絵里「聖夜に何をしているのかしらね・・・」 穂乃果「ごめん・・・」 (54)

絵里「べ、別に穂乃果を責めてるわけじゃないのよ」

穂乃果「ううん、全部穂乃果のせいだもん・・・穂乃果がこんなバカなこと考えなければ・・・」

絵里「私だって変にテンション上がって賛成したんだからお相子よ。それに、穂乃果らしい素敵な案だと思ったわ!」

絵里「・・・ただ、色々と想定外の事態が重なってしまっただけで・・・」

穂乃果「・・・うん」



穂乃果(12月24日、クリスマスイブの夜・・・)

穂乃果(私たちは今、真姫ちゃんの別荘の煙突を降りた先・・・暖炉の中にいます)

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穂乃果「まさか暖炉が塞がれていて出られなかったうえに、垂らしていたロープまで切れちゃうなんて・・・」

絵里「ロープは別にしても、真姫がここまでショックを受けていたとは・・・」

穂乃果「仕方ないよ。凛ちゃんと花陽ちゃんが『何歳までサンタさんを信じていたか』の話で盛り上がってる所を偶然通りかかって全部知っちゃうなんて、最悪のパターンだもん」

絵里「暖炉に分厚い鉄板打ち付けて・・・不貞寝してるのかしら。電話も繋がらないし」

穂乃果「やっぱり他のメンバーに助けを・・・」

絵里「ま、待って!」

絵里「真姫に繋がらないか、もうちょっとだけ待ってみましょう?ね?」

穂乃果「でも・・・」

絵里「イヤよ!『暖炉の中で身動き取れなくなったから助けてください♪』なんて、私のプライドがっ!!」

穂乃果「別に穂乃果に巻き込まれたって言えば・・・」

絵里「穂乃果に責任を擦り付けるなんて!それも私のプライドが許さないわっ!!」

穂乃果「まぁ、穂乃果は待ってもいいんだけど・・・あ、希ちゃんなら快く助けてくれるんじゃない?」

絵里「希がいっちばんダメよ!一生からかわれ続けるわっ!」

穂乃果「じゃあ海未ちゃんかことりちゃんは・・・」

絵里「年下はダメよ!私の威厳が!」

穂乃果「絵里ちゃんが先輩後輩はなしって・・・」

絵里「それでも、よ!海未や凛に失望され、ことりや花陽に憐みの目で見られるなんて・・・耐えられないっ!」

穂乃果「となるとやっぱり、この家の真姫ちゃんに頼むしかないか・・・」

絵里「ごめんなさい・・・私のわがままで・・・」

穂乃果「ううん!穂乃果だって怒られるのはイヤだもん!それに・・・」

穂乃果「絵里ちゃんのこんなにか弱い所が見られるのは、穂乃果の特権だからね!」

絵里「穂乃果・・・!嫌いにならないの?こんな・・・人目を気にしてばかりの私のこと・・・」グスッ

穂乃果「大丈夫・・・そんな所も含めて、全部大好きだよ」ギュッ

絵里「・・・ありがとう・・・私、あなたに助けてもらって、甘えてばっかりで・・・っ」

穂乃果「え~?穂乃果の方が助けてもらったり、甘えてばっかりだよ。この前だって生徒会のお仕事を・・・」

絵里「なんというか・・・そういう物理的なことじゃなくて、もっと精神的な所で・・・」

穂乃果「それもだよ!絵里ちゃんのおかげで『頑張ろう!』って思うこと、たくさんあるよ?えへへ・・・なんかいいね、お互いがお互いを必要としてるって感じで・・・」

絵里「穂乃果・・・っ」グスッ

穂乃果「ほら、泣かないで絵里ちゃん。にっこにっこにー!だよ」

絵里「フフ・・・そうね。こんなときこそ笑顔が大事よね。いつもにこに言われて・・・」

ほのえり「・・・・・・」

ほのえり「にこ(ちゃん)を忘れてた!!」

穂乃果「にこちゃんなら、きっと呆れながらも手を貸してくれるはずだよ!」

絵里「それにみんなに言いふらしたり、からかったりもしないはず!」

穂乃果「頼りになる我らが部長!」

絵里「流石にこね!」

穂乃果「さっそく電話しよう!」prrrr

絵里「早くっ!早くっ!」



にこ『はいはーい。穂乃果?どうしt

穂乃果「にごぢゃぁぁぁぁぁぁん!!!!」

にこ『うわっ!?・・・いきなり大声出すんじゃないわよ!』

穂乃果「ご、ごめんっ!」

にこ『ったく・・・こんな時間に何よ?』

穂乃果「それが大変なの!笑わないで聞いてほしいんだけど・・・」


<オネーサマー!!


