穂乃果「酷いっ!親友を一言であしらうなんてっ!」
海未「あぁすいません。死ねも付け加えておきます」
穂乃果「追い討ち!?」
海未「私は今レポートの作成で忙しいのです、帰りなさい」
穂乃果「うん。だから穂乃果も一緒にレポート持って来たよ」
海未「……白紙ですよね」
穂乃果「うん、海未ちゃんの完成待ち」
海未「堂々とクズ発言しないで下さいっ!第一学科が違うじゃないですか!?」
穂乃果「え?でも法学は共通課程だよね?」
海未「いつのレポートの話をしているのですか!?そんなもの一週間前に提出済みです!」
穂乃果「ええええええっ!?なんで提出明日までだって貰ったプリントに」
海未「渡された日に期限の訂正を教授がしてた筈です!」
穂乃果「酷いや海未ちゃん!何で穂乃果に教えてくれなかったのさ!?」バンバン!!
海未「涎垂らして寝ていた貴女が悪いんです!」
穂乃果「あ、でもマメな海未ちゃんの事だからテキストファイルくらい残ってるよね?ねぇ~ん海未ちゃ~ぁん♪」クネクネ
海未「帰れええええええええええっ!!!!」ドッカ-ン!!!
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1421399159
穂乃果「ううっ……ぐすんっ」シクシクカタカタ
海未「……」カタカタ
海未「…どうですか?少しは進みましたか?」
穂乃果「うん…100文字くらい」
海未「……一時間で、100文字?」
穂乃果「うん、穂乃果頑張ってるよ……」シクシク
海未「……はぁ」
穂乃果「あっー!呆れた!今絶対穂乃果に対して呆れた溜息だー!!」
海未「貴女って人は…本当にもう…」
穂乃果「ううっ…Wordなんて作った人はお饅頭になっちゃえばいいんだ……」
海未「…穂乃果の2年後が心配になってきました」
穂乃果「2年後?」
海未「就職活動ですよ、三年生のこの時期はもう色々と動かないと不味いですよ」
海未「それに卒論なども控えていますし……今の内にパソコンには慣れておくべきです」
穂乃果「あー就職かぁー」
穂乃果「もう面倒くさいから実家のお饅頭屋さん継いじゃおっかなぁ…」
海未「それが家から飛び出して大学に来た人の台詞ですか」
穂乃果「だって何処にも就職出来そうにないんだもーん……」ゴロゴロ
海未「はぁ…いっその事好きな殿方でも見つけて花嫁修業でもしたらどうですか?」
穂乃果「はいっ!彼氏が出来ませんっ!」
海未「……まぁ、そうでしょうね」
穂乃果「はぁ~穂乃果をおばあちゃんになるまで養ってくれるいい人現れないかなぁ~」
海未「有料サイトに登録すれば優しい叔父様方が手取り足取り支援していただけますよ」
穂乃果「穂乃果、自分が1番大事なんですっ」フンスッ
海未「そうですか」カタカタ
穂乃果「あ、そろそろバイトの時間だ、よいしょっと…」
穂乃果「じゃあね海未ちゃん、また後で~」
海未「はーい」カタカタ
ガチャ…バタンッ
海未「……はっ!?」
海未「しまった……穂乃果に我が家を訪れる口実を作ってしまった……!」
海未(みなさーん!こーんにーちわー!)
海未(海未ちゃんですよー!イェーイ!)
海未(なーんと私は今、大学生なのですー!)
海未「ぴっちぴちですよー!ぴっちぴちの……」
【一人暮らしで時々意味も無くテンションが上がり過ぎてつい心の声が漏れてしまうアレ】
海未「……コホン」
海未(私と穂乃果は今、同じ大学に通っています)
海未(学科は違いますが、二人のアパートが数百メートル程度の距離間しかありませんので、こうやってちょくちょく上がり込んできます)
海未(えぇ、もう家賃を折半しても怒られない程上がり込んできます)
海未(その度にこうしてレポートを写しに来たり、御飯を食べさせてと転がってきたりと…全く、自分の家でやればいいものを…)
海未(つまり先程のやり取りも日常茶飯事……もう諦めました)
海未(そんな生活も、そろそろ一年が過ぎようとしています。……これから先、どうなるのでしょうね)
期待
どうせ内心喜んでるうみみ君
[ピーーー]は言い過ぎじゃない?
いくら親しい仲でも…
いまどきのヤングは平気で使うよ
うみみくん言葉きつい
>>7
この溢れ出るボッチ臭
これは期待!とりあえず百合スレにリンク貼るね!
海未「……」 カタカタ
海未「ふぅ…少し休憩しましょう」 ギシッ
海未「……」
海未「えーっとココアは…あ、切れていましたか…」
海未「仕方ないから穂乃果が置いていったラテでも淹れましょう」 ペリッ
コポポ…サラサラ
海未「……」 ゴクッ
海未(…もう少し甘めがいいです)
海未「えーっと砂糖は…あ」
海未(固まってる…) ジャリジャリ
海未「保存容器が安物なのが原因でしょうか…っと」 ガリガリ
サラサラ…
海未「…ふぅ」
海未「あ、今日はセンター試験当日でしたね…花陽達は大丈夫でしょうか」
オーネガイーシーンデレラー♪
「…ねぇ、どうして私をアイドルにしたいの?」
「……笑顔です」
「…私、あんたの前で笑ったこと、ないけど」
海未「……」 ポリポリ
海未「あ…もうこんな時間ですか」
海未「そろそろ再開しないと…穂乃果が帰ってくる前に終わらせておかないと」
海未「全くどうしてあの子はいつもいつも私の邪魔ばかり……」 ブツブツ
【家に入れなきゃいいだけなのにそれをしない大学生特有の典型的むっつりツンデレ】
海未「……」 カタカタ
海未(あ、そう言えば今日の晩ご飯を決めていませんでした)
海未(…まぁ、どうせ穂乃果が何かもらってくるでしょう。それに期待です) カタカタ
ガチャ
穂乃果「たっだいまー!」
海未「…お帰りなさい」
穂乃果「はぁ~今日も疲れたよぉ~」 ボスッ
海未「ちょっ…!バイト帰りの服でベットに寝転がらないで下さい!」
穂乃果「あはは~ごめーん」 ゴロゴロ
海未「ごめんじゃなくて早く着替えなさいっ…!」 グググッ
穂乃果「いだだだだっ!分かった!分かったからチョークスリーパーはやめ゛でぇ…!」 パンパンッ!
海未「全くもう…」
穂乃果「げほげほ…海未ちゃんシャワー借りるね」
海未「タオルは洗濯機に掛けてあるものを使ってください」
穂乃果「はいはーい」
同棲してるみたいでいいね
シャー…フーンフーンフコロガーシ♪
海未「服を脱ぎっぱなしにしてもう…」 セッセ
海未「…丁度いいですから自分の洗濯もしてしまいましょう」
海未「…ん?」 ポロッ
海未「…何故私の洗濯カゴから穂乃果のブラジャーが出てくるのですかっ…!」 ワナワナ
海未(しかもまた大きくなりましたね!?これはアレですかっ!私に見せつける為にわざとですかっ!?)
海未「癪ですからお風呂場の前にぶら下げておきましょう」
ピッ…ジャー…ゴウンゴウン
【大学生活その①……夜の洗濯は当たり前】
海未「…あ、今洗濯しても干すこと出来ないじゃないですか」
海未「仕方ないので明日の朝一に干しましょう……今は冬ですから大丈夫、…ですよね?」
穂乃果「ふぃ~イイお湯だっ…わぷっ!」
穂乃果「何これ…って穂乃果のブラジャーじゃん」
海未「ここの洗濯カゴに入っていました。ちゃんと持って帰って下さい」
穂乃果「ぶー一緒に洗ってくれてもいいじゃーん」
海未「嫌ですよ恥ずかしい」
穂乃果「恥ずかしい?何が?」
海未「もしサイズの違うブラを干している所を誰かに見られたらどうするのですか」
穂乃果「え~園田さんってそっちのけがあるんだ~うわぁ~」
海未「分かってるなら持って帰りなさいアホのか!!」
穂乃果「酷っ!分かったよもー」 ゴソゴソ
穂乃果「あ、海未ちゃん海未ちゃん!」
穂乃果「はいっ!今日の戦利品ですっ!」
ガサゴソ…
海未「…これは?」
穂乃果「マグロだよ」
海未「…生物、ですよね」
穂乃果「うん。今日で期限切れだからってバイトの人がくれたの」
海未「あなたのバイト先の食品管理はどうなってるのですか……」
穂乃果「あっ!でも盗んで来た訳じゃないからね!ちゃんとお金払ったよ!店長が」
海未「ああそうですか」
穂乃果「ねぇねぇ!マグロってどんな食べ方があるの!?」
海未「うーん…この一口サイズだと普通にお刺身として食べたほうが」
穂乃果「そっか」
海未「しかしこれだけでは少しバランスが偏りますね…よいしょっと」
穂乃果「ご飯作るの?」
海未「まだ昨日の野菜が残っている筈です…もちろん手伝ってくれますよね?」
穂乃果「え~でも穂乃果もうお風呂入って」
海未「手 伝 っ て く れ ま す よ ね ?」
穂乃果「はい」
【大学生活その②……友達がいる時は家賃代わりに強制的に手伝わせる】
>>13
おい別のアニメが
トントントン…
海未「穂乃果、玉じゃくしを取ってください」 グツグツ
穂乃果「はーい」 シャクッ
海未「卵は…まだ大丈夫ですね」
穂乃果「あ、穂乃果かきたまがいいな」
海未「初めからそのつもりです……完成っと」 カチッ
海未「穂乃果、配膳のほうをお願いします」
穂乃果「はいはーい」 カチャカチャ
『本日の献立…マグロのお刺身(貰い物)
きのこの炒め物
ご飯
野菜たっぷりかきたま汁』
穂乃果「うんっ!これだけ揃うと見栄えがいいね!」
海未「しめじとえのきが安くてつい余る程買っていましたからね」
海未「では」
穂乃果「いっただきまーす!」
穂乃果「……」 ズズッ
穂乃果「流石海未ちゃん、いいお出汁出してるねぇ」
海未「良い出汁も何も乾燥パックですから誰が作っても同じでしょうに…」
海未「…ん?穂乃果、この炒め物の油は…」
穂乃果「あ、ごま油使ったよ。普通の油だとアレかなーと思って」
海未「アレって何ですか…でも中々キノコとの相性がいいですね」
穂乃果「でしょ?よくお母さんがこうやって作ってくれてたんだ~」
海未「ふむ…レパートリーに加えておきましょうか」
ピンポーン
穂乃果「あれ?誰か来たよ?」
海未「こんな時間に誰でしょうか…」
穂乃果「穂乃果出るね。はいはーい」 タッタッタ
ガチャ
ツバサ「はぁい。こんばんわ♪」
穂乃果「あれ?ツバサさん!?」
【大学生活その③……夜の先輩訪問は日常茶飯事】
海未「誰かと思ったら…何か御用ですか?」
ツバサ「ううん、これから遊びに行くのだけど」
ツバサ「集合時間までまだ少し余裕あるから、ちょっとお邪魔しようって思ったの」
穂乃果「そっか。玄関で立ち話もなんだし上がっていいよー」
海未「どうして穂乃果が決めるのですか…あ、どうぞ上がってください」
ツバサ「お邪魔します…っと」
ツバサ「ごめんね、食事中だったんだ」
海未「いえいえ」
ツバサ「へぇ~お刺身だなんて豪華ね」
穂乃果「穂乃果が貰ってきました!」
海未「ちょ、ちょっと!恥ずかしいですからそんな堂々と言わないでください!」
ツバサ「クスッ…相変わらずね、高坂さん」
穂乃果「えへへ…」
ツバサ「…あ、そうだ」
ツバサ「これからあんじゅと一緒にカラオケ行くのだけど…二人もどう?」
穂乃果「カラオケ!?うんっ!行きたいです!」
海未「えっ?いいのですか…?お邪魔しても」
ツバサ「もちろん。人数は多い方が楽しいしね♪」
穂乃果「海未ちゃん!行こうよ!」
海未「明日は日曜ですし…そうですね、ではご一緒させて頂きます」
ツバサ「はい、じゃあ決まりねー」
穂乃果「だったら早くご飯食べ終わらなきゃ!はむっはむっ!はふはふっ!んぐっ!?」
海未「ああもう何やってるのですかもう…」 トントン
ツンデレ海未ちゃん可愛い!
エレナさんは…?
しゃべり方メカっぽいから修理中
・・・・・・・・・・・
あんじゅ「ごめーん!待った~?」
ツバサ「ううん、園田さんのアパートで待たせてもらってたの」
穂乃果「わぁ~あんじゅさんお久しぶりです!」
あんじゅ「きゃ~!高坂穂乃果ちゃんだよね!?すっごく可愛くなってる~!」
穂乃果「あんじゅさんもすっごく綺麗になって穂乃果惚れちゃいそうですよ~!」
あんじゅ「もぉ~あんまりおだてたら今夜襲っちゃうよぉ?」
穂乃果「きゃー!」
あんじゅ「きゃぁ~!」
海未「ふ、二人共…もう夜遅いのでお静かに…」
ツバサ「うん、じゃあ揃ったみたいだし行こっか」
海未「えっと、歩いて行きますか?それとも自転車で…」
ツバサ「ふふふっ…何言ってるのよ園田さん」 ピッ
ガチャ
ツバサ「さっ、早く乗って。時間なくなっちゃうよ?」
海未「く、車持ち…ですか」
穂乃果「ツバサさん…カッコイイ…」
【大学生活その④……車を持ってる学生は大抵好かれる】
ゴーッ……
ダンシンッダンシンッダンッダンッダダンシングッ♪
穂乃果「みてみて海未ちゃん!あの車虹色に光ってる!まるでワープしてるみたい!」
海未「あんなにライトを付けて…バッテリーが上がらないのでしょうか」
ツバサ「んーそうでもないみたいだけど…まぁ、あまりいい趣味じゃないかな」
あんじゅ「ねーねー、そう言えば英玲奈は?」
ツバサ「簿記の試験が近いから遠慮しておく、だって」
あんじゅ「えー」
ツバサ「二人共、後ろ寒くない?」
海未「あ、はい、大丈夫です」
穂乃果「ふわふわの毛布みたいなの見つけたので使ってまーす」
ツバサ「ふふっ、それ気持ちいいでしょ?私のお気に入りなの」
穂乃果「これ一枚あれば寝れますねぇ……ぐぅ」
海未「本当に寝てどうするのですか!」
あんじゅ「今日の夜は長いよ~?二人共覚悟しておくこと♪」
ツバサ「そろそろ着くからみんな準備しておいてねー」
・・・・・・・・・・・・・・
穂乃果「着いた!」
海未「やはり車だと早いですね…」
ツバサ「ちょっと欲しくなっちゃった?」
海未「はい…少しだけ///」
あんじゅ「えーっと、フリータイムのドリンクバー付きで…この割引チケット使ってくださいね」
あんじゅ「さぁみんな、行きましょう♪」
穂乃果「よぉーし!朝まで歌うぞー!」
ツバサ「イエーイ!」
海未(こ、このテンションに付いていけるのでしょうか……不安です)
そして…(・8・)
海未「巫女みこナースっ!!巫女みこナースっ!!生麦生米巫女みこナースっ!!」
海未「巫女みこナースっ!!巫女みこナースっ!!カエルぴょこぴょこ巫女みこナースっ!!!」
ツバサ「ぶっwwwwwwwwwwwwあっはっはっはっはwwwwwwwwwwww園田さんwwwwwwwwwwww最高wwwwwwwwwwwwホント最高wwwwwwwwwwww」 ゲラゲラ!
穂乃果「いいぞー海未ちゃーんっ!!!」 シャンシャンシャン!
あんじゅ「アハハハハ!!アハッwwwwwwwwアハハハハ!!!」 ヒーヒー!
海未「み・こ・み・こ・ナースっ!!!!み・こ・み・こ・ナースっ!!!!」
海未「最後にもういっちょー!?」
穂乃果「はいっ!」
海未「み・こ・み・こ・ナースっ!!!!」バーンッ♥
ツバサ「はいっ!」 あんじゅ「はいっ!」
穂乃果「海未ちゃん!お疲れ!お疲れー!」 パチパチパチ
ツバサ「あー…ハァ、わ、笑い疲れた…ひひっ…」 クスクス
あんじゅ「びっくりしちゃったww海未ちゃんってカラオケではこんなキャラなんだねー」
海未「はぁ……はぁ……はぁ……は、ははは……」 ユラァ…
【カラオケ慣れしていない人間によくある爆発して自分のハードルを上げてしまう例】
海未(やってしまいました…もう駄目です…) シクシク
・・・・・・・・・・・・・・
穂乃果「っあー楽しかった!」
ツバサ「予想以上に盛り上がったねー。また一緒に行こっか」
穂乃果「はいっ!ぜひっ!」
あんじゅ「ね~!二人共海未ちゃん運ぶの手伝ってよー!」
海未「」
穂乃果「あーあ海未ちゃん死んじゃってる」
ツバサ「ふふっ…あれだけのテンション維持すればこうなるのは当たり前」
ツバサ「アパートまで送るよ。あとはお願いね?」
穂乃果「はーい」
-海未アパート前-
海未「駄目です…ちっぱいぱんは…駄目です…」 Zzz…
あんじゅ「じゃあねみんな、また遊びましょう♪」
ツバサ「うん、じゃあねー」
穂乃果「あんじゅさん、ツバサの車で帰らないんですか?」
ツバサ「ん?んー…」
ツバサ「多分、私に気を遣ってくれたのだと思う」
穂乃果「気を遣う…?」
ツバサ「ふふっ…穂乃果、耳」
穂乃果「えっ…?」
ツバサ「……これから、彼の家に行くの」 ボソッ
穂乃果「……ふぇっ!?///」
ツバサ「じゃあね♪また遊びましょう♪」
バタンッ!ブロロロロロ……
訂正
穂乃果「あんじゅさん、ツバサの車で帰らないんですか?」
↓
穂乃果「あんじゅさん、ツバサさんの車で帰らないんですか?」
彼氏とかねーわ
穂乃果「……」 ポケー
海未「クー…スゥー…」
穂乃果「…はっ!?穂乃果固まってた…」
穂乃果「きょ、今日はもう寝ようっと…海未ちゃん家の鍵出すねー?」
海未「スヤァ……」
ガチャ…バタンッ
海未「うみゅぅ……」ドサッ
穂乃果「んー…お布団出すの面倒だから海未ちゃんベットで一緒に寝ようっと」
穂乃果「おやすみなさーい」 バサッ…
穂乃果(寝れない)
海未「スヤァ……」 Zzz…
>>33
彼氏ぐらい勘弁したれよwwww
オ(・8・)ヒル
海未「…ぅ…ん」
海未「……」 ムクリ
海未「あれ……何故私は家で…」
海未「ん?」
穂乃果「クカー…スー」 Zzz…
海未「……」
海未「あぁそうでした…昨日はツバサさん達とカラオケに行って……」
海未「うぅ…あまり思い出したくないです」
海未「はぁ…この休日を無駄にした感覚…だるいです…」
海未「取り敢えず、家事と提出するレポートだけでも終わらせてしまいましょう」
穂乃果「むにゃむにゃ…えへへへ…ゆきほー…」
海未「…そしてこの居候も追い出しましょうかね」 ハァ…
海未「……」 カタカタ
穂乃果「うーん……」
穂乃果「……んぁ」 ムクリ
海未「やっと起きましたか…」
穂乃果「ふぁぁぁ…海未ちゃんおはよー」
海未「おそようございます」
穂乃果「あはは何それー」 グゥ
穂乃果「…お腹空いた、海未ちゃんご飯食べた?」
海未「少しお菓子を摘んだ程度です」 カタカタ
穂乃果「ん、じゃあ穂乃果コンビニ行ってくるよ、自転車貸して」
海未「そこのペン立てに鍵が入ってます」
穂乃果「ありがとー」 ムクッ
穂乃果「何か買ってくるものある?」
海未「そうですね…サンドイッチとカフェオレをお願いします」
穂乃果「りょうかーい。じゃあ行ってくるね」
海未「……」 カタカタ
海未「ふぅ…やっと終わりました」
海未「後は学校のHPから教授宛に送って…はい、終了です」
海未「さて…掃除でもしますか」 ガタッ
ブォー…ブィィィィ…
海未「……」 ガーッ
海未「…何か、忘れているような…っ!」 ハッ!
