雪歩「はうぅ…どうしよう…」(49)


雪歩「亜美ちゃん真美ちゃんに唆されて掘った落とし穴の場所がわからなくなっちゃった…」


雪歩「うぅ…一応プロデューサーに連絡を」ポチポチ




p『雪歩か? どうした?』


雪歩「実は…」


雪歩「ごめんなさい、私のせいでご迷惑を…!」


p『雪歩のせいじゃないさ。それじゃ今から向かう。今どこにいるんだ?』


雪歩「えぇと…事務所の近くの公園です」


p『わかった。雪歩はあの2人にも来るよう連絡してくれ』


雪歩「わかりました」


~10分後~


p「お待たせ」


雪歩「いえ、こちらこそすいません」


p「それより確認だが、穴の数は?」


雪歩「覚えて、ません…」

p「そうか…深さは?」


雪歩「いつも以上の勢いだったから……150mくらいだと思います…」


p「……………は? 150?」


雪歩「あ、2人とも来ましたよ」


真美「双海真美!」


亜美「双海亜ッ――」シュッ


雪歩「あ…」



真美「ただいま参じょ…あれ?」



p「亜美ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」

雪歩ランド1名様ご案内~


p「そんな…そんなぁッ!!!」グッ


雪歩「うっ…うう…」



真美「ね、ねぇ、亜美は? 亜美はどうなっちゃったの?」


p「亜美は…穴の中だ!」

真美「え……!」


雪歩「ごめんね…真美ちゃん」


真美「………真美、誰か呼んでくるよ!」ダッ



p「おい、下手に動くな!」



真美「大丈夫だよ、兄t――」シュッ





p「真美ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」


雪歩「真美ちゃんまで!」

p「…雪歩。ここを出よう。この公園は危険だ!」


雪歩「…はい」


―公園入口―


p「取り合えず事務所に行こう。そこなら…」



響「はいさーい! やっぱりプロデューサーか!」


雪歩「響ちゃん」


響「お、雪歩も! なんか公園からよく聞く声がすると思ったら案の定」


p「あ、ああ」


響「ん? なんか元気ないな?」


p「実はな…」


響「落とし穴?」スタスタ


響「大丈夫だぞ! 自分こう見えても野性的勘で落とし穴を察知できるんだぞ!」スタスタ


p「本当か!」スタスタ


雪歩「すごいねぇ」スタスタ



響「なんせ小さい頃にぃにとよく落とし穴で遊んでたからな―――」シュッ



p「そうか、じゃあ響が近くに居てくれれば安心だな!」スタスタ


雪歩「これで安心できます」スタスタ

響ィーッ!


p「事務所近くまで来たが、気付かないうちに響とはぐれてしまった!」


雪歩「どこ行っちゃっだろう…?」




貴音「おや」


p「貴音か。おはよう」


雪歩「おはようございますぅ、四条さん」



貴音「御早う御座います」

>>13
雪歩「どこ行っちゃったんだろう…?」


ね。誤字った。

p「そうだ貴音。響を見なかったか?」


貴音「はて? 見ておりませんし、響の香りもいたしません」


雪歩(香り?)


p「そうか…」


貴音「む! この匂いは…らぁめんの屋台!」


p「貴音はまたラーメンか」


貴音「えぇ、それでは」ペコリ…スタスタ


p「さて、それじゃあ俺たちも事務所に…」


貴音「あ―――」シュッ



p「貴音ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」


―事務所―


p「ここなら」


雪歩「おはようございまぁす…」


小鳥「あら、雪歩ちゃんおはよう。どうしたの? 今日はオフのハズだけど」


p「あぁ、実は…」


小鳥「落とし穴、ですか」

p「ですから音無さんも気を付けてくださいね?」


小鳥「はい、わかりました!」


雪歩「そう言えば、音無さんだけですか?」


小鳥「ソファに美希ちゃんが寝てるわ。それともう少しで真ちゃん、春香ちゃん、伊織ちゃんが来ると思うわ」


p「みんなにも話さないとな…」


p(みんな話したそばから落ちてるけど…)


小鳥「そろそろお昼ですね」


p「そう言えばもうそんな時間ですか」


小鳥「書類まとめもキリが良いし、たるき亭にでも行こうかしらッ―――」シュッ



p「え」


雪歩「え」


p「事務所にまで…あるだと…!」


―一階・たるき亭―


小鳥「きゃっ!」ドサッ


店員「いらっしゃいませー……あれ今どこから?」



小鳥「え、ええっと……取り合えず鯖味噌煮定食一つください」


店員「は、はい…鯖定一つー!」


p「くそ! 事務所内も危険なのか!」


雪歩「出ましょう、プロデューサー!」


p「そうだな。美希も連れて……!? 馬鹿な!」


雪歩「どうしました…? !?」


p「ソファが…美希が居た場所に、穴が!」


雪歩「美希ちゃんまで…!」



p「くっ! 逃げるぞ!」

雪歩「…」コクン


―事務所外―


雪歩「すいません…。事務所にも掘ったのを覚えていれば…」


p「雪歩が悪いんじゃない」



真「あ、おっはようございまーす!」タッタッタッ




p「真か! 走るな! 足元に気を付けろ!」


真「うわっ!」ズボッ



p「真ぉ!」



真「なんのっ!」ズザッ!!




p「馬鹿な!? あの一瞬で穴の縁を蹴って跳ぶなんて!」


雪歩「さすが真ちゃんだよぅ!」




真「よっとッ―――」スタ、シュッ!!