にこ『あ、ごめん、ちょっと待って・・・イマデンワチュウヨ!!シズカニシナサイ!!』
<ハヤクイッショニネマショウヨー!!
<ジャナイトサンタサンキチャウヨー!!
<サンター
<ハイハイイマイクカラ・・・


穂乃果「・・・・・・」
絵里「・・・・・・」


にこ『穂乃果?悪いわね、妹たちの相手してて・・・』
<エ?ホノカサン!?
<イーナー!
<ホノカー
<ダーッ!シズカニシナサイッ!


穂乃果「・・・・・・・・・・・・」
絵里「・・・・・・・・・・・・」

にこ『まったく・・・それで?どうしたのよ?』

穂乃果「・・・にこちゃん、こころちゃんに代わってくれる?」

にこ『はぁ?別にいいけど・・・ハイココロ,ホノカガハナシタイッテ』

こころ『・・・あっ!穂乃果さんですか?こんばんは!』

穂乃果「こんばんは・・・今日はお姉ちゃんと一緒に寝るんだ?」

こころ『はい!お姉さまの部屋で、4人で!クリスマスは毎年なんです!』

穂乃果『そっか・・・こころちゃんたちは本当にいい子だから、きっと今年もサンタさんがきてくれるね』

こころ『はいっ!!ありがとうございますっ!!』
<オネーチャンカワッテヨー!
<カワッテー
<コラ!アンタタチイイカゲンニ…ホラ,ココロモ!


穂乃果「・・・・・・」
絵里「・・・・・・」

にこ『あーもしもし穂乃果?結局何の用で・・・』

穂乃果「・・・にこちゃん」

にこ『?』

穂乃果「メリー・クリスマス・・・っ!!」プツッ

にこ『いや、意味がわか


ツーツー


穂乃果「・・・・・・」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「穂乃果には無理だったよ・・・」

絵里「ええ・・・こんなアホなことに巻き込めないわ・・・」

穂乃果「何やってるんだろうね、穂乃果たち・・・」ズーン

絵里「ホントよね・・・」ズーン

穂乃果「にこちゃんは素敵なお姉ちゃんだねぇ・・・」

絵里「そうね・・・私たちも見習わないと」

穂乃果「一家団欒か・・・聖夜の正しい過ごし方だよね・・・ハァ・・・」

絵里「い、いや、恋人と2人きりも正しい過ごし方よ!知ってる?この時間帯のこと・・・」

穂乃果「この時間帯・・・ま、まさか・・・!」

絵里「ええ・・・12月24日の午後9時から25日の午前3時までの間・・・通称『性の6時間』よ!」

穂乃果「あぅ・・・///」

絵里「フフフ・・・そう、この時間帯は日本中のカップルがベッドで愛を語らうのよ・・・」

穂乃果「あわわわわ・・・///」

絵里「ね?だから私たちも・・・」ツイーッ

穂乃果「え、えりひゃん・・・///ダメだよ、穂乃果たちまだ・・・っ///」





穂乃果「暖炉の中だから・・・」ズーン

絵里「そうだったわね・・・」ズーン

絵里「家族といえば、穂乃果の家族はこのこと・・・」

穂乃果「こっそり抜け出してきたから、知らないはずだよ。絵里ちゃんは?」

絵里「私も早めに寝てしまった亜里沙を起こさないようにこっそり」

穂乃果「そっかぁ・・・」

絵里「あーあ・・・事が済んだら、穂乃果を家に招待しようと思っていたのに・・・」

穂乃果「っ・・・!?///ぅ絵里ちゃんのえっち!」

絵里「ちょっ・・・ど、どうしてそうなるのよ!?」

穂乃果「だって性の6時間に穂乃果を家に連れ込もうなんて・・・!」

絵里「そ、それはさっきたまたま思い出しただけよ!」

穂乃果「・・・嘘だ。最初からそのつもりで穂乃果に賛成して・・・」

絵里「う、嘘じゃないわ!ほら、家にケーキが残ってたから食べるかなって・・・」アタフタ

穂乃果「・・・ホントにやましい気持ちは無かったの?」ジトーッ

絵里「ないない!これっぽっちも無かったわっ!!」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「ほ、穂乃果?」

