修造「うーうー」

遊矢「これは酷い」

柚子「お父さん聞こえる？一体どんなモンスターが」

修造「チョップ・・・マン」

タツヤ「チョップマン！？まさか凶悪犯-チョップマン！？」

アユ「ふーん・・・チョップマンって？」

タツヤ「ああ！」

アユ「デュエルモンスター界の猟奇殺人鬼って恐れられているモンスター！？」

タツヤ「うん、何でもキャンプをしていたボーイスカウト10人を殺害した男がモデルらしい」

遊矢「塾長はデュエリストだからこの程度で済んだのか」

柚子「探し出して捕まえないと」

遊矢「被害者が増える一方だ！」

遊矢「手分けして探そうか」

柚子「それじゃ」

アユ「すぐに探さないとダメなんだよね」

タツヤ「モンスター探知機とか・・・カイト兄ちゃんなら持ってそう」

アユ「じゃあ私はカイトお兄ちゃんと交渉してくるからタツヤくんはフトシくんと」

フトシ「痺れるゥ～！痺れるゥ～！痺れるゥ～！」

タツヤ「遊矢兄ちゃんと柚子姉ちゃんはこっちの方を探して」

遊矢「2人で大丈夫か？」

タツヤ「僕だってデュエリストさ！」

柚子「まあフトシくんが居るしね」

遊矢「見つけても無理するんじゃないぞ」

柚子「危なくなったら報告よ」

フトシ「痺れるゥ～！」

カイト「モンスター探知機？」

アユ「うん！」

カイト「あるにはあるが・・・何に使うんだ」

アユ「凶悪なモンスターが塾長をズタズタにしたの」

カイト「柚子の父親をか」

アユ「だから私達は仇を討とうと思ってね」

カイト「その凶悪なモンスターとは何者だ」

アユ「チョップマン」

カイト「よりにもよってチョップマンか」

アユ「カイトお兄ちゃんも知ってるの？」

カイト「ああ、こっちの次元では13日の金曜日と言う映画に出てくるモンスターだ」

アユ「へえ」

カイト「最も一作目はその母親がメインでチョップマンが出現するのは二作目からだがな」

アユ「ふーん」

タツヤ「遅いなアユ」

アユ「お待たせ！」

フトシ「痺れるゥ～！」

アユ「モンスター探知機よ」

タツヤ「これなら簡単に探し出せそうだ」

ピーピーピー

アユ「早速反応してる！」

タツヤ「こっちの方角だ！」

アユ「こっちって・・・確か」

タツヤ「2人が危ない！」

フトシ「痺れるゥ～！痺れるゥ～！」

遊矢「おーいモンスター！」

柚子「そんな事しても出てくるわけないじゃない！」

遊矢「塾長の敵討ちだもんな・・・なあ柚子」

柚子「ん？」

遊矢「明日さ」

柚子「明日？」

遊矢「いや・・・この件が終わったら話よ」

柚子「？」

遊矢「今はこの件に集中しないとな！」

ガサガサ

柚子「ゆ、遊矢！」

遊矢「モンスターか！？」

黒咲「瑠璃ィ！！！」

遊矢「黒咲！」

柚子「良かった・・・黒咲で」

アユ「反応が近いよ！」ピーピーピー

タツヤ「フトシ！体当たりだ！」

フトシ「痺れるゥ～！」ドスッ

黒咲「くっ・・・」

アユ「気をつけて2人とも！この近くに居るよ」

チョップマン「チョォォォ・・・」

黒咲「何かと思えばモンスターか」

遊矢「油断するな黒咲！」

柚子「こいつは凶悪なモンスターよ！」

チョップマン「チョップ！」ビュッ

バカッッ

遊矢「危なッッ！」

黒咲「とんでもない威力の手刀だ・・・瑠璃は下がってろ」

柚子「私だって戦える！」

遊矢「いや黒咲の言う通りだ・・・柚子は下がってた方がいい」

チョップマン「チョップ！チョップ！」ビュッビュッ

タツヤ「フトシ！のしかかりだ！」

フトシ「シビレエエエエエエエエエエエエエエエエ」

チョップマン「チョッ」

タツヤ「避けられた！」

