【禁書】とある上×琴の恋愛観測 (48)
・書いてた物に色々と駄目な点があるので改めて違う物語を書かせていただきます
・設定は第3次世界大戦以前
・指摘、感想、アンチ。バシバシお送りください
そして急な安価(無かったらその時)
↓
上琴の話、付き合う前と付き合う後どちらからご覧頂きたいですか?
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1417351408
前から
御坂「はぁぁぁぁ」
細く長い息を漏らすと、白い息が目の前に広がった。
私は巻いていたマフラーに深く顔をうずめ、ポケットへと手を入れた。
最近の学園都市はやけに寒い。その寒さが強くなっていく事に、街は少しずつ格好を変えていく。
主に赤や緑で飾った店が増え、夜になればライトアップが施される。
殆どが学生なこの街は下校時刻が存在している。それに伴い学生寮によっては門限が決められており、普段は中々出られない。
それは私も例外では無かった。寧ろ私の住んでる寮は学園都市でも指折り付きではないか、そう思えるほど門限に厳しい。一秒遅れただけでも首をやられる。
御坂「うっ……」
変な思い出(?)を思い返したせいか、首の痛みを想像してしまい私は首をさすった。本当に怖いのよ。
──と、話が脱線してしまった。
学園都市は寒くなるに連れ街中は忙しくなる。
年に一度のイベント、そう“クリスマス”だ。
私は今年の勇気(クリスマス)だけは逃すわけにいかない。
そう思い、心を締めくくるようにマフラーを少しだけきつく締めた。
書き溜めてから、再び投稿します。
見てくださる方が居ると信じて……(*´▽`*)
見てるよ
かみことかみことかみこと!!うっふぅぅうう!!見てますからっ
常盤台中学の校則によって、私は常時この茶色が目印の服を来ている。最初の頃は休日位可愛い服を着たいと思っていた。
しかし、慣れとは怖いもので1ヶ月もしない内に苦ではなくなっていた。
それでも、オシャレがしたいと思う生徒いる。そういう人は細かいところに化粧を加えて過ごしたりと人それぞれのよう。
私だってオシャレに興味がない訳じゃない。その心を最近はよく燻(くすぶ)られる。少しでも振り向いてもらいたいと、心の奥底から掻き出される。
これが俗に言う“恋は人を変える”ということなのだろう。
御坂「ふぅ」
目的地に着いた。
場所は公園。
いつも“あいつ”と会う、色々と縁のある公園。
壊れた自動販売機が一つだけ点在し、それ以外はパッとしない公園。
それでも私にとっては思い入れがある。前述に述べた通り、あいつに会い、あいつにとって初めて私に会い、私の人生を好い意味であいつが変えるきっかけとなったこの場所。
……って、何考えてるのよ私!
この頃あいつの事を考えるといつもこれだ。同居人、尚且つ私のパートナーの黒子にはきつく言われている。
あの類人猿ーーー!!とか、それが乙女なのですねーーー!!?とかetc
私のココロはどうしてしまったのだろうか?その結論はとっくの昔に出てしまっている。けれど、自分では上手く言い表せない。伝えられない。
このもどかしい気持ちは空回りしてしまっている。
傍のパッとしない木を見上げる。紅葉の季節が過ぎ、葉は全て落ちてしまった木を。
と思いきや一枚だけ葉が残っていた。紅いあの葉の名前は紅葉。黒のキャンパスに存在する白色に目が行くよう、私は目をやっていた。
上条「よう、ビリビリ中学生」
!?
突然懐かしくも思う声と見知った単語が聞こえ、私の肩が小さく跳ねた。
背後から聞こえたにも関わらず、私はその人物が誰かくっきりと頭に浮かんでいた。
そして、振り返る前に考える。
もう何度も言われたフレーズに、何度も言ったフレーズで返す。
御坂「だからビリビリじゃなくて、私には御坂美琴って名前があんのよ!」
上条「わりいわりい、御坂」
私はマフラーで顔を覆っていて良かったと心から思った。きっと今の私は頬が紅潮しているだろうから。
なんていうか、タイミングが悪すぎる。
そう、私の悩みの種であり想い人──上条当麻は
御坂「何回言ったら分かるのよ、アンタは」
上条「そういう御坂さんもな、上条さんには上条当麻って名前があるんですよ?」
御坂「し、知ってるわよ!」
やはり、理想と現実は上手く行かないのだろうか。
今日は此処までですね。
おやすみなさい
あれ、IDって変わることってあるの?