穂乃果(それはそれで傷つくなぁ・・・)

穂乃果「まぁいいや・・・そんなことより、この状況を・・・くしゅんっ」

絵里「穂乃果っ!大丈夫?寒いの?」

穂乃果「うん・・・ちょっとね・・・」

絵里「無理もないわ・・・だって私たち・・・」





絵里「サンタコスなんだもの・・・」ズーン

穂乃果「浮かれポンチにも程があるよ・・・」ズーン

絵里「だいたい寝ている所にこそっとお邪魔するつもりだったんだから、着替える必要なかったじゃない!」

穂乃果「普段着じゃ雰囲気出ないじゃん!それに絵里ちゃんだってノリノリだったよ!」

絵里「うぐっ・・・」

穂乃果「『どう?エリチカサンタよ!悪い子はいないかしら?』ってなまはげだよそれ!なんで悪い子探してるの!良い子の所に行ってあげてよ!」

絵里「あぁぁーーっ!やめてぇーーーっ!!」

穂乃果「まったく、さっきお相子って言ったのに絵里ちゃんは・・・!」プリプリ

絵里「むむむ・・・!穂乃果こそ『サンタだよっ!木の家でもレンガの家でも忍び込んじゃうぞ♪』ってそれ3匹の子豚じゃない!案の定暖炉に落ちて痛い目に・・・」





穂乃果「・・・・・・」ズーン

絵里「ごめんなさい・・・」ズーン

穂乃果「あーもうっ!暖炉とか煙突はNGワードにしようよ!」

絵里「そうね・・・現実を突き付けられて落ち込むものね・・・」

穂乃果「次に言ったら罰ゲームだからね!」

絵里「罰ゲームって何をするの?」

穂乃果「うーん・・・あっ!ケーキバイキングを奢るってのはどう!?ほら、駅前に新しくできた・・・」

絵里「乗ったわ!チョコレートケーキにもたくさん種類があって気になっていたのよ・・・!」

穂乃果「決まりだね!よ~し・・・じゃあスタートォ!!」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・」

ほのえり「・・・・・・・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「・・・・・・」



絵里「・・・待って、何もしゃべらないのはズルくない!?」

穂乃果「絵里ちゃんこそ!」

絵里「それに、黙ってじっとしていると・・・」

穂乃果「・・・くしゅんっ」

絵里「ほら・・・余計寒さを感じて・・・」

穂乃果「えへへ・・・穂乃果は大丈夫だよ」ニコッ

絵里「・・・・・・」

絵里(というか、これって私のせいよね・・・)

絵里「・・・穂乃果」モギュッ

穂乃果「ぅ絵里ちゃんっ!?///」

絵里「ほら、穂乃果も背中に手を回して?こうしていれば寒くないでしょ?」

穂乃果「う、うん・・・///」ギュッ

絵里「穂乃果・・・あったかい・・・」

穂乃果「絵里ちゃんもだよ・・・///」

穂乃果「えへへ・・・これってなんだか、あれみたいだね」

絵里「あれ?」

穂乃果「ほら、映画とかでよくあるでしょ?雪山で遭難したカップルが人肌で互いを温め合うっていうシーン・・・」

絵里「ああ・・・確かに似ているかも」

穂乃果「そういうときってさ・・・///」

絵里「?」

穂乃果「よく・・・服を脱いで抱き合ってる・・・よね///」

絵里「っ!?///」

穂乃果「ねぇ・・・絵里ちゃん・・・」ギュッ

絵里「だだだダメよあれは服が濡れていて着ているとかえって体温が奪われてしまうから脱いでるのであってそうでもないのに裸になって抱き合っても逆効果でしかなくて第一ここは雪山の山小屋の中じゃなくて真姫の別荘の暖炉のな・・・・・・


