいないわけだが...
小町「お兄ちゃーん結衣さんが来てるよ~」
八幡「は?んなわけねぇだろ?あいつが来るはず...」
結衣「や、やっはろ~ヒッキー元気?」
は?本当に来てるし...あぁ小町に用があるんだな。じゃあ俺は関係ないか。
結衣「あ、あのねヒッキーちょっと渡したいものが...」
!?何を渡してくるんだ!?危険なハーブ?麻薬?それとも詐欺みたいな感じか?それは知り合いとして阻止しなければ
八幡「由比ヶ浜、いけないものに手を出すなよ?なんかあったら俺に言えよ?」
結衣「あのヒッキーが眩しい!?マジありえない!?」
八幡「は?俺はいつも眩しいし。神様仏様より眩しいし」
結衣「いやそれはないわ...ってそういうのじゃないし。渡したいものはコレ」
...............?なんだこの黒くて丸い物体?どこのGANTZだよ。
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結衣「いつものお返し!ヒッキーにはなんだかんだで世話になったから!」
え?これチョコなの.....?あっぶねー本当に危ないものだと思って捨てるところだった。
八幡「お前が作ったのか?...まぁありがたく受け取っとくよ」
結衣「あ!ヒッキー食べない気でしょ!?ちゃんと食べてね!?あっ!義理だからね義理!」
そんな2回言わなくても。そんぐらいエリートぼっちにわからないとでも。
小町「でもなんで一日遅れなんですか?てっきりお兄ちゃんのバレンタイン終わりだと思ったのに」
おい妹よ。それは失礼じゃないか?
結衣「実は、昨日ゆきのんと作ったの。ほら休日しか作れないじゃん。しかも私だけだと無理だし」
八幡「珍しく雪ノ下も気が利いたな。今回のMVPだな。」
まぁ、それでマシになってるとは限らないけど
結衣「ちょっとひどいよヒッキー!キモイ!マジキモイ!」
ちょっと今のは傷ついたかな?そんなに言わなくてもいいのに。
小町「あれ?でも雪乃さんは来てないですね?」
結衣「それはね~ゆきのんが『私が行って勘違や君が勘違いして困るのは嫌だわ。だから、由比ヶ浜さんが代わりに渡してちょうだ い』って行ったんだよね。」
なんていうか雪ノ下らしいな。そして由比ヶ浜、雪ノ下の真似超絶下手だな。
結衣「だから、ハイッ」
.........うわめっちゃ綺麗。なにこれゴディバ?うまそう早く食べたい。
結衣「ヒッキー私との反応全然違うし!」
やっべー顔に出てたか。やっちまった。
八幡「い、いや由比ヶ浜のもうまそうだぞ!本当に!いや~食べるのが楽しみだ!」
結衣「じゃあ今食べてよ!感想聞かして!」
しくじったか!逆効果だった!
八幡「いや~一人でゆっくりと食べたい的な?ほら小町以外の初めてのチョコだし」
結衣「そうか初めてなのか~エヘヘ。」
ちょっとちょろすぎやしませんかね~。
八幡「そういうことだ。チョコありがとな。雪ノ下にも言っといてくれ。」
結衣「うん。ゆきのんにも伝えとくよ。じゃあまた明日!」
ふう。やっといってくれたか。さて、このチョコをどうするか
小町「お兄ちゃん...もちろん食べるよね?捨てるとか小町的にポイント超低いよ?」
八幡「たったべるに決まってんだろ?ちょっと部屋行ってくる。」ドタドタ
小町「も~本当に鈍感なんだからお兄ちゃんは」
さて、これをどうするか...よし!由比ヶ浜のやつは後にしよう。そうしよう。
本当に雪ノ下のうまそうだな。店で3000円はいけんぞ。よし食べよう。
.......ん?袋に紙が....
比企々谷君へ
どうせあなたバレンタインもらっていないんでしょ?非モテ々谷君
しょうがないから私のを食べなさい。もちろん、義理よ。本命なんて寒気がするわ。
ちゃんと感謝して食べなさい。
PS.MAXコーヒーが好きということだから、結構甘めにしといたわよ。感謝しなさい。
........おうふ。手紙でも罵るなんて流石雪ノ下だな。でも、雪ノ下にしては親切だな。とくにMAXコーヒーの下りは。
よし、食べるか
パクッ カリッ
おおおぉ。甘い。甘いといってもうまい甘味だな。説明しにくいが、はっきり言おう。すごくうまい。初めて食べたぞこんなチョコ
..................
いつの間にか食ってしまった。また、食いたいなぁ。でも、次の食べたらそんな気しなくなるか。
さて、ここで問題だ。由比ヶ浜の作ったものは地雷か?答えはYESだ。どこに転んでも爆発するなこれ。
だって見た目がやばいもん。なんでこんなに黒いの?茶色ないよこれ?
ウダウダ言っても仕方がないか。覚悟を決めろ。
パクッ ジャリ バキ
うわあぁあああああ。.....うわあああぁああああ。.....やばい。本当にやばい。舌がいかれる。
辛い苦い甘い酸っぱい。とにかくやばい。一気に食うしかないな。
パクッ
そうして比企々谷八幡は死んでしまったという。めでたしめでたし
ヒッキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
終わったなら依頼出しときな
乙
どうしてこうなった……
このSSまとめへのコメント
ヒドイ