雪歩「」


p「真ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」


春香「あ、おはようございます! プロデューサーさん!」



p「春香!」


p(これは俺でもわかる! 絶対コケてイントゥーホールだ!)

ここまでくると新手のスタンド使いの攻撃だろ


春香「あっ!」コケッ


p「!」


雪歩「!」





春香「うわあぁあ!」ドサッ


p「……………セーフ!!!」



春香「あ、アウトですよ!? 転んじゃったし…」ムクッ


雪歩「! 春香ちゃんダメェ!」



春香「ヴァいッ―――」シュッ


p「はぁぁぁるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


雪歩「しかもあれ……真ちゃんが落ちた穴だ…」



p「まぁぁぁことぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」


~その頃~


―水瀬邸―


伊織「さて、そろそろ事務所に行かなくちゃ。新堂、車を」


新堂「かしこまりました、お嬢さmッ―――」シュッ


伊織「新堂! …何よこの穴は! なんでこッ―――」シュッ


~その頃~


―高槻家―


やよい「じゃあお姉ちゃんはまっすぐ撮影行ってくるから、みんな良い子にしてるんだよ?」


長介「わかってるよ」


かすみ「いってらっしゃい」



やよい「うっうッ―――」シュッ


長介「姉ちゃッ―――」シュッ

かすみ「ちょッ―――」シュッ

>>p「雪歩が悪いんじゃない」

いや、どう考えても全面的に雪歩が悪いだろ


p「とんでもない被害だ…!」pipipipi


p「ん?」pipipipi


p「はい、もしもし」ピッ


あずさ『あ、プロデューサーさん』


p「はい、もしかして迷子ですか?」


あずさ『はい~。事務所に向かってたら新潟に着いちゃいまして~』


p(良かった、県外なら落とし穴の危険もないだろう)


p「わかりました。迎えに行きます。そこをあまり動かないでください」


あずさ『はい。お願いしまッ―――』シュッ


p「え…あずささん? あずささん!」



p「あずささぁぁぁぁぁん!!!」


雪歩「私…いつのまに県外までぇ…」


―961プロビル―


ビル「」


ビル「――――」シュッ…ズドオオオオオン!!!!

いやいやいやいやいやいやいやいや


雪歩「プロデューサー、誰か走ってきますよぉ!」


p「な、誰だ!」ガバッ










律子「プロデューサーさーん! 大変なんですよー!」




p「ダメだ律子走るな!」

ビルも落ちてっしもはや走るかどうかは関係ないな


律子「さっき社長が突然穴に落ちッ―――」シュッ


p「律子ぉぉぉ!!! 社長も落ちたのかぁぁぁ!!!」


雪歩「伊織ちゃん…やよいちゃんも……連絡が、つきません…!」



p「残るは俺と、雪歩と……千早か!」


p「そう言えば千早は無事なのか?」


雪歩「でも確か千早ちゃんって今日は…」


p「そうだ…社長と売り込みに行ってるんだった」


雪歩「あれ? さっき律子さんは「社長が」としか言ってませんよ?」


p「なるほど、千早は落ちていないのか。…でもだとしたらなんで律子だけ人を呼びに来たのか…」


p「…なんか怪しいな」


雪歩「今日千早ちゃんが歌の売り込みに行ってるのって、最近懇意になっててコラボ企画が決まった」


p「……961プロ! 会合は本社ビルだったはずだ!」

雪歩「行ってみましょう!」


―961ビル跡地―


p「72…そんな馬鹿な!」

    \クッ…/



雪歩「72がどうなってるんですかぁ!」


    \クッ…/



p「ビルがなくなってる…72一つ!」


    \ンアー…/


雪歩「そんなのって…ないよ…」フラフラッ


p「雪歩…」


雪歩「私は……」ズボッ



雪歩「あ―――――」フラッ…


p「雪歩ーーーッ!」バッ…


パラッ…パラ…


雪歩「……ん、あれ?」



p「くっ、大丈夫か…雪歩ぉ!」ガシッ


雪歩「プロデューサー! 危ないですよ!」ブラーン


p「だから何だッ! 良いか…手ぇ放すなよ!」


雪歩「…良いんですプロデューサー。放してください」


雪歩「こうしてみんなに迷惑掛けちゃう私なんて落ち「雪歩ッ!!」…っ!」


p「諦めてどうする! 諦めて、どうする…!」ポロポロ…


雪歩「泣いてるんですか…プロデューサー」


p「くそっ! まだだ! まだ俺は……!」ポロポロ


雪歩「…プロデューサー。手、限界なんですよね? 震えてますよ」ニコッ


p「違っ、これは」プルプル


雪歩「私、幸せでしたよ。プロデューサー」ウルッ


p「よせ、やめろ!」プルプル…


雪歩「そして……」ポロポロ…


p「ぐ…ぅぐっ! 手、が!」ズ…


雪歩「えへ……ごめんなさい」ニコッ



――――――スルッ…


p「ゆきほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」


p「雪歩ぉぉぉっ!」ガバッ!!


雪歩「ひゃぅっ! ど、どどどうしました!?」



p「あ…あれ?」


p「夢、か…。うあぁ…良かったぁ…」ハァ


p「そう言えば、みんなは?」


雪歩「…………」


p「…雪、歩?」



雪歩「大丈夫ですよ…私たちの邪魔する人たちは…」

雪歩「埋めちゃいましたから♪」ニコッ




―雪歩ヤンデレエンド―

えっ

えっ

えっ

えっ

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