提督「というドッキリを仕掛けたいんだ」
赤城「それ最後加賀さんに殺されるんじゃないですか?」
艦これのSSです。アニメ見てないのでキャラの呼称とか違ったりする可能性があります。あと短いです
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提督「マジか」
赤城「ドッキリ大成功!の後で殺されると思います」
提督「流石に死にたくはないな・・・」
赤城「というか何で急にそんな事を?」
提督「ん?いや、こないだ加賀を秘書艦にした時にさ」
~回想~
提督「そういや加賀ってどうやってプロポーズされたい?」
加賀「!?」
提督「ほら、やっぱ憧れるプロポーズのされ方とかあるだろ」
加賀「な、な、何故そんな事を」
提督「ちょっと気になっただけだよ」
加賀「・・・」
提督「で、どんな感じ?」
加賀「そんな事考えたこともありません」
提督「んーそうかー」
加賀「で、ですがその、気持ちがこもっていれば誰でも嬉しいかと」
提督「ほほう。情熱的にされたら嬉しい?」
加賀「・・・まあ、嬉しいですね」
提督「ふむ、なるほど」
~回想終わり~
提督「と言われたから、ちょっとやってみようかと」
赤城「へえ」
提督「何だそのやる気のなさは」
赤城「どう答えてほしいんですか?」
提督「まあいい。実はもうドッキリを仕掛ける用意は出来ている」
赤城「なんですかその準備のよさ」
提督「まあこの看板と、指輪を用意しただけだしな」スッ
赤城「あら綺麗な指輪」
提督「俺の給料三か月分だ」
赤城「それほんとにドッキリなんですか!?」
提督「・・・ばれてしまっては仕方ないな」
提督「そうとも、これはドッキリに見せかけてリアルに結婚を申し込むというドッキリ+サプライズ企画だ!」
提督「この抑えきれん衝動!今こそぶつけるとき!待ってろ加賀ァァァァ!」ダダダ
赤城「・・・なんで私にわざわざそんな話したんですかね」
赤城「一応追いかけよう。加賀さんが殺ろうとしたら止めに入らないといけないし」
加賀「」ボケー
蒼龍「なんか加賀さん、この間秘書艦やってから様子おかしいよね」
飛龍「何か合ったんだろうとは思うけど・・・」チラッ
加賀(わざわざ提督があんな事聞いたからには何かがあるはず)
加賀(やはり私に・・・)
加賀「いや、ないわね」
加賀(あの人がプロポーズするところが全く想像できないわ)
加賀「いやでも、もしかしたらないと見せかけて・・・」ブツブツ
飛龍「・・・」
蒼龍「なんか声かけにくいよねえ。独り言多いし」
飛龍「うん」
ドドド・・・
蒼龍「ん?」
提督「加賀ァァァァ!」
飛龍「提督!?」
加賀「!?」
提督「俺だァァァァ!」
加賀「え、え?」
提督「はぁ、はぁ・・・」
加賀「だ、大丈夫ですか?」
提督「大丈、夫、だ」ハァハァ
加賀「というかどうしたんですか?そんないそ」
提督「加賀!結婚、してくれ!」バッ ←指輪を差し出す
加賀「は?」
蒼龍・飛龍(うええええ!?)←急いで隠れた
提督「この間言っていたな、情熱的なプロポーズがいい、と」
加賀「え、い、いや嬉しいとはいいましたが」
提督「溢れ出そうとする想いをストレートに、ダイレクトに伝える。これが俺の考えた『情熱』・・・!」
蒼龍(あ、暑苦しい!)
飛龍(ていうかただうるさかっただけのような気が・・・)
提督「加賀、この指輪・・・受け取ってくれないか」
加賀「提、督・・・いいんですか、私で」
提督「お前しかいないんだ。だが、これは俺の勝手な考え・・・お前が嫌だというなら俺は何も言わない」キリッ
加賀「・・・嬉しい、です。ありがとうございます、提督」
提督(よし、このタイミングだ!今こそ懐に忍ばせてあるこの『ドッキリ大成功!』の看板を・・・!)