絵里「あっ」


穂乃果「・・・・・・」ニヤリ

絵里「」

穂乃果「やったーっ!絵里ちゃんの奢りでケーキバイキングだーっ!」

絵里「は、ハメたわねぇぇぇ!?」

穂乃果「さぁ?」ニヤニヤ

絵里「色香で惑わすなんて・・・私の知っているぴゅあぴゅあな穂乃果はどこに行ってしまったのっ」シクシク

穂乃果「ケーキ!ケーキ!」

絵里「もう!太っても知らないわよ!」

穂乃果「ちゃんと食べた分運動もするもーん!」

絵里「ぐぬぬぬぬ・・・!」

穂乃果「体も温まったし、なんだか力が湧いてきたよ!」

絵里「私は疲れたわ・・・」

穂乃果「あっ!いいこと思いついた!」

絵里「いいこと?」

穂乃果「ここからの脱出方法だよ!なんで気づかなかったんだろう!」

絵里「ええっ!?いったいどうやって・・・」

穂乃果「それはね・・・スパイダークライムだよ!!」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「SASUKEだよ?ケイン・コスギだよ?」

絵里「いや、知ってるけど・・・」

絵里「つまり、煙突の壁に手足を突っ張って登って行く・・・ってこと?」

穂乃果「そうそう!いい考えでしょ!」

絵里「無理だと思うけど・・・それに途中で落ちたら危ないわ!」

穂乃果「大丈夫!そのときは絵里ちゃんが受け止めてくれるって信じてるから!」ニコッ

絵里「穂乃果・・・」

穂乃果「登りきったら新しくロープを持ってきて、必ず絵里ちゃんを助け出すよ!」

絵里「わかったわ・・・無理はしないでね・・・?」

穂乃果「うん!!じゃあ行くよっ!!」グッ

穂乃果「ほっ・・・よっ・・・!」

絵里「すごい!少しずつ上がっていってるわ!」

穂乃果「伊達に練習・・・やってないよ・・・っ」ググッ

絵里「頑張って、穂乃果!」

穂乃果「んしょ・・・よっと・・・!」

絵里(私の身長を越えたわ!本当にいけ・・・)

絵里「・・・・・・」

絵里「・・・・・・・・・!?!!?!?!!?///」

穂乃果「ふんっ・・・ていっ・・・」

絵里「あ、ああ・・・・・・」ブルブル

穂乃果「ん・・・?えへへ・・・まだまだ大丈夫だよ・・・!」

絵里「ち、違・・・」

絵里(ほ、ほの・・・あ、脚広げっ・・・ほ、ほのパ・・・目の前で・・・パ・・・)

絵里(パンツ丸見えよ!!!)ブフォッ

絵里(こ、これは・・・)ゴクリ

絵里(穂乃果が少し上昇する度に・・・お尻が揺れて、パンツが食い込んで・・・!)ジーッ

絵里(穂乃果の程よく鍛え上げられたムチムチヒップと可愛らしいパンツが織りなすハーモニー)

絵里(そう、これは・・・筋肉番付ならぬ、筋肉パンケツ!!)

絵里「・・・ハラショー」ジーッ

穂乃果「よっし・・・絵里ちゃんの頭を超え・・・ん?」

絵里「・・・・・・」ジーッ

穂乃果「・・・絵里ちゃん?何見て・・・」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「―――――――ハッ!?///」

