ウルスラ「スレ主さんとお話ししてみました」 (44)


ウルスラ「皆さんどうも。カールスラントの双子のフェアリーでお馴染みのウルスラです。
最近SSの題材が少なくなってきたのを感じ、遂にスレ主は『俺SS』に手を出してしまいました。
『未来編』と『タイムトラベル』はやりましたし…あと『らん豚』も挑戦したそうです。
スレ主さんは地の文を書くのが苦手らしく、あとキャラの表情なども苦手らしいです。
今回スレ主さんは記者兼ウィッチとして登場します。
作者オリジナルキャラですか?わかりました。呼んできます。もうなんでもアリです。
とりあえずメタ発言が苦手な方は薄目でご覧下さい……」


501ロマーニャ基地 食堂 朝食後


坂本「今日は扶桑から記者がくる!全員気を引き締めて受け答えしろ!以上!」

ミーナ「この記者は扶桑だけではなく全国に流通しているから変な行動取らないでね?」

ハルトマン「言われてるよ?トゥルーデ」

バルクホルン「お前に言っているんだハルトマン!」

ハルトマン「ジョーダンだって!カルランジョーク!」

バルクホルン「明日のおやつはサルミアッキだ」

ハルトマン「クリスにちくるよ?」

バルクホルン「おまえってやつは……」グググ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1417266641


