ちひろ「え? お金がない?」
モバP「……そうなんです」
ちひろ「だったらスタドリは売れませんね」ニッコリ
モバP「そ、そこをなんとか!」
ちひろ「無理ですよ。私だって慈善事業でスタドリを作ってるわけではないですから」
モバP「うぐぐ……お願いしますなんでもしますから!」
ちひろ「……」ニヤ
モバP「なんなら来月の給料を少しだけ減らしてもらっても構いませんから!」
ちひろ「そこまで言うなら仕方ありませんね」
ちひろ「条件付きでスタドリを100個ほど譲っても構いませんよ?」
モバP「ひゃ、百個も!?」
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ちひろ「私の提示をする条件を飲めばですけどね」
モバP「飲みます飲みます!」
ちひろ「あら嬉しいです」ニッコリ
ちひろ「じゃあ早速なんですけど新しいドリンクの実験に付き合ってもらってもいいですか?」
モバP「新しいドリンク?」
ちひろ「ええ、それを飲んでしまえばその日あった嫌なこと全部忘れられちゃうドリンクなんです」
ちひろ「それがこちら……」ス
モバP「そ、それ本当に大丈夫なんですか?」
ちひろ「大丈夫大丈夫ですよ。へーきへーき」
モバP(なんか明らかに危ないお薬系の匂いがするんだけどな……)
モバP(でも、ドリンクを飲むだけでスタドリ百個はでかい)
モバP(背に腹はかえられないか……)
モバP「飲みます」
ちひろ「そうこなくっちゃですよね!」
ちひろ「はいどうぞ!」
モバP「ど、どうも……」
モバP(う……! 匂いは最悪だな……)
モバP(俺、死なないよね?)
ちひろ「わくわく」
モバP(でも、飲まないとな)
モバP(いざ、南無三!)
ゴキュ
モバP「……」
ちひろ「どうですか!」キラキラ
モバP「……」バタン
ちひろ「モバPさん!?」
……
ちひろ「はぁ……飲んだらすぐに倒れちゃうなんて」
ちひろ「もうちょっと改良が必要かしら?」
モバP「うぅ……」
ちひろ「あ、目覚めたんですね」
モバP「ここは……」
ちひろ「事務所ですよ」
ちひろ「ところで記憶に変化はありました!?」
ちひろ「こう……なにか忘れたりとか!」
モバP「……」パチパチ
ちひろ「どうしたんですか?」
モバP「あの……すみません」
モバP「あなたは誰ですか?」
ちひろ「え?」
ちひろ「い、嫌ですね。そんなこってこての記憶喪失みたいな台詞」
ちひろ「そんなこと言ってるとスタドリあげませんよ?」
モバP「いえその、スタドリってなんですか?」
ちひろ「」
ちひろ「ちょ、ちょっと私トイレに!」
モバP「……?」
……
ちひろ「これはまずいことになったわ」
ちひろ「まさか、嫌な記憶どころか全ての記憶を忘れてしまうなんて」
ちひろ「こんなのアイドル達にばれでもしたら……」
ちひろ「ば、バッドエンド不可避よね」
ちひろ「……アイドル達にばれないように処理しないと」
やち糞
処理かぁ…
……
ちひろ「……」パチパチ
ちひろ「い、いない」
……
道路
モバP「はぁ……はぁ……」タッタッタ
女「ちょっともうやめてください!」タッタッタ
モバP「すみません! お話だけでも!」
モバP「……!」
モバP「い、いない」
モバP「あー、今の子なら絶対に」
モバP「……絶対になんだ?」
モバP「というかなんで俺は女を追いかけていたんだ」
モバP(確かあの事務所? の窓からあの人を見かけてそれで……)
モバP「とにかく一旦戻るか。元いた場所と随分離れたからな」
……
モバP「ま、迷った……」
モバP「これは困ったな」
モバP(自分が何者かという記憶もなしに路上で迷子か)
モバP(とりあえず財布を探して)サワサワ
モバP「……サイフもなかったら名刺入れとかもなしか」
モバP「しょうがないから、もう一度あそこに戻れるよう努力するほかないよな」
記憶ないなら逆に恋人だったとか許婚だったとかで話が膨らみそう
……
マンション
モバP「んで、なんで俺はこんなところに立っているんだ?」
モバP「確か戻ろうと放浪しててそれで……」
モバP「気が付けば体が勝手にここに来たんだよな」
モバP「……もしかしてここは俺にとって重要な場所なのか?」
モバP「インターホンを押してみるか」
ピーンポーン
モバP「……」
モバP「留守か?」
ガチャ
モバP「お、開いた」
モバP(って言ってもここが誰の家なのかもわからないし勝手に入るのもな)
モバP(ま、まぁちょっとだけ覗くだけ……)チラ
杏「……」バタリ
モバP「お、おい! 大丈夫か!?」
面白そうだ期待
まだかなー?
杏のssは大好物です^^
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