どうしよう、ID変わってる。
携帯からの投稿だと有りうるのか
まあ、続けよう
上条「知ってるにしては一回も呼ばれた事ないんだが?」
御坂「うっ……。なんていうか、アンタって呼ぶのに慣れちゃってるのよ」
目線を横に逸らす私。
上条「なら御坂がちゃんと名前で言うまで、俺もビリビリ中学生って言うぞ」
御坂「な、何よそれ!」
上条「公平だろ?」
グウの音も出ない。あいつが言ってるのは正論なのだ。
そもそも今まであいつを上条と言った事はあったか。
私の記憶上存在しない。
上条「とうすんだ?」
御坂「…………か、上じょ……う」
目線をそらしたまま、ボソッと私は呟いた。
上条「ん?俺って先輩だよな?」
私は奥歯で何かを噛み潰すように歯噛みをした。
拳はプルプルと震え、目線は下へと泳ぐ。
あいつは知らないのだ。私がどんな気持ちなのかを。そもそも習慣自体、変えるのは難しいというのに。
御坂「か、み条……先輩……」
上条「…………」
御坂「……」
御坂(な・ん・で!固まるのよ!!)
私は勇気を出して言ったというのに、かくいうアイツは先程の私のように目線を逸らし頬を掻いていた。
この沈黙が続くほど、私の恥ずかしさは比例してく。
現に私は顔が火照っているのを感じた。
マフラーで隠しているとはいえ、バレてはないだろうか?
上条「その……御坂……」
御坂「う、うん」
上条「言わせた俺に責任はあるだろうけど、すまん……悪い意味じゃないんだが、何か慣れなくて気持ち悪い」
アイツは本当に場が悪そうに呟く。
ブチッ
それに対して私は、頭のどこかで堪忍袋が切れる音が聞こえた気がした。
一段と拳が震え始める。
上条「あ、あのー御坂さん!?で、電気が漏れてますよの事よ!!?」
アイツが言う通り、私は今漏電しているのだろう。感情の高ぶりによって漏電する事は幾度もあった。その度に私は抑えるように心掛けてきたが、今日はそんな気分がしない。
──アイツの右手は私の電撃効かないし……大丈夫よね?
マフラーに手を掛け、口元まで顕にする。
はぁぁぁぁ
と息を吐きだし、言葉を紡ぐ。
御坂「あ!ん!た!は!!少しは私の身にもなれッッ!!」
直後。
ズバチッッッ!!!
と鋭い音が冬の公園に響きわたった。
乙
とりあえず
・酉(一人用トリップ)を付けよう
・…や!?の後には1コマ空白を入れよう
・投下が終わったら終了レスを入れよう
・もう少し書き溜めしてキリの良いトコロで終わろう
>>14
指摘ありがとう。
スレでのSS投稿初めてだから、一つ目と二つ目の事、謙遜的な意味じゃないんだけどわかり易くお願いします。
むこうでも指摘されたでしょ?