宮藤「扶桑の人なんだ…」

リーネ「ウィッチの記者ってどんな人だろう?」

宮藤「多分女の人だよ…それと結構優しい感じの」

リーネ「芳佳ちゃん知ってるの?」

宮藤「知らないけど絶対に合ってるよ!スレ主の好みだから!」

リーネ「スレ主?へんな芳佳ちゃん」



シャーリー「変な行動って言われてもなぁ…どうよルッキーニ」

ルッキーニ「私は寝なきゃいいんだって!」

シャーリー「じゃあ私は服を着てればいいんだな!」

ルッキーニ「シャーリーの服って朝起きてからすぐ芳佳が回収しちゃったじゃん」

シャーリー「換えぐらい探せば見つかるって」

ルッキーニ「じゃあシャーリーの部屋にれっつごー!」


エイラ「私達は特にないナ」

サーニャ「あと2時間だけ……」ウトウト

エイラ「サーニャは夜間哨戒明けだから無理スンナって言っタロ?」

サーニャ「来たら…起こして……」ウトウト

エイラ「わかった!それまでぐっすりしてろヨ」


ペリーヌ「少佐。記者はいつごろくると?」

坂本「確か支援物資と共に昼前には着くと連絡があったな」

ペリーヌ「お昼前ですわね…ありがとうございますわ」


滑走路 お昼前


記者「ここが501…ガリアの奪還者のチームね」


ミーナ「お待ちしていました。記者さん…でいいのかしら」

記者「今日はよろしくお願いします。ミーナ司令官」

ミーナ「支援物資と交換条件で取材と言われれば首を横に振る必要はないわ」

記者「取材と言いましたが正確には501の観察です」

ミーナ「というと?」

記者「501ってどんな生活をしているか記録してそれを記事にするんです」

ミーナ「検書は見られるのかしら?」

記者「もちろんですよ!さすがに501の司令官の許可なしじゃ記事にはできませんし、サインもいただくつもりですから!」

ミーナ「了解しました。基地内はどこを見ても構いませんが宿舎は本人の許可を取ってくださいね?」

記者「ありがとうございます!」

ミーナ「それと簡易的な入場許可証を渡しておきます」

記者「その許可証…あと2つ発行してもらえないでしょうか」

ミーナ「2つ?」

記者「リベリオンから研修で2人拾ってきたんです。坂本少佐から聞いてませんでした?」

ミーナ「聞いてないわ…とりあえずそのふたりを紹介してもらえないかしら」

記者「ミーナ司令官と入れ違いで坂本少佐がすでに回収していきましたよ?」

ミーナ「…わかりました。本人と確認次第渡しておきます」

記者「ありがとうございます」


501 食堂


坂本「宮藤はいるか?」

宮藤「坂本さん!昼食は何がいいですか?」

坂本「そうだな…扶桑から生魚が送られてきたはずだ。刺身にしよう」

宮藤「お刺身ですか…私頑張ります!」

坂本「そうだ。昼に記者がいると言ったろう。3人分追加で用意してくれ」

宮藤「わかりました!」

坂本「おまえたちは料理できるか?」

ルーム「無理です少佐」

ペーチュ「少しならできます」

坂本「ならペーチュ中尉。宮藤の手伝いをしてくれ」

ペーチュ「了解です。坂本少佐」


501 食堂


宮藤「えぇっと…ペーチュさん?」

ペーチュ「軍階級では私が上ですが呼び捨てで構いません」

宮藤「じゃあペーチュちゃん!」

ペーチュ「なんでしょう?」

宮藤「魚…捌ける?」

ペーチュ「任せてください!宮藤家伝統の魚の骨抜き術はもう習得済みですから」

宮藤「えっ!?」


廊下


坂本「ペーチュは料理できるのか?」

ルーム「宮藤さんには勝てませんが魚料理なら頑張れると思います」

坂本「そうか!なら宮藤とは仲良くできるな!」


ルッキーニ「しょうさ~」

坂本「どうしたルッキーニ」

ルッキーニ「そのひとだれ?」

坂本「朝に話した記者の付添人だ!…すまないミーナに言うのを忘れていた」

ルッキーニ「それやばくない?」

坂本「確かにやばいな。ミーナを探して話してくるからそこのルームと一緒にいてくれ」

ルッキーニ「あいさー」

ルーム「了解です」


廊下

ルッキーニ「ルームだっけ?」

ルーム「ルーム・メイトです。階級は少尉…ですかね?」

ルッキーニ「へー。んじゃ命令!一緒に遊ぼ!」

ルーム「了解です」


ハンガー


ルッキーニ「シャーリー!」