海未「あああああああっ!!いけません!洗濯機放置したままですっ!!」 ダッダッダ
海未「……」 カパッ クンクン
海未「…やめておきましょう。生乾きの服など着たくありません」
海未「はぁ…私とした事がとんだ失態を…」 ガコッ ピッ ゴウンゴウン…
【大学生活その⑤……洗濯機は同じものを二度回す時がある】
ガチャ
穂乃果「ただいまー」
海未「はぁ…」 ズーン
穂乃果「どうしたの?浮かない顔して」
海未「…穂乃果、私は高校時代と比べて随分と落ちぶれてしまったようです」 イジイジ
穂乃果「???」 キョトン
実家暮らしだった俺には未知の世界
カタカタカタ…
穂乃果「…海未ちゃーん、ここどうやってふりがな付けるの?」
海未「『亜ァ』の文字がある項目をクリックして指示通り打ってください」
穂乃果「はーい」 カタカタカタ
穂乃果「っ!?海未ちゃん!間違えた文字打ち直そうとしたら周りの文字まで消えちゃった!何で!?」
海未「上書きモードになっているだけでしょう……設定から項目を外せばいいだけです」
穂乃果「設定なんて何処にもないよ~?」
海未「……穂乃果、情報Ⅰの講義は受けている筈ですよね」
穂乃果「うん、動画サイトの時間だったよ」
海未「おいこら」
穂乃果「だって!先生が何言ってるのか全然分かんなかったんだよぉ~!」
海未「よくそれで前期追試になりませんでしたね…」
穂乃果「でしょう?周りの友達とファイル共有して乗り越えたんだ~」
海未「もしもし学生課ですか?ついさっき試験の不正を確認したのですが……」
穂乃果「わあああああああああだめだめえええええええええっ!!!」
夜中に騒ぐ住人に対して
床・天井・壁ドンとかしてたわ
そして…
穂乃果「終わったー!」
海未「…まぁ、これなら辛うじて評価はして頂けるでしょう」
穂乃果「これでしばらく遊べるぞー!」
穂乃果「ありがとう!海未ちゃんのおかげだよー!」 ガバッ
海未「わぷっ!ちょ、ちょっと穂乃果!分かった!分かりましたからっ!」 モギュ
穂乃果「…ふぅ~っ」
海未「うひぃ!?」 ビクンッ
穂乃果「ぷぷぷ、うひぃだって~」 クスクス
海未「ほの馬鹿っ!あなたって人はっ!」 ドタドタ
穂乃果「きゃ~!」 ドタンバタン
ドンドンドンッッ!!!!!
海未「……」
穂乃果「…す、すみませーん」
【大学生活その⑥……アパートは壁が薄いため騒ぐとよく壁ドンされる】
海未ちゃんの巫女みこナース超聞きたい
こんな大学生活しらない…
ことりちゃんは服飾関係にいっていないのかな
海未「…全く、穂乃果の所為で怒られてしまったではありませんか」
穂乃果「海未ちゃんが暴れるからいけないんだよ~」
海未「あ゛ぁん?」
穂乃果「ひぇっ…」
ピンポーン
穂乃果「あ、誰か来たよ」
海未「新聞の勧誘か何かでしょうか?」
ピン ピン ピンポーン♪
穂乃果「…う、み、ちゃーん。かな?」
海未「という事は…」 ガチャ
希「海未ちゃん、やっはろー」
絵里「遊びに来たわよ」
海未「やはり貴女達でしたか」
穂乃果「絵里ちゃん!希ちゃん!」
絵里「なーんか貴女達、いっつも二人で居るのを見かけるわね」
希「流石ニコイチって言われてるだけはあるなぁ」
海未「やめてくださいよそんな不名誉な称号…」
穂乃果「不名誉って何さ!?まるで穂乃果がお邪魔虫みたいじゃん!」
海未「実際問題ずっと私の家にお邪魔しているじゃないですか!」
希「上手いっ!座布団一枚!」
絵里「はいはい、仲がいいの分かったわ。話を進めていいかしら?」
絵里「貴女達、晩ご飯はもう食べた?」
海未「えっ?いえ、まだそんな時間でもありませんので」
絵里「そう、なら良かった」
絵里「実は私達、これからちょっと遠出して美味しいもの食べに行こうって話をしてたのだけど」
絵里「そこのお店、4人から団体割引が効くみたいだから貴女達も一緒にどうかなって」
希「大勢で食べると美味しいし、ウチらも安くつくからお互いに利益があるよ~」
海未「利益があるかは微妙ですが……どうしますか?」
穂乃果「絵里ちゃん、美味しいものって何?」
絵里「ホテルのバイキングなんだけど、そこのデザートのケーキが凄く有名らしくて」
穂乃果「海未ちゃん!行こう!準備してさあ行こう!」
海未「そう言うと思いましたよ…やれやれ」
今日はここまで
俺が養うので穂乃果は貰っていきますね♪
後日、弓矢が突き刺さった俺君の遺体が…
これは面白くなってきた
-エリチカ車-
ゴーッ…
穂乃果「海未ちゃん見て、海沿いだよ」
海未「夕日が綺麗ですね」
穂乃果「まるで穂乃果という太陽が広い海未ちゃんに溶け込んでいくみたい」
海未「え、遠慮してときます」
穂乃果「拒絶!?」 ガビーン!
希「絵里ち、何か曲流していい?」
絵里「いいわよ、そこのCDケースから好きなの取って」
希「ほーい。セカオワ入れるよー」 カシャ ウィーン
『せ・か・い・が・お・わ・る・ま・で・は~♪』
希「って世界違いやんっ!」 ビシッ!
絵里「あはっ♪バレちゃった?」
絵里「亜里沙に頼んだらあの子これ買ってきちゃって、でもいい話のネタになるかな~って思ったからそのまま入れたの」
海未「でもこの曲、夕方に聴くには丁度いいですね」
希「あー漫画見たくなるや~ん」
穂乃果「えっ?何この曲?穂乃果知らないよ?」
希「凛ちゃんが確か全巻持ってたと思うから、借りようかなー」
絵里「あ、そろそろ着くわ、降りる準備しておいてね」
海未「分かりました」
-ホテル前-
希「着いた!」
穂乃果「うわぁ~おっきい!きれーい!はぁ~ぁ…」
海未「これは…予想以上に豪華なホテルですね」
絵里「普通に宿泊したら私達のバイト代半分消えちゃうかも…」
「いらっしゃいませ。4名様ですね。ご予約のお客様でしょうか?」
絵里「はい、絢瀬です」
穂乃果「ご予約…とっても素敵な響きだよぉ…」
海未「ほら穂乃果、みっともない顔しないで下さい」
希「あ、案内してくれるみたいやね、早速行こっか」
穂乃果「うんっ!」
・・・・・・・・・・・・・・
「それでは、ごゆっくりお楽しみくださいませ」
穂乃果「うわぁ~…美味しそうな料理がいっぱいある…」
海未「こ、これだけ揃っていると…選ぶだけで一苦労ですね」
絵里「でも、バイキングはそれも楽しみの1つなのよね♪」
希「あっ!穂乃果ちゃん!あっちにステーキ焼いてくれてるコックさんがおるよ!」
穂乃果「ホントだっ!行こう希ちゃん!穂乃果レア食べてみたい!」 ダッ
希「うちミディアムッ!」 ダッ
海未「こら二人共!こんな場所で走らないでくださいっ!」
ホノカ5コチュウモンシヨウ!
ジャアウチハ7コチュウモンスルッ!
ジャアホノカ11コ!
ウチ15コ!
20コ!
ドウゾドウゾ
ブルータスハカッタナ!?
海未「はぁ……子どもですかあの二人は」
絵里「クスクス…私達も行きましょう?」
海未「そうですね」
海未「えーっと、海藻サラダとトマトたっぷりミネストローネ…」
絵里「さすが海未、こんなところでも栄養のバランスを考えるなんて」
海未「あはは、一人暮らしだとどうしても野菜を食べるのを忘れがちで…」
絵里「そうねぇ、忙しい日なんかどうしてもカップ麺で終わらせちゃうかも」
海未「冷蔵庫に作り溜めしていたカレーなんてのも定番ですよね」
絵里「そうそう、あと、スーパーで買った格安のパンを冷凍しておいて…」
絵里「って、私達何でこんな所にまで来てこんな話をしてるのかしら…」
海未「…それもそうですね」
絵里「どんどんお皿に盛っていきましょう。トリュフのスパゲッティ…美味しいのかしら」
海未「チーズクラッカーキャビア乗せ…ゲテモノにしか見えません」
BOROBOROに
穂乃果「……ハムッ」
穂乃果「ふわぁ…お肉の油が口の中で溶けてる…」
希「はふはふ……ウチ、幸せぇ……」
海未「穂乃果、1つ頂いてもいいですか」
穂乃果「いいよー」
海未「ありがとうございます……ハムッ」
絵里「へぇ~トリュフってこんな食感なんだ…ちょっと癖になっちゃいそう」
希「あ、値段は一人3500円の所を団体割で2700円だって」
海未「…希、食べてる時に値段の話は無粋ではありませんか?」
穂乃果「そうだそうだ~ぶすいだ~ぶーぶ~」
海未「意味分かって使ってますか貴女」
絵里「それでも結構なお値段するのねぇ…」
希「まぁこれだけいい素材を使ってるなら当たり前やんなぁ」
穂乃果「海未ちゃん、キャビアどうだった?」
海未「噂に聞いて塩っぽいだけと思っていましたが…結構美味しかったです」
穂乃果「そっか、じゃあ穂乃果も持ってこようっと。他に食べるものは…」
希「ちょっと待った穂乃果ちゃん」
穂乃果「ほえ?」
希「ふっふっふ…穂乃果ちゃんは一体何しにここに来たのかな?」
穂乃果「えっ?それはご飯を食べに……はっ!?」
希「思い出したかなぁ?」
穂乃果「そうだった!デザート!海未ちゃんデザートだよ!」
海未「くすっ…言われなくても分かってますよ」
絵里「私もそろそろかなって思ってたの…ふふ」
希「それじゃあ、みんなでデザート天国にレッツゴー!」
全員「「「おーっ!!」」」
【大学生活その⑦……女の子はデザートを前にすると一致団結する法則がある】
穂乃果「わ、わ、わ…この三段ムース…すごいぃ…今にも溶けそう…」
絵里「なにこのチーズケーキ…レアのようでレアじゃない…ハァラショォォォ…」
海未「こ、この羊羹…青いですぅ…透き通った青に…砂糖の雲が…あぅぅー…」
希「ライチのシャーベット…甘い…酸っぱい…これ…たまらない…ぃ」
海未「……はっ!?」
海未「いけません…あまりの美しさに我を忘れていました」
穂乃果「穂乃果…生きてて良かった…」 ポロポロ
絵里「次!次あのかぼちゃのプリン食べたい!」
希「うちホイップマカロン!」
穂乃果「あっ!穂乃果パテシェ特性ショートケーキ!」
海未「わ、私金粉入りのお饅頭をっ!」
・・・・・・・・・・・・・・・
穂乃果「あぁ~美味しかった」
希「満足満足♪もう一ヶ月分の幸せ味わったなぁ」
絵里「意外と短いわね」
海未「えーと、全員で10800円ですね…誰か300円持ってますか?」
穂乃果「穂乃果100円あるよー」
絵里「私は200円持ってるわ」
海未「はい、ではこれで…」 チャリン
「ありがとうございました。またのご来店をお待ちしております」
絵里「さて、ゆっくりドライブしながら帰りましょうか」
穂乃果「あ、みんなで写真撮ろうよ!記念写真!」
希「お、いいね!高級ホテル泊まって来ましたって自慢しちゃおうっかなぁ?」
海未「あはは、何ですかそれ」
絵里「すみませーん、シャッターお願いしまーす!」
カシャ
【大学生活その⑧……やたら記念写真を撮りまくる】
海未「…さて、そろそろ帰りましょう」
穂乃果「あぁ~明日講義ゼミの後のバイトやだよぉ~」
希「ウチも明日は自動車学校行かななぁ」
絵里「月曜日はみんな憂鬱ね…」
・・・・・・・・・・・・・・・
絵里「じゃあね二人共、また美味しいもの食べに行きましょう」
希「夜更かししたらいかんよ?ほなー」
穂乃果「ばいばーい!おやすみー!」
穂乃果「さて、帰ろっか海未ちゃん」
海未「自分の家に帰りなさい」
穂乃果「うん!穂乃果の第二の家に帰るよ!」
海未「何をいけしゃあしゃあとっ!!。今日で一体何日ウチに泊まっていると思っているのですかっ!?」
穂乃果「えーいいじゃんけちー」
海未「それに明日はゼミですよね?貴女の所は何か準備物がないのですか?」
穂乃果「んー…」
穂乃果「…あ、就職希望用紙提出しなきゃだった」
海未「ほら見なさい」
穂乃果「海未ちゃんコピーさせてよー」
海未「提出済です」
穂乃果「がくっ…じゃあ今日は帰る」
海未「是非そうしてください」
穂乃果「じゃあね海未ちゃん、また明日ー」
海未「おやすみなさい」
…ガチャ
海未「……ふぅ」
海未「久しぶりに今日は一人でゆっくりと過ごせますね…はぁ」
海未「お風呂に浸かって読書でもしましょうか…ふふふ」
海未「あ、そう言えばリンスが切れかかっていましたね…詰め替えを…」 ボフッ
海未「わぷっ!……ちょっと誰ですかこんな所にブラジャーぶら下げたn…」
海未「…あ」
海未「また…持って帰らなかった……」 ガクリ
【大学生活その⑨……友達は7割方マーキングして帰る(重複あり)】
今日はここまで
おつ
女の子ってケーキバイキングであれだけ食べれるよね、すぐ胸焼けして食べれなくなるのに
穂乃果のブラを干すところをだれかに見られる海未ちゃんはよ
乙
大学生活を謳歌している俺にタイムリーなスレ
マーキングわろたw
穂乃果ちゃんがいなくて何故かそわそわしてしまう海未ちゃん
学生時代に短期間幼馴染を居候させたけど
こんな楽しそうな生活にはならなかった
-ある日-
海未「グー…スゥ…」
海未「グゥ…駄目です…アーススターの…表紙で自慰など……グゥ」
ピンポーン♪
海未「…んんっ」
ピンポーン!ピンポンピンポンピンポンピンポン!
海未「…~っああもうっ!うるさいですよ穂乃果っ!!」
ガチャ
穂乃果「おっはよ~!海未ちゃん迎えに来たよー!」
海未「おはようございますじゃありません!私の家のインターホンを壊す気ですか!」
穂乃果「だって海未ちゃん携帯も出ないし、もしかしたら寝過ごしてるんじゃないかなって」
海未「……昨日メールで伝えましたよね?私は今日は三限目からだと」
穂乃果「えっ?そうなの?」
海未「ふわぁぁ……ということでおやすみなさい」 ガチャ
穂乃果「待ってええええええっ!!」 ガタンッ!
海未「ちょっ!何するのですか!?」
穂乃果「だってこのまま一人で行ったら穂乃果一緒に登校する友達いないみたいな雰囲気になっちゃうじゃん!」
海未「知りませんよそんなの!大体教室に行けば友達など沢山いるでしょう!」
穂乃果「ここから大学までの道のりが大事なんだよぉぉぉ~!!!う゛み゛じゃんお願いィィィィィ!!」 ボロボロ
海未「ああもうっ分かりました!分かりましたから離してください!支度できないでしょう!!」
-大学ロビー-
海未「…はぁ、どうして私が穂乃果に合わせて早く来ないといけないのですか…」
穂乃果「ごめんねー海未ちゃん、今度学食奢るからー」
海未「売店のデザートもお願いしますね」
穂乃果「うへぇ…」
海未「ところで穂乃果、今日はジャージなのですね」
穂乃果「うん、今日は実技だからね。カバディなんて初めてやるなぁ」
海未「何故その様な物を選択したのですか…」
穂乃果「それは勿論、面白そうだから!」
海未「はぁ…」
穂乃果「あ、じゃあ穂乃果こっちだから。また後でねー海未ちゃん」
海未「はいはい、いってらっしゃい」
タッタッタッタ…
海未「…さて、どうやって時間を潰しましょう」
海未「勿体無いですけど、お茶でも飲みましょうか」
-学内喫茶-
海未「……」 カチャ ズズッ
海未(……どうしてもアメリカンとエスプレッソの違いが分かりません)
海未「砂糖やミルク無しで頂いたらいいのでしょうか」
「おや、園田君。早いねぇ」
海未「あっ、教授。おはようございます」
(´・ω・`)「やぁ、ごきげんよう」
(´・ω・`)「今日のゼミは午後からの筈だったよね。何か別の用事かい?」
海未「いえ、友達の付き添いで……教授は何故ここに?」
(´・ω・`)「私はここで朝のコーヒーを飲みながら新聞を読むのが日課でね、これをしないと一日が始まらないのだよ。はっはっは」
海未「そうだったのですか…」
(´・ω・`)「丁度良い、君に伝えておきたい事があったんだ。ちょっと聞いてくれるかい?」
海未「あ、はい。立ち話もなんなのでどうぞこちらに……」
・・・・・・・・・・・・・(・8・)
海未「……異学年討論会?」
(´・ω・`)「うん。毎年この時期に開かれるのだけどね」
(´・ω・`)「他所の大学の生徒や高校生を交えて簡単なお題からディベートを繰り広げて、各々の思考の視野を広げようと言う催し物なんだ」
(´・ω・`)「私のゼミからは是非君を推薦しようと思っているのだけど……どうだい?」
海未「はぁ…何故私なのでしょうか?」
(´・ω・`)「君は学力は優れているけど、初対面の相手だと自分の意見を出すのにかなりの時間を使ってしまうからね。この討論会は社会に出るためのちょうどいい準備になると思うのだよ」
海未「うっ……」
(´・ω・`)「大人になってあがり症ではその頭脳も宝の持ち腐れだよ。しっかりと慣らして行きなさい」
海未「わ、分かりました。勉強させて頂きます」
(´・ω・`)「うん。申請の方は私がしておくからね、日程は追々連絡するよ」
海未「はい、よろしくお願いします」
(´・ω・`)「む、もうこんな時間か。では園田君、今日のゼミも宜しくね」
ガチャ カランカラン…
海未「…はぁ」
海未「何だか面倒な事になりましたね…」
【大学生活その⑩……優等生は大体行事に駆り出される】
海未「まぁでも、教授の言っている事も間違ってはいませんし」
海未「社会勉強の一環として頑張りましょう」
海未「……しかし、見ず知らずの人と議論ですか」
海未「私に出来るのでしょうか…不安です」
キーンコーンカーンコーン…
海未「……もうお昼ですか」 ティロリン♪
穂乃果『海未ちゃん一緒にお昼食べよう!o(^▽^)oびっくりサプライズも用意してるよ~(o ̄∇ ̄o)♪』
海未「びっくりサプライズって…同じ意味の言葉二回使っているじゃないですか」
海未「行きますか…あまり考えても頭が痛くなるだけです」
やっぱりおもしろい
みもニー
-食堂-
ガヤガヤ…
ザワザワ……
ヤザワザワ…
穂乃果「……あっ、おーい海未ちゃーん!こっちこっちー!」
海未「お疲れ様です。カバディはどうでしたか?」
穂乃果「楽しかったよ!何人か倒れて保健室運ばれたけど」
海未「さらっと怖いこと言わないでください」 (l
穂乃果「はい、きつねうどんの食券買っといたよ」
海未「ありがとうございます」 (>l
穂乃果「穂乃果はカレーにしたから、二人共すぐに食べられるね」
海未「カレーと麺類は早いですからね」 (>ωl
海未「ところで穂乃果…びっくりサプライズとは一体?」
穂乃果「ふっふっふ…そろそろ分かるよ~」
海未「え」 ニャアアアアアッ!!!>\(>ω<l
海未「ヴァァッ!?」 ビクッ!
凛「あははははっ!海未ちゃんすっげー顔だにゃー!!」 ゲラゲラ
花陽「もうっ凛ちゃんったら…くすっ」
穂乃果「あははっ!大成功~!」
海未「凛!花陽まで!」
花陽「お久しぶりです。園田先輩♪」
海未「ちょ、ちょっとやめて下さいよ先輩だなんて…」
穂乃果「昨日でここの試験が終わりだったんだよね?」
凛「うん。それと同時に凛たちの受験も終わったよ」
海未「そうでしたか…手応えはいかがでしたか?」
花陽「えっと、花陽は全力を尽くしたから。もう悔いはない…かな?」
凛「凛も当たって砕けたにゃー」
海未「砕けちゃ駄目でしょう」
穂乃果「そっか、じゃあ二人とも二ヶ月後には穂乃果達の後輩だねー」
花陽「うん、そうなったらとっても嬉しいなぁ…」
凛「大丈夫だよかよちん!ちゃんと神田明神に何回もお参りしにいったじゃん!」
海未「二人共お疲れ様です。結果はどうであれ、今は頑張った自分達を褒めてあげましょう」
穂乃果「ということで!今日は二人のお疲れ様会を開きたいと思います!」
凛「わーい!テンション上がるにゃー!!」
文体見ただけでも誰が書いてるかはっきり分かんダネ
いつも楽しく見させてもらってます
海未「お疲れ様会ですか……何処でやるのですか?」
穂乃果「それは勿論海未ちゃんの家で飲みk」
海未「却下」
穂乃果「はい即答頂きました」
海未「誰が後片付けをすると思っているのですか」
穂乃果「それは勿論家主である海未ちゃんが…」
海未「捌きますよ?」
花陽「ひぃぃ…!」
凛「海未ちゃん怖いにゃー…」 ブルブル
穂乃果「もう海未ちゃん!新入生を怖がらせちゃ駄目だよ!」
海未「ああすみません。では後で二人きりでじっくりと【おはなし】しましょうかね♪」 ニッコリ
穂乃果「ああっ!事態が悪化した!?」
海未「で、何処でお疲れ様会をしましょうか」
穂乃果「うーんそうだねー」
凛「凛は楽しければ何処でもいいよ!」
花陽「花陽も凛ちゃんと同じです」
穂乃果「じゃあ…同じμ'sのメンバーが集まってるから…アイドルと言えばやっぱり~」
穂乃果「ボーリングだよねっ!」
海未「アイドル要素何処行った」
がんばれ
・・・・・・・・・・・・(・8・)
穂乃果「という事で!やってきましたボーリング場!」
凛「イエーイッ!!!」 ドンドンパフパフ!