加賀「うっ・・・グス」
提督「!?」
加賀「あの話をされてから、ずっと考えていました。提督の真意を」
提督「お、おう?」
加賀「ただ気になったから・・・あなたはそう言いましたが、本当にそういうことを考えていて、私に聞いたのか」
加賀「それとも、本当にただふと気になったから聞いただけだったのか・・・」
提督「・・・」
加賀「・・・これが、提督の考えた情熱的なプロポーズだったんですね」
提督「・・・ああ」
提督(い、言えねえ・・・!これは『ドッキリでしたー!』なんていいだせる空気じゃねえ!)
加賀「ちょっと不器用すぎる気もしますけど、一生懸命考えてくれたんだと思うと・・・」グスッ
提督「い、いやその、も、もう泣き止んでくれないかなーって」っハンカチ
加賀「す、いません。ありがとうございます」
提督「・・・まあその、なんだ」
提督「結婚してもこの戦いが終わるわけじゃない。これからもうちの主力として頑張ってくれ」
提督「・・・で、戦いが終わったら、一緒に暮らしてくれ」
加賀「・・・はい!」
蒼龍「おめでとう加賀さん・・・!」グスッ
飛龍「いい話だったね」グスッ
赤城「あら、蒼龍、飛龍。もしかしてそこに提督いる?」
飛龍「あ、赤城さん」
蒼龍「いますよ。提督が加賀さんにプロポーズして、加賀さんがそれを受けたんです」
赤城「え?ドッキリしなかったの?」
飛龍「え」
蒼龍「ドッ・・・キリ・・・?」
蒼龍「はあ、ドッキリを仕掛けて、呆れているところに本気でするはずだったと」
赤城「そうなんだけど・・・」
飛龍「多分あれ、珍しく提督が空気読んだんでしょうね」
蒼龍「うん。どのタイミングで言ってても加賀さん泣いて逃げ出してたと思う」
赤城「思った以上に加賀さんに効いたのね、提督の情熱・・・」
赤城「二人とも、これは加賀さんには絶対内緒よ。加賀さんが聞いたら自殺しちゃうかもしれないわ」
蒼龍「まっさかー!とは言い出せないですあれ見た後だと」
飛龍「だね。わかりました、この三人だけの秘密にしましょう」
提督「ドッキリを仕掛けようと思っていたが、そんな空気にならなかった・・・」
加賀「?何かいいましたか?」
提督「いや何も。加賀はかわいいな、ってさ」
おわり
ふと思いついた台詞をスレタイにしようと思って、勢いで書いた。どうもありがとうございました
乙
ハッピーエンドで良かった良かった、さっ提督はやく懐のどっきり看板処分しとこう
乙です。
こういう勢いのある話、嫌いじゃないです。
すまんsagaとsage間違えた。
おまけ
提督「加賀ー、加賀ー」
加賀「なんですか」
提督「今日って何の日だ?」
加賀「急にどうしたんですか?」
提督「いや、別に深い意味はないんだが」
加賀「・・・覚えてますよ、十年前の今日。提督が私にプロポーズしてくれましたよね」
提督「なんだ、ちゃんと覚えてたのか」
加賀「もちろんです。大事な思い出ですから」ニコ
提督「・・・そっか」
提督(忘れてたら実はドッキリをしかけようとしてたことを言おうかと思ったんだが・・・)
加賀「でも提督もちゃんと覚えていたんですね。ふふ、嬉しいです」
提督「忘れるもんか。俺にとっても大事な思い出、だからな」ニッ
提督(これはもう墓場まで持っていこう)
ほんとにおわり
乙
加賀はかがいいなぁ
赤城さんとは結婚しないのですか
失望しました
誰も傷ついてない綺麗な世界・・・嫌いじゃないわ!
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