シャーリー「お!ルッキーニか…どうしたんだ?」

ルッキーニ「連れてきたよー」

シャーリー「ほぇー…随分と小さいんだな」

ルッキーニ「記者の付添人だってさ!」

シャーリー「そうか!」

ルーム「ルーム・メイトです。今日いちにちよろしくおねがいします。イェーガー大尉」

シャーリー「紹介は受けていたのか。シャーリーでいいさ」

ルーム「過去の英雄の名前だけはしっかり覚えていますから」

シャーリー「過去?…詳しく知りたいなぁ」ニヤニヤ

ルーム「やばっ!」


廊下


記者「さて…誰かいないかな」

バルクホルン「待て!見ない顔だな?」ガシッ

記者「取材で来た記者と申します」ニコッ

バルクホルン「話は聞いている。引き止めてすまない」パッ

記者「…少し取材させてくれればチャラにします」

バルクホルン「交換条件か。いいだろう答えてやろう」

記者「ではまず…『妹』というジャンルについて…どう思いますか?」

バルクホルン「そうだな…妹は『かわいい』から始まり『愛おしい』で終わると私は思っている」

記者「なるほど!」

バルクホルン「私の場合、妹にクリスという妹がいるんだが……」

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バルクホルン「というわけだ」

記者「ありがとうございます!」

バルクホルン「私にばかり構っていては他の取材はできないだろう」

記者「そのへんは大丈夫ですよ」

バルクホルン「そうか。ではまた昼食に」


食堂

ペーチュ「どうです?宮藤さん!」

宮藤「すごい…お母さんと同じ捌き方だ!」

ペーチュ「お刺身はできましたし…どうします?」

宮藤「…ご飯炊いてない!どうしよう!」

ペーチュ「いまから急いで炊けば大丈夫だと思います!」

宮藤「私はお米を担当するからペーチュちゃんは野菜のスープをお願い!」

ペーチュ「了解です!」


執務室


カチャ


坂本「私だ。入るぞ」

ミーナ「ノックをしてといつも……」

坂本「ゆるせ!ハッハッハ」

ミーナ「そういえば私にまだ言ってないことがあるはずよね?」

坂本「私も先程思い出してな。記者の付き添いで2人ほど、この501に研修に来るとな」

ミーナ「はぁ…今度からは気をつけて頂戴」

坂本「すまない」


コンコン キシャデスー

ミーナ「どうぞ」

記者「いやぁ…広いですねこの基地。この部屋が基地の中心っぽいんでここで記事を作ろうかなと」

坂本「ここじゃ他のメンバーの会話どころか行動すらわからんぞ」

記者「そこのところは大丈夫です!私の固有魔法は便利なんですよ」

ミーナ「興味があるわ。どんな固有魔法なの?」

記者「『聴力増加』です。もともと使い魔はうさぎなので聴力はあるんですが範囲を拡大できるんですよ」

ミーナ「まるでシャーリーさんね」

記者「範囲は自由に変えられますのでこういった取材系にもってこいなんですよ」

坂本「音関連の固有魔法か…戦闘では評価はできなさそうだな」

記者「戦闘は自分苦手なんで……」

坂本「そうか…私はペーチュとルームを探してくる。観察は自由にしてくれて構わない」

ミーナ「昼食のときに合流しましょう


ミーナ「それで…本件はなんですか?記者さん」

記者「ばれてましたか。少しミーナ司令官の固有魔法を借りたいのです」

ミーナ「借りる?」

記者「魔力を使っている状態で手を貸してください」ヒュイーン ピコ

ミーナ「これでいいかしら」ヒュイーン ピコ

記者「ありがとうございます…食堂にいるのはペーチュと宮藤さんのようだ」

ミーナ「ハンガーにいるのはルッキーニさんにシャーリーさん…それにエイラさんとサーニャさんと……」

記者「ルームですね。このまま記録していいですか?」

ミーナ「坂本少佐としかしたことなかったけど固有魔法の使い方を改めて教わったわ。もちろんこのままで結構よ」

記者「ありがとうございます」カキカキ

ミーナ「こちらこそいい経験になるわ」カキカキ


ハンガー

エイラ「未来からキタ?馬鹿かコイツは」

サーニャ「言い過ぎよエイラ。でも信じられないのはたしかね」

ルーム「そんな……」

ルッキーニ「でも未来から来たってことはひとつだけはっきりしてるよね」

