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おねえちゃんの見えない方の目に写輪眼埋め込む話

風「うーん…眼帯生活もついに終わりを告げたかぁ。ちょっと寂しいかも」

友奈「確かに風先輩あの眼帯気に入ってましたもんね」

風「まあね。でも、五木の声も戻ったし結果オーライよ！」

友奈「そうですね！私の味覚も戻りましたし」

風「でも…最近ちょっと目の事で気になることがあるのよ」

友奈「気になること？」

風「そう。なんだか急に動体視力がよくなった気がするんだけど…」

友奈「…？良い事なんじゃないんですか？」

風「いや、そのレベルを明らか超えてるのよ」

いつきちゃんの字が……

風「この前球技大会のドッジボール、あったでしょ？」

友奈「ああ…風先輩大活躍だったって聞きましたよ？」

風「まぁ夏凛には負けるわよ。でもね、私一回もボールに当たらなくって」

友奈「…？やっぱり話が」

風「ハンドボール部男子の剛速球も、ただの緩い球に見えるのよ。これまではちょっと怖かったぐらいなのに」

友奈「ま、まさか満開の後遺症が本当に…」

風「一応、大赦には聞いているんだけど、そんな例全く知らないって」

友奈「五木ちゃんには話したんですか？」

このままだと五木ひろしがずっと脳内再生されるから漢字直してあげて…ｗｗ

歌手志望なのか既にプロの歌手なのかで大きく違うもんな！

駄目だ五木で吹く

友奈「うわぁ…>>1ったら樹ちゃんを本当のプロ歌手にしちゃってるよ…。つか中学生全統模試だよ…」

友奈「>>1はバーテックスに襲われたから皆許してあげてね」

友奈「名前の代償はきっと体の一部分で支払ってくれるとおもうよ…」

風「樹には話してない…。なんとなく大赦の報告があってからでいいかなって」

友奈「え？どうしてです？」

風「一応心配かけたくないじゃない？」

友奈「なるほど…。樹ちゃん風先輩のこと大好きですからね」

風「や、やめなさいよ恥ずかしい」

友奈「いいじゃないですか～。仲良し姉妹って素敵ですよ？」

風「まぁそれはなんてったって私と、私の妹だからね」

東郷「風先輩は恥ずかしがるのかそうじゃないのかハッキリしてください」

風「おお、東郷」

友奈「東郷さん、今日は先に部活に向かっておいてって、何してたの？」

風「ああ、確かに。二人いつも一緒に来るわね」

東郷「ちょっと、調べ物をしていたんですよ」

友奈「調べもの？」

東郷「ええ。風先輩の動体視力が異常なほど良くなったと聞いて、どんなケースなのかちょっと気になって」

風「おへっ、意外に噂広まってる」

東郷「まぁ、いろんな人が話をしていましたから」

友奈「もしかして樹ちゃんも噂に聞いてたりして」

東郷「そういえばその樹ちゃんは？」

風「これまた何か調べものだって。すぐに来るはずだけど…。夏凛は、サボりね」

友奈「また何か罰でも？」

風「うーん…。でも夏凛は筋トレとかさせてもちょちょいのちょいでこなすし…」

東郷「それならいい方法がありますよ」

風「本当なの東郷！？」

東郷「ええ。しかも風先輩のその目で出来ることです」

風「ナニソレ、完璧じゃない。早く教えなさいよ」

東郷「そう焦らないで。私の調べものが正しければ、風先輩のその目は写輪眼だと思われます」

夏凜ちゃん逃げてー

風「写輪眼…ですって？」

友奈「ま、まさか風先輩何か知ってて…」

風「え？何も知らないわよ？」

友奈「…」

東郷「写輪眼…それは遥か昔の日本に存在した特殊技能を持った目だと言われています」

友奈「特殊技能？すごいかっこよさそう！」

東郷「最初能力が覚醒したときには動体視力がよくなる程度なんですが…なじんでいくごとに幻覚を見せることもできるようになるそうです」

風「幻覚を見せる？なるほど、女子にはうってつけの能力じゃない！」

東郷「まぁ女子力はおいておくとしても、これは凄い能力だと思いますよ？」

東郷「恐らく、勇者システムが神樹とリンクした時に、その奥底に眠っていた古代能力にアクセスしたのかと思われます」

友奈「確かに、アプリにも根の深くに伝承や事象の情報があって、それにアクセスできるのが精霊って書いてあったような」

風「つまりは相手に幻覚を見せられるのね？いったいどんなのを見せられるわけ？」

東郷「確か…相手がしたいと望んでいることを幻覚でその本人に見せられるだとか」

風「なるほどなるほど…。で、罰ゲームの提案ってどういうこと東郷？」

