医者「そう、"英雄症候群≪ヒ-ローシンドローム≫"」
医者「最近増えてきた謎の奇病だ。症状は二つ」
医者「一つは君もよく理解しているだろうが人間離れした力、もしくは超能力と呼ぶ人もいるね。そういうのを使えるようになる」
医者「そしてこっちが大事なんだが英雄症候群にかかると思想が書き換えられてしまうんだ」
男「書き換えられる!?」
医者「と言っても人格が変わるとか今の君が消えてしまうということではない」
医者「簡単に言うと英雄的思想。自分を犠牲にして悪を打ち倒そうという思想になる」
男「つまり悪人を見ると喧嘩を売りたくなると?」
医者「いいね、理解が早くて助かる」
男「…それ下手したら捕まりますよね?」
医者「責任能力が無いということで無罪放免さ、どの道やった相手は悪者だし」
男「それもそれでどうなんすか」
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医者「でも世の中というものはバランスが取れている。"悪者症候群≪アンチヒ-ローシンドローム≫"というものがあってだね」
医者「こっちは基本同じなんだけど英雄症候群と違って悪者的思想になるんだ」
男「そりゃまたざっくばらんっすね」
医者「敵さえいればヒーローは存在意義を得るだろ?つまり治療の必要なんて無いんだよ」
男「つまり何か?要するに」
医者「うん、治療の術なんて見つかって無いんだ。治療の必要ないし問題無いな」
男「いや大有りだよ。ここに来るまで何度タバコのポイ捨てやカツアゲを見て殺したくなる自分を押さえていたと思ってんだ!せめて抑える方法は!?」
医者「悪者症候群のやつをしばいてりゃ治まるんじゃね?どっちにしろ無罪だし」
男「いいわけないだろ!ヤブ医者コラ!」
医者「はい次の人ー」
男「聞け!」
男「"破壊症候群≪デストロイアシンドローム≫"か、これ絶対ヤバいだろ。使い道間違えたら」
英雄症候群や悪者症候群は大まかな名称(「風邪」みたいなもの)で能力ごとに細かくまとめられているらしい
男のは破壊症候群。どんなものでも一撃で破壊する能力
男(あ、あの男ストーカーっぽい)
男(いやいや、間違いだったらどうすんだよ。それ以前殺しちゃダメって…)
男「あー破壊してええええ!!!」
<ヒソヒソ
<やあね怖い
<あれだから最近の子は
<キチガイが…
<警察に通報したほうがいいんじゃないかしら
男(…裏路地通って帰ろう)
「ああぁああぁ切り刻みてえ」
男「あれ?あんたも英雄症候群で?」
「いや、悪者症候群のほうさ」
男「ああ、そっちか…」
「ああもう路地裏だし、おまえでいいや!」
「"切り裂き症候群≪リッパーシンドローム≫"!」
そう叫ぶとそいつの手にメスのようなものが"出現"する
男「…ちょうどいいや、最初の相手になってもらおう」
「こいよ、腹掻っ捌いて内臓食ってやる」
男「じゃあ行かせてもらうぜ、破壊されても文句言うなよ?」
症候群を聞くときのノリが特撮の舞台裏でワロタ
男「"破壊症候群≪デストロイアシンドローム≫"」
男が地面を蹴る、地面は簡単に破壊され瓦礫が敵に襲い掛かる
男「なるほど、そういう使い方もあるか」
敵は壁を切り取って簡易的な盾にしていた
「」ス
男「向かってくるか!」
メスを構えて男に突進してくる敵
「"切り裂き症候群≪リッパーシンドローム≫"」
男「"破壊症候群≪デストロイアシンドローム≫"」
突き出してくるメスが男に触れる前に敵の足元を破壊して崩す
「い゙っ」
男「一直線に向かってくんじゃねーよ、知恵足らず」
男「破壊!」
グシャン
男「む…やろうと思えば分子レベルまで破壊できるのか。これ破壊って言うか分解だよな」