トリップに関しては
■ SS速報VIPに初めて来た方へ
■ SS速報VIPに初めて来た方へ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1414585497/)
これの6レス目をじっくり読んで
感嘆符や疑問符の後に空白を1マス空けるのは、小説の基本的な書き方だから、まぁ無視してもいいよ
試しに禁書で確かめてみればいい
三点リーダーについては俺の癖
あと、これだけは約束してくれ
「このスレを放置するな」
もう書けないと思ったら、長期休養宣言をするなり、HTML化申請をするなりの手続きをすべきです。
このスレはss速報という掲示板を「借りて」いるのだから、掲示板の容量(と管理人さんの手間)を無闇に圧迫する放置スレは、決して作ってはなりません。
>>16
本当にありがとう。小説には関わったけどそれ知らなかった。少しといかカナリやばい。
放置することは絶対にしないよ。受験生だけど頑張る。
──結局、その後久しぶりに鬼ごっこが始まった。
私が追いかけ、アイツが逃げる一方的な私事だけれど。
それでもなんだかんだ言って私は楽しんでいるのだろう。アイツとのたわいもない時間を。
──私達は土手を走り回った挙句またあの公園に戻り、ベンチに凭れていた。
上条「はぁーーーー……ハァ……ったく、久しぶりだぞ。こんなに走ったの……」
御坂「あ……あんたが、逃げるのが悪いのよ……」
上条「カミジョウサンデンゲキコワイモン」
そう言ってアイツは手をひらひらと動かし、私に見せつけてくる。
この右手のせいで私の電撃はいとも簡単に効力を失ってしまう。
アイツのその行動は、闘牛士が牛に向かって赤いマントをヒラヒラと振っているようにしか見えない。
御坂「それは、挑発と受け取って良いのかしら?」
私が牛とするなら闘牛士を威嚇するのだ。
バチッッ
と、私は髪の毛先から小さな静電気を放電してみせた。
上条「いや!違う!違います!!違いますのよ!!の三段活用!!」
御坂「ふん……どうかしら」
いつの間にか息が整っており、思考が早く回り始めた。
そして私は大事な事を思い出す。
御坂「あ!」
上条「どうした?」
御坂「いや……その、アンタさ……明後日が何の日か分かる?」
上条「え?あぁ、クリスマスだろ?まあ、上条さんには縁のない日ですよ」
ははっと自傷気味に笑うアイツを見て、私は再びイライラがこみ上げてきた。
アイツは見て取れる程の鈍感。その不幸体質……?のせいでやけに女性関係の絡みが多く、トドメに鈍感なため、何本ものフラグを建てている。
私が知るだけでも多いと感じるのだから、厄介事にしょっちゅう巻き込まれるアイツには何人の恋敵がいる事か……。
上条「で、その日がどうした?」
御坂「えっと……クリスマスの日暇だったりする?」
上条「なんでせうかその質問……俺も傷つくんだぜ?」
そう言うとアイツは分かりやすくガクっと頭を下げた。
御坂「いやいや!そんなつもりは」
上条「ははっ、分かってるって」
御坂「はぁ……で、何か予定あるの?」
上条「いや……特に……強いて言うなら夜にインデックスと食べに行くぐらいか?」
御坂「そう……。ならさ!」
私は膝を胸元に寄せ、その反動を利用して立ち上がった。
そしてアイツの前に立ち、恥ずかしさを堪えながら言葉を続ける。
御坂「私も暇だからさ……クリスマス一緒に出かけない?」
上条「……え?」
私はマフラーの端を口が覆えるまで上げ、アイツの反応を待った。
その時間は正確には分からない。ただ、私の体感ではそれが長く続いたようにも思えた。
上条「良いけどさ……」
心拍数が上がる。
上条「逆に御坂は良いのか?知り合いに見られたら変な勘違いされかもしれねーぞ?」
御坂「私が誘ってるんだから良いに決まってるでしょ。それを言うならアンタの方が勘違いされたら不味いんじゃないの?」
上条「それは上条さんの運にだな……」
御坂「あんたが言っても説得力ないわよ」
たしかに、と一緒に笑い合う。
先程までの激しい心拍はどこに行ったのやら。ジェットコースターのように、してしまえばあっという間の事なのだ。
それでも私にとっては大きな一歩。
私はアイツとクリスマスに出かける約束が取れ、口のはしが緩むのをしばらくは抑えられそうにないのであった。
今日は此処までの投稿です。
見てくれた皆様、ご視聴ありがとうございました。
乙
乙!