花陽「はぅぅ…わ、私ボーリングの玉持てるかなぁ…」
海未「7ポンド(小学生用)でも意外とストライクは取れますから大丈夫ですよ」
穂乃果「じゃあ穂乃果受付してくるね!行こう凛ちゃん!」
凛「がってん承知だにゃー!」
穂乃果「あっ海未ちゃん学生証!」
海未「あ、はい。よろしくお願いします」
穂乃果「オッケー!」
海未「…ふぅ、やっと落ち着きましたね」
花陽「あはは…でも、穂乃果ちゃんとっても楽しそう」
海未「常時テンションMAXでいつ血管が切れてしまうのか心配で仕方ないですよ……」
花陽「ひ、酷い言いようだね…」
海未「まぁ、そこが穂乃果らしいと言えばそうなのですけど」
花陽「そうだねぇ……でも」
海未「ん?」
花陽「穂乃果ちゃんも海未ちゃんも、何だか…その」
花陽「雰囲気が一年前より大人っぽくなった気がする」
海未「私と穂乃果が、ですか?」
花陽「うん」
花陽「言葉では上手く言い表せないけど…少しだけ」
花陽「穂乃果ちゃんは穂乃果ちゃん。海未ちゃんは海未ちゃんなんだって、そう思えるの」
海未「ん、んん…???」
花陽「ご、ごめんなさい…花陽変な事言ってるよね」
海未「いえ、変だとは思っていません」
海未「花陽が私達を見て正直な気持ちを言っているのは、私も分かっています」
海未「なら、私達は自分が気が付いていないだけで……少しずつ成長しているのでしょうね」
花陽「うん、花陽はそう思ってる」
海未「ありがとうございます。花陽」
花陽「えへへ……」
海未(……私が私である。ですか)
海未(自分が自分らしく生きている。と言う事でしょうか…)
海未(なんだか少しだけ、嬉しいですね…♪)
穂乃果「おーい!受付終わったよー!」
凛「すぐに投げれるから早くおいでよー!」
海未「今行きまーす!」
海未「…行きましょうか、花陽」
花陽「うんっ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
穂乃果「4人いるから、二人組みになって…」
穂乃果「2レーン使って勝負しようよ!」
海未「投げ放題ですか?」
穂乃果「うん、そっちのほうが安かったから」
海未「なら始めから飛ばす必要もないでしょう。1ゲーム目は自由に投げましょう」
穂乃果「それもそうだね。じゃあチームもゲーム毎に変えよっか」
海未「了解です」
穂乃果「じゃあまずはPrintempsチームとlily whiteチームで行こうか!」
凛「おっけー!海未ちゃんよろしく!」
海未「楽しく投げていきましょう」
穂乃果「あ、モニターに自分の名前映るよー」
花陽「わぁ…ボウリング場にテレビが一杯…」
① ほのか♥
② (>ω<)
③ うにちゃん
④ おこめちん
穂乃果「さぁ張り切って行こうー!」
凛「おーっ!!」
海未「おいこらちょっと待て」
海未「誰ですか『うに』って!人をお寿司のネタの様な名前にしてっ!!!」 バシンバシンッ!
穂乃果「いたいいたいっ!ニックネーム!ニックネームだよ海未ちゃん!気にしちゃ駄目っ!」
海未「なら貴女の名前も変更しやがりなさいっ!!」 バシーンッ!
凛「海も雲丹もさほど変わらないにゃー」
花陽「り、凛ちゃん!おこめちんって花陽の事ぉ!?」
凛「うんっ!かよちんの大好きな白いご飯とかよちんのコラボレーション!」
凛「これでストライクもバンバン取れちゃう!やったねかよちん!」
花陽「そ、そっか…凛ちゃんは花陽の為を思って…!」
海未「いや絶対適当な事言ってるだけでしょう!?」
海未「そっちがその気ならばっこうしてこうしてこうですっ!!」 ピッピッピッ!
① あほのか♥
② (>ωゞ)
③ うにちゃん
④ おかめちん
穂乃果「ああっ!ハートのせいで余計馬鹿らしく見えるっ!?」
凛「ぎゃああああ凛の目が潰れたにゃああああああああっ!!」
海未「ざまぁみやがれです」 フンス
花陽「さり気無く花陽が納豆になってるよぉ!?」 ガーンッ!
ワロタ
目潰れたワロタ
納豆ワロタ
ハート1つでものすごく馬鹿っぽく見えるな
まだかゾ?
・・・・・・・・・(・ 8・)
穂乃果「いくよ~!」
穂乃果「せいやぁっ!」 ドシンッ
海未「穂乃果!玉を浮かして投げるのはマナー違反です!」
穂乃果「あ、ごめんついつい…」 エヘヘ
海未「全く…」
凛「凛もいっくにゃー!」
凛「にゃんにゃん…」
凛「にゃー!」 ゴロンッ
パッカーン!!
花陽「す、すごぉい!凛ちゃんストライクだよぉ!」 パチパチ
凛「えっへへ…ぶいっ!」 ピース
穂乃果「むむむ…穂乃果も負けないよ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
花陽「よ、よし…」
花陽「パァン☆」 ゴトンッ ゴロゴロ
穂乃果「ぶっ!?は、花陽ちゃんなにその掛け声…!」 ケラケラ
花陽「何となくです!」
海未「私も負けません!いきますよー!」
海未「みもっ☆」 ゴロンッ ゴロゴロゴロ…
凛「何でwwそこでww張り合うのww」
パッカーン!!
穂乃果「しかもストライクなのが余計腹立たしいねっ!」
海未「ふふん」 ドヤッ
穂乃果「…よし、これで勝っても負けても恨みっこなしだよ」
海未「負けたチームが勝ったチームに晩ご飯をご馳走する事…いいですね?」
凛「望むところだにゃー!」
花陽「は、花陽頑張ります…!」
穂乃果「じゃあ行くよ!先輩チーム対後輩チーム…よーい」
穂乃果「スタートッ!」 ポチッ
凛「りゃー!!」 ゴロンッ
海未「はぁーっ!!」 ゴロンッ!
パッカーン!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・
――
凛「あー楽しかったー」
花陽「うぅ…ごめんね凛ちゃん。花陽足引っ張ってばっかりで」
凛「全然気にしてないよ!かよちんも頑張ってたじゃん!」
花陽「で、でもアベレージ90以下だったし…」
凛「ううん、それに……」
凛「負けたのあっちのチームだし今更どうでもいいにゃ」
海未「穂乃果!どうして貴女って人は毎回毎回1ピン残すのですか!?」
穂乃果「だってっ!倒れてくれないんだもんっ!!仕方ないじゃんっ!!!」
穂乃果「海未ちゃんだって得意でもない癖にフックばっかして何がしたいのさ!?デキる女アピール!?」
海未「ふ、普段はちゃんと曲がってくれるんです!今回は店員さんが油さしを怠っていた所為ですよきっと!」
穂乃果「何その言い訳!?酷過ぎてびっくりしたよ!!」
凛「女の嫉妬と言い訳は見苦しいにゃー」
花陽「あ、あはは……」
そして……(・8・)
凛「わーいラーメンだにゃー!」
花陽「あ、あのっ!ご飯おかわり自由って本当ですか!?」
海未「はい。そこに炊飯器がありますのでどうぞご自由に」
花陽「は、はううぅぅ…花陽、来年ここでバイトしますぅ……」
穂乃果「さぁみんないっぱい食べてね!今日は海未ちゃんの奢りだよ!」
海未「貴女も払うんです」 ポカッ
穂乃果「あいたっ」
凛「それにしても意外だったなぁ」
穂乃果「何が?」
凛「穂乃果ちゃんはともかく、海未ちゃんまでこんなに遊び慣れてるなんて思わなかったにゃー」
海未「うっ…ま、まぁ私も成長して丸くなったのですよ」
穂乃果「て言うより段々と穂乃果に似てきたよね海未ちゃん。きっと8割くらい穂乃果と一緒に過ごしてるからだねっ」
海未「…穂乃果、明日から大学で会っても声かけないでください」
穂乃果「うわぁ園田さんひどーい」 ブーブー
花陽「えっと、二人はそんなにずっと一緒にいる事が多いの?」
海未「そうですねぇ……アパートが近いと言う事もありますし」
凛「かよちん、凛たちも一緒のアパート借りよっか」
花陽「あ、それ花陽もちょっと思ってたの」
凛「うんっ!なんだかその方が楽しそうだにゃー!」
海未「確かに色々と便利ですが、デメリットも伴ってきます」
花陽「デメリット?」
穂乃果「そうだねー、仲のいい人とばっかり付き合ってたら他の人達の輪に入りにくくなったりするよ」
海未「あと要らぬ誤解をかけられる危険性もあります…」
花陽「そ、そうなんだ…難しいなぁ」
穂乃果「ホントだよー。最初はいろんな人と付き合ったほうがいいよ?穂乃果からの忠告!」
海未「私からも釘を刺しておきます。充実した学生生活を過ごすなら尚更です」
凛「了解ですにゃー」
【大学生活その⑪……ぼっち√orリア充√は入学後一週間で決まる】
花陽「大学って何だか大変そうだなぁ…」
海未「まぁ最低限のコミュニケーションを取っておけば大丈夫ですよ。安心してください」 ポンッ
花陽「う、うん…!」
穂乃果「あ、ラーメンできたみたいだよ!」
凛「はいはーい!凛は醤油だにゃー!」
海未「私も醤油です…あ、穂乃果」
穂乃果「あっ、うん。チャーシューとメンマ交換だよね」
海未「お願いします。私は少しお手洗いに…」
穂乃果「いってらっしゃーい」
花陽「ど、どうして海未ちゃんの言おうとした事が分かったの?」
穂乃果「えっ?だって海未ちゃんラーメン屋さんに来る時はいつもそうしてるもん」
凛「阿吽の呼吸ってこういう事を言うのかにゃ?」
花陽「そ、そうだね…」
穂乃果「?」
・・・・・・・・・・・・・・・・
りんぱな「御馳走様でした!」
海未「はい、お粗末様でした」
穂乃果「今日は楽しかったよ!また一緒に遊ぼうね!」
花陽「はいっ!」
海未「これから一緒に楽しむ機会も増えるでしょう。残り少ない高校生活を楽しんで下さい」
凛「言われなくてもしっかり楽しむにゃー!」
穂乃果「じゃあ、ひとまずは…」
穂乃果「ようこそ、私達の大学へ!花陽ちゃん、凛ちゃん!」
海未「貴女達の入学を、心からお待ちしています」
花陽「はいっ!これからも宜しくね!海未ちゃん、穂乃果ちゃん♪」
凛「合格発表の時は一番にお知らせするね!」
穂乃果「うんっ!待ってるよ!」
ブロロロロロ…
海未「バスが来たみたいですね」
花陽「じゃあ、花陽達はこれで…」
凛「ばいばいにゃー!」
穂乃果「ばいばーい!また遊ぼうねー!」
ブロロロロロ…
穂乃果「…行っちゃったね」
海未「これから騒がしくなりますね…いい意味でも、悪い意味でも」 クスッ
穂乃果「そうだねっ」
海未「さて、私達も帰りましょうか」
穂乃果「うん。さぁ帰ろう海未ちゃん」
穂乃果「穂乃果達には帰る家があるんだっ!」 ビシッ
海未「……その方向は私のアパートですが」
穂乃果「え?うん、何も間違ってないよ?」
海未「おい」
穂乃果「いいじゃんいいじゃーん。みんなで遊んだ日にアパートに一人でいると寂しいんだよぉ~」 スリスリ
海未「ああもう擦り寄らないでくださいウザったい」 シッシッ
穂乃果「ひどっ!?」
海未「……まぁ、私の家にある穂乃果の私物を明日持って帰るなら」
海未「今日は特別に許してあげます」
穂乃果「ホント!?やったー!」
穂乃果「ありがとう海未ちゃーん!もう大好きっ!」 チュー
海未「わっちょっと!やめなさいあほのかっ!」 ゴチンッ!
穂乃果「あいたぁ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・
-そのまたある日-
pipipi pipipi
カチッ
海未「……」 ムクリ
穂乃果「むにゃ…ぐぅ…ぷすー……すぅ」 Zzz…
海未「…全国の海未ちゃんファンの皆さん、おはようございます」
海未「今回もいつものごとく穂乃果が私のアパートに住み着いています」
海未「そろそろこの者のブラジャーを矢に結んで大学方面に飛ばしても文句言われないと思うのですが皆さん如何でしょうか」
穂乃果「ぐぅ……ひどぃ…すぴー…」 Zzz…
海未「ふわぁ……今日は穂乃果は2限目からでしたね」
海未「鍵を掛けて出てくるようにメモを残して置きましょう」 サラサラ
ガチャ…
海未(…今日は、教授の言っていた異学年討論会の日です)
海未(安請け合いなんてする物ではありませんね……全然テンション上がりません)
海未(はぁ……全然喋れなかったらどうしましょう…行きたくないです)
-大学 会議室-
ガヤガヤ…
ガヤガヤ…
海未「駄目です」
海未「これもう駄目です。知らない人がいっぱいです。この様な中で討論を交わすだなんて無理です。ウミチカお家帰るです」
(´・ω・`)「やぁ園田君、おはよう」
海未「あっ、おはようございます。教授」 キリッ
(´・ω・`)「今日の討論会、かなりの人数が集まってくれたみたいだね」
(´・ω・`)「私も審査員として君の活躍をしっかりと見届けるからね。しっかりと頑張りなさい」
海未「はい、お任せ下さい。折角教授がこの様な場を私に設けて頂いたのですから」
海未「今日は期待に応えられる様に頑張ります」 キリッ
(´・ω・`)「はっはっは、そんなに畏まらなくてもいいんだよ」
(´・ω・`)「こういった場で普段の君を精一杯出すこと。これが今の園田君の目標だ」
海未「は、はい…頑張ります」
(´・ω・`)「ん、もうすぐ始まるみたいだね。では園田君。私はこれで」
海未「はい。失礼します」
・・・・・・・・・・・・・・(・8 ・)
「それではこれより、第○○回異学年討論会を始めたいと思います」
海未(…き、緊張で頭が真っ白です…!)
「まず初めに、皆さんの簡単な自己紹介から始めたいと思います。」
「司会側の学生から順に自己紹介をお願いします」
海未(そ、そうです!こういう時は偶数を数えるんです!
……あれ、奇数でしたっけ)
???「では、私から自己紹介させて頂きます」
英玲奈「○○学院2年生、統堂 英玲奈です。よろしくお願いします」
「ありがとうございます。では次の方お願いします」
???「はい」
真姫「国立音ノ木坂学園から来ました、三年生の西木野真姫です。よろしくお願いします」
「ありがとうございます。次の方お願いします」
海未「は、はい!」
海未「ま、○○大学一年、園田海未役の園田海未です!よ、よろしくお願いしましゅ!」
英玲奈「…ん?」
真姫「…え?」
海未「…へ?」
今日はここまで
5th楽しかった
おつ
訂正
真姫「国立音ノ木坂学園から来ました、三年生の西木野真姫です。よろしくお願いします」
↓
真姫「国立音ノ木坂学院から来ました、三年生の西木野真姫です。よろしくお願いします」
おつ。楽しみにしとる。
乙
・・・・・・・・・・・・・
「…それでは、これをもちまして第○○回異学年討論会を終了したいと思います。お疲れ様でした」
「「「お疲れ様でしたー!」」」
海未「…ふぅ」
(´・ω・`)「やぁ園田君。お疲れ様」
海未「お疲れ様でした、教授」
(´・ω・`)「いやいや、今日はとても素晴らしいものを見せてもらったよ」
(´・ω・`)「まさか園田君があれほどに熱い議論を交わす事が出来るとは…どうやら私の目は節穴だったらしい」
海未「そ、そうですか?私も今日は何だか調子が良かったらしくて…」
海未(知り合いが二人も居ただなんて言えません)
(´・ω・`)「うむ、これならどんな企業に推薦状を送っても大丈夫な様だね」
(´・ω・`)「これからの君の成長に期待しているよ。頑張りたまえ」
海未「はい、ありがとうございます!失礼します!」
海未「…ふぅ」
海未「で、貴女達は何故この場に?」
英玲奈「何故と言われてもだな…」
真姫「学長に推薦されて参加しただけだし…」
-学内喫茶-
英玲奈「……」 コクッ
英玲奈「美味しい。大学の喫茶店と低く見積もっていたのだが…中々いいコーヒーを淹れているな」
真姫「普通こういうお店ってインスタントコーヒーだとばっかり思ってたけど、ちゃんと器具も揃ってるのね」
海未「変なところで古風ですからね、この大学」
海未「それにしても本当に驚きました。まさか統堂さんと真姫が討論会に参加しているだなんて」
英玲奈「それは私も同じ気持ちだ。まさかμ'sの作詞作曲コンビとあの様な場で議論するだなんて思いもしなかった」
真姫「高校生代表って聞いたから緊張して来たのに、海未の自己紹介で拍子抜けしちゃったじゃない」
海未「恥ずかしい限りです…」
英玲奈「ふふ、まぁいいじゃないか」
英玲奈「μ'sが解散し、A-RISEを脱退した私達が再びめぐり合わせた事に運命を感じらずにはいられない」
英玲奈「ここは1つ、お互いの親睦を深めるのも悪くはないと思うな」
真姫「…まぁ、確かに奇跡的な出会いよね」
海未「そうですね…不思議な縁もあるものです」
真姫「…それにしても、よくあのテーマであそこまで熱い討論になったわね」
海未「ええと、確か『炭水化物はご飯のおかずになり得るか否か』でしたっけ?」
英玲奈「聞いた瞬間呆れてしまったが、実際に討論する事で奥の深いテーマである事が理解出来たな」
海未「統堂さんの主張には感銘を受けました」
海未「『おかずになり得ないのならばそばめしや焼きそばパンといったB級グルメはこの世に存在しない』…全くその通りだと思いました」
真姫「海未の反論も中々香ばしかったわ」
真姫「『炭水化物に炭水化物を加えた所で成分の上乗せに過ぎません』…色々突っ込み所はあるけど筋は通ってるわね」
英玲奈「西木野真姫の論破には私も感心してしまったな」
英玲奈「『卵にマヨネーズ、トマトにケチャップを組み合わせるサンドイッチと同じで全てを否定する事は不可能』…炭水化物だけに焦点を置かない斬新な切り口だった」
海未「結局、結論にまでは至らなかったですね」
真姫「もうちょっとで海未を完全に論破出来そうだったのに…」
海未「私もまだ全ての刀を抜いていた訳ではありませんよ」
真姫「むっ、言うじゃない…」
英玲奈「この討論会の目的は結論を出す事ではない」
英玲奈「各々が自分の意見を相手にどれだけ納得させる事が出来るのか、そして投げかけられた反論にどのように対応するのか」
英玲奈「その力を付けることに意味がある…近年の若者に足りていない能力だ」
海未「…まぁ、私もディベートが不得意だという理由で討論会に参加させられたのですからね」
真姫「その点、私は言いたい事全部言えるタイプだからああいう場所では有利ね」 ドヤッ
海未「少し羨ましいです…」
英玲奈「これからもこのような催し物があるだろう。積極的に参加してみるといい」
海未「そうですね」
海未「それにしても、真姫、本当にお久しぶりです」
真姫「まともに会うのは一年振りかしら?海未達が抜けてからすごく大変だったんだから」
英玲奈「あれから二年の月日が経っているのか…時間とは恐ろしいものだ」
海未「統堂さんとは学園祭以来ですね。優木さんから簿記の試験を受けたと聞いていますが」
英玲奈「ああ、なんとか2級には合格する事が出来た」
真姫「流石統堂先輩ね。簡単に言っちゃうのだから」
英玲奈「なに、あの程度は独学で十分対応できる。もし興味があるなら参考書を貸してあげるけど」
海未「本当ですか?実は私も少し興味があって…」
キーンコーンカーンコーン…
真姫「…あ、もうお昼なんだ」
海未「お喋りをしていると時間が経つのは早いですね」
海未「私は昼休憩の後は講義となっていますが、お二人のこの後の予定は…」
真姫「国立の試験も終わったし、特に用事は無いわ」
英玲奈「私は自分の大学でゼミを控えている」
海未「そうですか…ではこれで解散ですね」
真姫「正直、滅多に集まる事のない面子だから、もうちょっとお喋りしたかったのだけど…」
英玲奈「…ふむ、ではこうしよう」
英玲奈「二人共、門限はあるのか?」
海未「私は一人暮らしですので…」
真姫「…ママに交渉すれば8時くらいまでは」
英玲奈「そうか、それならば…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
議題に草生える
この議題で白熱してるとこ見たくなるw
穂乃果、花陽、希でやったらやばそう
期待
リアル大学生だけど、確かに夜に洗濯機回す
-居酒屋『産毛の消滅都市』-
ワイワイ… ガヤガヤ…
ヤザワザワ…
海未「…えーと、では第一回クールで冷静沈着なメンツの女子会を始めたいと思います」
英玲奈「いえーい」 ドンドンパフパフ
真姫「い、いえーい…///」
真姫「もう、なんで居酒屋なのよ…」
【大学生活その⑫…飲み会・宴会は唐突に開催される】
海未「では最年長の英玲奈さん、乾杯の音頭をお願いします」
英玲奈「うむ」
英玲奈「我ら三人、生まれし日、時は違えども兄弟の契りを結びしからは、心を同じくして助け合い、困窮する者たちを救わん。上は国家に報い、下は民を安んずることを誓う。同年、同月、同日に生まれることを得ずとも、同年、同月、同日に死せん事を願わん」
英玲奈「乾杯!」
海未「かんぱーい!」 チンッ
真姫「なんで桃園の誓いなのよ!?イミワカンナイ!」 チンッ
海未「と言いつつグラスを合わせる真姫はいい子ですね」 ナデナデ
真姫「な、撫でないで!///」
英玲奈「あはは!まあいいじゃないか」
英玲奈「時にはこうして気を抜くのも大切だ」
英玲奈「今日はお互い先輩後輩を気にせず話そうじゃないか」
海未「英玲奈さんの言う通りです。いつも気を張っていると潰れてしまいますよ」
真姫「そうは言っても貴女達ねぇ…」
英玲奈「む、そう言えば」
海未「どうかしましたか?」
英玲奈「いや、二人はもう先輩禁止だと聞いていたな。それは今も継続しているのか?」
真姫「まぁそうね、今更直すのもって感じだから」
英玲奈「むぅ…」
英玲奈「よし、これからは私の事も英玲奈と呼んで欲しい」
海未「おや、先輩禁止ですか?」
英玲奈「ああ、何だか一人だけ距離がある様に感じてしまう」
海未「…と、英玲奈さんは言っていますが。どうですか真姫」
真姫「私?いや…統堂先輩がそれでいいならいいけど」
海未「だそうです。これから宜しくお願いします。えっと…英玲奈」
英玲奈「ああ、宜しく海未、そして真姫」
真姫「何だかあっさり決まっちゃったわね…」
海未「いいじゃないですか。仲良きことは素晴らしいことですよ」
真姫「…そうね。宜しく英玲奈」
英玲奈「宜しく頼もう。ふふっ」
英玲奈「さぁ、二人共好きなだけ注文するんだ!居酒屋の飲み食べ放題は元を取るには大変だぞ?」
海未「ふふっ、言われなくても分かっています。すみません!注文お願いします!」
真姫(…何でこの二人こんなにテンション高いのよ)
【大学生活その⑬…大学生は周りに影響されやすい】
ワイワイ… ガヤガヤ…
プワプワ…
英玲奈「…でだ、その時の飲み会のあんじゅがとても傑作でね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あんじゅ『あ~いい人いないなぁ~。私の周り草食系ばっかりだもん…ぐすっ』 ハァ
男1『そんなことないよ優木さん!』
男2『草食系に見えて結構男らしい所あるんだぜ!ほら!例えば…俺とかぁ?』 ドヤァ
あんじゅ『うるさい!あんたたちなんか草食系ですらないタダの草だ!この草っ!!』
草1『』
草2『』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
真姫「ぶっ!?」
海未「あははははっ!!!く、草…っ!ただの草…っ!っくはははは!」 バンバン!