絵里「!!」ギクッ

絵里「あっ・・・いやそのこれは・・・!!」

穂乃果「・・・ちゃんの」

絵里「え?」

穂乃果「ぅ絵里ちゃんのえっちーーーーーっ!!!」バッ

絵里「ちょっ・・・落ち・・・ぷぎゃんっ!!」

穂乃果「・・・・・・」ムスッ

絵里「ごめんなさいっ!!」

穂乃果「・・・ふんっ」

絵里「」

穂乃果「人が頑張ってるときに絵里ちゃんはそんなとこばっかり見てたんだ」

絵里「そ、それは・・・」

穂乃果「さっきはやましい気持ちなんて無いって言ってたくせに」

絵里「うっ・・・」

穂乃果「スケベで変態エローチカ!」

絵里「ぐはっ」

穂乃果「・・・ふんっ」

絵里「・・・本当にごめんなさい」

穂乃果「・・・・・・」

絵里「私・・・本当はやましい気持ちがあったの・・・」

穂乃果「・・・・・・」

穂乃果「えっ!?そっち!?」

絵里「えっ!?」

穂乃果「パンツを凝視してたことを謝るんじゃなくて!?」

絵里「もちろんそれも申し訳ないと思っているわ!」

穂乃果「まぁ許してあげるけど・・・それよりやましい気持ちの方が気になるんだけど・・・」

絵里「そ、それは・・・だって聖夜なのよ?恋人と・・・穂乃果と夜を共にしたいと思っちゃうじゃないっ」

穂乃果「!!///」

絵里「そうよ・・・私はスケベで変態エローチカよ・・・今度こそ軽蔑したでしょう?ほの・・・」

穂乃果「ぅ絵里ちゃんっ!!」ダキッ

絵里「!?///」

穂乃果「・・・・・・よ?」

絵里「・・・え?」

穂乃果「穂乃果は、その・・・いいよ・・・?///」

絵里「えっ・・・」

穂乃果「穂乃果もね…もしかしたらそうなるんじゃないかって思ってた・・・」

穂乃果「さっきのパンツも・・・ね?」

穂乃果「・・・穂乃果のお気に入りのやつなんだよ?///」

絵里「」

絵里「そそそそれっていわゆる・・・」

穂乃果「・・・うん」


穂乃果「勝負下着・・・///」


絵里「   」

穂乃果「ねぇ・・・ぅ絵里ちゃぁん・・・」トローン

絵里「穂乃果・・・本当にいいのね・・・?」

穂乃果「うん・・・何度も言わせないでよぉ・・・///」

絵里「穂乃果・・・」

絵里「その・・・こんなことを聞くのもなんだけど・・・穂乃果は初めて?」

穂乃果「あ、当たり前だよ!!///」

絵里「そう・・・」

穂乃果「ぅ絵里ちゃんは?」

絵里「わ、私も初めてだけど・・・」

穂乃果「そうなんだ・・・えへへ、良かった///」

穂乃果「じゃあ初めて同士で・・・///」

絵里「・・・ダメよ。できない・・・!」フイッ

穂乃果「え・・・?どうして・・・っ」

絵里「・・・・・・」

穂乃果「なんでっ・・・穂乃果のこと嫌いなの・・・っ?」

絵里「嫌いなわけない・・・大好きよ・・・愛しているわ」

穂乃果「だったら・・・」

絵里「だからこそ、できない・・・!!」

穂乃果「そんなっ・・・穂乃果、絵里ちゃんになら何をされたって・・・っ」

絵里「ダメよ・・・だって私たち・・・!!」







絵里「暖炉の中なんだもの・・・」ズーン

穂乃果「もうイヤぁ・・・」ズーン

ワロタ

絵里「・・・潮時ね。海未たちに連絡して助けてもらいましょう・・・」

穂乃果「せっかくここまで待ったのに?」

絵里「そうは言っても・・・あ」

穂乃果「どうしたの?」

絵里「ス、スマホの充電切れてる・・・」

穂乃果「ええっ!?じゃあ穂乃果の・・・」

穂乃果「・・・も切れてる」

絵里「ま、まさか本当に今夜はここで・・・」

穂乃果「みたいだね・・・」

絵里「このままじゃ風邪引いちゃうんじゃ・・・」

穂乃果「こうやってギュッってしてれば大丈夫だよ!」

絵里「た、確かに温かいけど・・・///」

穂乃果「それで、このまま眠っちゃおうよ」

絵里「このまま!?ここで!?」

穂乃果「うん。朝になったら真姫ちゃんもメールに気づいてくれるはずだよ。それに穂乃果、もう眠くて眠くて・・・」ウトウト

絵里「・・・やれやれ。とんだ聖夜になっちゃったわね」

穂乃果「でも、2人一緒に過ごせたよ?」

絵里「フフ・・・そうね・・・」

絵里「・・・お休みなさい、穂乃果・・・明日はクリスマスを思いっきり楽しみましょうね」ギュッ

穂乃果「うん・・・お休み、絵里ちゃん・・・」ギュッ

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

翌朝


真姫「う~~~ん・・・」

真姫「・・・・・・」

真姫「・・・あ、プレゼント・・・サンタさんが・・・」

真姫「・・・いや、パパが置いてくれたのね」

真姫「・・・ハァ」

真姫(クリスマスをこの別荘で過ごすのも、これが最後かしらね・・・)

真姫(・・・あら?)