上琴ss見るの久々だ
期待
スズ「つ、津田が記憶喪失……!?」
が3000PV行きテンションウッヒョオワァァ。
受験勉強の合間に書きましたので投下します。
・・・・・chapter2 ・
黒子は悶絶していた。
部屋に二つしか無いベッドの枕へ顔を埋(うず)め、足をバタバタと動かす。時折、ベッドに顔を何度も叩きつけ、ぶつぶつと何かを呟いていた。その禍々しいオーラは彼女のツインテールが生き物のようにうねる程、奇怪であった。
一言で言えば近寄りがたい。
顔ドラムが床に響いた所為か、先程僚艦が押し寄せてきたものの、そんな黒子を見て引き
「ま、まあ……若いうちには色々なやむんだよな」
と遠慮がちな顔をした後、引き返したのだ。これは黒子が意識していないが、他の生徒からすれば前代未聞の出来事である。
そんなにも黒子が悩んでいる理由は、今もシャワールームから鼻歌を漏らしている人物。黒子の唯一無二のお姉さま、常盤台のエース──御坂 美琴についてだ。
夕刻黒子は寮でゆっくりしていると御坂が帰ってきた。
黒子はお帰りなさいませと、何時も通り出迎え用とした。
しかし帰ってきた御坂を見て言葉が消える。なんと、あの御坂がキャッキャウフフだったのだ。黒子の中で何かが崩れた。
黒子は御坂の一変に動揺していたがどうやってか確かめようと思い、彼女は御坂に激しいスキンシップを行った。
ここでいつもなら電撃の一つでも飛んでくるはずが、180度どころか360度すら通り越し「もう、黒子ったら」と、甘い声と共に軽いデコピンが一発。
その一発は黒子にとって電撃よりある意味辛く、痛い一撃であった。
黒子は考える。自分のお姉さまに何があったのかを。
しかし自然と答えが自問自答で帰ってきた。
あの殿方──もとい類人猿と何かあったのだろう。ナニか。
流石にあそこまでキャッキャウフフな御坂を見たことは無いが、御坂が遅くまで帰って来ず理由を問う時に話すような感じなのだ。
ムカつくといいつつ、どこか楽しげに話す御坂の上位変換なのだ。
そこで、何があったのか出来る限り黒子は考える。
御坂は見て取れる程のツンデレ。流石に告白まで事が進んでないだろう。となれば、その先の、風紀委員に睨まれるようなところまで進展している──なんてことが無くなる。
ならば、遊ぶ約束をしたと考えるのが妥当だろう。
その瞬間黒子の脳裏に、ある事柄が浮かんだ。
明後日は何の日だ?クリスマスではないか──と
では、勉強に戻ります。
次の更新は11時頃を予定しております。
志望校どこ?
なんだとコラァ~ッ!
分かった。
だいぶ遅れました。
ちょっと目が痛い。最後に行くに連れて文が荒いかも。
投下します。
・・・・・chapter3 美琴
私がシャワーを浴び終わる頃には既に日が落ちていた。冬になると本当に日の入りが早い。
・身体を拭き終わり浴室から出てみるとやけに寒かった。それに加え電気が点いていない。
私は肩を縮こませ、震えながら声を発する。
御坂「黒子ー?居るんでしょ?なんで電気すら点けてないのよ。寒いでしょ?」
………
返答は来なかった。その代わりと言えば何なのだが、私のベッドの所でもぞもぞと何やら動く物体がある。
私の能力だと空間の把握ぐらいは出来るのだが感情までは掴めない。
それが黒子であると分かっても、その邪気とも言える感情は分からない。けれども私には分かった。何というか、直感で。
前にも似たような事があった気がする。あの時は黒子が私の下着を被って……思い出しただけで全身の毛が逆立つ。寒さのせいかもしれないけど。
私は軽い電子回路の操作を行い、部屋に明かりを灯した。ついでに暖房も点ける。
手で触れなくても使えるから便利と言えば便利だ。ただ、能力の無駄遣いのようなきかするけど。
電気が点いたおかげで黒子の姿がはっきりと視界に写った。私のベッドの上に正座し、私に背を向ける形で震えていた。
最初は寒さによる震え、そう思ったがフフフフフと奇妙な声色を聞き、違う震えだと分かった。
御坂「何してんのよ。黒子ー?」
あくまでも普段のトーンで喋り、ゆっくりと黒子に近づく。この寮の造りから言えば