真姫「ちょ、ちょっと海未笑い過ぎ…くくっ…!」
英玲奈「その後の男達の雰囲気と言ったらそれはもう可哀想になったな…」
英玲奈「だからといって誰も励まそうとする女子はいなかったな」
真姫「本当の事だったのね…」
海未「心中お察しします…ふふふっ…」
piriririiri…
真姫「…あ、ママからのメールだ」
海未「帰ってきなさいですか?」
真姫「うん…どうしよう」
英玲奈「もう八時か…話していると本当に早いな」
海未「そうですね…あ、そうだ」
海未「真姫、ちょっと電話を…」
真姫「えっ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・(・8・)
海未「終わりました」
海未「真姫、今日は私のアパートに泊まっていってください」
真姫「ええっ!?何でそうなるのよ?」
海未「先程真姫の母上に電話をした所、『海未ちゃんと一緒なら大丈夫ね♪』と言って頂いたので」
真姫「そ、そう…」
海未「と言う事でさぁ飲みましょう。まだまだ時間はたっぷりありますから」
英玲奈「ふむ、海未はお酒の方は強いのだな」
海未「そうですね、ここ数ヶ月で鍛えられました」
英玲奈「ふふっ、ならば私も付き合おうじゃないか」
英玲奈「すみません、日本酒を熱燗でお願いします」
海未「いいですね…すみません御猪口は二つ持ってきて下さい!」
真姫「貴女達ちゃんと帰れるんでしょうね…」
海未ちゃん19歳じゃ・・・
未成年飲酒は当然あるある
まってる
待ってますね(´・ω・`)
-数時間後-
ガヤガヤ… ドンチャン… カッ
英玲奈「HAHAHAHAHA!」
海未「あっはははははは!!」
真姫「」
海未「ひー!ひー!英玲奈最高です!貴女は最高です!!あははははははは!!!」
英玲奈「まだだ、まだこんなものじゃない!」
英玲奈「真姫!私の前に立て!」
真姫「はい」
英玲奈「では行くぞ!『ターミネーターのラストシーンにマグマに落ちてゆくモノマネ』」 グッ
英玲奈<ギー ガシャン ギギッ
英玲奈「…I'll be back」 ズブズブズブ…
海未「あはははははははっ!!!!真姫のかみwwwwwwマグマっwwwwwwマキナwwwwwwwwぶふっ!!」
真姫「……」
英玲奈「HAHAHA!ウミ!オマエモハナシガワカルオンナジャナイカ!」
海未「ひーwwwwwwひぃーwwwwwwふーwwwwww ……ぶっ!」
英玲奈「OH~!HAHAHAHA!!」
海未「あははははははは!!!!」
真姫「……大学生怖い」 グスン
……(・ 8・)
海未「はぁ~…笑いすぎました……ふふっ」
英玲奈「いや、中々楽しかった。また集まりたいな」
真姫「ハイ、ソウデスネ」
海未「あ、すみません真姫。支払いを頼んでしまって。足りましたか?」
真姫「え?うん、ぴったりだったわ。でも私の払う分少なかったのだけど」
海未「流石に飲んでいない真姫に私達と同じ料金を払わせることなんて出来ませんよ」
英玲奈「ああ、それは初めから二人で話し合っていた事だ」
真姫「いや、私普通に払えたのだけど…」
英玲奈「まぁそう言わないでくれ」 ポンッ
海未「先輩にもプライドというものがあるのですよ」
真姫(ついさっき先輩禁止って言ってたのに)
英玲奈「…さて、そろそろ私も帰ろう」
英玲奈「二人共、今日は楽しかったぞ。また一緒に集まろう」
海未「はい、また連絡します」
真姫「えっと、さようなら」
海未「…ふぅ、では私たちも帰りましょうか」
真姫「えっ?あ、そうね……」
海未「真姫は今日、お泊まりセット等は持ってきていますか?」
真姫「そんなの持ってきてるワケないじゃない…いきなり決まったんだし」
海未「それもそうですね」 クスッ
海未「私の家に一通り揃っていますので、遠慮なく使ってください」
真姫「えっ?でもそれって迷惑じゃない?」
海未「全然構いませんよ。どんどん使ってください」
海未「……どうせ私のものではないので」 ボソッ
真姫「えっ?」
穂乃果『 (ゝω・)ゝ☆ 』
海未「あ、歯ブラシ等はそこのコンビニで買っていきましょうか」
真姫「あ、うん。そうね」
アリガトウゴザイマシター
海未「…ふぅ、風が気持ちいいですね」
真姫「…そうね」
海未「もうそろそろ四月ですか……なんだか時間が遅いようで早い気がします」
真姫「そうなの?」
海未「はい、大学生になってからはずっとこの様に感じていますで」
真姫「ふーん」
海未「……♪」 ~♪
真姫「……」
真姫「…ねぇ、ちょっと聞いていい?」
海未「はい?」
真姫「海未はその…大学に入って、一体何をしてるの?」
海未「私ですか?」
真姫「まだ私が入ってないから当たり前なのだけれど、何というか…」
真姫「海未が進学した理由ってのが、よく分からないのよ」
海未「……」
真姫「ほら、海未って音ノ木坂を卒業したら、てっきり家元を継ぐ修行をするって思ってたから…」
真姫「貴女が進学するって聞いたとき、すごくびっくりしたのよ」
真姫「どういう風の吹き回しかと思って、丁度良い機会だったから観察してみようって来てみたけど…」
真姫「今日の海未を見て、ますます分からなくなったわ……どうして大学生になったのよ?」
海未「なるほど、そう言う事ですか……」
真姫「……」
海未「……教育基本法、第二章 教育に実施に関する基本 第七条」
真姫「…えっ?」
海未「大学は、学術の中心として、高い教養と専門的能力を培うとともに、深く心理を探究して新たな知見を創造し…」
海未「これらの成果の広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するものとする。」
真姫「……?」
海未「真姫、貴女は自分が医学への道に進もうと思った時、まず何をしなければならないと思いましたか?」
真姫「それは、勿論勉強…」
海未「勉強だけしていれば、貴女は医者になる事が出来る、と考えましたか?」
真姫「えっ?それは……それだけじゃないけど」
海未「では、他に何が必要だと思いますか?」
真姫「えっと…資格、と…あと、経験…?」
海未「それから?」
真姫「……まだ何かあるの?」
海未「さぁ?私には分かりません」
真姫「何それ…意味分かんない」
海未「ふふっ、そうですか」
海未「……それが、私が大学生になった理由です」
真姫「……えっ?」
海未「私も同じですよ」
海未「家元を継ぐ為に、私は一体何をすればいいのか」
海未「私も真姫と一緒で、修行を積めば何れなれるものだと信じていました」
海未「…でも、その後はどうなのでしょう?」
海未「父上の跡を継ぎ、家元としてあの道場を守っていく事になります」
海未「世間知らずな女が一人で、園田が代々受け継いできたものを全て背負う」
海未「恐らくは、そんな未来が待っていたでしょう」
真姫「……」
海未「…私はふと思いました」
海未「本当にこのまま、用意されたレールに沿って進んでいいのだろうか」
海未「そのレールが途切れた時、私はどうなってしまうのか」
海未「考えれば考えるほど、見通しが立てられない。……自分の未来が見えてこない」
海未「そう考えると、……すごく怖かったです」
きてたー!!
真姫「……だから、進学に逃げたって事?」
海未「逃げるつもりなら、私はとうの昔に逃げています。……それこそ、スクールアイドルを始めたその時から」
真姫「……」
海未「自分の未来が見えないという事は、自分という人間が不完全だという表れ」
海未「自分に不安があるということは、自分に足りないものがあるという証拠」
海未「不完全のまま大人になる事が、私は怖かった……だから、進学して」
海未「自分に足りないものを、見つけようと思ったのです」
海未「…まぁ、要するには社会経験ですよ。偉そうなことを言っていますが」
海未「今日の討論会だって、私はあまり乗り気ではなかったのですから」
真姫「えっ?」
海未「自分が不得意だとすることに、あえて首を突っ込みぶつかってみる」
海未「それが経験となり、私の人生の糧になるのならば、私は精一杯頑張ります」
海未「たとえ、失敗したとしても、です」
真姫「……可能性 感じたんだ」
海未「おや、懐かしいフレーズが出てきましたね」
真姫「うん、何でだろう……頭の中に」
真姫「この言葉が、浮かんできたのよ」
海未「ふふっ……ピッタリですね、今の私に」
真姫「そうね」 クスッ
海未「さて、そろそろアパート着きますよ」
真姫「そう言えば、海未の部屋ってどんな所なのか、花陽達に聞いてなかったわね」
海未「あの子達も家には入ってこなかったですからね。普通ですよ。普通」 ガチャ
海未「どうぞ上がってください」
真姫「お邪魔します」
穂乃果「あああああっ!もぉ!誰さっ!?いきなり閃光弾使ったの!」 カチャカチャ
凛『使うなら使うでちゃんと当てろって話だにゃ~』
穂乃果「それに誰!?さっきから毒ナイフ外しまくってる人!?」 カチャカチャ
絵里『モンスターハンターって面白いわね!恐竜が勝手に倒れていくわ!』
希『樽爆弾設置するよー!そりゃ!』
穂乃果「やった!部位破壊!希ちゃんナイス!!」 カチャカチャ
海未「……」
真姫「……これが普通?」
海未「……はい、普通です」
穂乃果「あ、海未ちゃんおかえりー。スカイプしたかったからパソコンかりてるよー。あとかりてた鍵机に置いてるからねー」
海未(……鍵渡していた事を忘れていました) ガックシ
【大学生活その⑭…鍵の貸し借りは計画的に】
久しぶりだな乙
-ある日の休日(・8・)-
ガチャ
穂乃果「海未ちゃんおっはよー!」
海未「おはようございます」 カタカタ
穂乃果「ひょーい!」 ボフッ
海未「……何故貴女はうちに来ていつもベットに飛び込むのですか」
穂乃果「だってー海未ちゃんのベットにいるカピパラさんクッション可愛いんだもーん」 ギュゥゥゥ
海未「私のクリスマスリーゼントくんを虐めないでください」 カタカタ
穂乃果「へー、あなたリーゼントくんって言うんだー。穂乃果の名前は穂乃果だよー♪」
リーゼントくん(穂乃果)「きゅきゅい♪」
穂乃果「きゃー♪可愛い~♪海未ちゃんこのこ家に持って帰っていい?」
海未「駄目に決まっているでしょう」
穂乃果「えー何でさ~」
海未「リーゼントくんは私の元を離れたくないといつも言っています。そのベットから絶対に動かさないでください」
穂乃果「ちぇ~」
穂乃果(海未ちゃん今サラッと恥ずかしいこと言ってたけど突っ込まない方がいいよね)
海未「…さて、買い物にでも行ってきましょうか」
海未「えっと、財布財布……」
海未「……ん?」
財布「札ないっス」
海未「……え、え?」
穂乃果「海未ちゃんどうしたの?」
海未「え?いや…嘘ですよね?えっ?」
海未「おかしいです…先週まで諭吉さんと樋口殿が仲良く…えっ?」
穂乃果「んー?」 ノゾキ
穂乃果「あれ、海未ちゃん金欠?珍しいねー」
海未「え?え?……えっ?」
穂乃果「あ、そう言えばさ。海未ちゃん昨日お米切れたって言ってたよね?確か今日買いに行くって……」
海未「……」 ダラダラダラ
【大学生活その⑮…いつまでも あると思うな 金と米】
なにこれ大学生こわい…
海未「ほ、穂乃果……」 ガタガタ
海未「きょ、今日は何日ですか……?」
穂乃果「ん?3月10日だけど…」
海未「しょ、奨学金の配給日は……じゅ、15日……!」 ブルブル
海未「わ、私の今の所持金はっ!」 ジャラジャラ
チャンリン
【252円】
穂乃果「うわぁ」
海未「」
穂乃果「252円って、海未ちゃんにこちゃんのネタじゃないんだからさー」
海未「」
穂乃果「……海未ちゃん?」
海未「」
穂乃果「おーい、うーみちゃーん」 ユサユサ
一瞬でシリアスブレイクした
海未「ふ」
穂乃果「へっ?」
海未「ふ、ふふ、ふふふふふふふふフフフフフフフ不不不不不負負負負負腐腐腐腐腐腐」
穂乃果「う、海未ちゃ」
海未「アッハハッハハッハッハッハッハッハハハハハハハハハハハハッハッハッハッハッ!!!
ひいーーーひひひひひひひひひひひいははははははひひははああはははははあはははははは!!!!!!」
穂乃果「ひぃ!?」 ビクッ!
海未「あっははははははははは!!!!にっこにこにぃぃぃぃぃー!!にっこにこにぃぃぃぃぃぃ!!」 ジャランジャラン!!
海未「あなたの財布は25252ぃぃぃ!!!桁が二つ足りニコォ!!」 ゲラゲラゲラ!!
海未「アッハハッハハッハッハッハッハッハハハハハハハハハハハハッハッハッハッハッ!!!」 ピーピー!!
穂乃果「だ、誰かっ!?誰かーっ!!ダレカタスケテー!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
…… (・8・(⊃*⊂) ミチャイヤ
穂乃果「……落ち着いた?」
海未「うっ…ぐしゅっ…ひっく…はい゛っ…」
海未「何故…何故こんな事に……!」 ポロポロ
穂乃果「あー…最近お金使う事ばっかりだったからねー」
穂乃果「カラオケにホテルでのレストランにーボーリングにーラーメンにー」
穂乃果「あ、あと海未ちゃんは飲み会もあったっけ」
海未「ひっぐ……私とした事がっ…何たる不覚をっ……!」
穂乃果「はいはいもう泣かないよー」 サスサス
海未「ぼ、ぼのがぁぁ……!」 グシュウジュル
穂乃果「でもどうする?おばさんに電話して振り込んでもらう?」
海未「そ、そんな事絶対出来ません!!」
穂乃果「何で?穂乃果もよくお父さんに電話するよー?」
海未「あ、あれだけ啖呵切って『私は4年間、父上と母上の手を離れ生きていきます!』と言ったのにお金を要求するだなんて絶対無理ですっ!!」
穂乃果「えー…」
海未「ほ、穂乃果…お願いします…少しお金を…」
穂乃果「もーやだなぁ海未ちゃん、穂乃果が給料日前に貸せる程のお金持ってるワケないじゃーん」
海未「あばばばばばばばばば」 ガタガタガタガタ
穂乃果「はい落ち着いて、ね」
海未「わ、私は後5日間どうやって過ごせば…!」
穂乃果「……よしっ!」
海未「ほ、穂乃果…?」
穂乃果「海未ちゃん、お金が無くても生きてはいけるんだよ」
海未「ど、どうやって……」
穂乃果「海未ちゃん、出かける準備して」
海未「へっ?」
穂乃果「さぁ、行くよ…」
穂乃果「にこちゃんの元にっ!!」
今日はここまで
おつ
>> 海未「あなたの財布は25252ぃぃぃ!!!桁が二つ足りニコォ!!」 ゲラゲラゲラ!!
クソワロタ
エタッてなかったのかよかった
にこちゃあん・・・
めっちゃ楽しみに待ってたから更新来てくれて嬉しい!!
–food court(・8・)–
にこ「いらっしゃいませぇー♪当店自慢のボリュームたっぷり牛丼はいかがですかぁー♪」
にこ「今ならぁ~タイムサービスでドリンクがついちゃいまぁーす♪」
にこ「えぇー?にこはサービスじゃないかって?」
にこ「ダメよぉ~♪ダメダメェ~♪」
にこ「ニコニーわぁ~みーんなのモ・ノ♪非売品なのぉ~♪」
にこ「ごめんねぇ~♪その代わりにぃ……」
にこ「にこ特製のニコニースマイル!みんなにア・ゲ・ル♪」
にこ「にっこにっこにー☆ニコッ♪」
にこ「いらっしゃいまぁ……ん?」
穂乃果「……」モッギュ-
海未「……」モッギュ-
にこ「……何やってるのよ。あんた達」
海未「いえ、にこの周りだけ冬がおくれた悪寒がしたので」モッギュ-
穂乃果「二人で暖めてたの」モッギュ-
にこ「はぁ?何言ってるのよ?」
穂乃果「にこちゃん、今アイドルタイム?」
にこ「そうよ。休日なのに暇で暇でしょうがないわ」
海未(アイドルタイムだけにアイドルですか)
【大学生活その⑯……アイドルタイムとは、来店客数の少ない時間帯の事である】
穂乃果「それでねにこちゃん、お願いがー……」
にこ「嫌」
穂乃果「まだ何も言ってないよ!?」
にこ「どうせ賄い集りに来たのでしょ?嫌よメンドくさい」
穂乃果「そんなこと言わずにさぁ~お願いにこちゃん♪」
にこ「アンタねぇ…」
にこ「……今店長いるのよ。バレたらマズイでしょうが」
穂乃果「お願いにこちゃん!穂乃果と海未ちゃんを救うと思って!!!!」
にこ「海未、アンタもなの?」
海未「は、はい……恥を忍んでここまで来ました……」 ズ-ン
にこ「穂乃果はともかく、海未が金欠だなんて珍しいわね。何があったのよ?」
海未「じ、実は……ううっ……」
面白いですね次も楽しみにしてます!
前に書いていたSSも見てみたいです
冬がおくれた悪寒とかそのセンスに脱帽した
・・・・・・ (・8・) オエッ
海未「……という事なのです」
にこ「ふーん。要するに生活費気にせず遊んだ上に先輩だからって後輩に奢りを重ねたって事ね」
海未「ううっ……普段の私ならこんな事は絶対…」
穂乃果「海未ちゃんもこうして反省してることだからさ、にこちゃん今回だけどうにかならないかな?」
にこ「あんたが言うか…」
にこ「でもまぁ、大学生になって羽目を外したくなる気持ちも分からない訳じゃないから…」
穂乃果「えっいいの!?」
海未「に、にこっ……!」
にこ「今回だけよ!今回だけ!また来たらアンタも穂乃果と同じだからね!?」
海未「はいっ…!ありがとうございます!」
穂乃果「よかったね海未ちゃん。これで私達飢えずに済んだよ!」
にこ「さりげなく自分を混ぜてんじゃないわよ!」
穂乃果「えへへ…そんな事言わずにお願いだよにこちゃん♪」 ペロッ
海未「あ、えっと…今回は穂乃果がにこの事を教えてくれたので…」
にこ「全く……で、あんた達何が欲しいのよ」
穂乃果「あ、じゃあさ……」
-厨房裏-
ウッター! ジャイアンツヤリマシタ!
