鬼柳「入って来いよ」
遊矢「遊星さん・・・」
遊星「どうしたんだ遊矢?」
遊矢「俺もうダメかもしれない・・・柚子が・・・」
遊星「柚子がどうした?」
遊矢「腋臭になってしまったんだ・・・」
遊星「腋臭!?」
鬼柳「そいつは満足できねえな・・・どうするよ遊星」
遊星「詳しく聞かせてくれないか」
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客が来たくらいで驚くなよ遊星
遊矢「体育の時間に汗まみれになった柚子のジャージの匂いを嗅ぐのが俺の日課なんだ」
遊星「そうか」
遊矢「そしたら腋の部分から・・・こう・・・独特な」
遊星「腋臭特有のあの匂いか」
遊矢「そう!」
鬼柳「けどよ腋臭ってまだ決まったわけじゃねえだろ?」
遊矢「あまりにも臭すぎたんだ!」
遊星「鬼柳は知らないと思うが柚子の腋はその名の通り柚子の香りがする」
遊矢「全てを包み込む癒しの匂いってやつなんだ」
鬼柳「ふーん・・・面白そうじゃねえか!行こうぜ遊星!」
遊星「ああ行こう!」
遊矢「えーっと何て名前だっけ」
鬼柳「チームサティスファクションの鬼柳だ!一緒に満足しようぜ!」
遊星「ここが柚子の部屋か」
遊矢「これ嗅いでみて遊星さん、鬼柳さん」
遊星「うっ・・・こ、これは」
鬼柳「くっせえな・・・何だよこれ」
遊矢「腋臭だよね遊星さん?」
遊星「確かに腋臭だ・・・だが通常の腋臭以上に臭すぎるぞ」
鬼柳「こいつ何か悪いもの食ってねえか?」
遊矢「俺にもわからない・・・どうして柚子の腋が」
柚子「誰か居るの!?」
遊星「し、しまった!」
柚子「遊星さん?それに遊矢・・・誰」
遊矢「鬼柳さん」
柚子「・・・どうして部屋に勝手に入ってるのよ」
鬼柳「お前が腋臭だって聞いたからに決まってんだろ」
柚子「私が腋臭!?な、何言ってるのよ・・・」
遊星「いやハッキリ言ってこれはただの腋臭じゃない・・・これは・・・」
遊矢「ゆ、遊星さん?」
遊星「め、目眩がする・・・何がどうなっているんだ・・・うっ・・・」
鬼柳「遊星!おい遊星!」
遊矢「ど、どうしたんだ遊星さん」
鬼柳「酷い熱だ!おい病院だ!医者呼んで来い!」
柚子「え?」
鬼柳「早くしろ!」
柚子「は、はい!」
鬼柳「どうしちまったんだよ遊星!なあ遊星!」
遊星「」
鬼柳「急性腋臭中毒?」
「はい、この方は腋臭の匂いは」
鬼柳「さあな。知らねえよ」
「さらに日頃の疲れとストレスが溜まり倒れてしまったのでしょう」
鬼柳「ニートのジャック抱えてるからな・・・死なねえよな遊星」
「しばらく寝れば治るでしょう」
遊矢「良かった」
「それにしてもこの部屋はあまりにも腋臭臭すぎますね・・・」
柚子「やっぱり腋臭なのね・・・」
「私はこの辺りで」
鬼柳「助かったぜ!さてと遊星も倒れちまったし俺が何とかしてやるよ」
遊矢「鬼柳さんが!?」
鬼柳「仲間の後輩は俺の後輩だからな」
鬼柳「原因に心当たりあるか」
柚子「うーん・・・」
遊矢「思い出してみろ」
柚子「そう言えば・・・」
鬼柳「どうした」
柚子「不審者が私に変な粉振りかけたの」
遊矢「不審者!?あいつか」
鬼柳「心当たりあるのか」
遊矢「黒咲隼だ」
鬼柳「黒咲?誰だそいつは」
遊矢「柚子をつけ回すストーカーさ」
鬼柳「よし!案内しろ」
遊矢「居た!あいつだ!」
鬼柳「待て黒コート!」
黒咲「誰だ貴様!」
鬼柳「それは俺の台詞だよ!てめえ!」
遊矢「柚子の脇を元に戻せ!」
黒咲「瑠璃?瑠璃に何かあったのか!?」
鬼柳「しらばっくれてんじゃねえ!」ブンッ
黒咲「瑠璃がどうした!言え!言うんだ!!」
鬼柳「この野郎・・・俺の拳を避けやがった」
黒咲「瑠璃が病気なのか!?そうなんだな!!」
遊矢「く、苦しい・・・」
鬼柳「相当なデュエリストだぜ・・・こいつは!」
鬼柳「遊矢を離せ」
黒咲「お前には関係のない事だ!瑠璃・・・瑠璃が俺を呼んでいる!」
鬼柳「柚子の名前連呼してる時のこいつの顔・・・やっぱ遊矢こいつじゃねえよ」
