ライナー「お、おい、アイツ一人でなんか変なこと言ってんぞ！」




ベルトルト「早く助けないと･･･！」




サシャ「･･･さあ、まずはバックミュージックです」




パパパパーン、パパパパーン♪



チャチャチャチャーン、チャチャチャチャーン♪



タラララー、ラー、ラーラーラーラーラーラー♪




ジャン「待て、なんだこのBGMは」




アルミン「サ、サシャの体から流れているの！？」




サシャ「喰らええええェェェェッ！！【巻き打ち】ッ！」



ズバシャアッ

クリスタ「まさか･･･あれは、巻き打ちッ！」



ユミル「ど、どうしたよクリスタいきなり」



クリスタ「どうしたもこうしたもないよ！かの名作RPGゲーム、ロマンシング・サシャ３に出てくる大剣の必殺技じゃない！」



ユミル「え･･･いや、なにそれ」



クリスタ「知らないの！？かの不朽の名作、ロマンシングサシャシリーズを！ロマサシャを！」



ユミル「略されてもな･･･」



クリスタ「『ロマンシング サシャ3』 (Romancing Sasya3) は840年11月11日にチョウエア（現チョウエア・ヘイダンックス）から発売されたスーパーパミコン用コンピュータRPG。出荷本数 130 万本。略称は「ロマサシャ3」。842年9月21日より nii のバーチャルコンソールで、845年2月26日よりnii Uのバーチャルコンソールで配信されているソフトだよ！」



ユミル「お前それ絶対ウィキコピっただけだろ」

クリスタ「とにかく！すごく有名なゲームなの！」



ユミル「いや、それは分かったが･･･今こんな大事な舞台でゲームの真似して遊んでんのかあいつは」



クリスタ「遊んでなんかいないよ！まさにあれは、巻き打ちの極意を獲得している動き！あの極意があれば私も巻き打ちを使えるんだよ！」



ユミル「マジかよ！！」



マルコ「いやそこ信じるのか」






巨人１「･･･あう？」



巻き打ちを食らった巨人であったがッ



いかにも平気という顔を浮かべるッ！



サシャ「･･････巻き打ちでは、そこまでダメージを与えられないようですね･･･」



ライナー「お、おいサシャ」



ジャン「お前･･･」



サシャ「では、次はこれで行きますよッ！！」

サシャ「【かすみ二段】！！」



シュパッ　ズバッ



クリスタ「あ、あれは、一旦ミスかと思いきや、それなりにダメージを与えられるという、【かすみ二段】！！」



ユミル「なんで一回ミスするんだよ、無駄じゃねえか」



クリスタ「･･････分かってないなあ、ユミルは」



ユミル「え」



クリスタ「その刃が届いてないと錯覚させている間の隙をついて、攻撃してるのよ。だから、不意打ちを食らった分巨人へのダメージは大きいの」



ユミル「そんな深い事情があったなんて･･･こりゃびっくりだぜ！」



マルコ「いや、ユミルどうしたの？大丈夫？」





巨人２「うあー･･･」ｶﾞｼｯ



コニー「グアアア･･･ギギギ･･･」



ジャン「やべえ！そうこう言ってる内にコニーが巨人に掴まれたぞ！」

巨人１「･･･あう」



ライナー「しかも、かすみなんたらでもこっちの巨人全然ダメージ受けてねえじゃねえか！！」



ジャン「アニ！お前が近い！コニーを助けてやってくれ！」



アニ「ッ･･･！」ジャキン



サシャ「っち。仕方ありませんッ！」



サシャ「ここは、この白銀の剣を、私の得意な弓に変えさせて頂きますよッ！」サッ



アルミン「君どこに弓なんて潜ませてたの！！」



サシャ「喰らえ！！【でたらめ矢】ッ！！！」




クリスタ「で、出たぁぁあああああッ！！【でたらめ矢】だッ！！」




ユミル「ちょっと待て。名前からして怪しいなその技」

クリスタ「なに言ってるの！！ロマサシャ３の序盤で使えて、更に全体攻撃ができるこの矢の技は、消費MPも少なくてとっても使い勝手がいいんだよ！」



ユミル「いや、確かにそうかもしれんが･･･でたらめって言うくらいだから、当たらない場合があるんじゃないのか？」



クリスタ「そ、それはそうかもしれないけど･･･でも、今２人の巨人がいる中ではとても効果的な攻撃だよ！」




巨人１「･･････あう？」



巨人２「･･･ああー」ｷﾞｭｳｳｳ



コニー「っがああああっ！！骨がああああ！ギギギ･･･！」




ユミル「おい、でたらめ矢全然当たってねえみたいだぞ」



クリスタ「そんなバカな･･･！序盤ではあれほど大事にされる技だというのに･･･！」



マルコ「･･･サシャは･･･強い人ではないから･･･弱い人の心が理解できる。自分が戦うんじゃなくて、指揮役に向いていると僕は思うんだ」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ



ユミル「だ、大丈夫かマルコさん、頭に矢が刺さってるぞ」