彡#(゚)(゚)「ああくそったれ!なんでや!今年はカープやったるんやなかったんか!?」 バンッ
ガチャ
にこ「あのぉ~てんちょーう……」 モジモジ
彡(゚)(゚)「ん?何や矢澤。表忙しいんか」
にこ「えっと、そうじゃないんですけどぉ…」
にこ「今日、どのくらいの廃棄出そうですかぁ?」
彡(゚)(゚)「あん?せやなぁ確か牛と卵が今日付けで終わりやったんやないか」
にこ「あ、そうなんだぁ~」 ポンッ
彡(゚)(゚)「んな事聞いてどないするつもりなんや」
にこ「えっと、もしよかったら……その」
彡(゚)(゚)「ああ駄目駄目。廃棄くれ言うんやろ?アカンで」
彡(゚)(゚)「最近ほーりつ厳しくなっとるんや。病気でもなったらワイの首飛んでしまうわ」
にこ「……そう、ですよね」
彡(゚)(゚)「アホな事言ってないでさっさ表戻れや。ワイも今忙しいんや……」 イヤホンスポー
にこ「……」
にこ「……」
にこ「……ウッ…ッヒク」 ポロポロ
彡(゚)(゚)「ファッ!?」
にこ「っ…ぐすっ…ごめんなさい……」 ポロポロ
彡(゚)(゚)「な、なんや…何でいきなり泣き出すんや……」
にこ「ごめんなさい……ごめっ…っく…えっ…ぅ…」
にこ「すぐっ…に、戻りますからっ……」 トボトボ
彡(゚)(゚)「ちょ待て待て!そんな泣きながら店に立つアホがおるか!」
にこ「は、はいっ…ごめんなさい……っ」 グスッ
彡(゚)(゚)「まぁちょっとそこ座れや…何があったんや」
にこ「ぐすん……実は」
にこ「母が車に轢かれて大怪我を…うっ…入院して…家にお金が入らなくて……」
にこ「貯金も消えていたので…にこのバイト代だけが頼りで…でも、それじゃ限界が…」
にこ「っく……家には幼い妹二人と弟一人が今か今かとにこの帰りを待ってて……」
にこ「でもっ……もうにこのバイト代や賄いだけじゃ養え切れなくて…それで…」
彡(゚)(゚)「は?お前賄い食べないで持って帰っとったんか…?」
にこ「ひっく……うっ……はい」
穂乃果『ぐぅ~!』
海未『ぐるるるっ……くぅ~』
にこ「うっ…す、すみません……今日一日何も食べてなくて……」
彡()()「」
にこ「……ぐすっ、ごめんなさいてんちょう…こんな話、迷惑でしたよね…?」
にこ「ズズッ……表戻ります」
彡(゚)(゚)「まぁ待てや、そない涙目で店立たれても迷惑なだけや」
彡(゚)(゚)「ほら、今日はもう帰れ。賄いなら人数分持って帰ってええから」
にこ「えっ、でも……」
穂乃果「ぐぎゅるるるるるるるる!!!ぐうっ!ぐうっ!」
海未「ん゛うっ↑!ん゛うっ↑!ぐるるるるるるっ!ぐう~っ!」
彡(゚)(゚)「アホ、んな人間の鳴き声みたいな腹の虫鳴かせて遠慮すんなや」
にこ「あははっ……っはい」 バカ モウイイ
海未(もう良いのだそうです)
穂乃果(そっか)
彡(゚)(゚)「…よっしゃ!今日の廃棄分とそこのパックも一つ持ってけ!」
にこ「ええっ!?そ、そんな…いいんですかぁ?」
彡(゚)(゚)「どうせゴミにして出さなアカンのやから手間が省けてちょうどええがな」
にこ「でもぉ決まりとかぁ……大丈夫ですかぁ~?」
彡(゚)(゚)「そんなんお前が気にすることちゃう。廃棄処理報告書なんてテキトーに書いて後は上にポイーで」
にこ「ぐすんっ…てんちょう、ありがとうございます……」 クスン
彡(^)(^)「ええんやで(ニッコリ)はよ弟と妹に飯食わせたれ。矢澤のマッマにもよろしゅうな」
にこ「はいっ♪じゃあお疲れまでした~♪」
にこ「はい。重いからさっさと持って帰りなさいよ。にこいらないから」
穂乃果「流石だね!にこちゃん!」
海未(父上、母上…私は今、犯罪一歩手前の行為の片棒を担いでしまいました……どうかお許し下さい……)
穂乃果ちゃんみたいな顔が広くて世渡り上手な子の方が大成するんだよな…
こいつらwwwいいぞもっとやってくださいwww
やっぱなんJって神だわ
サンキューやきうのお兄ちゃん
くっそわろたwww
穂乃果「お肉重っ……これ何キロあるの?」
にこ「業務用だから軽く3キロはあるわよ」
穂乃果「すごいよ海未ちゃん!今夜はすき焼きだね!」
海未「冷凍庫に入るか不安ですが……ってそうではなくて」
海未「あの、本当に頂いてもよろしいのでしょうか…?」
にこ「いいんじゃない?何かあったら店長が左遷されるだけだし」
穂乃果「にこちゃん相変わらず冷たいね」
にこ「相変わらずって何よ!」
海未「ありがとうございます。大切に使わせていただきますね」
にこ「はいはい。それにしても久しぶりね海未。学生エンジョイしてる?」
海未「ええ、そこそこ充実していますよ」
穂乃果「にこちゃんは養鶏所に行ってるんだっけ?」
にこ「何勝手に人を鳥にしてるのよ!?養成所よ!養成所っ!」
海未「養成所ですか……もうアイドルの卵なのですね」
穂乃果「んじゃけっこう意味合い的にはあってるね。養成所と養鶏所」
にこ「潰すわよアンタ」
おっ来てる
穂乃果「海未ちゃん、それだけあれば奨学金まで生き残れそう?」
海未「そうですね。後は野菜を安く仕入れることができれば…」
にこ「それなら9時に下に行けばいいわよ。タイムセールやってるから」
海未「ありがとうございます」
穂乃果「じゃあそれまで時間つぶしてよっか。穂乃果服が見たい!」
海未「そうですね。にこも一緒にどうですか?」
にこ「んー、折角だけど遠慮するわ。珍しく早く上がれたから帰ってゆっくりする」
にこ「また今度誘ってほしいにこ♪」 テヘッ
穂乃果(何で今可愛い子ぶったんだろう)
海未「そうですか。ではにこ、今日はありがとうございました。」
にこ「もうこんな事しないからねー!一回だけよ一回だけ!」
穂乃果「うん!また今度来るね!」
にこ「来るなぁ!」
タッタッタッ…
穂乃果「じゃあ行こっか海未ちゃん」
海未「穂乃果、よく考えたら生肉を持ったまま何時間も居座るのは無理かと」
穂乃果「あ、そっか……どうする?」
海未「今日は一旦帰りましょう。服はまた今度ということで」
穂乃果「ちぇー……」
……… (・ 8・)
穂乃果「ご馳走様でした!」 パンッ
海未「にこのお店は牛丼だけではなくカレーも取り扱っているのですね。とても美味しかったです」
穂乃果「結構色々出してるお店だからねー」
穂乃果「海未ちゃん、この後どうする?」
海未「えーっと……特に何も考えていません」
穂乃果「うーん、お金もないし遊びにもいけないねー」
穂乃果「だれか誘って大学でテニスでもする?」
海未「確か今日テニスサークルはインカレの強化練習を行っている筈です。コートは使わせて貰えないでしょうね」
穂乃果「えっ?もう練習始めてるんだ……」
海未「他の大学のテニスサークルと違って真面目ですからね」
穂乃果「うーでも何かしないと落ち着かないよー」 ゴロゴロ
海未「トランプでもしますか?」
穂乃果「えー……海未ちゃんと二人でしても虐めちゃうだけだし」
海未「な、何で私が虐められなければいけないのですか!?」
穂乃果「いや、えっと……うん」 シュン
海未「その申し訳なさそうな顔やめてください」
海未「気分を変えて勉強でもしまs」
穂乃果「むー↑りー↓」
海未「」 イラッ
穂乃果「ごめんなさい」
海未「……はぁ、仕方ありませんね」
海未「穂乃果、ジャージに着替えてください」
穂乃果「へ?何かするの?サッカー?野球?」
海未「行けば分かりますよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
‐総合運動場‐
穂乃果「わぁーこんな場所にグランドなんてあったんだねー」
海未「私はトレーニングをする際によく利用させて頂いてます」
穂乃果「体育館は有料だけど運動場は無料なんだね」
穂乃果「よぉーし!思いっきり体動かすぞー!」
穂乃果「で海未ちゃん、今からなにするの?」
海未「ウォーキングです」
穂乃果「へ?」
海未「運動場の周りはマラソンコースになっていますので、そこをぐるぐると歩いていきます」
穂乃果「……それだけ?」
海未「はい、それだけですが」
穂乃果「……あの、海未ちゃん?」
海未「あ、体力に余裕があるならばジョギングやマラソンに変更しても構いませんよ?」
穂乃果「いやそうじゃなくてさ」
待ってた
こういうほのうみらしさ多いの増えて来て本当に嬉しい
期待
海未「何ですか?準備が出来たなら出発しますよ」
穂乃果「海未ちゃん!今どきの女子大生がただ歩くだけで時間潰すなんて事しちゃいけないと思います!」
海未「はい?」
穂乃果「だって!ただ同じところグルグル回るだけだよ!?おじさんの犬の散歩じゃないんだからさ!」
穂乃果「もっと青春しようよ!ウォーキングなんかじゃ全然青春聞こえないよ!?」
海未「……はぁ」
穂乃果「な、何さ…その『相変わらずのアホのかっぷりですね』みたいな顔」
海未「いいですかバカアホのか」
穂乃果「ガッタイシチャッタノォ!?」
海未「ウォーキングとは老若男女全ての方に負担なく身体を鍛える事ができる運動方法です」
海未「且つ、適度に歩くことによってストレスが発散され、心も体もリフレッシュさせる事が出来ます」
穂乃果「うん、そのくらい知ってるけどさ……」
海未「穂乃果、今の自分を見つめなおして下さい」
海未「高校を卒業し、アイカツもしなくなった今私たちの体はどれだけ訛っているか……」
海未「そして大学という狭き社会に閉じ込められている私達が一体どれほどのストレスを抱えているか!?」
穂乃果「いや、穂乃果適度に運動してるしストレスもそこまでn…」
海未「いいですか!?心身の老化は大人だけの問題ではありません!」
海未「若者の生活習慣病が繁栄しているこの時代に体の訛りはご法度!病気は容赦なく襲い掛かってきます!」
海未「そうならないためにも空き時間があれば歩くと言う事を習慣付けてですね!」 クドクド
穂乃果(駄目だ、こうなったら海未ちゃんは手が付けられない……)ダレカボスケテ
テクテク…
海未「ふぅ、どうですか穂乃果」
穂乃果「何がー?」
海未「ただ歩いてるだけではなく、周りの景色を見渡す事によって」
海未「普段とは違う感性を感じることが出来ますよね」
海未「……私はこの様にして自分を見直す機会を作る事で、また新たな可能性を見つける事が出来ると思うのです」
海未「穂乃果もそうは思いませんか?」
穂乃果「ちょっと待って、今ストライクショットするかしないか考ぇあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?っじぬっ!じんじゃう゛っ!?」 ギリギリ
海未「最低です!貴女って人は最低です!最低ですっ!最低ですっ!」 ギチギチ…
穂乃果「分がっだ!すまぼじまうからはなじぐえぇぇぇぇぇぇぇ……」
海未「……ぐすん」
穂乃果「ほうっ…もう海未ちゃんったら、浸りだしたら沈むとこまで沈んじゃうんだから……」
海未「な、何ですかその言い方は」
穂乃果「あんまり悟ってる事言ってたら意識高い系だって笑われちゃうよー?」
海未「結構です。私は自分の意思に則って動いているだけですから」
穂乃果「まぁ別にいいけどさー」
穂乃果「…あれ」
海未「どうかしましたか?」
穂乃果「いや、歩いてたら結構時間経ってるなぁって」
海未「ん……もう7時ですか」
穂乃果「スマホ見てたから全然分かんなかったよ」
海未「貴女って人は……」
穂乃果「辺りも暗くなってきたし、そろそろ終わらない?」
海未「そうですね……買い物もしたいですし、終わりましょうか」
穂乃果「はーい」
穂乃果「……ん」
海未「穂乃果?」
穂乃果「あ、ううん。何でもないよ」
海未「そうですか」
穂乃果「うん」
穂乃果(…何か、ウォーキングしたら少し身体が軽くなった気がする)
穂乃果(でもそんな事言ったら爛々とした目で海未ちゃんが『明日から毎日やりましょう!』とか絶対言うから言わないよ)
海未「?」
【大学生活その⑰……太った時と鬱った時はウォーキングを】
‐スーパー‐
穂乃果「やってきましたスーパー!」
海未「安い食材をなるべく確保しましょう!」
穂乃果「軍資金は穂乃果と海未ちゃんの現時点での全財産だよ!」
海未「私の残りは252円。そして穂乃果は……」
穂乃果「明日の昼食代の400円だけだよ!」
海未「よくそれで余裕でいられましたね……」
穂乃果「だって明日給料日だし」
海未「まぁいいです。合計625円…これで何とかするしかありませんね」
穂乃果「お米はとてもじゃないけど買えないね」
海未「それは仕方ありません。何とか別の物で補う事を考えましょう」
穂乃果「そういえば海未ちゃん、今日の献立は?」
海未「それは決まっています」
穂乃果「ズバリそれは!」
海未「鍋です!」
穂乃果「イェーイ!鍋イェーイ!」
海未「お肉は大量にあるので、あとは野菜を入れればお腹は膨れますね」
穂乃果「困った時の鍋様様だよね」
海未「手抜きと思われるのであまり多用したくない料理ではありますがね…」
穂乃果「どうせ穂乃果と海未ちゃんだけだから別にいいよ」
海未「まぁそうですけど」
【大学生活その⑱……一人暮らしと鍋物料理はマブダチ】
穂乃果「じゃ、早速食材探しだよ!」
海未「野菜コーナーは…あちらですね」
穂乃果「海未ちゃん、今家にある物は?」
海未「大根が4分の1程余っています」
穂乃果「あ、それだけなんだね」
海未「……はい」
穂乃果「じゃあ白菜ときのこ類は欲しいね」
海未「水増しにもやしを入れてみるのもいいかもしれません」
穂乃果「あ、あと人参も甘くて美味しそう!」
海未「春雨などはどうでしょうか?」
穂乃果「いいね!採用!」
海未「本当は出汁なども欲しいところですが…今回は我慢ですね」
穂乃果「あ、穂乃果の部屋にだしの素があったかも」
海未「それでいきましょう!」
穂乃果「了解!後で持ってくるよ」
いいなぁ
・・・・・・・・・・(・8・)
海未「…ふぅ、粗方揃いましたね」
穂乃果「半額に半額を重ねてもやっぱり500円はかかっちゃうね」
海未「あと欲しいものは…あ」
海未「……鍋と言えばやはりこれですよね」 ガサッ
穂乃果「あっ!そうだよ豆腐!豆腐忘れてた!」
海未「これが入ってないと何故だか物足りなく感じてしまいます…」
穂乃果「分かる分かる。何でだろうねアレ」
海未「私たちの鍋のイメージが原因でしょうね」
穂乃果「あっ!海未ちゃん!うどん玉とちゃんぽん玉すっごく安い!買っておこうよ!」
海未「いいですね。余ったら朝ごはんと言う事で」
穂乃果「オッケー!」
海未「…さて、こんなものですかね」
穂乃果「これで予算オーバーしてた時って結構恥ずかしいよね。店員さんに返しておいてくださいって言わなきゃいけないし」
海未「そうならない為に計算しておきました。あと100円ほど余裕があります」
穂乃果「ホント?じゃあ……」
穂乃果「……コレも後で食べない?」
海未「えっ……あ」
海未「…ふふっ、いいでしょう。冷凍庫に入れておきます」
穂乃果「やった♪じゃあ会計済ませちゃおっか」
海未「はい」
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
ガチャ
穂乃果「たっだいまー」
海未「お帰りなさい」 トントン
穂乃果「あ、もう野菜切ってくれてたんだね」
海未「はい、時間が勿体無かったですから」
穂乃果「だしの素、丁度後一個だけだったよー」
海未「ギリギリセーフですね。そこの鍋に適量入れてください」
穂乃果「はーい」 ポチャン
穂乃果「お肉は…うわ、これどうやって入れるの」
海未「一度小分けして食べる分だけ取っておきます。業務用の袋なのであまり良い素材とも思えませんので」
穂乃果「じゃあそっちは穂乃果やっとくよ」
海未「分かりました。では私は味付けを…」
穂乃果「あ、お母さんから柚子胡椒届いてたから持ってきたよー」
海未「いいですね。後で使わせて頂きますね」
穂乃果「はいはーい」
・・・・・・・・・( ・8・)y-゜゜゜
穂乃果「完成!」
海未「何とか食事にありつけましたね……ふぅ」
『本日の献立…寄せ鍋
ちょっと甘めの卵焼き』
穂乃果「卵は勿体ないから卵焼きにしてみたよ」
海未「本日付でしたからね…流石穂乃果、卵料理に右に出る者はいませんね」
穂乃果「えへへ……お母さんといっぱい練習したからね」
海未「まるで花嫁修業ですね」 クスッ
穂乃果「これでいつでもお嫁にいけるね!」
海未「穂乃果と結婚した殿方は毎日卵料理ですか……」
穂乃果「そんな訳ないじゃん!?海未ちゃんバカにしてない!?」
海未「冗談ですよ」
穂乃果「もうっ!」 プンスコ
海未「あ、もう良い様ですね」
穂乃果「あ、ホントだ」
穂乃果「じゃあ…」
海未「では」
ほのうみ「「いっただっきまーす!」」
海未「……はむっ」
穂乃果「あふっ……はふっ、はふっ」
海未「……お肉、凄くパサついていますね」
穂乃果「うん、それに灰汁がどんどん出てる」 カチャカチャ
海未「大根は中途半端な大きさなので全然煮えていません」
穂乃果「人参とポン酢ってあんまり合わないね」
海未「それにこの卵焼き、味は凄く美味なのですが…」
穂乃果「何だろう、凄く安っぽい触感がする……」
海未「どう考えても卵の質ですよねコレ」
穂乃果「あ、うどん玉先に入れちゃったから膨張してる」
海未「ちょっと何してくれてるのですか」
穂乃果「ねぇねぇ見て見て海未ちゃん、一番おいしいのちゃんぽん玉だって事が分かったよ」
海未「そんなバカな事あるわけ」 ズルズル
海未「ありました」
穂乃果「でしょ?」
海未「はい」
海未「…っ…っく……くくくっ…ふっ…」 プルプル
穂乃果「あはっ!あっははははっ!も、もうダメっ!あはっ!あぁ~っはっはっはっ!!!」 ゲラゲラ!
海未「いひっ、っひひひひひ…!こ、こんなw…こんな酷いお鍋初めてですうっふっふっふっふ!!」
穂乃果「海未ちゃんwwww自分で作ったんでしょwwwwあはははははっwwwww」
海未「だ、だってwwwwwこんなにwww負のオンパレードとは思えなくてwwwww」
海未「お肉wwwパッサパサwwww口の中パッサパサwwwww」
穂乃果「酷いwwww今すぐにこちゃんに謝ってきてwwwww」
海未「す、すみませんwwwwwにこwwwwwごめんなさっwwwぶうっwwww」
穂乃果「あははははっははwwwwひぃっ!ひぃwwwwww」 バンバン!
