興宮 エンジェルモート 店前…
六月 上旬…
ヴォルデモート「く…ハリーの奴め…なかなかやるようになったな…」ボロ…
ヴォルデモート「なんとか逃げられたものの…」キョロキョロ…
ヴォルデモート「ここはどこだ?…明らかに魔法世界ではないな…」フム…
ヴォルデモート「ヨーロッパとも違うようだ…」
詩音「いらっしゃいませー!本日は感謝デーにつきましてスイーツ全品二割引きとなっておりまーす」
詩音「ぜひ当店、エンジェルモートにお越しくださーい!」
ヴォルデモート「カフェ…のようだな」ぐぅ~
ヴォルデモート「ここがどこなのかは分からんが…まずは腹ごしらえといくか…」サスリサスリ…
詩音「ご来店ありがとうございまーす」
ヴォルデモートがお腹さするの想像したら笑えた
あの万年栄養失調
詩音『この時、私はこのお客さんが単なる外国人観光客か何かだと思ってたんです』
詩音『きっと観光の途中に道にでも迷ってこんな片田舎に来ちゃったんだろうなって…』
詩音『でも今思い返せばこの瞬間からだったんですよ…』
詩音『私達の…奇跡が始まったのは…』
店長「お会計、1780円になります」
ヴォルデモート「…」スッ…ジャラジャラ…
店長「ちょ!…困りますよお客さん!これどこの国の硬貨ですか?」
ヴォルデモート「何か問題でもあるのか?」
店長「大有りですよ!大体…」
…スタスタスタ…
詩音「どうしたんですか、おじさん」
店長「あぁ…見てくれよ詩音ちゃん、このお客さんが…」スッ…
詩音「…!…おじさん!これ…!」
店長「ん?」
詩音「えらく年季が入って、どの硬貨もくすんでますけど…これ、全部金ですよ!」
店長「なんだって!?…いやしかしだなぁ…」
詩音「お客さん!」
ヴォルデモート「なんだ?小娘…」
詩音「お代はこの硬貨三枚で結構ですから残りはお返ししますね」ニコ…
ヴォルデモート「…」
店長「詩音ちゃん!?」
詩音「まぁまぁいいじゃないですかおじさん!」
詩音「困った時はお互い様ってやつですよ…このお客様も両替する場所がなくて困ってのかもしれないですし…それに…」ズィ…
詩音「この硬貨一枚でも十分過ぎるほどモトがとれますよ?」ボソ…
店長「う…詩音ちゃんがそういうなら…」
詩音「と、いうわけで一件落着ですね」
ヴォルデモート「…ふん」
『いいか!良く聞け野郎ども!今こそ仲間を助ける為に立ち上がる時だぁーッ!』
詩音「あ!…いけない!…私も戻らないと…」
ヴォルデモート「なんだ…あれは…」
圭一『俺達の手で、北条沙都子を救うんだ!』
亀田『おーッ!!』
詩音「あまり詳しくは言えないんですけど私達の友達が今ちょっと大変な事になってまして…」
詩音「みんなでその子を助ける為の、その…なんていうか…」
詩音「そう!…作戦会議みたいなことをやってるんですよ」
ヴォルデモート「ほう…」
詩音「それでは失礼しますね…」タタッ…
詩音『圭ちゃ~ん!…話はまとまりましたか?』
圭一『おう!バッチリだぜ!』
詩音『それじゃあ…!』
圭一『あぁ!…明日、この大人数で役所に行くぞ!詩音!』
詩音『はい…!』
ヴォルデモート「…」
期待せざるをえない
全裸待機中
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