もはや粉どころか霧になった敵
男「…何だか気持ちいいな」
家
幼馴染(女)と出会ったので家でちょっと話をすることになった
男「ってことで俺もヒーローの仲間入りでな!」
幼「あっははは、男がヒーロー?何それありえないよ」
男「なんでだよ、大笑いしやがって」
幼「だって男、ボクには勝てないじゃん?今ヒーローはアンチヒーローによって殺されるんだよ」
幼「"銃撃症候群≪トリガーハッピーシンドローム≫"」カチャ
男の額に拳銃が押し当てられる
第一話「破壊症候群」
終
次回「無限症候群」に続く
ぶっちゃけ安価でも無い異能力バトルなんて誰が読むのかっていう感じだけどたまには王道ヒーロー異能力ものを安価無しで書きたくなってな
まああれだ、自分の厨二病の捌け口なSSだ
意外と面白くて先が気になったのでおつー
乙と言ってやらんこともない
マジかよ。どうせ読む人いないし厨二病吐き出して飽きたらエタる気満々だったのに
これはエタれなくなったな
デストロイアシンドローム
破壊症候群
何でもかんでも破壊する能力、もとい病気
どこぞの上条さんと違って右手だけとかではなく体全身どこでも触れたら破壊できる
服や靴も体の一部となるため靴で触れても破壊できる
消滅させることはできないがナノだろうがヨクトだろうがどこまでも小さな欠片になるまで破壊できるので死体処理&処分には最適
H2Oの分子構造を破壊して水素と酸素にすることも可能、え?それは分解だって?言い方の違いなんてどうでもいいんだよ
リッパーシンドローム
切り裂き症候群
何でもかんでも切り裂く
手にメス等の刃物を出現させる
それだけ
幼「バイバイ、今までありがとね」
男「ふざけんな」
バカン
銃が簡単に"破壊"される
幼「あや。ふふ"銃撃症候群≪トリガーハッピーシンドローム≫"」
今度は幼の両手に出現する
男「マジでやる気かよ!」
"破壊症候群≪デストロイアシンドローム≫"で両手の銃を破壊しようとする
しかし一歩引いた幼の銃に手が届かず前のめりになってしまう
幼「マヌケ面いただきっ♪」
バン
第二話
「無限症候群」
>>5
これマジ?
>>18
脚本「この設定いります?」
プロデューサー「玩具売るためには必要なんだよ」
俳優「このポーズ変身遅くなるだけだしいらないでしょ」
プロデューサー「かっこいい変身ポーズが子供は好きなんだよ」
昭和から仮面ライダーからの伝統やで
男「あ゙ぁ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙!」
頬が思いっきり抉られ、耳に穴が増える
幼「ありゃ、避けられるとは思わなかった。反射神経いいね」
男「くのやろっ!」ガシッ
幼の肩を両手でがっしりと掴む
幼「男くんアホ?」
バァン
容赦無く腹を撃ってくる幼、死ぬほど痛かった
ゴン
幼「がっ、あっ…」
男「甘いんだよお前は…っつー」
頭突きを決めて気絶させた。腹に入った銃弾ははあ言った瞬間に"破壊"した後は止血だけだ
―――――
―――
―
幼「ん、ここは…」
男「俺んちだ。これで俺のほうが強いってことが分かっただろ?二度と逆らうn-」
バン
男「-ぅおっ!?」
幼「あはは、次は殺してやるからね!ばいばーい」
男「バイバイじゃねえよ!」
恢(悪の主人公):お前らはモブだべ。
(完)
ネットのニュースを見ると。
最近、僕が起こした事件からの連なりに疑問が抱かれているようだ。
「どうせオタクがやった」とか何とか書き込みが多い。
確かに始めは俺だが。後は俺じゃない。どうせ恢だ。
しかし恢は何とも言えない。俺の知人のフリをすることもあれば。
全く無関係な他人のように接する時もある。トリックスターだし。
次の日、通学路