アユ「不審者！メガトンパンチ！」

黒咲「ジタバタするなァ！！！」

黒咲「・・・ペッ」

遊矢「アンデット族ってだけで攻撃が通用しない・・・！」

黒咲「いや頭部さえ破壊すれば」

遊矢「頭・・・」

柚子「遊矢！これを受け取って！」

遊矢「ハリセン！？」

柚子「それならチョップマンの頭を砕ける！」

タツヤ「けどあいつ素早いよ！フトシだってエネルギー切れだ！」

黒咲「・・・俺が奴を羽交い締めにする。その隙に砕け！」

遊矢「で、でも」

黒咲「おい！指示を出せ！」

アユ「・・・不審者！チョップマンを羽交い締めにして！」

黒咲「よし！」

黒咲「暴れるな！」

チョップマン「チョップ！チョップ！チョップ！」ビシッビシッビシッ

黒咲「フッ・・・それが攻撃か？その程度の手刀で倒れるデュエリストではない！」

チョップマン「チョォォォ・・・！」

黒咲「榊遊矢！さっさと止めを刺せ！」

遊矢「平気か！」

黒咲「何度も言わせるな！やれ！！」

アユ「遊矢お兄ちゃん！このままじゃ不審者が死んじゃうよ！」

タツヤ「柚子お姉ちゃんのストーカーだけど悪い奴じゃないんだよ！」

フトシ「隼！耐え抜け！」

遊矢「チョップマン！これで最後だ！」

チョップマン「チョッ！？」

遊矢「喰らえ！塾長の敵だ！！！」

バシッッッ

遊矢「終わった・・・」

黒咲「ああ・・・」

柚子「2人とも！」

フトシ「いい戦いだったぞ隼」

黒咲「る、瑠璃！後ろだ！」

柚子「え！？」

チョップマン「・・・」ガサガサ

タツヤ「頭を砕かれても生きてる！？」

チョップマン「・・・」ガサガサ

柚子「わ、私が・・・私が戦う！」

オブライエン「ファイヤー！」バシュッ

ゴォォォォォォォォォ

オブライエン「アンデット族は燃やし尽くさねば半永久に動き出す」

遊矢「だ、誰？」

オブライエン「俺はこのモンスターを追いかけて来たデュエリストだ」

遊矢「十代さんや三沢さんの」

オブライエン「俺は三沢の要請でデュエルモンスター界で殺人を繰り返すこいつを捕らえに来た」

柚子「でも完全に燃えちゃった・・・」

オブライエン「いや最悪デュエルで消滅させる許可も出ている」

黒咲「拳銃型のデュエルディスク・・・只者ではないな」

オブライエン「ただのデュエリストさ」

遊矢「ありがとう助かったよ」

オブライエン「・・・」

遊矢「な、何？ジッと見つめて」

オブライエン「いい眼だ」

遊矢「？」

オブライエン「デュエルモンスターの中にはこのような凶悪な奴も居る。十分気をつけるんだ」

遊矢「あ、はい！」

柚子「色んなデュエリストが居るのね」

黒咲「デュエルモンスターの反逆か・・・」

遊矢「また何処からモンスターが現れるかわからない」

柚子「気を引き締めていかないとね」

アユ「うん」

タツヤ「これからどうする？」

遊矢「俺と柚子は塾長にデュエルの結果を報告してくるよ」

黒咲「・・・」

アユ「家まで送ってあげようか？」

黒咲「余計なお世話だ」

タツヤ「遠慮しないでよ」

黒咲「・・・」

アユ「ほら行くよ不審者」

黒咲「あ、ああ・・・」

数日後

遊矢「塾長の退院祝い？」

柚子「何がいいかな？」

遊矢「やっぱりデュエルじゃないか？」

柚子「デュエル・・・確かにお父さん喜ぶかもしれない！」

遊矢「俺と柚子で塾長とデュエルしようか！」

柚子「うん！」

アユ「デュエルだって」

タツヤ「果たしてどんなデュエルなのか」

アユ「きっと普通のデュエルじゃないよね」

タツヤ「多分ね」

フトシ「フッ・・・見守ってやろうや、2人のデュエルって奴をよ」





終

すっかり黒咲さんも持ちポケに