シャーリー「お!ルッキーニも気づいたか!」

ルッキーニ「ネウロイとの戦闘はまだ続いてるんでしょ?」

ルーム「確かに続いてますけど詳しい内容は秘密です」

ルッキーニ「えー。つまんなーい」

エイラ「ちょっとだケ!」

ルーム「ダメです」ギロッ

エイラ「怒んナって……」

シャーリー「私たちの会話で起こるタイムパラドックス現象をさけたいんだよ」

エイラ「なんだソレ」

ルッキーニ「簡単に言うとルームがネウロイのいる未来から来て、この時代でネウロイを完全消滅させたらルームの居た未来がなくなるって話」

シャーリー「よく知ってたなルッキーニ」

ルッキーニ「中佐の本棚の中にあったの!」

シャーリー「よし。中佐や少佐には黙っておこうな!」


坂本「聞こえたぞシャーリー。なんの話だ?」

シャーリー「いやこいつが未来から来たって言ってたんで遊んでいただけですはいなんにもありません」キリッ

坂本「そうか…ルームは昼食後訓練がある。ユニットは……」

シャーリー「私のパーツ機がありますよ?」

坂本「そうか。なら飛べるようにしておいてくれ」

シャーリー「魔力配分は?スピード重視で?」

坂本「リベリオンで実戦経験があるらしいから適当でいい」

シャーリー「了解です少佐」

坂本「たのんだぞ」


食堂 昼飯


ルッキーニ「ごっはんーごっはんーよっしかのごっはんー」

ハルトマン「きょうのごっはんはおっさっしっみー」

バルクホルン「うるさいぞハルトマン」

ハルトマン「トゥルーデ嬉しくないの?じゃあ私がもらっちゃうね?」

バルクホルン「それだけはやめてくれ!刺身だけはやめてくれ」

シャーリー「おーいルッキーニ!タコ食ってくれ」

ルッキーニ「このぶにぶに食感がいいのに」モグモグ

バルクホルン「みんなが揃う前に食うなルッキーニ!」

ペリーヌ「生魚ですわ…なんておぞましい」ゾクゾクゥ

坂本「扶桑なら食べる機会はやまほどあるぞ?」

ペリーヌ「いただきますわ」


ミーナ「それでは簡単な自己紹介をお願いするわね」

記者「扶桑からきた記者です。階級は一応少尉ですよろしく」

ペーチュ「リベリオン合衆国から研修できました。ペーチュ・ハルトマンです」

ルーム「同じくリベリオンから来ましたルーム・メイトです。よろしくですわ」


ミーナ「彼女たちの模範となるように今日いちにち行動してください。以上」

みんな「いただきまーす」


バルクホルン「単刀直入に聞く。おまえはエーリカのなんなんだ?」

ペーチュ「娘です」パクパク

バルクホルン「なんだと…相手は誰だ!私か?私なのか?」

ハルトマン「落ち着きなって」モグモグ

バルクホルン「落ち着いていられるか!」バンッ

ハルトマン「ミーナがこっち見てるよ」

バルクホルン「うっ…すまない」

ハルトマン「それにしてもおさしみってご飯との相性はいいけど合体はしてないよね」モグモグ

ペーチュ「わかりました」ヒョィ

ハルトマン「あぁ…私のおさしみが…」ガーン

ペーチュ「宮藤さん。包丁借ります」

宮藤「切らないようにねー」

ペーチュ「はい。では……」ガガガガガッ

ハルトマン「私のおさしみがミンチになってる……」

ペーチュ「はい。ご飯と一緒にどうぞ」

ハルトマン「…いただきます」パクッ

バルクホルン「まるで離乳食だな」フフッ


ハルトマン「んッ!美味しい!」

バルクホルン「なんだと……」

ハルトマン「この味を知らないなんで世の中の2割くらい損してるよトゥルーデ君」フフン

バルクホルン「なんだとぉ…宮藤!」ガタッ

宮藤「ごめんなさいバルクホルンさん!今日の分のお刺身はもうないんです!」

バルクホルン「明日はあるのか!?」

宮藤「明日はあります!」

バルクホルン「そうかならいい。ところでペーチュ…よくこの調理法を選択したな」

ペーチュ「母さんができる唯一の調理法なので」パクパク

バルクホルン「ぐちゃぐちゃにするのか。なるほど理解した」


ミーナ「記事って具体的にはどういう感じで書いているの?」

記者「基本的には平日にネタを完成させて休日に出版って感じですね」

坂本「内容はどんな感じなんだ?」

記者「主に501のことを書いています。長期物も書くつもりですがいまはまだいいかなって」