シャワールーム→黒子のベッド→私のベッド
と、私から見ればそんな位置関係だ。ミシミシと僅かに音を出し、黒子のベッドに近づいた。
黒子「お姉さま」
御坂「うわぁ!!?」
私は転げ落ちるかと思った。
ついさっきまでベッドを隔てた先に居たにも関わらず、次のコンマには眼前──黒子のベッドに現れ、正座していた。
それは流石に驚く。
御坂「ちょ、ビックリするじゃない! 」
黒子「申し訳ありません」
なんだろう。この違和感。
黒子の雰囲気が何時もと違う。
心が入れ替わったのでは、そう感じた。
黒子「お姉さま、つかぬことを伺いしてもよろしいでしょうか?」
御坂「ええ、別にいいけど」
黒子「今日何か嬉しい事があって?」
御坂「ぶっ!!? 」
思わず私は吹き出した。心を見透かされる感覚は好ましいものではないし、その言葉が私の恥ずかしさをぶり返す。
黒子「友人と遊んだ、ならそんな反応しないでしょうし。やっぱり……あの殿方絡みですわね」
御坂「べ、別にアイツとは……!」
黒子「アイツ?私は殿方としか言っておりませんが……やはりあの類人猿ですのね!!?」
御坂「うっ……」
墓穴を掘ってしまった。どうしてアイツ絡みの事になると思考が空回りするのだろう。
進めば進むほど隠し事が顕になっていく。
──と、そこまで考えた挙句私は、別に隠さなくても良いのでは?
そう思った。
御坂「……そうよ。ただアイツと遊ぶ約束をしただけよ」
黒子「そうですか」
黒子のことはよく分かってるつもりだ。なので「そうですか」この声色だけで黒子の心象は分かる。別段、私に対しての呆れや怒りの意味は無いのだろう。
それっきり、黒子はこの事に対して追求するなどせず普段通りのペースに戻った。私がメールすると気も、興味がないような感じだった。
ただ、消灯しベッドに入ったところで
黒子「お姉さま、帰ってきた時のような丸っきりな乙女は慎んで下さいまし。本当にキャッキャウフフでしたわよ?」
その声色は、少しばかり私との距離を置いていたようだったので本気で言っている。そんなに痛々しかったのだろうか?
ただ、私は嬉しい感情を出したのだ。抑えることは出来ない。
今日の投稿は此処までです。
見て下さった皆様、ご視聴ありがとうございました。
追記・感想とか随時募集←
読みやすい!
chapter4
佐天「いや〜それにしても御坂さん。“また”彼氏さんにプレゼントですか?」
御坂「ばっ!!またって何よ!!それにまだあいつとはそんな関係じゃ……」
佐天「ほほーう。まだ、ですか」
しまった……。
猫のような目をして私を覗く佐天さんから顔を背けた。
そっぽを向く態度をとり、無言でシャカシャカとボール内で生クリームを作る。
このまま会話に走れば佐天さんの思う壺だ。昨晩の黒子の例もあり、私は空回りしてしまうだろう。いつ自滅することやら。
ただでさえ佐天さんは会話術が上手い。口に出さないほうが良いだろう。
佐天「ふっふふーん。あくまでもシラを切るつもりですか。まあ何にせよ頑張ってケーキ作りましょう!」
そう、私は今佐天さんの寮でケーキを作っている。
昨日の晩、緊急にメールをし大丈夫か不安になったものの、数分で返信が返ってきた。返答はOK。
急で申し訳が無いと思い、お詫びの印にセブンスミストでクッキーを購入した。そして家へ訪れるとエプロン姿の佐天さんが。その顔には怪しげな笑みが張り付いていた。
──普段料理をしないものの、常盤台中学の家庭科では評価が高くそれなりの自信はあった。それによく聞く話、作る相手のことを考えながら何かを作ると上手くいくという。
私の脳裏には何回もアイツが現れ、その度にぶんぶんぶん首を振り掻き消した。
佐天さんと何度も話したり、からかわれたり、ビリビリしたりしていた。時間が経つのは早いもので、午前からしてたにも関わらず時計の針は正午を指していた。
文が思いつかないので、今日は此処まで。
思いついたら書くかもです。
えっと……話の終までは考えているので
一気に書き上げます。
一週間をめどに。
また一週間後、皆様に見ていただけるよう願います。
では( ̄^ ̄)ゞ
頑張れ
期待してる
