遥「でもいきなりそんな」
麗華「女子たるもの14歳になればAV女優になるのが普通なのです。なのに貴女は」
遥「・・・」
麗華「どうですか?そろそろ」
遥「少し考えさせてください!お願いします!」
麗華「・・・解りました。今日より六日間の間に答えを見つけ出してください」
遥「はい」
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遥「どうしよう・・・でも尊敬する麗華先輩の頼みをできないし」
コナミ「どうした?」
遥「あ、コナミさん」
コナミ「何か悩み事でも?」
遥「実は先輩が私にAV女優になれと」
コナミ「確かにこの世界では14歳になればAV女優になれる・・・なりたいのか?」
遥「いえ・・・今の仕事をしたいですが・・・でも」
コナミ「そうか・・・実は遥以外にもAV女優になろうかどうか悩んでいる奴が居るんだ」
遥「やはり私以外にも」
コナミ「ああ、そして俺はその筋のプロを呼んでいる」
遥「プロ?」
コナミ「そんな彼らを人々は三勇士と呼んだ」
呼ばんぞ
コナミ「ただいま」
カイト「遅い」
コナミ「凌牙は?遊馬は?」
カイト「遊馬は小鳥とデートだそうだ凌牙もまた妹とデートだ」
コナミ「・・・カイトは彼女を」
カイト「黙れ」
コナミ「今日は君だけか・・・実はAV女優になろうか悩んでいる子を連れて来た」
カイト「・・・」
コナミ「悩みを聞いてくれないか?」
カイト「いいだろう解決してやる。だがそいつは後だ」
コナミ「ああ解った」
彰子「な、なれるでしょうか?」
カイト「お前では到底無理だな」
彰子「やっぱりそうですか・・・私は引っ込み思案ですのでAV女優にさえなればそれも治ると思って」
カイト「AV女優にならずとも引っ込み思案を治す方法はある。AV女優を舐めるな」
彰子「じゃあ・・・どうすれば・・・」
ツァン「引っ込み思案な女の子はソープ嬢になる場合があるからね」
コナミ「ソープ嬢も中々に女の子に人気の職業だと思うが確か今年の女の子のなりたい職業」
カイト「第2位だ」
ツァン「AV女優っていうのはね強気でいかなきゃダメなの競争率が激しいから」
カイト「元ナンバー1AV女優のお前から見てどう思う?こいつは」
ツァン「難しいかなこの人じゃ」
彰子「はあ・・・」
コナミ「ツァンも出産してしばらく経てばまた復帰するそうだ」
カイト「フッまたAV業界が乱れるな」
カイト「しかし人前で経つ仕事なら治るんじゃないか」
彰子「それは」
カイト「教師だ」
彰子「先生ですか?」
コナミ「確か彰子は考古学に興味があったな。いいんじゃないか」
カイト「世の子供達に教えてやればいい恐竜の素晴らしさをな」
彰子「は、はい!」
コナミ「良かったな」
彰子「それでは失礼します!コナミさん!カイトくん!」
コナミ「ああ!」
彰子「遊馬さんやシャークさんにもよろしくお伝えください!もう下着は盗まれてないと」
カイト「・・・さて」
カイト「次はお前だな。どうだ奴を見て何を感じた?」
遥「AV女優以外にも道はあると思いました」
カイト「それで」
遥「・・・」
遥「やはり尊敬する先輩の頼みを・・・」
カイト「今の職業は」
遥「OLです」
カイト「なら今のままでいいはずだ」
遥「・・・」
カイト「先輩は先輩でお前はお前それでいい。何も無理をして他人に合わせる必要なんてない」
カイト「俺も遊馬も凌牙もそうして来た」
コナミ「そうだぞ?彼らは何事にも縛られず柔軟な発想と絶妙な機転で怪事件を解決してきたんだから」
ツァン「何だかんだ言って意外と信用できるよこいつ」
遥「・・・解りました。私は私として自分の道を突き進みます!」
カイト「そう未来とは自分で掴み取るものだ!かっとビングなんだ!」
遥「はい!かっとビングですね!」
カイト「今日の仕事はこれで終わり・・・いや俺達もそろそろ」
ツァン「いたたた・・・ちょっとヤバいかも・・・」
コナミ「い、いかん!陣痛だ!?」
カイト「陣痛だと!?バカな早すぎる!」
コナミ「ど、どうすればいいんだ俺は!」
カイト「狼狽えるな!オービタル!オービタル7!」
オービタル「は、はい!」