坂本「どのくらいのペースで書くんだ?」

記者「1週間に2つも物語がいまの目標です」

ミーナ「早いのか遅いのか分からないけど体だけは壊さないでね?」

記者「お気遣いなく。ありがとうございます」

坂本「もしかしてこの会話も記事にされているのか?」

記者「もちろんです」

坂本「熱心なのはいいことだ!ハッハッハ」


エイラ「ペーチュといまどんな感じナンダ?」

ルーム「私ですか?ペーチュとはロッテを組む仲ですわ」

エイラ「私とサーニャの関係なのか!それとその喋り方はよしてクレ。ツンツン眼鏡がもう使ってる」

ペリーヌ「人の口調をあれこれ言わないでくださいな」

エイラ「1日の半分は怒ってるナ」

ペリーヌ「誰かさんがいちゃもんをつけるからですわ!」

エイラ「はいはい。それで午後は訓練らしいじゃないカ。念のため聞いておくけどどのくらい飛べるんダ?」

ルーム「技術は扶桑で学んだので…技名とかは憶えていませんが大体できます」

エイラ「扶桑の航空術ってあのめんどくさいヤツだろ?くるくるまわるやつ」

ルーム「憶えないと卒業できませんし戦場に出れないんです……」

エイラ「スオムスでよかっタ」


滑走路 飛行訓練

坂本「訓練を始める」

宮藤・リーネ・ペーチュ・ルーム「おねがいします!」

坂本「よし!今日は研修生と模擬戦だ!気を引き締めていけ」

宮藤・リーネ「はい!」

坂本「では…ペーチュ!宮藤!お前らからだ!」

宮藤「がんばります!」

ペーチュ「了解!」



執務室

ミーナ「あら…模擬戦が始まるようね」

記者「聞きます?」ヒュイーン ピコ

ミーナ「お願いできるかしら」ヒュイーン ピコ


上空 『』はインカム会話


坂本『それでは模擬戦を始める!銃はいつもどおりペイント銃だ!顔以外のヒットで撃墜とする』

ペーチュ「よろしくお願いします」

宮藤「よろしくね!ペーチュちゃん」

ルッキーニ『解説わぁ!しましまルッキーニとぉ』

シャーリー『実況のぉ…ぱふぱふシャーリーでお送りするぜぇ!』

坂本『おまえら…それでは…開始!』


宮藤「いきます!」ブゥゥン

シャーリー『宮藤は開始直後急上昇したなぁ』

ルッキーニ『対人戦だと見上げるより見下ろした方が有利だからね』

ペーチュ「………」

シャーリー『それに対してペーチュは高度を維持したままほとんど動かないな……』

ルッキーニ『余裕なのかなぁ…それともユニットの故障?』

シャーリー『故障はないな。私が事前にチェックした』

ペーチュ「…よし!」ブゥゥン

シャーリー『おおっと!ここでペーチュが宮藤の後ろについたぁ!』

ルッキーニ『上昇中に後ろについても有利さは覆せないけど後ろをとったのは大きいよ!』

宮藤「後ろを取られちゃった…けどここで発砲してこないってことは……ッ!」クルッ

シャーリー『お!宮藤が垂直上昇をやめて横に旋回しだしたぞ?』

ルッキーニ『扶桑のユニットは旋回しやすいからね!自分のペースに持ち込めるかが勝負だよ!』

ペーチュ「旋回戦ではこちらが不利…だけど打開策はある!」クルッ

シャーリー『ペーチュは少し大回りだがスピードで食らいついているな』

ルッキーニ『芳佳は逃げに徹しているけどペーチュが攻撃行動に出たらすぐ後ろを取れそうだね』


宮藤「ここで上昇ッ」

シャーリー『旋回戦をやめてまた上昇を始めたな』

ルッキーニ『芳佳はきっとこのままじゃ決着がつかないと思ったんだよ』

ペーチュ「上昇ですか…ここで落ちてもらいます!」タタタッ

シャーリー『ここで発砲!先攻はペーチュか!?』

ルッキーニ『でも上昇開始の時に発砲したらスピードが……』

ペーチュ「上昇速度が足りない…いっかい立て直すか……」クルッ

シャーリー『ペーチュがここで急降下をはじめたぞ!』

ルッキーニ『やっぱ上昇速度が足りなかったんだよ!…もう少しで決着がつくよ!』

宮藤「ペーチュちゃんが加速のために高度を落としている…今だ!」クルッ

シャーリー『ここで宮藤が後ろを取り返したぁ!』

ルッキーニ『扶桑のユニットに後ろを取られたペーチュはどうなるのかっ!』

ペーチュ「やはり追ってきたか…残念だけどこのまま海面へご招待するよ!」ブゥゥン!