遊矢「何で!?」
鬼柳「満足してんだよ。俺にはわかるぜ」
ユート「隼!単独行動はやめろとあれほど言ったじゃないか」
黒咲「ユート!瑠璃が瑠璃が!」
ユート「隼!彼女は瑠璃ではない!」
遊矢「実は柚子が腋臭になったんだ・・・それで不審者がどうとか」
ユート「いくら隼でも彼女を腋臭にするわけがない」
柚子「遊矢!鬼柳さん!」
ユート「くっ・・・」
黒咲「瑠璃!」
柚子「嫌ァ!!」
柚子「私に粉を振りかけたのは何か臭くて脇毛が生えてた」
黒咲「臭くて脇毛・・・まさか」
鬼柳「知ってんのか?」
黒咲「そいつは腋臭次元の奴らだ!瑠璃も昔かけられそうになっただろ」
遊矢「腋臭次元って?」
黒咲「ああ!」
遊矢「つまり融合次元の奴らに紛れ込んで腋臭菌と呼ばれる菌を撒きデュエリストを腋臭にする奴ら」
黒咲「俺は瑠璃にそのような事をした連中に殴る蹴るの暴行を加えた・・・おそらくは」
鬼柳「お前に対する復讐って事か」
黒咲「多分そうだろう」
鬼柳「居場所はわからねえのか?」
黒咲「奴らは綺麗な腋を狙う習性がある」
柚子「学校は」
遊矢「そこで張ってみるか」
鬼柳「腋臭来ねえな・・・なあ?兄ちゃん」
黒咲「兄ちゃん?」
鬼柳「柚子の兄貴だからな。いい妹だぜ満足してやがる」
黒咲「だが最近は反抗期なのか俺が触ろうとすると酷く拒絶する」
鬼柳「照れてるだけに決まってんだろ」
黒咲「そしてユートは瑠璃である事を否定する」
鬼柳「何っつうかな・・・人生って奴は満足してる奴が勝ちなんだよ」
黒咲「満足?」
鬼柳「満足だ」
黒咲「そうか・・・満足か」
柚子「見て!あれよ!」
遊矢「あいつが柚子の腋を!」
鬼柳「やりやがった奴らだな!おい止まれ腋臭次元の奴ら!」
「何だお前達?デュエリストか?」
黒咲「エクシーズ次元の黒咲隼」
「融合次元の奴らにバラバラにされかけてる哀れな次元の者か」
黒咲「貴様!」
「お前は」
鬼柳「俺か?俺は・・・満足次元の鬼柳京介ってとこだな!」
「ま、満足次元!?知らんぞ!何処だそこは!」
鬼柳「1、2・・・12人か・・・どうするよ」
黒咲「一人残らず根絶やしだ!」
鬼柳「だな・・・おい腋臭次元!」
鬼柳「お前は知ることになるぜ満足次元のヤバさをな!」
「な、何者だこいつ・・・そして満足次元とは!」
鬼柳「ならお前達の身体に刻んでやるぜ!俺を満足させてくれよ!」
「お、おそるべし満足次元・・・」
鬼柳「元に戻してやれよ柚子を」
「くっ・・・忘れるな・・・我々は必ず満足次元を・・・」
鬼柳「来るならいつでも来いよ。俺は逃げも隠れもしねえからな」
遊矢「これを腋に塗るのか。万歳して」
柚子「はい」
黒咲「おい!」
鬼柳「まあいいじゃねえか!妹の成長を見守るのも兄貴の仕事って奴だぜ?」
黒咲「だが俺は交際を認めんぞ!」
鬼柳「ならそれでいいじゃねえか!今日だけは無粋な真似はやめてやろうぜ」
黒咲「チッ・・・」
遊矢「柚子!元に戻った!戻った腋の匂いが!」
柚子「遊矢!」
鬼柳「しかしまあ若いだけあって・・・」
鬼柳「満足しすぎだぜ二人揃ってよ」
数日後
遊星「まさか不覚を取るとは思わなかった。迷惑をかけた」
遊矢「たまにはこう言う事もあるよ遊星さん」
遊星「鬼柳は?」
柚子「ここで満足しなきゃならねえ事が見つかったって言ってました」
遊矢「それとニコとウェスト達に満足して来るからしばらく帰れそうにねえって」
遊星「フッ・・・あいつらしいな」
遊矢「もう帰るの遊星さん?」
柚子「まだ休んで居た方が」
遊星「いや仲間が待っている。それに鬼柳の伝言を伝えないと」
遊矢「・・・それじゃまた」
遊星「ああ、また会おう・・・遊矢!」
遊矢「?」
遊星「心にいつも満足だ!それを忘れないでくれ!」
遊矢「うん!」
終
黒咲さんは今度のパックで満足できるかな?
乙、満足できた
>>2
ワロタ
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