幼「男、おはよ」
男「…」ス
ガーン
しゃがむと後ろの壁に穴があく
幼「鋭いじゃん」
男「ふざけろ、朝の挨拶とともに殺しに来る奴がいるか」
幼「ボクは君の命を狙う悪者だよ?当然のことだよ」
男「そんな笑顔で言われても…」
幼「あれ?怪我は?」
男「治った、英雄症候群って奴は治癒がものすごい早いみたい」
幼「ちっ、ちょっとはニブってると思ったのに」
男「聞こえたぞこら」
幼「あ、UFO」
男「誰が引っかかるか」
幼「えい」バン
男「がぁあああ!」
足を撃たれる
幼「あははは、引っかかった」
男「引っかかってねえよ!普通に不意打ちで撃っただけじゃないか」
ゆらぁ
男「ん?」
「見つけたぞぉおお」
男「あ、昨日の!」
突然ふらふらと現れたそいつは昨日の切り裂き症候群のやつだった
ばらばらにしたはずなのに
「覚えていてくれて嬉しいぜ。今度こそ昨日の恨みも込めて切り刻んでやる!!」
幼「…」ズガガガガガ
男「ちょっ、えっ!?」
幼「どうしたの?」
男「いや、攻撃のチャンスも与えずに無言で蜂の巣って…」
憐れ、切り裂き男
幼「君の何だろうとボクにとって通行の邪魔だった、それだけ。ほら行くよ」
男「…せめて処分しとくか」
また目に見えない小ささにバラそうとしたら
男「うわっ!」
いきなりそいつが動き出して男を切り付ける
男「幼…」
幼「うん、確かに殺したはず」
「は、はは…すげえや。今の俺は不死身だ!不死身になったんだ!!」
幼「くっ、この!!」ドガガガガ
何十発と連続で打ち込んでも向かってくる敵
さっきと違い、怯みすらしない
男「破壊!」
「」ニィイ
破壊してもあり得ない速さで傷口が埋まる。そんな、心臓もやったのに
「左腕貰ったあぁあ!」
男「ぐあぁぁああ―」
破壊症候群を使うために近づいた、そしてその隙を狙ったかのようにぐいと左腕をつかまれ切り落とされる
幼「ふっとべぇぇええ!」
バズーカを出現させる幼
そんなものこの至近距離で撃ったら!そう注意しようとしても痛みで口が言葉を紡げない
ズガァァアアアン!!
反動で吹っ飛ばされる男と幼、対してあいつは
「くくく、くあはははは」
ダメージ、零
いや、瞬時再生なのか
しかし
「え?あ?」
「な、あ…なんだ…これ、ぇ……」
敵の体が地面に融けていく、いやよくみると影に引きずり込まれているように見える
男「いきなり何だ…?」
「"影恐怖症≪シャドウフォビア≫"あなたのような力に溺れた人間は自らの影に飲まれるがお似合いですよ」
影の中から別の男が現れた眼鏡をかけた賢そうな青年だ
影慈「大丈夫…そうではないですが、腕一本なら三時間で生えますよ」
男「気休めだな。痛みで意識飛びそうだってのに」
だが血はもう止まっている
幼「誰?」チャキ
男「お前、助けてもらった人に銃を向けるなよ」
幼「しょうがないじゃん、悪者症候群なんだから」
影慈「私の名は蔵翳・影慈(くらかげえいじ)、今ある奴を追っています。撃ってもいいですよ?当たりませんから」
幼「…」
バン
撃っても途中で影から伸びる触手のようなものに飲み込まれるだけだった
影慈「そいつが罹っているのは"無限症候群≪インフィニティシンドローム≫"、恐ろしい症状を持つ病気です」
影慈「全てを無限にする症状、命の復活も…もしかしたら増殖も」
男「なるほど、それがさっきの不死身のタネ明かしか」
影慈「ええ、しかし追えど追えど一向に尻尾がつかめない。あなたたちもくれぐれもお気をつけて」
そう言うとまた影の中に消えていく影慈
幼「…男」
男「…ああ、今の奴、怪しすぎる」
幼「違う」
男「え?」
幼「時間」
男「…あ、あぁっぁぁああああ!」
次回
「蔓延」
に続く
乙