真姫(あぁ、あった・・・電源切って放り出してたんだっけ、スマホ・・・)ブーン

真姫「・・・ん?」

真姫「海未から着信が・・・ヴェェ!?穂乃果と絵里からもこんなに!?」

真姫「メールもきてる・・・最新のは海未からね・・・」


From:海未
おはようございます。
突然ですが、朝から穂乃果と絵里の行方が分からなくなっているのです。何か心当たりはありませんか?
今みんなで捜索している所です。このメールを読んだら連絡をください。


真姫「穂乃果と絵里が行方不明・・・!?」

真姫「まままさか・・・いい子にしてなかったからブラックサンタに連れ去られて・・・!!」

真姫(ってサンタさんがいないならブラックサンタもいないわよね・・・)

真姫「あれ?そういえば穂乃果と絵里から大量の着信があったみたいよね?それにメールも・・・いったいどういう・・・


From:穂乃果
大変なの真姫ちゃん!!
今、絵里ちゃんと2人で真姫ちゃんちの別荘の暖炉の中に閉じ込められてるの!!
助けてー!!∫(><;)


真姫「・・・・・・」

真姫「イミワカンナイ・・・」

真姫「ママー!パパー!・・・あ、書置きが・・・病院に行ったのね」

真姫(暖炉って・・・ああ、昨日衝動的に塞いだんだっけ・・・)

真姫「・・・・・・」

真姫「いや、流石にね・・・」

真姫「もしもーし・・・穂乃果?絵里?い、いるの・・・?」

真姫「・・・・・・」

真姫「な、なによ、やっぱりいないじゃない!からかったわね!?」

真姫「・・・・・・」


From:海未
突然ですが、朝から穂乃果と絵里の行方が分からなくなっているのです。


真姫(・・・一応煙突からも覗いてみようかしら)