東郷「その幻覚を見せて、二へ二へ笑ってる夏凛ちゃんを写メにすればっ！」

風「なるほど！肉体的ダメージがダメなら精神的にってことね。流石東郷！」

友奈「でも…夏凛ちゃんっていったいどんなこと望んでるんだろう？」

樹「それよりまず、お姉ちゃんがその能力を上手く使えるかだと思うけど…」

風「ああ、樹！遅かったじゃない。調べものって何してたの？」

樹「ああ、ちょっと保健のレポートが出てね」

友奈「保健？」

樹「そうなんです。多様性って言葉をテーマにして、2000字以上のレポートを書けって課題で…」

東郷「へぇ…樹ちゃんはどんな題にしたの…？」

樹「え？あ、あの…ごめんなさい！それは秘密で！！」

友奈「…？樹ちゃんどうしたの？」

続きはよ

樹「な、なんでもないですよ？なんでも」

友奈「まぁそれならいいけど…」

風「まぁでも確かにそうよね。この溢れんばかりの女子力眼力をどう使えばいいのか私も把握してないのよ」

樹「写輪眼だよ、お姉ちゃん」

風「細かいことはいいの！とりあえず誰かで試してみたい感はあるわね」

東郷「じゃあここにいる誰かでいいんじゃないんでしょうか？言いだしっぺの私がその役目でも」

風「さっすが東郷！話が分かるわね。とりあえずやってみるわ。何かその見せ方を知ってたりはしない？」

東郷「そうですね…あくまで目の特殊能力ですし、まずは相手をじっと見ることから始めてはどうでしょう？」

風「よし、じゃあ行くわよ東郷！」

東郷「はい！どんとこいです！」

風「ぐぬぬぬぬぬ」ジッー

東郷「…」

友奈「…」ワクワク

樹「…あわわわわ」

風「私の中の女子力よ…答えて…」

樹「…！お姉ちゃんの目がうどんのどんぶりみたいになってる！」

友奈「もしかして出来てるんじゃ！」

風「…！」（何これ…

友奈（頭の中に…

樹（イメージが流れ込んでくる…

東郷さんの幻想

東郷「はい、友奈ちゃん、あーん」

友奈「あーん…。う～ん！やっぱりおいしいよ東郷さん！」

東郷「ふふっ。これで今日のお店もバッチリね」

友奈「もっちろん！東郷さんの作るぼたもちが売れないわけないよ！」

東郷「ありがと、友奈ちゃん」

友奈「えへへー。どういたしまして！じゃ、店開けてくるね！」

東郷「うん。よろしくね」

友奈「看板娘結城友奈、いきまーす！！」

ｷﾏｼ

東郷さんの作った勇者の愛したぼた餅

売れるわ

ﾏﾀﾞｰ?

友奈「こ、これが東郷さんの理想…？」

樹「で、ですかね。イメージが流れてくるだなんて言葉初めて頭に浮かびました」

東郷「ふふ。責任はとるって言ったでしょ、友奈ちゃん」

友奈「すごい…。本当に一生東郷さんのぼたもちが食べられるなんて…」

東郷「商品の名前も決めてあるの。勇者が愛したぼた餅って」

樹「その名前ってことはつるやのうどんと…」（参照　ゆゆゆPCゲーム　体験版でもうどんの話は読めるよ

東郷「そうそう。実はもう話はつけてるの。笑いながらだけど…」

風「これはマジなやつじゃない！開店したら私たちにまずサービスしなさいよ？」

東郷「というより風先輩、いつの間にか能力が使えてるじゃないですか」

風「あ！そういえばそうね。まぁ私の女子力にかかればこんなもんよ！」

樹「どんぶりの目をしてそういわれてもなぁ…」

東郷「とりあえず友奈ちゃん、つまりはこういうことだからずっと一緒にいようね？責任はとるから」

友奈「もちろんだよ東郷さn」

夏凜「ちょっと待ちなさいよ東郷！」（ガララッ

風「あ、夏凜！遅かったじゃない！」

東郷「むっ、私と友奈ちゃんの夢を阻むとはどういったつもりなの？夏凜ちゃん」

夏凜「え、えっと…それは…その…」

風「うん？珍しくはっきりしないわね」

樹「というか夏凜さん、何してたんですか今まで」

夏凜「ああ、ちょっと大赦に野暮用よ。なんでも勇者が満開以外に強くなる方法があるかもしれないって」

樹「本当ですか！」

風「も、もう樹が声を失うことがないってこと？」（ガシっ

夏凜「イタイイタイ…。まぁまだはっきりとはしてないみたいだけどね。」

東郷「まぁ…戦いは終わったのだからそれは別として」

東郷「どうして私と友奈ちゃんの夢を止めるの！！！！！！」（ガシっ

夏凜「イタイイタイ！！！ちょっとあんたたち私の肩どうするつもり…？」

樹「…」（東郷先輩必死すぎるよぉ…

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