シャーリー『ペーチュは落下速度に加えてエンジンで加速しているな…スピードで逃げ切ったらまたリスタートだぞ』

ルッキーニ『芳佳も降下しながら加速してるよ!高度的に芳佳の方が加速距離は長いからスピードは五分のはず!』


宮藤「よし…ここまで追い込んだらあとは上に逃げるように誘導して…」タタタタッ

シャーリー『んー。宮藤がここで初めての発砲か…どう見るルッキーニ』

ルッキーニ『確実に狙っているね!まぁこのまま終わるかはわからないけど!』

ペーチュ「やっぱりここで撃って来るってことは…やっぱり逃げ道は上昇だけか……」チラッ

シャーリー『ペーチュいまよそ見か?』

ルッキーニ『よくみえなかった!』

ペーチュ「負けるわけにはいかないんでね!」クルッブゥゥン

シャーリー『海面スレスレの急上昇!』

ルッキーニ『降下速度を生かした急上昇でどうなる!』

宮藤「誘導はできた…あとは私も上昇して勝ちに行きます!」クルッブゥゥン

シャーリー『宮藤もついて行ったぁ!』

ルッキーニ『でるかぁぁああ!決まるのかぁぁぁあ!』

ペーチュ「勝負はここで決めてくるはず!」クルッカチャ

シャーリー『ここで宮藤を迎え撃つのか!』

ルッキーニ『まだ芳佳は降下速度が生きてるから回避行動が取れない!芳佳ピンチ!』

宮藤「ここを乗り切ればペーチュちゃんの背後に!」

ペーチュ「宮藤さん!覚悟!」タタタッ

宮藤「待ち伏せ!ってマブシッ」ペチャペチャ

坂本『勝負アリ!戻ってこい!』


滑走路


坂本「よく頑張ったぞ!左ひねり込みを仕掛けた宮藤。それを返したペーチュ。両方よくやった」

宮藤「負けちゃいましたぁ」

リーネ「芳佳ちゃんは頑張ったよ!」

ペーチュ「降下中にひねり込みを思い出さなかったら私が撃たれてたな……」

ルーム「もし撃たれたとしても私がシールドを張ってさしあげ……」

ペーチュ「それはやめてくれ」

ルーム「…戦闘技術で負けないで」

ペーチュ「最初からそういえ」


執務室

ミーナ「想像以上の接戦ね」

記者「シャーリーさんたちも楽しそうでなによりです」カキカキ

ミーナ「次の試合はどうなると思う?」

記者「そうですね…ッネウロイです!」


滑走路


坂本「では2回戦!リーネとルームの模擬戦をはじめる!」

リーネ・ルーム「はい!」


ヴーヴーヴーヴー


坂本「訓練中止!全員ハンガーに武器を取りにいけ!」

宮藤・リーネ・ペーチュ・ルーム「了解!」


ハンガー


ミーナ「みんないるわね」

坂本「ネウロイの状況は?」

ミーナ「大型1機ですが油断せずに!」

坂本「フォーメーションはどうする?」

ミーナ「そうね……」

記者「研修生も混ぜてくれませんか?」

ミーナ「それは……」

坂本「私はいいと思うぞ!ペーチュの実力はここでもやっていけるレベルだ」

ミーナ「はぁ…わかりました。ペーチュさんはハルトマンの僚機に、ルームさんはバルクホルン大尉のサポートに回って」

記者「ありがとうございます!」

ミーナ「記者さんも同行しますか?」

記者「行きます!」

ミーナ「というわけで私と坂本少佐で記者さんを護衛。アタッカーは先程の4人に任せます」


宮藤「私や他の人は待機ですか?」

ミーナ「ネウロイ1機にそこまで戦力は割けないわ。最少で最高の戦力よ」


ハルトマン「はーい。ちゃっちゃと終わらせてくるからミヤフジはお菓子用意しててね!」ブゥン

ペーチュ「行きます」ブゥン


バルクホルン「いくぞルーム!」ブゥン

ルーム「援護だけは任せてね!」ブゥン


ミーナ「では私達も行きましょう」ブゥン

坂本「そうだな」ブゥン

記者「いい記事が書けます」ブゥン


アドリア海 上空


坂本「目標まで20Km!私達はここで待機する!作戦はフォワードで考えてみろ!」

記者「大型で横が広い爆撃機タイプのネウロイですね……」

ミーナ「戦力不足だと感じたらすぐに言って!応援を呼ぶわ」


ハルトマン「だってさトゥルーデ」

バルクホルン「私とハルトマンだけでも倒せるが……」チラッ