キリがいい時に切った方が良いと思い、少し投下致します。
その頃にはケーキは完成していたので、ついでに昼ご飯をご馳走になることになった。私も手伝うと言ったけれど、お客さんですから。と、何時もの笑みと共にあしらわれた。
なので買ってきた市販のクッキーをバスケットに入れ、紅茶をティーカップに入れて待つことにしよう。
刻々と時間が過ぎる。台所からはトントントンとリズムカルな音が聞こえ、漂う中華の匂いは私の鼻腔をくすぐった。
佐天さんは文句無しに料理が上手い。常盤台で料理が作れるんじゃないか、そう思う程に。
それを実際に佐天さんに聞いてみた事がある。しかし、苦笑いを浮かべ「無理ですよ。レベルが違いすぎますって」と返された。私はお世辞なつもりは一切なかった。佐天さんは自分に自信が無いのだろう。料理にしろ、スタイルにしろ。
その結果佐天さんはあの事件に巻き込まれたと思うと、心が痛む。
佐天さんは私を羨ましいと思ったことがあったのだろうか。皮肉でもなんでもなく純粋に、逆に私は佐天さんが羨ましい。
この能力があって、私の今の人格が出来たのかもしれない。でも、佐天さんのスペックと私のスペックを比べると、どうしても差ができてしまう。
もう少し女の子としての武器(スペック)があればと、私は楽しそうに料理をする佐天さんを見つめる。
そんな事を考える昼下がりであった。
──結局、寮に帰るまで佐天さんと駄弁りあった。作ったケーキは置いてもらうことにし、明日取りに来ると伝えた。
常盤台の晩御飯を食べ比べてみても、佐天さんの方が身に染みる気がする。単に気持ちの問題なのだろうか。
私は部屋に戻るとすぐさまベッドへとダイブ。
黒子はクリスマス前の見回りとして風紀委員に借り出されている。
どこまでも静かな寮室。
流石にうつ伏せのままだときついのでゴロンと寝返りをうつ。
壁に掛けてある時計へと目をやると七時を越していた。
この時間帯なら、迷惑にはならないだろう。
そう思い私はおもむろに携帯へと手を伸ばした。
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宛先 aamouhukouda@docomo.ne.jp
件名 やっほー
明日の事なんだけどさ、午前からでも大丈夫?
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簡潔な文で良いだろう。別におかしなところ無いし。……うん。
私は送信ボタンを押そうか押すまいか迷い躊躇ったが、えいっとボタンを強く押した。
カエル型の携帯右端に緑色のランプが点滅し、送信成功の画面が現れ私は胸を撫で下ろす。
メールの一つや二つで慌ててどうするのだ。ベッドに大の字を作りながら考える。
惚れた弱みと聞こえは良いものの、これでは流石に面子が立たない。
しっかりしないと。私は携帯を持った腕で目を多い頑なと心に刻む。
しかし同時に返信の証とした音楽と振動が襲いかかり、私は数刻前の決心すら忘れ無造作に携帯へと意識を寄せた。
差出人は勿論のことアイツで、返事の内容は少しばかり素っ気ない物だった。それでも大丈夫な様なので、何時に行くか伝え、私はそのまま就寝へと向かった。
chapter5
御坂「はぁぁぁぁ」
私は長く細い息を漏らすと、白い息が目の前に広がった。
午前中だというのに街は活気で満ち溢れており、華やかな外装はイベントを表していた。
今日はクリスマス。
私が勇気を出した結果だと思うと、心なしか嬉しい。進歩はするものだ。
空を見上げると一面に雲が広がっており、アイツの不幸体質を思い出す。
学園都市の天気予報は最早宛には出来ない。あの忌々しき樹形図の設計者が無くなった事を今回はほんの少しだけ悔やんだ。
それでも、アイツの不幸に負けないように私の運を発揮しようと思い、私は歩みを勧めた。
ようやくクリスマス当日まで持ってこれました。
次からは御坂×上条のデート回。chapter6からになります。
書き溜めてからの一気投稿ですので、今度こそその時まで
サラダバー
このSSまとめへのコメント
上琴なんてもう古い