男「けど…参ったな…」
男「……」キョロキョロ
男「今時都会のど真ん中にこんな森があったなんて…とんだ見当違いだぜ」
女教師「何か言いました?」
男「へ?」
期待
男「いや…あの…こんな女子大でバイトで来てうれしいな~…って…」
女教師「あら残念ね、記念館には女の子はいませんよ」
男「でしょうね」
女教師「ここです」
男「へ~…アンティークというよりは…アナクロ…」
女教師「では入ってください、紹介したい人がいます」
男「ほとんど女の子には期待できないな…」
用務員「…」
女教師「用務員さん!こちら手伝ってくださる学生さんです。ほら、挨拶なさい」
男「どうも、よろしく…」
用務員「はぁ…」
女教師「仕事のことはこの人に聞いてくださいね、ではお願いします」
男「はい…」
バタン
男「……ふう……」
浦沢直樹の短編パクってんじゃねえよ
男「……………」
男「あのー何しましょうか…俺」
用務員「え?あlt0うそうだね…」
用務員「こことアッチにある本を種類別に分けて、国別に棚に分けてください」
用務員「分からないことがあれば私どうぞ」
男「はぁ…」
全力支援
まさかのホモスレか?
男「……うわぁ~、すげえ量」
男「さっさとやっちまうか、ええとこっちはドイツ、これはアメリカ…」
男「………」
男「喫茶店のほうがよかったかな」
男「…でも、こんな難しい洋書読むんですかここの生徒さんは…」
用務員「え?…ああ、違うんです、図書室じゃないんですよここは…生徒なんて来ませんよ」
男「だろうな…」ボソッ
用務員「先代の校長の蔵書なんです、本が好きな人だったので…」
用務員「………」
男「………?」
ギィ
男「!」
用務員「あ、校長先生」
校長「どうです?はかどってまして、お仕事…」
男「校長…?」
校長「大変でしょう、力仕事で」
用務員「いえ、手伝いの人が来てくれましたので」
男「あ…俺あ!いやっボク男といいます、よろしくお願いします」
校長「よろしくお願いしますね、何せ用務員さんお年なので」
校長「それじゃ、男君には悪いけどお茶でもいかがですか」
男「それじゃ、俺も一服するか…」
校長「いい季節になりましたね…」
用務員「はぁ…」
校長「……」
数日後
女生徒「でもさ、ウチの校長は話せる人よ」
男「だろうな…どこかの貴族っていう感じだな」
女生徒「あら?知らなかったの?昔は女流の小説家だったのよ、あの校長」
男「小説家ぁ?」
女生徒「ほらこの前もTVで取り上げられてたじゃない、平民と貴族が恋に落ちて最後に心中する話」
男「えっあの小説の作者なの、あの校長!」
女生徒「先代の校長と結婚して苗字は変わったけどね」
男「へえ~…あのバーさんが…」
翌日
男「ええと………これはフランス、あっこれはイギリス…これロシア…」
男「……」
男「畜生」
男「すぐ外にはあんなにたくさん女の子がいるってのに」
男『こっちはかび臭い本の山か…ふう…ちょっと休憩すっか」
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