ペーチュ「お荷物にはなりませんよ。バルクホルン大尉」

ルーム「援護だけは任せてくださいな!」

ハルトマン「ふたりはやる気満々だよ」

バルクホルン「そうか…ふたりは固有魔法を持っているのか?」

ルーム「私はシールド投擲でペーチュはハルトマンさんと同等のものを持っています」

バルクホルン「投げるのか?」

ルーム「すみません!移動させる、の方が正しいと思います」

バルクホルン「なるほどわからん!使えるタイミングで使ってくれ」

ルーム「了解です!」


坂本「ネウロイのコアは中央部だ!深い位置にあるから再生を許すな!」

記者「コアの位置は教えるんですね」

ミーナ「この4人は短期決戦型のウィッチだと判断したわ」

記者「なるほど…勉強になります」カキカキ

坂本「しかし固有魔法の共有化というのか…便利だな」

ミーナ「私も先程実感したわ。こんどサーニャさんとやってみようかしら」




バルクホルン「ネウロイのコアは中央にある!ハルトマンとペーチュは深く削ってくれ!ルームはサポート!私がコアを叩く」

ハルトマン&ペーチュ&ルーム「りょうかい!」ブゥゥン


ネウロイ《《《《キュイィィィン》》》》ビーム


ハルトマン「げっ…シールド張らなきゃ」

ペーチュ「母さん!ルームを信じて」

ハルトマン「信じてって言われてもなぁ」

バルクホルン「最小限のシールドを張っておけ」

ハルトマン「はーい」(盾

ルーム「ペーチュ!ハルトマンさんの前に!シールドを飛ばします!」〔盾

ペーチュ「了解!」〔盾

バルクホルン「ペーチュとハルトマンはできるだけ深く削ってくれ!」

ペーチュ「了解!一番槍行きます…シュツルム!」ゴォッ


ネウロイ《《《《キュィィィン》


ハルトマン「さて…ルームがいるから安心して攻撃に集中できる!シュトゥルム!」ゴォッ

パリーーン


ハルトマン「あり?」

バルクホルン「今までの中で最大級の大きさだったな」

ペーチュ「さすがです」

ルーム「おつかれさまです」

ハルトマン「よくわからないけど疲れたからトゥルーデおぶって!」

バルクホルン「この戦闘で私はなにもしていないからな…仕方ない。ペーチュ!ハルトマンの武器を」ポイッ

ペーチュ「了解です」キャッチ

バルクホルン「よし!帰投する!」


記者「あ!いま終わりましたね」

坂本「ペーチュのハルトマンに負け劣らずの固有魔法には驚かされたがなによりも……」

ミーナ「注目すべきはルームさんの固有魔法ね」

記者「ルームは自己申告ですが自分から半径1Km以内なら自分を合わせ4つまでシールドを張れるそうです」カキカキ

ミーナ「戦力としてはかなりのものね。彼女がいるだけで1小隊の命を守れるのだから」

坂本「無理無茶が戦法の501にはいて欲しい人材だな」

ミーナ「いちど出現させたシールドはどれほどの強度と時間を…それよりも本人の内蔵魔法量……」ギロッ

坂本「戦力となる人材がいた時のミーナはこれだからな…基地に帰投するぞ」

記者「りょうかーいです」カキカキ


ハンガー


宮藤「あ!帰ってきましたよ!」

シャーリー「ハルトマンがバルクホルンにおぶってもらっているな」

宮藤「怪我ですかね?」

シャーリー「いや…大丈夫じゃないか?」


バルクホルン「さぁついたぞ降りろ!」

ハルトマン「そのまま部屋まで運んで~」ポイッガタガタン

バルクホルン「ユニットを履き捨てるな!」


ルーム「とぅ!」サッタンガシッ

ルッキーニ「もっかいやって!」

ルーム「しょうがないですわね…はっ!」ブゥン…サッタンガシッ

ルッキーニ「わたしも!…てやっ!」ブゥン…サッタンガタガタァ

シャーリー「なにやってんだルッキーニ?」

ルッキーニ「着陸の時にサッと足を抜いてタンって着地してガシッって掴むの!」

シャーリー「それで?」

ルッキーニ「失敗してちょっと壊れちゃった……ウジュ」

シャーリー「まぁこれくらいならすぐ直るさ」

ルッキーニ「ごめんねしゃーりぃ…」