穂乃果「はぁ、はぁ……あー笑ったw」
海未「ふぅ……しかしひどい鍋ですね…ふふっ」
穂乃果「でもさ、海未ちゃん」
穂乃果「普通の鍋より、すっごく楽しいよ」
海未「奇遇ですね。私もです」
穂乃果「だよねっ」
海未「はい……ふふふっ」
穂乃果「じゃあ、この酷い鍋全部食べちゃおうっかw」
海未「お残しは許しませんよ?」
穂乃果「先生!豆腐を二丁も買ったのでどう考えても余りそうです!」
海未「タッパーに閉まっておきなさい」
穂乃果「はーい」
pirrrrr……
穂乃果「あ、電話だ」
海未「誰からですか?」
穂乃果「えーっと…あれ、電話番号しか記されてないや」
海未「不気味ですね」
穂乃果「まぁいいや、取っちゃえ」 pi
穂乃果「もしもし?高坂ですけど……えっ」
穂乃果「……!?」
穂乃果「えっ!?嘘っ!それ本当!?嘘じゃないよねっ!?」
海未「…穂乃果?」
穂乃果「うんっ……うんっ!分かってる!絶対迎えに行くよ!」
穂乃果「日付は…今度の三連休だね!分かった!」
穂乃果「うんっ!それまでに海未ちゃんと一緒に考えておくから!」
穂乃果「うんっ!それじゃあまた後で!海未ちゃんにも番号教えておくね!」
穂乃果「はいっ!待ってまーす!ばいばーい!」
pi
海未「…あの、穂」
穂乃果「海未ちゃん!」
海未「ひゃあ!?」
穂乃果「今度の三連休、何か用事ある!?」
海未「い、いえ……まだ未定ですが」
穂乃果「旅行行こう!二泊三日遊び尽す旅に出ようよっ!」
海未「ちょ、ちょっといきなりなんですか!?さっきの電話は……」 ガシッ
穂乃果「……」
海未「……穂乃果?」
穂乃果「……ちゃんが」
海未「……えっ?」
「ことりちゃんが!今度こっちに帰って来れるって!!」
次の更新で恐らく終わり
おやすみ
おつ
最後が見えたのね
(・8・)待たせたな…
ワクテカワクテカ
1人暮らしって大変だね、と実家生の私は関心します
鍋の負のスパイラルすげえわかるwwww
次が最後か…
まだかな
‐空港‐
穂乃果「うーうー」 ソワソワ
海未「遅いですね……」
穂乃果「まさかことりちゃんの乗る飛行機だけ欠便になるなんてー……」
海未「代行便がなければ日にちを跨ぐ事になっていましたね」
穂乃果「早くこーい早くこーい」
穂乃果「雨やめぇー!!」
海未「やんでます」
ポーン
穂乃果「……あっ!海未ちゃん!それっぽいの来たよ!」
海未「んっ……あ、はい。あれです」
穂乃果「ゲートは…あっちだ!急ごう!」 ダッ
海未「ちょ、ちょっと穂乃果!そんなに急がなくても大丈夫ですっ!」
‐ゲート前‐
「えーっと…ここが降り口だから……受け取り口は…」
「あれ?あっちだっけ?そっちだっけ?」
「あーん…人が入り乱れてて分かんないよぉ~」
チャーン
チャーン!
「……あ、あの声……もしかして!」
穂乃果「ことりちゃあああああああああんっ!!!ことりちゃあああああああんっ!!!」
ことり「ほ、ほ……」
ことり「穂乃果ちゃあああああああああああ~んっ!」 ダッ!
穂乃果「ことりちゃああああああああああああいたかっへぶぼぉ!?」 ガスッ ベチャ!
ことり「穂乃果ちゃん!?」
穂乃果「あいててて……」
ことり「大丈夫!?すっごいエグい音したけど!?」
穂乃果「ごっふぉ……うん大丈夫アバラの骨がに三本イッちゃただけ」 カヒュー カヒュー
ことり「ぴぃっ!?!?」
海未「下らない猿芝居はおやめなさい」 バシッ
穂乃果「ぎゃいん!?海未ちゃんそこ打った場所ォォ!!!」
海未「全く……」
ことり「え?えっ?何?今何が起きてるのぉ!?」
‐空港前喫茶店‐
穂乃果「あいてて…痣になってないかなぁ……」
海未「急ぐ必要はないと言ったのに走る貴女が悪いのです」
穂乃果「えへへ…だってことりちゃんに会えると思ったらコーフンしちゃって」
海未「貴女今年で二十歳ですよ……子どもみたいな事しないで下さい」 ハァ
ことり「あはは……」
海未「それよりことり、本当にお久しぶりです」
穂乃果「うん!穂乃果ずっとずっと会いたかったよ!」
ことり「ことりもだよ~♪昨日は中々眠れなくて……飛行機の中でずっと寝ちゃってた」 エヘヘ
海未「ミラノの大学へ行った時は遂にこの時が来たのかと思っていましたが……」
穂乃果「やっぱり、国が違うと離れてるって意識がすごくあったよね……」
ことり「うん……ことりも同じこと考えてた」
ことり「あっちでの生活も楽しいけど、ちょっとした時ね?思い出しちゃうの」
ことり「穂乃果ちゃんや海未ちゃん、それにμ’sの皆のこと」
ことり「でも、みんながメールとか送ってくれてちっとも寂しくなかったよ♪」
穂乃果「あ、そういえばどうして携帯変わってたの?」
ことり「あ、それは……その」
海未「何かあったのですか?」
ことり「う、ううん、大したことじゃないんだけど……」
穂乃果「はっ!?ま、まさかことりちゃん可愛いからストーカーされてるとか!?」 ガタッ
海未「えっ!?もしや携帯の番号やメルアドもすべて把握されているのですか?!」 ガタッ
ことり「へっ?」
穂乃果「海未ちゃんどうしよう!このままじゃことりちゃんお嫁にいけなくなっちゃう!」
海未「許せませんっ!!今すぐ警察に行き国際問題にしてあげましょう!」
ことり「ちょ、ちょっとストップ!違うから!ストーカーなんてされてないよ!」
穂乃果「違うの?じゃあどうして?」
ことり「え、えっとね、この前徹夜で装飾の資料を読んでた時……」
ことり「寝不足でふらふらしてて…そのままお化粧直しに行ったら」
穂乃果「……まさか」
海未「……ウォーターハザード。ですか?」
ことり「う、うん……///」
穂乃果「あ、そっか……はは。うん、よく聞く話だよね」
海未「そうですね……」
ことり「うぅ……恥ずかしいからあんまり言いたくなかったぁ///」 シュン
【大学生活その⑲……トイレでのスマホは細心の注意を】
ことり「って言う訳だから、しばらく連絡取れなかったの。ごめんね……」
穂乃果「ううん、そんなの全然気にしてないよ」
穂乃果「確かに電話かかってきた時はびっくりしたけど……」
穂乃果「でも、それ以上にことりちゃんとまた会えた事がとっても嬉しいんだ」
海未「電話やメールでは、どうしても限界がありますからね」
海未「先程穂乃果が言っていた通り、国を跨いで離れている事は変えようのない事実です」
海未「私たちの傍にことりがいない事が、どれだけ寂しいことなのか…この一年間で思い知らされました」
ことり「穂乃果ちゃん……海未ちゃん……」
穂乃果「だから、今三人一緒になれた事を喜ぼうよ!」
穂乃果「この連休で、一年分の思い出全部作っちゃおうよ!」
ことり「うん……うんっ…!」
海未「ふふ……ことり、今のうちに覚悟をしておいて下さい」
海未「無駄に成長した穂乃果に付いていくのは、μ’sの練習より激しいですよ?」
穂乃果「無駄に成長したって何さっ!?海未ちゃん成長しなきゃいけない所全然してない癖に!」
海未「な、何を言っているのですか!?この一年間できちんと成長しました!」
穂乃果「ほーん?ならことりちゃんに確かめてもらおう!ことりちゃん海未ちゃんのボディチェックお願いします!」
海未「な、何をことりにやらせようとしているのですか!?公衆の面前で破廉恥ですっ!!」
ことり「……ふふっ、あははっ。あはははっ♪」
海未「……まぁ、何はともあれ」
海未「ことり」
穂乃果「ことりちゃん」
ほのうみ「「お帰りなさいっ!」」
ことり「うんっ……ただいまっ!穂乃果ちゃん!海未ちゃん!」
.
いいなあ
こういう大学生活したかった
ワリと今してる
>>192
月曜朝だぞ、寝ぼけてないで仕事行きなさい
‐タクシー車内‐
ブロロロロ……
ことり「すぅ……すぅ……」 Zzz...
穂乃果「…ことりちゃん、寝ちゃってるね」
海未「長旅で疲れているのでしょう。少し寝かせてあげましょう」
穂乃果「そうだね」
穂乃果「ところで海未ちゃん、今日行く場所ってどんな所なの?」
海未「ええっと、確か鞄にパンフが……あ、これです」 ペラッ
穂乃果「えーっとなになに……『5段からなる湯船を棚田状に広げた大展望露天風呂』」
穂乃果「展望!?展望台と温泉が混ざってるの!?」
海未「性格には棚湯と言うものらしいです。街の夜景を一望できる開放感は、多くのリピーターを生み出しているとか」
海未「料理の質、娯楽設備の豊富さからどの雑誌でも高評価を受けているそうです」
穂乃果「そ、そんな豪華な旅館によく予約取れたね……?」
海未「シーズンオフと割引券を駆使して何とか予算内で収めることが出来ました……ホントギリギリです」
穂乃果「でもその代わり一泊二日になっちゃったんだね」
海未「仕方ありません。それに……」
ことり『え?ことりはそれでも全然構わないよ?』
ことり『だって、穂乃果ちゃんと海未ちゃんと一緒に楽しい時間を過ごせるんだもん』
ことり『場所じゃなくて、二人と一緒に居れる事が、ことりの今の幸せです♪』
海未「……ことりがああ言っていたのです。誰も文句は言いませんよ」
穂乃果「そっか」
海未「はい」
穂乃果「……ねぇ、海未ちゃん」
穂乃果「ホント、懐かしいよね……昔の、音ノ木坂の時に戻ったみたい」
海未「……はい、そうですね」
‐ホテル‐
穂乃果「着いた!」
海未「ことり、大丈夫ですか?」
ことり「うん……大丈夫だよぉ……ウェミチュアァ……ァ……Zzz」 ウトウト
海未「駄目じゃないですか」
穂乃果「穂乃果チェックインしてくるねー」
海未「お願いします」
海未「ほら、一度ソファに座りますよ」
ことり「うぅん……」 ボスッ
ことり「はぁあん……このベットふわふわぁ……♪」
海未「ソファだと言ってるでしょ」 ハァ
ことり「んふふ~」
海未「もう……」
ことり「……海未ちゃん」
海未「はい?」
ことり「昔より、髪が綺麗になってるね」 スッ
海未「うへぁ!?」
ことり「それに、とってもいい匂い」 クンクン
海未「い、いきなり何を言ってりゅのですかっ!?///」 ワタワタ
ことり「ううん、ちょっと気になっちゃったから」
海未「も、もう…!やるならやると言ってから触ってください……」
ことり「えへへ、ごめんね♪」
ことり「……」
海未「……ことり?」
ことり「えっ?」
海未「本当に大丈夫ですか?先程からあまり元気が無いように見えますが」
ことり「ううん?さっきタクシーの中で寝てたからもう元気だよー」
海未「それならいいのですが」
ことり「えへへ……」
海未「何だかやけに甘えん坊ですね」
ことり「ん~…えへへ」
ことり「…だって、この一年間、ずっと海未ちゃんと穂乃果ちゃんに会えなかったんだもん」
ことり「甘えたくもなっちゃうよ」
俺「甘えたくもなっちゃうよ」
海未「…ことり」
ことり「うみちゃーん♪」 ギュ
海未「……もう、貴女は相変わらずずるいですね」
ことり「そういう海未ちゃんは、ちょっと変わったね」
海未「私がですか?」
ことり「うん。自分で気づいてる?」
海未「最近花陽にも言われたのですが……あまりピンときていません」
ことり「そっか」
海未「はい。一体何が変わったのでしょう……」
ことり「うーん、雰囲気、かな」
海未「雰囲気ですか」
ことり「前みたいにお堅いさんじゃ無くなったかなぁ」
海未「ま、また返答に困る言い方ですね……」
ことり「でも、それって海未ちゃんが大人になったって事だよね」
ことり「何だかことり、置いてけぼりにされちゃってる気がするなぁ……くすん」 シクシク
海未「たかが一年でそこまで幅が広がるわけないでしょう……」
海未「…でも、そうですね」
海未「ことりにもそう言って頂けると、とても嬉しいです」
ことり「どうして?」
海未「私としてはやはり、少しでも新しい自分を目指していきたいと思っていますので」
海未「周りの目から見て分かるほどの変わりようならば、この一年間は無駄ではなかった。と胸を張って言えますね」
ことり「海未ちゃん……かっこいい」
海未「そ、そうですか…?失礼しました……///」
ことり「ううん!全然変だなんて思ってないよ!」
ことり「ことりが男の子だったら、思わず「いつまでも貴女に付いていきます」ってプロポーズしちゃってたかも♪」
海未「ちゃ、茶化さないで下さい!余計恥ずかしいじゃないですか!!///」
ことり「だって本当の事だも~ん」 ニコニコ
海未「ううっ……///」
穂乃果「おーい!チェックイン終わったよー!ん?」 トテトテ
穂乃果「……海未ちゃん何顔真っ赤にしてるの?漏らした?」
海未「何をどう解釈したらその答えに行き着くのですかっ!!」
穂乃果「いや、ニヤつきながら眉毛への字に口酸っぱくして顔赤くしてるんだもん。すっごいキモいよ」
海未「う、うるさいですっ!いいから早く部屋に行きましょう!時間が勿体無いですっ!さぁ早く!」
穂乃果「うわぁ!?ちょちょっと海未ちゃん何階なのか分かってるの!?」
ことり「ふふふっ……」
‐温泉‐
穂乃果「うわあああ!」
穂乃果「うわあああ!うわああああ!ほああああああっ!!」
海未「うるさいです」
穂乃果「だって!何これ!?なにこれええええっ!!」
穂乃果「温泉が階段になってる!お湯がいろんな色に光ってる!都会と海が全部見える!」
穂乃果「こんな温泉入ったことないよおおおおおおお!!!」 ヒャッハー! バチャバチャ
海未「プールではしゃぐ子どもですか全く……」 チャポン
ことり「あ、お湯加減も丁度いいね」
海未「はい……それにしても、噂通り凄い絶景ですね」
ことり「高台で柵が無いからかな?温泉と海が繋がってるように見えちゃうね」
海未「そう錯覚出来るように造ってある様ですね……よく考えつくものです。」
穂乃果「海未ちゃんことりちゃん!一番上とってもいい景色だよ!こっちおいでよ!」
海未「…行きますか」
ことり「うんっ♪」
チャポン…
ほのことうみ「はぁ~…」
穂乃果「やっぱり旅に温泉は欠かせないねぇー」
海未「そうですねー」
ことり「うんー」
穂乃果「はぁ……」
海未「……」
ことり「……」
穂乃果「ねぇことりちゃん」
ことり「なぁに?」
穂乃果「ミラノにも温泉ってあるの?」
ことり「うん、いい所沢山あるよー」
穂乃果「そうなんだー」
ことり「でも温泉というより、プールに近い造りをしてるのが多いかなぁ」
穂乃果「じゃあ泳ごうと思ったら普通に泳げそうだねー」
ことり「えっと…ことりは泳いだこと無いかなー」
穂乃果「そっかー」
ことり「うんー」
ことり「……」
穂乃果「……」(あれ)
海未(何故ちょっと気まずい空気になっているのですか、普通に喋ればいいでしょう)
海未(と思いつつ切り出さない私も私ですけど) チャプ
【大学生活その⑳……久しぶりにあった友人との会話は切り口が難しい】
ことり「穂乃果ちゃん達は一緒の大学だったよね?」
穂乃果「え?うんそうだよ」
海未「次期に凛と花陽も入学してきますよ」
穂乃果「あ、そうそう。凛ちゃんと花陽ちゃん合格したんだよねー」
ことり「えっ?そうだったんだ!後でおめでとうのメッセージ送ってあげようっと♪」
穂乃果「後でID送るねー」
海未「ちょっと心配です、あの二人の事なので何をする時も一緒に、とならなければいいのですか…」
穂乃果「ほんとほんと。周りとのコミュニケーション大事だよ」
ことり「海未ちゃんと穂乃果ちゃんの時はどうだったの?」
穂乃果「え?穂乃果と海未ちゃん」
ことり「うん。穂乃果ちゃんは心配ないだろうけど、海未ちゃんが……ねっ?」
穂乃果「あー…うん、そうだね」
海未「濁した言葉で納得しないで下さい泣きますよ」
穂乃果「まぁことりちゃんの考えてる通り、海未ちゃん最初はがっちがちのぼっち候補だったよー」
海未「ほ、穂乃果っ!」
穂乃果「だって只の自己紹介で拳握りしめて顔真っ赤にする?」
ことり「あ、あはは……簡単に想像できちゃうかも」
海未「あ、あの頃の私は若かったのです!」
穂乃果「何その今は若くないって言い方……」
ことり「ことり達まだ19歳だよー」 クスッ
海未「い、いいでしょう昔の事は!今上手くいっているので何も問題ありません!」
穂乃果「でも、周りの人達もいい人ばっかりだったから」
穂乃果「海未ちゃんもぎこちないながら友達になってたよね」
海未「そ、そうですね。堅苦しいのは最初の内だけでしたよ。はい」
ことり「そっか、良かったね海未ちゃん♪」
穂乃果「それから一緒に学食食べたり授業中にお喋りしたり遊んだりしてるよね」
海未「私は講義中お喋りなどは一切していませんから」
穂乃果「でもグループのメッセージは常に気にしてるじゃん」
海未「そ、そそそそんな事していませんしききき気にしてなどいません!!!」
ことり「はぁ~いいなぁ~」
穂乃果「あれ?ことりちゃんは友達とスマホでやり取りしないの?」
ことり「ううん、グループとかもあるのはあるのだけど……」
穂乃果「だけど?」
ことり「い、イタリア語、やっと慣れてきたって所だから……流れ続けるメッセージに追いつけなくて」
海未「あぁ、会話の流れに付いていけないのですね……」
ことり「会話だったら大丈夫なんだけどなぁ~」
訂正
×
海未「あぁ、会話の流れに付いていけないのですね……」
ことり「会話だったら大丈夫なんだけどなぁ~」
○
海未「あぁ、会話の流れに付いていけないのですね……」
ことり「普通にお話するのは大丈夫なんだけどなぁ~」
穂乃果「でもでも!もう外国語になれちゃっただなんてすごいよね!さすがことりちゃん!」
海未「そうですね。穂乃果なら一日で尻尾を巻いて逃げるでしょう」
穂乃果「うんっ!」 ニッコリ
ことり「凄くいい笑顔!?」
海未「そういえば、服飾の方の調子はいかがですか?」
穂乃果「あ、それ穂乃果も気になってた」
ことり「すごく順調だよ~」
ことり「色んな可愛いお洋服とか、有名なブランドに務めてる人の話を聞いたり…」
ことり「実際に作ったりして評価してもらうの」
海未「本格的ですね」
穂乃果「ま、まさか……ダサい洋服作ったら留年しちゃうとか……」
ことり「そ、そこまではないかなぁ……」
海未「あるわけないでしょうどこの遠月学園ですか」
ことり(そのツッコミもどうかと思うよ海未ちゃん……!)
穂乃果「なぁんだそっかー」
ことり「あ、最近はスポーツユニフォームも作ってるんだよ~」
穂乃果「ユニフォーム?サッカーとか」
ことり「そう!この前丁度サッカーユニフォーム作ったの!」
海未「ほう、どうしてまた?」
ことり「えっとね、ホントに奇跡みたいな話なんだけど……」
ことり「ミラノにいたサッカー選手に、μ’sのファンの人がいて…」
穂乃果「ほうほう、私たちのファンが」
穂乃果「ファンがぁぁぁーっ!?」 ビクッ!
海未「そ、それっ!本当なのですか!?」
ことり「う、うん。特にことりのファンだったらしくて……」
ことり「『ずっと俺の為に味噌汁とユニフォーム作ってくれへん?』って言われちゃったの」
海未「何でミラノのサッカーチームに関西弁喋る選手がいるのですかおかしいじゃないですかあと味噌汁ってなんですか」
穂乃果「で!で!?なんて返事したの!?」
ことり「えっと、ことりでいいならって、一度だけ……」
海未(味噌汁作ったんかい)
穂乃果「ほぁ~……ことりちゃん凄いよぉ……穂乃果敵わないよぉ……」
海未「もう立派なデザイナーですね」
ことり「ぐ、偶然だよ!こんな事何度も起るわけじゃないし…!」
△何してんだよw
ほんDなにやらせとんねん
たそーーーー!!
ほんDwwww
ワロタ
クソワロタ
コラネタ持ってくるのやめろwww
海未とことりジャンプ読者かよw
とか思ってたらそれより面白い内容がきてワロタw
たそなにしてんのww
穂乃果「はぁ~……なんかことりちゃんの話聞いてたらびっくりの連続で驚き疲れちゃったよ……」
ことり「あはは、ごめんね」
海未「実りの無い日々を送っている私達とは大違いですね…」
穂乃果「うんうん、この前なんてあまりに暇過ぎて二人でウォーキングしてたもんね」
ことり「えっいいなぁ~ことりもみんなでお散歩したい」
海未「では、この後温泉街を観光するというのはどうでしょう?」
穂乃果「それあるっ!」b
ことり「うんっ!ことりも賛成!」
穂乃果「あっでもご飯って何時からだったっけ?」
海未「一応6時から9時まで開いてるとの事でしたので、そんなに急ぐ必要はないかと」
海未「でもそうですね…あまり遅い時間ですと消化も悪いですし、7時半を目途に食事に行きましょう」
穂乃果「おっけー。じゃあ一旦上がろっか」
ことり「はーい」
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
‐下町‐
海未「穂乃果の口癖は?」
穂乃果「ファイトだよっ!」
海未「ポテトチップスの袋が膨らんでる理由は?」
穂乃果「窒素だよっ!」
ことり「ト○タの軽自動車……」
穂乃果「PASS○だよっ!」
ことうみ「「温泉の後の服装と言えば?」」
穂乃果「浴衣だよっ!」
ほのことうみ「いえーっいっ!!!」 パンッ!