しかし>>14の設定だと銃弾だろうが拳だろうが体に触れた時点で分解すればダメージ無さそうだが
分解はできても勢いとかのエネルギーまでは分解できないんじゃないかな
>>34
破壊症候群を発動できるのは一瞬のみで、続けて長く発動はできない
タイミングをかなり上手く合わせられれば出来なくもないがダメージが入る前に破壊するには厳しい
男は痛みを感じたらすぐ破壊して奥深くに入る前に止めているため未だ致命傷に至らず
攻守完璧に見えて結構守備に使うにはシビア、不意打ちにはとことん弱い
幼
男の幼馴染みのボクっ娘
元々は優しく誰にでも笑顔で接する子だが悪者症候群に罹り、少し性格が変わった様子
というか裏の顔を隠さなくなった
銃撃症候群《ハッピートリガーシンドローム》
幼が罹った悪者症候群、エアーガンから大砲まであらゆる銃の類を出現させ撃ちまくる
的が動かない限りは百発百中
リロードは飾り
幼「確か男さ」
男「ん?」
幼「次遅刻したら罰与えられるんでしょ?」
男「ああ、そんなの絶対ごめんだけどな」
幼「よし」
男「え?」
バン
男「ぐあああ!」
幼「罰頑張ってねー」
男「このやろおおおおお!」
足を撃たれた、ちくしょう
学校
男「幼~」
幼「やあ男、間に合ったんだよかったんr」
男「よくねーよ!がっつり怒られたよ!」
幼「で?」
男「放課後居残り掃除だと…」
幼「それは都合がいいね」
男「何が!?」
男「そういやお前気づいたか?」
幼「うん、この学校罹患者が結構いるね」
男「この様子だと世界中に広まってるな」
幼「まあ別にいいんじゃないかな」
男「良くねえよ。ヒーローの方ならいいがアンチヒーローのほうなら大変なことになるぞ」
幼「ボクは別に撃ちまくれればいいもん」
友「いいなあ、俺も能力とか欲しいわあ」
男「心配だし昼休みにパトロールでもするかな」
幼「そ、頑張ってね」
友「俺も能力者になりてーなー」
男「…もしかしたら悪者症候群の奴に殺されるかもしれないけど…」チラ
幼「…やっぱりボクも行く」
友「…ちくわ大明神」
男「お前来ないんじゃなかったのか?」
幼「気が変わったんだよ、もしかしたら撃ちまくれるかもしれないし。男くんに」
男「俺のほうかよ!」
幼「男くんは殺させないよ、ボクが殺したいもん」
男「…何でそうなるんだ」
昼休み
幼「平和なもんだね」
男「平和が一番だ」
幼「なるほど死ね」バン
男「不意打ちやめろっての!」破壊
幼「男、目を瞑ってよ。抱きしめてあげる」
男「そりゃ抱きしめてくれんのは天使だな。天国まで連れて行かれそうだ」
―――――
―――
―
男「今不良っぽいのが一年を屋上に連れていったな」
幼「よし、撃ち殺そう」
男「何でそうなる」
不良「おら痛い思いしたくなかったら金出せ」
男「おいお前カツアゲか!」
幼「かー」
不良「んだてめえら!"タコ殴り症候群≪パンチングシンドローム≫"」
その不良は大量に手を出現させ、男をタコ殴りにかかった
男「"破壊症候群≪デストロイアシンドローム≫"」
出現した手を全て破壊する
不良「ひっ」
男「お前も、壊されたいのか?」ガシッ
胸倉を掴んですごむ
幼「そうだそうだ、男が蜂の巣になるぞ」カチャ
男「お前は黙ってろ」
不良「ひ、ひぃぃいいい」
逃げ帰る不良。うん、楽勝
「まったく、何やってんだよ」
男「え?」
それはカツアゲされていた一年生男子の言葉だった
「返り討ちにして逆に身包み剥いでやろうと思ったのになあ」
男「っ、お前もアンチヒーローか」
「まあいい、お前をやるさ」
「"尖端恐怖症≪ベロネフォビア≫"」
次回
「対峙する恐怖」
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