シャーリー「謝罪は聞きたくないなぁ」

ルッキーニ「直してくれてありがとシャーリー!」ダキッ

シャーリー「そうこなくっちゃな!」


執務室


ミーナ「記者さんはいつまでここに?」

記者「もう少しで扶桑からの支援物資の船が帰りますのでその時に戻ろうかと思います」

坂本「ペーチュとルームはどうなんだ?」

記者「私と一緒に扶桑へ、それからリベリオンに送ります」

坂本「リベリオンならここからの方が近いだろう」

記者「彼女たちのリーダーとの約束なので」

坂本「そうか…それは残念だ」

ミーナ「あわよくばふたりを501にと思ったのですが…無理そうですね」

記者「すみません……」

ミーナ「ルームさんの話とペーチュさんの言動…それにタイムパラドックスですね?」

記者「ご理解いただきありがとうございます」


荷物港

記者「今日はありがとうございました」

ペーチュ&ルーム「ありがとうございました!」


ミーナ「こちらこそ。いい経験になったわ」

バルクホルン「ハルトマン!おまえはペーチュの母らしいからひとこといってやれ」

ハルトマン「了解…ペーチュ!」

ペーチュ「なんですか?母さん」

ハルトマン「確かにルームの魔法は強力だよ。私も守ってもらったからわかる。でもそれに依存したら確実に死ぬよ」

ペーチュ「……」

ハルトマン「返事は?」

ペーチュ「はい……」

ハルトマン「ペーチュの世界で私は立派な母親にはなれていないと思うけどゆるしてね」ダキッ

ペーチュ「はい……」ポロポロ

ハルトマン「永遠の別れじゃないんだから泣かないでよ…調子狂うじゃん」

ペーチュ「はい!」ポロポロ

ハルトマン「それとルーム」

ルーム「はい」

ハルトマン「ペーチュのアシスト、サポート、援護全部任せたよ」

ルーム「ネウロイのビーム1本通しませんわ!」

ハルトマン「おっけ。私からはおわりっと」

記者「それじゃそろそろ私達は行きます。ミーナ司令官。今日の分です」

ミーナ「あとでゆっくり読ませていただくわ」

坂本「達者でな!」


宮藤「行っちゃいましたね……」

サーニャ「お友達になれると思ったのに……」

ルッキーニ「さーって!よるごはんまでおひるねしよーっと!」

ミーナ「ルッキーニ少尉こちらへ」ニコッ

ルッキーニ「中佐よんだ?」

ミーナ「お昼頃ハンガーで私の書斎を勝手に見たといったわね?」ニッコォ

ルッキーニ「ウジュワァ」ガタガタ

ミーナ「食後に執務室…いや。私の書斎へ」ニコニコ

ルッキーニ「たすけてしゃぁぁりぃぃぃいいい!」




ちょっと書くか…


船の中

ペーチュ「少尉の書いた文…私読んだことありません」

記者「そうだっけ?まぁ私は24時間暇じゃないし書き始めたのは結構前だけど出版は最近だから……」

ルーム「この『安価』っていうのはなんです?」

記者「読者と一緒にストーリーを書いていく物語よ」

ペーチュ「それじゃこの『強くてニューゲーム』というのは……」

記者「本人が最強だと思うタイミングで過去に戻って無双するって話かな」

ペーチュ「書くのですか?」

記者「安価は時間的に無理だけど他は気が向いたら書こうかなって」

ペーチュ「もうネウロイとの戦争は終盤になりかかっています。平和になったら読ませてください」

ルーム「…それとまだウルスラさんが作った薬…全員飲んでいませんよね?」

ペーチュ「それとシャーリーさんと協力して『501~カールスラント解放後~』を全員分書くって寝言で言ってましたよ?」

記者「それじゃ頑張って書こうかな!私達の世界にもどってね!」



ホントニ完



全部読んでるぜ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月24日 (水) 11:31:12   ID: SHdJIrIu

ペーチュてもしかして元ネタであるエーリヒハルトマンの
妻かなにかで?

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