カイト「一刻を争う病院の手配と医者の確保だ」
オービタル「し、しかしそれは急には」
カイト「急げ!」
オービタル「カシコマリ!」
コナミ「お、俺はどうすれば・・・」
カイト「落ち着け父親になるんだぞ!お前たち2人は遊馬と凌牙を探し出せ」
カイト「俺とコナミはツァンを運ぶ」
コナミ「こういうのは救急車で搬送するんじゃ」
カイト「そんなもの待てるか!俺はタクシーを手配する。お前は必要な物を纏めろ!急げ!」
コナミ「・・・」トコトコ
カイト「おい」
コナミ「・・・」トコトコ
カイト「座れ」
コナミ「・・・」トコトコ
カイト「落ち着け!」
コナミ「ど、どうしよう」
遊馬「カイト!」
シャーク「聞いたぜ全て!」
カイト「産まれるぞ」
遊馬「俺達はどうすればいい」
カイト「どうやら相当な難産らしい。何せ六つ子らしいからな」
シャーク「六つ子だと!?」
カイト「これは恐らく俺達が最後に挑む事件だ!そして今までの流れならわかるはずだ」
遊馬「かっとビングか!?」
シャーク「どうやらかっとビングのようだな・・・肩を組むぞ」
カイト「ああ」
遊馬「そして今頑張っているツァンに届けようぜ俺達のかっとビングを!」
遊馬・シャーク・カイト「「「かっとビングだ!!!俺達!!!」」」
オギャアアアアアアアアオギャアアアアアアアアオギャアアアアアアアア
コナミ「産まれたのか・・・ついに」
遊馬「やったな」
コナミ「うん」
シャーク「外の空気を吸おうぜ」
コナミ「しばらく落ち着こう」
カイト「そうするか」
コナミ「さっき最後に挑む事件って言ってたけどあれは」
遊馬「前々から決めてたんだ」
シャーク「そろそろ潮時だってな」
カイト「それに俺達が事件解決に乗り出さずともこの世界に生きるデュエリストは十分強い」
コナミ「・・・悲しくなるな」
遊馬「そう言うなよ遊びには行くからさ」
シャーク「俺達は暇だからな基本的に」
カイト「俺は言うほど暇ではない」
コナミ「ありがとう」
ツァン「名前は決まった?」
コナミ「ああ六つ子だという事で頭を悩ませたがみんな男だから上から順番に」
おそミ
カラミ
チョロミ
一ミ
十四ミ
トドミ
コナミ「でどうだ?」
ツァン「全部アンタの名前のミが入ってるのね・・・まあいいか」
ツァン「こ、これからはパパになるんだから今より稼ぎなさいよね。僕も働くけど」
コナミ「大丈夫!頑張ろうなお互いに」
ツァン「うん!そういえばあいつらは」
コナミ「外で爆睡中だずっと起きてたから」
遊馬「」
シャーク「」
カイト「」
ツァン「本当だ・・・ねえコナミ」
コナミ「ん?」
ツァン「僕達のあいつらみたいに逞しくなるかな?」
コナミ「なるさきっと」
ツァン「そうだよね。きっとそうだよね」
麗華「解りました」
遥「すみませんでした」
麗華「いえいいですよ別に」
遥「はあ・・・」
麗華「人にはそれぞれ自分の道がある。だから人生とは楽しいのですよ」
遥「はい」
麗華「私はきっとAV業界のトップになります」
遥「応援してますずっとこれからもずっと」
麗華「ええ!」
遥「だって私は先輩の一番のファンですから!」
麗華「ふふ・・・あ、そういえば言い忘れてました」
遥「はい?」
麗華「来月からハートランド学園の特別講師として招かれましたので」
遥「本当ですか!?」
麗華「私の得意なバーンプレイで生徒達を調教してあげましょう!」
数日後
小鳥「ツァンさんとコナミさんについに子供が産まれたんだって?」
遊馬「ああ帽子なんか被っててさコナミそっくりだったぜ」
小鳥「私も今度見に行こうかな」
遊馬「命の大切さってやつを改めて感じたぜ」
小鳥「どうしたのいきなり?」
遊馬「人間ってさ簡単に自殺したりする奴が居るだろ?」
小鳥「うん」
遊馬「命はたった一つしかない。それを投げ出すってのは・・・な?立ち向かう勇気を持たないと」
小鳥「遊馬はどうして人間が生きてると思う?」
遊馬「何て言うかな。ほら、あー生まれて来て良かったなって思う事が何度もあるだろ?そのために人間は生きてるんじゃねえかな」
終3
イイハナシナダナー
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