真姫「・・・・・・」

真姫「・・・雪に残った2人分の足跡」

真姫「・・・梯子」

真姫「・・・ロープ」

真姫「・・・脱ぎ捨てられたコート」

真姫「・・・・・・」

真姫「・・・・・・」スッ



穂乃果「・・・zzz」スヤァ
絵里「・・・zzz」スヤァ



真姫「・・・・・・・・・」





真姫「なぁにやってんのよーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!」

穂乃果「どわっ!?」

絵里「えっ!?なになに!?」

別荘内


穂乃果「うぇっ・・・ふぇぇっ・・・あったかい・・・あったかいよぉ・・・」

絵里「ココアおいしい・・・とってもおいしいわぁ・・・」

真姫「いったいどういうことなのよ・・・」

穂乃果「まぎぢゃ・・・まぎぢゃぁぁぁぁ・・・!」

絵里「んまきぃぃぃぃ・・・・・・!」

真姫「いつまで泣いてるの!!早くこの状況を説明しなさいよ!!」

穂乃果「ぐすっ・・・真姫ちゃん・・・これ・・・」スッ

真姫「・・・え?何よこれ・・・」

絵里「サンタさんからのプレゼント・・・ということにしたかったんだけど・・・」

真姫「ま、まさか・・・花陽と凛から聞いて・・・」

穂乃果「うん・・・真姫ちゃんショック受けてるかなと思って・・・」

穂乃果「お父さんが用意した物の他にこれがあれば、また信じられるようになるかなって・・・」

穂乃果「穂乃果たちが真姫ちゃんのサンタさんになってあげられるかなと思って・・・」

真姫「穂乃果・・・」

絵里「私も真姫のために何かしてあげたくて・・・穂乃果の提案に便乗してしまって・・・」

真姫「絵里・・・」

真姫「・・・ハァ」

真姫「まったくぅ・・・また信じちゃったら、同じことが繰り返されるだけじゃない・・・いつかは知らなくちゃいけないことだったのよ」

穂乃果「真姫ちゃん・・・」

真姫「それに、別にショックなんかじゃないわ。薄々気づいてたもの。あ、やっぱりかって感じだったわよ」クルクル

穂乃果「いや、真姫ちゃんが暖炉を塞ぐほどショックを受けてたから閉じ込められてたわけで・・・」

真姫「な・に・か!?」

穂乃果「な、何でもないです!!」

絵里「迷惑かけて本当にごめんなさい・・・」

真姫「まったくよ・・・ちゃんとみんなにも謝りなさいよ?心配してたみたいだから・・・」

絵里「それはもちろん・・・」

絵里「・・・・・・」

絵里「・・・みんな?」

真姫「あ、もしもし海未?見つかったわよ~。ええ、穂乃果からのメールを転送した通りよ」

絵里「  」

真姫「え?もう向かってる?穂乃果の家の車で?」

穂乃果「  」

真姫「ええ、ええ。2人は元気よ。詳しいことは会って本人たちに聞けば?じゃあ気を付けてね。あ、玄関鍵かかってないから」

絵里「ちょーーーっ!!どういうことよーーーっ!?」

真姫「どういうこともなにも、朝から大騒ぎだったらしいわよ?2人が行方不明だーって」

穂乃果「おおおお母さんが来るってなななんで・・・」

真姫「そりゃ心配するでしょ・・・亜里沙ちゃんからも連絡があったわよ?」

絵里「穂乃果、暖炉よ!!暖炉の中に隠れるのーーーっ!!」

穂乃果「名案だよ絵里ちゃん!!さっそく煙突から・・・」

真姫「残念だけど、もう到着したみたいよ」



ほのママ「・・・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ
海未「・・・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ



真姫「あなたたちのサンタさんが、ね」



ほのえり「」ガタガタガタガタ

<ガミガミガミガミ!!!!
<シュン・・・



真姫「やれやれ・・・」

真姫(私も後で花陽と凛に謝らないとね・・・)

真姫「・・・・・・」

雪穂「あ、真姫さん!」

亜里沙「お姉ちゃんたちは・・・!」

真姫「雪穂ちゃんに亜里沙ちゃん・・・2人とも無事よ。今お説教食らってるけど」

雪穂「そうですか・・・」

亜里沙「良かったぁ・・・見つかったんだ・・・」

雪穂「愚姉が大変ご迷惑をおかけしましたっ!!」バッ

亜里沙「ぐし・・・?」

真姫「よくそんな言葉知って・・・

真姫「・・・・・・」

真姫「ああ・・・」

雪穂「そういうことです・・・」

真姫「さ、海未以外のメンバーもこっちに向かってるみたいだし、広間で待っていましょ?今紅茶淹れるから・・・」

雪穂「手伝います!」

亜里沙「亜里沙も・・・あれ?真姫さん、素敵なペンダントですね!」

真姫「あぁ・・・これ?」

雪穂「もももしかして恋人からの贈り物だったり・・・!?」

真姫「そんなんじゃないわよ」

雪穂「じゃあ・・・」

真姫「そうね・・・」

真姫「・・・ちょっとおバカなサンタさんたちからもらった、大切な――――――――」





ほのママ「ほんっとにアンタは昔から馬鹿ばっかりやって!!」ガミガミ
海未「絵里、あなたがついていながら!!はっきり言って失望しました!!」ガミガミ


絵里「クリスマスに何をしているのかしらね・・・」

穂乃果「ごめん・・・」




終わり

面白かった


よかった


かしこくないほのえりは良いものだ

読んでくださった方ありがとうございます。ロマンチックなほのえりください


前回のほのえり!
穂乃果「ポッキーゲームしよ♪」 絵里「いいわよ♪」


あなたは最高です

超面白い
冬がくれた予感聞きながら読んだらすごかった

お疲れ様でした
これはいいほのえり。

すばらしいクリスマスプレゼントだった


良いSSをありがとうサンタさん

いいね!

いいね!

ほのえりが大好きです

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月26日 (金) 17:00:02   ID: Hze5ljR5

ほのえり最高だ

2 :  SS好きの774さん   2014年12月28日 (日) 01:21:28   ID: Fv2EdQMc

素晴らしい・・・ハラショー

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