穂乃果「このノリも久々だね~!」
ことり「そうだねぇ~最後関連性皆無だったけど」
海未「締まらないのはいつもの事です、さぁ繰り出しますよ!」
ほのこと「「おーっ!」」
‐足湯‐
穂乃果「ねぇ海未ちゃん」 チャプ
海未「なんですか」 チャプ
穂乃果「さっき温泉入ったばっかなのに足湯ってあまり意味無いんじゃない?」
海未「それは思いましたが最初に目についたものがこれだったので仕方ないじゃないですか」
穂乃果「まぁね」
ことり「あっ、ねぇねぇ二人ともみてみて~」
ことり「ほらっ、ことりの足がトゥルトゥルになってるよー♪」
穂乃果「うぉおホントだっ!穂乃果の足もトゥルットゥルだっ!」
海未「それ巻き舌にする必要あります?」
穂乃果「だってっ!トゥルッッットゥルっなんだよっ!トゥルットゥルっ!!」
ことり「とぅるとぅる~つるつる~♪」
海未「もう言えてないじゃないですか……」 チャポ
海未「あ、ほんとにトルットルッですね」
ことり「トルットルッ!?海未ちゃんとるっとるっwww」
海未「なっ!?ちょっと舌足らずになっただけですっ!///」
穂乃果「トルッwwwトルッwwwトルッマシェリーwwwwマーシェーリーwwww」
海未「やめなさいっ!!」
――
穂乃果「温泉卵だって!食べてみない?」
海未「いいですね、一つずつ買いましょう」
ことり「ことり買ってくるね~」
・・・・・・・・・・・・・・・
ことり「はいっ、お待たせしました♪」
穂乃果「あっちょっと待ってことりちゃん!ちょっとそのまま卵を下に置いて!」
ことり「えっ?」
穂乃果「待ってよ~そのままそのまま……はいダブルピース」
ことり「???」 カシャア
穂乃果「出来た!タイトルは『ことりの産みたてたまごっふぉおっ!?』」 バシッ!!
海未「下品です」
ことり「こ、ことりのたまご……食べてくれますかぁ?///」
海未「そこで乗らないで下さいっ!」
穂乃果「もぉー軽いジョークなのに……」 ブツブツ
パッソはコンパクトカーだけど軽じゃないよ
‐土産屋‐
ことり「あっ、このキーホルダー可愛い~♪」
海未「どこにでも現れますよね。くま○んと○なっしー」
穂乃果「海未ちゃんみてみて!」
穂乃果「はぁっ!新撰組一番隊隊長高坂穂乃果っ!只今参上っ!」 ビシッ!
海未「小学校の修学旅行じゃないのですから木刀なんて買わないで下さいよ」
ことり「うーんみんなのお土産どうしよっかな~」
海未「別にお土産は最後でもいいのではないでしょうか?今は品定めと言う事で」
ことり「そうだね、荷物になっちゃうし」
穂乃果「温泉まんじゅうって大体何処にでも売ってあるよね。穂乃果違い全然分からないや」
海未「あなたそれでも和菓子屋の娘ですか……」
ぐぅぅ~
穂乃果「……」
ことり「…?」
海未「……」
穂乃果「……海未ちゃん?」
海未「な、なななななんで私だって決めつけるのですかっ!?////」
ことり「あはは、ちょっと時間早いけどそろそろ行こっか」
穂乃果「うんそうだねー海未ちゃんがお腹空き過ぎて倒れちゃったら大変だもんねー」
海未「そんな事ある訳グゥゥ~ないっ……っ////」
穂乃果「ははっ、『おなかは口ほどに物を言う』ってやつだね」
海未「そんな諺はありませんっ!!!」
‐食事処‐
穂乃果「バイキングだあああああああああっ!!!」
穂乃果「カニだああああああああああああっ!!!」
穂乃果「ステーキだああああああああああっ!!!」
海未「うるさいですよ穂乃果っ!」
ことり「すごいね!カニ食べ放題だなんて……」
海未「フェア真っ最中らしいので、今回の出費の6割は食費です」
ことり「そ、そんなにかかってたんだね……」
海未「穂乃果がどうしてもバイキングがいいと聞かなかったので……」
穂乃果「だって食べ放題って響きがいいじゃん!」
海未(前のホテルバイキングで味を占めましたねこの子)
ことり「時間も二時間くらいあるから、ゆっくり食べられそうだね~」
海未「そうですね。では早速…」
穂乃果「穂乃果あっちのお肉類持ってくるから海未ちゃんは魚とカニいっぱいお願い!ことりちゃんはあっちのご飯類と飲み物ね!」
穂乃果「行ってきます!」
海未「ああちょっと穂乃果ァ!……はぁ」
ことり「ふふっ、じゃあことりも行ってきます」
海未「あ、はい、いってらっしゃい」
海未「……はぁ」
海未「全くいつもいつも穂乃果は後先考えずに突っ走るのですから……もうちょっと周りを伺ってですね…」 ブツブツ
ドンッ
海未「あっ、すみません……」
???「ああっこっちこそすみません!全然前見てなかったずら……」
海未「あ、いえいえ私も…その、考え事をしていたので……ごめんなさい」
???「いえいえオラなんてどこにいっても誰といてもしょせん人間は1人なんだなぁってものなんで……」
海未「は、はぁ……どうも。では……」
???「ああごめんなさいずら……すみませんずら……」
???「ってあれ、あの人いなくなっちゃった……あれ、でも今の人どこかで……っ!?も、もしかしてそn」
???「あああっ?!もう見失ったずらぁ!!ううっ……これも人間の運命だったのかなぁ……」
海未「……」 テクテク
海未「はぁ…我ながら酷いコミュニケーションでしたね……」
海未(知り合いならばもう少しちゃんと話せる筈なのに……どうして赤の他人だとこうも言葉が出てこないのでしょう……)
海未「はぁ……」
穂乃果「おっまたー!」
ことり「おかえり穂乃果ちゃん♪」
穂乃果「みてみて!このステーキ三つのソースが選べたから、三種類ずつ持ってきたんだー!三人で食べ比べしようよっ!」
ことり「わぁ~!それ面白そう!」
穂乃果「あれ?ことりちゃんそれ何持ってきたの?」
ことり「あ、えっとね、鰻丼とフォアグラ丼ってのがあったんだけど……」
ことり「余り量が多すぎると他のお料理が食べれないって思ったから、小分けして持って来たの♪」
ことり「これなら無理なく楽しめるかなぁって」
穂乃果「いいねっいいねっ最っ高だねぇ~!」
穂乃果「ってあれ?海未ちゃんは?」
ことり「えっと、まだ戻って来てないんだけど……あっ、来たよ!」
穂乃果「おーい海未ちゃーん!早く食べようよぉ~!」
海未「……はぁ~」 トボトボ
ことり「海未ちゃん?」
穂乃果「どうしたの?汚いおじさんのくしゃみが料理にかかったって顔してるけど」
ことり「凄く嫌な例えだよ穂乃果ちゃん……!」
海未「……はぁ~」
・・・・・・・・・・・・
海未「……と言う事が先程ありました」 ズーン
穂乃果「なんだ、いつもの海未ちゃんの日常じゃん」 モグモグ
海未「ぐふうっ!?」 グサッ
穂乃果「そんなの一々気にしてたらストレスではげちゃうよー?」 モグモグ
海未「そ、そんな事分かってます!それに私はハゲてなどいませんっ!」
ことり(ハゲてるとは言ってないけどなぁ……)
海未「ううっ……前回の討論会で幾分マシになったと思っていたのに……」
穂乃果「あれは真姫ちゃんや英玲奈さんが居たからだったんじゃなかった?」 ゴックン
海未「あ、そうでした」
海未「はぁぁぁ~……もう駄目です……私はこの先必ず社会不適合者の烙印を押されます駄目ですもう駄目です死にたいです……」
穂乃果「あー駄目だ、めんどくさい海未ちゃんモードになっちゃった……」
ことり「い、いつもこうなの?」
穂乃果「うーんたまにね……穂乃果はいっつも気にするなーって言ってるんだけど」
穂乃果「こうなったら海未ちゃん長いからなぁ……ことりちゃん何とかしてください!」
ことり「えっ!?ことりっ!?」
穂乃果「うんっ!ことりちゃんなら何とかなりそうなそんな気がするんだっ!」 b ビッ!
ことり「そ、そっか…うん、ことり頑張りますっ!」
穂乃果「頑張れ―!」 モグモグ
wktk
wktk
ことり「う、海未ちゃん……」
海未「はぁ~ことりぃ~……」 グスッ
ことり「あはは、よしよし」 ナデナデ
海未「やはり私はダメな人間なのでしょうか……身内が居なければまともに会話することもできない根暗女なのでしょうかぁ……」
ことり「ううん、そんな事絶対ないと思うよ?」
海未「本当ですかぁ……?」
ことり「うんっ、あのね海未ちゃん」
ことり「人と話す時って、恋愛してるとかそいうのじゃなければ…」
ことり「話してる相手の人も、そこまで海未ちゃんの事警戒してないって思うの」
海未「…えっと、それはどういう」
ことり「ことりもね、メイドさんのお仕事始めた時は『変な事言って怒られたらどうしよう…』って思ってたけど」
ことり「色んなお客さんを相手にお話してるうちに、みんなことりに興味を持って話してくれてるって事が分かったんだよ」
海未「興味を持って、ですか?」
ことり「うんっ、だから海未ちゃんも怖がらずにその人に興味持って全然いいと思うの」
ことり「そもそも嫌いな人だったら近寄らないで無視すると思うし、わざわざそんな人と無理やり話すことないでしょ?」
ことり「海未ちゃんはさっきの人に、この人嫌いだなぁって思いながら話したの?」
海未「いえ、そんな感情は全く持っていませんでした」
ことり「でしょう?それはきっと相手の人も一緒だったと思う」
ことり「お話出来るって事は、海未ちゃんの事をちょっとでも知りたいって思ってる。だから、海未ちゃんも相手の人の事を知りたいって思える様になれば」
ことり「お喋りってのはどんどん続いていくってことりは思ってます♪」
海未「な、なるほど……」
穂乃果「海未ちゃん、たまーに周りの人には興味ありませんってオーラ出してるもんね」 モグモグ
海未「えっ!?そんな事一度もっ」
穂乃果「自分で気づいてなかったんだ……その時の海未ちゃんって大体一人ぼっちだよー?」
海未「……何…… ……だと……」
ことり「あっ、それってもしかして……」
ことり「海未ちゃん、周りの人が自分の事をどう思ってるか気にしちゃってる?」
海未「うっ!?」
穂乃果「あー……なるほど」 モグモグ
海未「ま、まだ何も言ってないじゃないですかっ!」
ことり「あはは、うん。ことりもその気持ち分かるよ~」
ことり「でも安心して?周りの人は普段からずっと海未ちゃんの事考えてる人って居ない筈だよ」
海未「そ、そのくらい分かってはいますが…」
ことり「うんうん♪でも気になって話しかけづらくなっちゃうんだよね?」
海未「は、はい……」 シュン
ことり「ふふっ……そういう時はね?自分が話しかけられる立場になって考えてみるといいよ」
ことり「もし海未ちゃんがあまり知らない人に、明るい声でおはようって声かけられたらどう思う?」
海未「私がですか?……ええと、びっくりすると思います」
ことり「他には?『嫌だな~』とか『何で挨拶してきたの気持ち悪い死んで』とか思っちゃう?」
穂乃果(怖いよことりちゃん)
海未「そ、そこまで酷い事は……」
ことり「そう、普通の人は明るく挨拶されて嫌な気持ちになんてならないと思うんだ」
ことり「だってね、そんな事思ったり言ったりしたら絶対その人良い性格してないよ。何かすごーく深い恨みでも持ってないと」
海未「確かに……挨拶も嫌がられるだなんて滅多にない事ですよね」
ことり「ねっ?海未ちゃんが思ってるほど他の人は海未ちゃんの事変な人だなんて思ってないし、話しかけて欲しくないとも思ってない」
ことり「明るい人が嫌いな人ってあんまり居ないってことりは思うから、海未ちゃんはもっと積極的にみんなとお話するべきですっ」
穂乃果「そーそー、黙って澄ました顔してる方が何考えてるか分からなくてよっぽど怖いよー」
海未「そう、ですよね……」
ことり「うんうん、ことりだって黙ってこっち見てる人にはあまり近づきたくないかなぁ」
穂乃果「男の人だったら何か狙われてる気持ち悪いって思うし、女の人だったらこの人ヤバい絶対怒ってるよって思っちゃうよね」
海未「……もしかして私は、周りから怒っているように見えていたのでは」
穂乃果「うん、色んな人から『ちょっと怖いよね~』って話を良く聞きます」
海未「……ぐすん」
穂乃果「でも、いつも穂乃果がフォローしてるから大丈夫!」
穂乃果「『海未ちゃんは怒ってるんじゃなくて、どうやって穂乃果をシバこうか考えてるだけだよ~』って言っておいたから!」 グッ!
海未「おや、よく分かりましたね。たまに『今日帰らなかったら針で乳首刺して母乳の通りを良くしてあげましょう』とか偶に考えてます」
穂乃果「冗談で言ったのにっ?!てか怖っ!?怖すぎぃっ!!!おっぱいひゅんってなったっよ!?」 ビクンッ!
ことり「……はいっ!じゃあことりから海未ちゃんへの宿題です!」
ことり「海未ちゃんは連休が終わったら、大学のみんなと毎日楽しくお喋りすること!」
海未「ま、毎日ですか!?」
ことり「うんっ!簡単だよ~?ねっ穂乃果ちゃん?」
穂乃果「簡単簡単!穂乃果なんてお喋りしないと死んじゃうもん!」
ことり「海未ちゃん、怖いのは最初だけだよ」
ことり「毎日毎日自分から好意を持って向かっていったら、絶対みんな受け入れてくれる筈だよ」
ことり「もうことりや穂乃果ちゃんだけにってのはそろそろ卒業。受け身じゃなくて、自分から進もう♪」
海未「こ、ことり……」
穂乃果「海未ちゃん、穂乃果も協力するよ」
穂乃果「一年生の時は周りの人が気遣ってくれたら良かったけど、それじゃあ海未ちゃんの為にならない」
穂乃果「勇気を出して、仲良くなれる人をいっぱい見つけよう?その方が大学って楽しいじゃん!」
海未「……穂乃果」
海未「……」
海未「分かりました。私も覚悟を決めます」
海未「怖くても勇気を振り絞って、自分から話しかけてみます」
海未「穂乃果やことりの力ではなく、自分一人の力で……」
ことり「うんっ」
穂乃果「よぉーし!じゃあ海未ちゃんの成功を祝って!」
穂乃果「かんぱーい!」
ことうみ「「かんぱーい!」」
チンッ!
【大学生活その?……コミュ障は大学の内に治しておかないと7割型後悔する】
訂正
>>216
×ことり「ト○タの軽自動車……」
○ことり「ト○タの自動車……」
>>230
×海未「おや、よく分かりましたね。たまに『今日帰らなかったら針で乳首刺して母乳の通りを良くしてあげましょう』とか偶に考えてます」
○海未「おや、よく分かりましたね?『今日帰らなかったら針で乳首刺して母乳の通りを良くしてあげましょう』とか偶に考えてます」
今日はここまで
中々終わらねぇ……
さり気なく出演する花丸ちゃん可愛い
・・・・・・・・・・
穂乃果「海未ちゃん!そっち!そっちに居るから!」
海未「任せてくださいっ!ラブアロシュッ!ラブアロシュッ!」 バスッバスッ!
ことり「あぁああっ海未ちゃぁんっ!前っまえへぇぇぇ~!」
海未「えっ?ああしまったっきゃあ!?痛いっ!痛くないけど痛いっ!ああっいやぁ~!!」
穂乃果「ああっ!?海未ちゃんが触手の生えたゾンビに犯されようとしてるっ!今助けるよ海未ちゃん!」 ガチャンコ
穂乃果「あれ?100円入れたのにコンテニューされない。なんで?」
ことり「穂乃果ちゃんっ!それ五十円玉だよぉっ!」
穂乃果「え、あっほんとだえへへ間違えちゃうわあああああああああっっ!?!?!」 バッシューン!
海未「あぁ~~~駄目ですそんな所抉っちゃ駄目ですあああああっ~だめですうぅ~!」 バッシューン!
『GAME OVER』
穂乃果「あ~あ、せっかく最終ステージだったのに」
海未「くぅ……マグナムやマシンガンではなく弓矢でしたらクリア出来ましたのにっ……」
ことり「バーチャルだから関係ないと思うけどなぁ」
穂乃果「あっ、次あのリズムゲームやろうよっ!海未ちゃんまだお金大丈夫?」
海未「大丈夫です。娯楽費は予め別に用意していました」
穂乃果「よしっ!どんどんいこうっ!ことりちゃん次一緒にやろうよっ!」
ことり「うんっ!えへへ……」
・・・・・・・・
ことり「もだえ~な~くてい~いんだわ~か~るから~♪」
穂乃果「お腹ゆるい わたしげぇりピー♪」
海未「なんどーでーもっ♪あきらめーずーにー♪」
穂乃果「探すっ トイレ とっちゅ~うでっ『ダ・メ・で・す』♪」
ジャジャーン~♪
ほのこと「イェーイ!」 パチパチパチ
海未「よくもμ’sファーストシングルを最低の曲にしましたね貴女達っ!?」
ことり「海未ちゃんも途中ノリノリで歌ってたよね」
海未「の、ノリに合わせただけですぅっ!」
穂乃果「あ~楽しい~!」
ことり「あ、そろそろカラオケボックスは営業終了みたいだよ」
穂乃果「そっか、じゃあ次で最後にしよっか。海未ちゃん最後の〆に相応しい選曲お願いしまーす」
海未「私が選ぶのですか……えーっと……」
海未「…!これにしましょう」 ピッ
~♪
穂乃果「おおっ!?」
ことり「こ、この曲……入ってたんだっ!」
海未「さぁ二人とも、マイクを握ってください」
海未「最後まで盛り上がっていきますよー!」
ことり「うんっ!」
穂乃果「おぉーっ!」
『聞いてもらいたいんだ ずっと思い続けて~♪』
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・
――
「ねぇ、二人は好きな人とかいるの?」
ことり「えっ?」
海未「唐突ですね……何故にまた」
穂乃果「いや、お泊りの最後って言ったら恋愛話かなって」
海未「中学生の修学旅行ですか……」
穂乃果「いいじゃんいいじゃ~ん、ほらほら穂乃果に話してよ何でもありだよっ」
海未「そういう貴女はどうなのですか」
穂乃果「穂乃果聞く専門だから……」
海未「穂乃果はずるいです。いやマジで」
穂乃果「ことりちゃんは?ほらお風呂で言ってた選手の人とは……」
ことり「え、ええっ!?そ、そんな風は全然……」
穂乃果「えぇ~ほんとぉ~?だって彼Tまで作ってあげたんでしょ~う?」
ことり「そんなのじゃないよぉ~、それにあの人奥さんもお子さんもいるし……」
穂乃果「あ、ないわ」
ことり「海未ちゃんはどうなの?気になる人とかいない?」
海未「気になる人……ですか。うーん」
海未「あっ……いや、違いますか」
穂乃果「えっ!?何々!?何その引っかかる言い方!?」
海未「いえ、大した事ではないのですが……最近やたらとメッセージを送ってくる先輩がいまして」
ことり「わぁ♪それって……」
穂乃果「うんうんっ!それでそれで!?」
海未「……そ、それだけです」
穂乃果「え?」
海未「いつも世間話をしてそれで終わり……ですね。不思議な方です」
穂乃果「あ~、それってもしかして……」
ことり「草食系……な人かな?」
海未「最近は中身のない話題ばかりなので、返信するのが段々と面倒になって……」
穂乃果「あーあ、その人もう駄目だね……」
ことり「あはは……」
海未「はい、じゃあ次は穂乃果の番です」
穂乃果「ええ~穂乃果も~?」
海未「当たり前でしょう貴女が言いだしっぺなのですから」
穂乃果「うへぇ……うーんそうだなぁ」
穂乃果「この前ご飯食べに行こうって誘われたけど、結局行かなかったなぁ」
海未「えっ!?そんな事私聞いてないですよ!?」
穂乃果「いや言うほどの事でもないかなって思って……」
ことり「穂乃果ちゃん、どうして行かなかったの?」
穂乃果「うーん、なんて言うかなぁ……」
穂乃果「その人、穂乃果と殆ど目が合わなくて……いつも何処向いてるの?って聞いたら焦って誤魔化したり」
ことり「えぇ……」
海未「完全に身体目当てですね。確定です」
穂乃果「そこまでは思ってないけどさぁ……穂乃果はもっとこう、頼りがいのある人がいいかなぁって」
ことり「ふふっ♪穂乃果ちゃん、昔から結婚するならおじさんみたいな人がいいって言ってたもんね」
穂乃果「そうっ!お父さんが格好良過ぎでそれ以上の人が見つからないの!」
海未「確かに…叔父様を超える殿方なんて早々見つからないでしょうね」
穂乃果「だからどうしても比べちゃってさぁ……気が付いたら年齢=彼氏いないです」
ことり「そ、そんなに気にする事でもないと思うよ……?」
海未「そうですよ。変な人と関わって泣きを見るより遥かにマシです」
穂乃果「まぁそれはそうだよね、ふふふっ……」
海未「何ですかいきなり笑い出して気持ち悪い」
穂乃果「だって、二人と自然にこんな話が出来てるのがおかしくて……ふふふふっ」
ことり「あははっ♪昔はこういう話になると海未ちゃんが『破廉恥ですっ!』の一点張りだったからね」
海未「や、やめて下さいよ昔の事を蒸し返すのは……」
穂乃果「海未ちゃん、やっぱり大学入ってから変わったよね」
穂乃果「穂乃果から見てもすっごく柔らかくなったって思うもん」
ことり「うん!ことりも穂乃果ちゃんと同意見」
ことり「変な固さが取れて、何だか丸くなったって感じかな?」
海未「褒めているのかバカにされているのか判断に困ります…」
ことり「ふぇぇ!?馬鹿になんてしてないよぉ~!」
穂乃果「そうだよそうだよ!昔よりもっと綺麗になってるし、穂乃果が男の子だった絶対告白してるよ!」
海未「き、綺麗……ですか///」
ことり「ふふっ、『大人の魅力』が出てきたのかな?海未ちゃん、色んな意味でとっても綺麗だよ♪」
海未「……大人、ですか」
海未「……」
穂乃果「海未ちゃん?」
ことり「どうしたの?」
海未「……」
穂乃果「おーい、もしもーし?」
海未「……穂乃果、ことり」
海未「貴女達二人は、将来の事をどの様に考えていますか?」
人に[ピーーー]とか言っちゃ駄目だよ
続きが待ちきれない
続きが待ちきれない
穂乃果「将来……?」
ことり「いきなりだね、どうして?」
海未「大人になる。と言う事の意味が、最近よく分からなくなってきたのです」
海未「みんな、私の事を『大人になった』と言ってくれるのは嬉しいのですか…」
海未「私自身は実感なんてありませんし、大人になったからと言って自分の周りが変わったという印象もありません」
海未「年齢的に大人になった時、私は本当の意味で大人になれているのか……少し不安ですね」
ことり「そっか……自分の変化って、自分じゃ気づきにくいもんね」
海未「はい、だから二人はどんな大人像を描いているのだろうと……」
穂乃果「うーん、まだ何も考えてない想像出来ない穂乃果にはかなり頭の痛い質問だよ……」
海未「ことりはどうですか?」
ことり「うーん、将来、将来……」
ことり「やっぱり、ことりの大人になるってのは」
ことり「ことりの服を、沢山の人に着てもらえる様なデザイナーになれる事だって思ってるかな」
海未「ふふっ、変わらないですね、今も昔も」
ことり「うんっ、だって……」
ことり「大切な人や、好きな人にことりの作った服で輝いて欲しい。綺麗だって言われて喜んで欲しい」
ことり「これがことりのやりたいことなんだって、μ’sで活動して気づいちゃったから」
海未「やりたいこと……ですか」
ことり「勿論、そんなに簡単な事じゃない事も分かってるの」
ことり「でも、ことりの人生は一回きりだから……自分の好きな事で生きる事が出来て」
ことり「自分の好きな事で、他の人が喜んでくれるなら、ことりはそれで十分です」
海未(……ことり、貴女は人の幸せが自分の幸せなのですね)
ことり「どうかな、参考になった?」
海未「はい、ありがとうございました」
海未「ことりは将来、立派な大人になると言う事が分かりました」
ことり「も~おだてても何も出ないよ海未ちゃ~ん」
海未「ふふっ」
穂乃果「海未ちゃんは?海未ちゃんはどんな大人になりたいの?」
海未「私ですか?私は勿論園田家を継げるような……」
海未(……あれ)
海未(道場を、園田家を継ぐ)
海未(これが本当に、私のやりたいこと……なのですか……?)
ここまで
ここから
穂乃果「やっぱり海未ちゃんはそうだよね」
ことり「うん、昔からずっとお稽古頑張ってたもんね」
海未「……は、はい」
穂乃果「あーやっぱり穂乃果だけかー何も決まってないの」
ことり「穂乃果ちゃんは実家のお店、継がないの?」
穂乃果「うーん……」
海未「そ、そうですよ。私もてっきりそのまま家業に勤しむものだとてっきり…」
穂乃果「うん、今もその気持ちはあるよ」
海未「で、では…」
穂乃果「でもね、今はそれよりもやりたいことが出てきたんだ」
ことり「やりたいこと?」
穂乃果「うん。というより、μ’sが解散してからずっと思ってたんだけどねー」
海未「そ、そんなに前から……ですか?」
穂乃果「ん」
ことり「と言う事は……もしかして」
穂乃果「……うん」
穂乃果「私、もっともっと色んな人に、穂乃果の事を見てもらいたい」
海未「……!」
ことり「穂乃果ちゃん…!」
穂乃果「ご、ごめんね?子どもみたいな事言っちゃって」
海未「い、一体何をするつもりで……」
穂乃果「んっとね……えへへ」
穂乃果「それがね、全然分かんないの」
海未「は、はぁ?」
穂乃果「穂乃果が穂乃果らしく生きるには何をすればいいんだろうって、たまーに考えたりするんだけど」
穂乃果「どうしてかな……考える度にあの頃の穂乃果を思い出すんだ」
ことり「……」
穂乃果「にこちゃんみたいにアイドル目指そう!とか、そんな事じゃないのは分かってる」
穂乃果「ただ、穂乃果もことりちゃんと一緒で、自分の好きな事で生きていきたいなぁって」
穂乃果「んで、じゃあ穂乃果のやりたいことって、結局何なんだろう……って考えちゃうの」
海未「……だから、何も想像出来ない。と」
穂乃果「うん。穂乃果は今、自分探しの途中です」
穂乃果「ダンスレッスンとか、スポーツイントラクターとかレポーター体験とか、色んな事に首突っ込んでー」
穂乃果「あ、今度の夏休みに幼稚園の実習とかにも行かせて貰うんだよ!」
ことり「す、すごいね!何でもやっちゃうんだ……」
穂乃果「うんっ!とっても楽しいよ!」
穂乃果「一つ一つの仕事にそれぞれやりがいがあって、達成感?みたいなのがあるの!」
海未「……」
穂乃果「でも、それをずっと続けていくってなると、本当にこれが穂乃果のやりたいことなのかなぁって考えて…」
穂乃果「そうしたらまた最初っからやり直し。次のやりたいことをやってるんだ」
穂乃果「諦めるの早過ぎってよく言われるけど……えへへ、まだ学生だからいいかなって」
海未「……」
穂乃果「あ、海未ちゃんがまた『相変わらずのあほのかっぷりですね』って顔してる……!」
海未「いえ、普通に関心してたのですが…」
穂乃果「えっ!?どうしたの海未ちゃん!?褒めてもこの前貸した200円チャラにしないよ!?」
海未「そんな事を言っているのではありません!素直に受け取りなさい!」
穂乃果「いやああああっことりちゃああああああんっ海未ちゃんが壊れたああああああああっ!!!」 モッギュ‐
ことり「ほ、穂乃果ちゃん!?」
穂乃果「怖いよ怖いよー明日はきっと穂乃果の頭にだけ雷降ってくるよー怖いよー」
海未「穂乃果ああああああああああああああっ!!?!?!」 ドッカーンッ!
穂乃果「いやああああああああ今降ってきたああああああああああああっ!?」
ことり「や、やぁぁぁぁぁぁ~んっ!!!」
ギャーギャーワーワー……
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
ことり「すぅ……すぅ……」 Zzz…
穂乃果「グルグルグルグルピィー↑……グルグルグルグルピィー↑……」 Zzz…
海未「……」
海未「二人とも……寝てしまいましたね」
海未「……」
――ボスッ
海未(……)
海未(ことりは、昔からの夢を続けて追いかけている)
海未(そして穂乃果は……夢を探す為の努力をしている)
海未(二人とも……ちゃんと自分の事を考えていたのですね)
海未(……でも、私はどうでしょう)
海未(自分に何が足りないのかを見つけるために進学を決めて……まだ何一つ分かっていません)
海未(あれだけ真姫に格好つけて語っていたのに……気がついたら私は)
海未(入学したあの時から、一歩も前進していなかった……のですね)
海未(……私が大人になったと言われる理由)
海未(それは物事を客観的に、あたかも自分は分かっているという斜め上からの目線で見下ろし)
海未(私は周りの人とは違う……その様に自分から振る舞っていたから。なのでしょうか……)
海未「……はぁ」
海未「私はこの一年間……一体何をしていたのでしょう」
海未「周りから大きく見られていたい……そんな事の為に、私は」
「海未ちゃん……?」
海未「あ…」
ことり「眠れないの?」
海未「すみません……起こしてしまいましたか」
ことり「ううん、お昼寝過ぎちゃったから中々寝付けなくて…」
海未「……そうですか」
ことり「……悩んでる?」
海未「えっ?」
ことり「穂乃果ちゃんの話を聞いてた時の海未ちゃん、とっても悲しそうな顔してたから」
海未「……」
ことり「穂乃果ちゃん、すごいよね」
ことり「自分の事の為に次から次に何でもやっちゃう。……ことりには、そんな事怖くて出来ないよ」
海未「……そうですね」
海未「何も考えていないようで、一番大切な信念はきちんと持っている」
海未「その信念の元に試行錯誤する事は、何も悪い事ではありません」
海未「一番駄目なのは、私の様に上辺だけで何も行動しないのが……」
ギュッ
海未「……ことり?」
ことり「えへへ……海未ちゃんの手、温かいね」
海未「な、何ですかいきなり…」
ことり「不安な気持ちを、ことりが取ってあげようって」 ニコッ
海未「…もう」 クスッ
ことり「海未ちゃん」
ことり「穂乃果ちゃんは凄いから、どうしても自分と比べちゃって落ち込んじゃうけど」
ことり「ことりは、そんな事全然気にしなくてもいいと思うよ」
海未「……でも、現に私は」
ことり「穂乃果ちゃんは穂乃果ちゃん、海未ちゃんは海未ちゃん」
ことり「二人がことりに無い良い所を持ってるから、ことりは二人の事が大好きなの」
海未「……」
ことり「穂乃果ちゃんを見て自分も頑張ろうって思うのは大事だけど、引け目を感じたらダメ」
ことり「海未ちゃんは海未ちゃんのペースで進んで行けばいいって、ことりは思います」
ことり「だって、海未ちゃんの未来だもん。海未ちゃんだけの……大切な時間だから」
海未「……ことり」
ことり「えへへ、ごめんね偉そうな事言っちゃって…」
海未「いえ、ありがとうございます」
海未「もう大丈夫です。私は私で、自分の道を探し出してみます」
海未「やりますよ、私は……!」
ことり「うんっ!ことり、応援してるね♪」
海未「改めてことりは、とても立派な人間だと言う事が分かりましたよ」
ことり「そ、そんな……いきなり褒めないで……///」
海未「ふふっ」
ことり「もう、海未ちゃんはずるいよ」
海未「あ、私のセリフを取りましたね?窃盗罪です罰としてその枕を没収します」
ことり「え、えぇええ~!?それだけはだめぇ~!」
海未「問答無用です、さぁ寄越しなさい!」 グイグイ
ことり「うぁあはぁ~んっ!穂乃果ちゃはぁ~んっ!!」 グイグイ
穂乃果(……)
穂乃果(頑張れ。海未ちゃん)
【大学生活その(22)……夢を語り、お互いを高め合うのは学生の特権】
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・
‐空港‐
穂乃果「ぶえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ぇぇぇぇ~っ!!」 ボロボロ
ことり「ほ、穂乃果ちゃん…少し落ち着いて……」
穂乃果「ごどり゛ぢゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~っ!!あ゛う゛っ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」 ビービー
海未「そんなに泣かなくともまた会えるでしょう…」
ことり「」
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・
‐空港‐
穂乃果「ぶえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ぇぇぇぇ~っ!!」 ボロボロ
ことり「ほ、穂乃果ちゃん…少し落ち着いて……」
穂乃果「ごどり゛ぢゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~っ!!あ゛う゛っ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」 ビービー
海未「そんなに泣かなくともまた会えるでしょう…」
穂乃果「だっでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛~~っ!!!」 ピャァァ‐!
海未「……次は、いつになるでしょうか」
ことり「えっと……早くてお盆」
ことり「それが無理なら……年末、かな」
海未「……そうですか」
穂乃果「ぐじゅっ……ことりちゃん、服の勉強がんばっでねっ」
ことり「ほ、穂乃果ちゃん…っ」 ジワッ
穂乃果「穂乃果も……穂乃果もがんばるがらぁ…!」
ことり「うんっ…!ことりもっ……ことりもがんばるよっ…!」 ポロポロ
穂乃果「うわああああああ~んっ!ごどりじゃああああああんっ!!」
ことり「うわぁぁぁああああん~っ!ほのかちゃあああ~んっ!!」 ピーピー
海未「ちょ、ちょっと……ことりまでそんなっ…」
ことり「うぇみちゃはぁ~んっ!!ああああ~んっ!!」 ピャーピャー
ことり「がんばっでねっ!ことりっ…ことりいつも応援してるからぁ…っ!」
海未「は、はいっ…」
穂乃果「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~っう゛み゛じゃあ゛あ゛あ゛がん゛ばろ゛う゛ね゛ぇぇぇぇ!!!」
海未「そ、そんな そんなの……」 ポロ
海未「あ゛だり゛ま゛え゛じゃないですがぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ!!!!」 ワーン
ことり「ああああああああ~んっ!ハノケチャァン!ウェミチャァァン!!」 ピィィィ!!
穂乃果「あ゛あ゛あ゛んぐっあ゛あ゛あ゛あ゛っあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~!!!」 ビャアアアア!!
海未「う゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」 ヴアアアア!!
((なんだあいつらやべぇ……))
キーン……
穂乃果「……行っちゃったね」
海未「そうですね」
穂乃果「……」
海未「……」
穂乃果「帰ろう、海未ちゃん」
海未「はい」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ガタンゴトン ガタンゴトン
穂乃果「……」
海未「……」
穂乃果「…さっきから、会話全然ないね」
海未「そうですね」
穂乃果「…二日前は、二人が当たり前だったのに」
穂乃果「どうしてだろうね」
海未「…分かりません」
穂乃果「そっか」
海未「……」
穂乃果「……」
・・・・・・・・・・・・
穂乃果「……じゃあ、海未ちゃんまた明日」
海未「はい、おやすみなさい」
ガチャ…バタンッ
海未「ふぅ」
海未「……」
海未「久しぶりの一人ですね」
海未「明日は平日…」
海未「……」
海未「あ、洗い物が少し溜まっていますね」
海未「それに洗濯物も…部屋も散らかって」
海未「暇な内に片づけて…」
海未「……別に明日でいいですよね」
ボスッ
海未「……」 ポチポチ
海未「ことりはまだ、雲の上のようですね」
海未「……」 カチッ
海未「……」 ゴロゴロ
海未「……はぁ」
海未(……どうしてとても楽しい事が終わると、この様な虚無感に包まれてしまうのでしょう)
海未(折角の一人なのに……家事をしようとも本を読み進めようとも思いません)
海未(何もしたくない……寝るのも面倒)
海未「……」 ポチポチ
海未「…まだ5分も経っていないじゃないですか」
海未「どうして時間と言うものは、必要ない時に長く感じるのでしょうか」
海未「はぁ……」
海未「……今日は一人になりたくないです」
海未「誰か暇な人に連絡でも…」
ピンポーン
海未「……?」
海未「こんな時間に誰ですか…」
ガチャ
海未「…!」
海未「穂乃果!」
穂乃果「……えへへ」
穂乃果「来ちゃった」
・・・・・・・・・(・8・)
海未「全く、先程別れを告げたばかりじゃないですか…」
穂乃果「だって、家に帰ってボーっとしてたら死にたくなってきちゃったんだもん」
海未「どうせ死なない癖にそんな事言わないで下さい」
穂乃果「ひどいなぁ、もっと慰めてよぉ…」
海未「……」
海未「まぁ、私も暇をしていたのは事実ですから、その……アレです」
海未「今夜は泊まらせてあげます」
穂乃果「……」 ニタァ
海未「な、何ですか!?その憎たらしい笑顔はっ!」
穂乃果「いやいや~んっふふふ~」
穂乃果「海未ちゃんも素直じゃないねぇ~ふふふふっ」
海未「な、なななにがですかっ!?いい加減な事いってりゅと叩き出しますよっ!?」
穂乃果「あはっ、りゅうかいでぇ~す♪」
海未「うっ…///く、くぅぅ……」 カァァ
・・・・・・・・・・・
穂乃果「ねぇ海未ちゃん」
海未「何ですか」
穂乃果「どうしてベットがあるのに穂乃果の横に布団敷いて寝てるの?」
海未「貴女が寂しいと言ったからじゃないですか」
穂乃果「でも一緒に寝ようだなんて言ってないよね?」
海未「……ベットで寝ます」 ムクリ
穂乃果「嘘嘘!冗談だってば~!ほら、寂しいから一緒に寝よう?ねっ?」
海未「はぁ……」
穂乃果「ねぇねぇ海未ちゃん」
海未「何ですか?」
穂乃果「楽しかったね、旅行」
海未「そうですね」
穂乃果「また行きたいな、今度は他の皆も一緒に」
海未「いいですね、計画してみましょう」
穂乃果「うんっ」
海未「……」
穂乃果「海未ちゃん?」
海未「…はい」
穂乃果「よかった、寝ちゃったかと思った」
海未「……今日は早く眠れそうにありません」
穂乃果「うん、穂乃果もだよ」
海未「そうですか……」
穂乃果「やっぱり一緒だよね。寂しいのは」
海未「そんなk……いえ、やめます」
海未「寂しいですよ、もっともっとことりと一緒に居たかったです」
穂乃果「うん、穂乃果もだよ」
海未「……ですが、それは甘えですよね」
海未「頑張るとことりと約束したのです。私も寂しがってばかりはいられません」
穂乃果「ふふっ、相変わらず真面目だね」
海未「当然です。私から真面目を取ったら何が残るというのですか」
穂乃果「えーっと……小言?」
海未「嫌なものが残りましたね……」
穂乃果「あはは」
穂乃果「ねぇ、海未ちゃん」
海未「何ですか?」
穂乃果「大学に入って良かったって思う?」
海未「……」
穂乃果「穂乃果は良かったよ。だって…」
穂乃果「穂乃果の知らない事を、たくさん知ることが出来たんだもん」
穂乃果「テストやレポートに追われて大変な時もあるけど、それも全部含めて楽しいよ」
海未「……そう、ですか」
穂乃果「海未ちゃんは?」
海未「私もですよ」
海未「自分の良いところ、悪いところに気付く事が出来たのは」
海未「進学して……沢山の出会いに恵まれ、そして」
海未「これからもっと、成長する機会を頂く事が出来たのですから」
修正
×海未「これからもっと、成長する機会を頂く事が出来たのですから」
○海未「これからもっと、成長できるという機会を頂けたのですから」
穂乃果「…うん」
海未「明日から4月、大学生活も二年目です」
海未「やることは沢山あります。気合を入れて取り組んでいきましょう」
穂乃果「頑張ってね!穂乃果は気楽にのびのびと過ごすから」
海未「ではレポートも自分一人で気楽にこなして下さいね?」
穂乃果「え、ちょ」
海未「ではおやすみなさい」
穂乃果「ま、待ったっ!海未ちゃん!?ダメっ!そんな事になったら穂乃果留年しちゃう!」
海未「5年間の楽しいキャンパスライフをどうぞごゆるりと……Zzz」
穂乃果「う、海未ちゃん!訂正する!穂乃果訂正するから!海未ちゃんっ!?うみちゃあああああああああああああああんっ!!!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
‐ある朝‐
チュン…
チュン…
海未「……」 ムクリ
海未「ふぁぁ……眠い」
海未「昨日は新歓で遅くまで……はぁ」
海未「っは!?……穂乃果は居ませんね。そうですちゃんと追い出したんですよはい」
シャッ
海未「――っんんんっ!」 セノビッ
海未「今日はいい天気ですね。絶好のお散歩日和です」
海未「最近は同じ学部の人達との会話も慣れてきています……いい傾向です」
海未「……ふふっ」
海未「さぁ、今日も一日頑張りましょう!目指せデキる女!ですっ!」
海未「まずは講義終了後、英玲奈に簿記の参考書を借りてそのまま一人でちょっと豪華なランチを」
ピンポーン♪
海未「……」
ピン♪ピン♪ピンポーン♪
海未「……」
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンピンピンピンピピピピピピ
ガチャ
穂乃果「うみちゃああああああああああああああんただい」
海未「帰れ」
~終わり~
乙!
乙。なんか懐かしさを感じた。良いSSだった
時間は大切だってどうして仕事始めてから気付くんだろうね……戻りたい。
https://mobile.twitter.com/877042873
良かったら遊びに来てください。
長い間付き合ってくれてありがとう。
じゃあの
長期間乙でした
あなただったのか…!
乙!次回作も期待してる!
長い間乙
うみまきの人だったか
乙
長い間楽しませてもらった
乙
よかった
乙
半年近く経ってたんですね、お疲れ様でした
こんな大学生活したかった
うみまきもすごくよかったし
また雰囲気いい奴読みたい乙
充実してるなぁ……
学生時代やり直したい
乙乙
大学生活って終わってからのほうがあーすればよかったとかこーすればよかったて考えてしまうよなぁ…
はぁ…こんな大学生活過ごしたかったな…
長期に渡ってお疲れ様でした
大学生活だけじゃなくていつまでも縁の切れない幼馴染が羨ましい
このSSまとめへのコメント
いい雰囲気
いいね
いいね!
読んでて凄い面白いし、何より海未がμ'sメンバーと
触れあっているのがいい!
最高だね!
ノリが良くて面白い!
ほんDわろた
お疲れ様です
大学生だから結構わかる部分多かった
あとほんDwww