のび太「ドラえもん!僕にデュエマを教えてよ!」(23)

ドラえもん「どうしたんだい?またスネ夫の自慢かい?やってないカードゲームの自慢くらい今までのと比べたらどうってことないだろ」

のび太「実は……」

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スネ夫『どうだい僕のプロモカードコレクションは?』

ジャイアン『なあ、プロモって何だ?』

出木杉『いわゆる限定カードだね、物によっては普通のカードの100倍以上の価値がついたりするんだ』

ジャイアン『ふーん、俺もデュエマはやってるけどプロモなんて気にしたことないな』

のび太『へー、こんな紙がねぇ』ペラッ

スネ夫『ま、のび太ごときじゃプロモの良さは分からないだろうさ』

のび太『でも別に普通のカードよりも強いって訳じゃないんでしょ?そんなのに普通よりも多い金額を払うなんて無駄だと思うけどなぁ』

スネ夫『な、なんだとう!?』

のび太『正論を言ってるだけじゃないか』

スネ夫『こ、こいつ!』ガタッ

出木杉『ちょっと二人とも止めなよ!』

ジャイアン『まあ、待てお前ら。デュエマに関する喧嘩ならデュエマで片をつけろよ』

のび太『えっ、何でそうなるの?』

ジャイアン『俺様の決定に文句あんのか?』ギロッ

スネ夫『ボクは構わないよ、初心者ですらないこいつに負けるわけないし』

ジャイアン『じゃあ決定だな、明日空き地で決闘だからな。のび太、逃げたらギッタギタのボッコボコだからな!』

のび太『』

のび太「……ってわけなんだ」

ドラえもん「そりゃ、君が悪いよ。お金と時間をかけて集めたコレクションを馬鹿にされたら誰でも怒るよ」

のび太「でも事実じゃないか」

ドラえもん「まあ君みたいなタイプにはコレクターの心は分からないだろうな」

のび太「ドラえもんまで……、とにかく僕にデュエマを教えてよ!確かドラえもん前にやってただろ?」

ドラえもん「なんでそんなに必死になるのさ?負けても悔しい思いをするだけだろ?」

のび太「負けた方に目でピーナッツを噛ませるってジャイアンが……」

ドラえもん「ふーん、自業自得だ、僕には関係ないね。目でピーナッツを噛む練習でもしたら?」

のび太「報酬にどら焼き買ってあげるから」

ドラえもん「その言葉を聞きたかった!」

ドラえもんBJかよww

のび太「で、どうすればスネ夫に勝てるの?」

ドラえもん「さっきから勝つ勝つ言ってるけど、まずのび太くんはデュエマのルール知ってるの?」

のび太「コロコロで漫画読んでるから多少は……」

ドラえもん「じゃあ、話しは早い。早速デッキ作りだ、予算はどれくらいあるだい?」

のび太「ん」つ200円

ドラえもん「……こんなんじゃまともなデッキ作れないよ」

のび太「え?そうなの?」

ドラえもん「当たり前だよ!カードゲームってのはお金がかかるんだぞ!」

のび太「え、でも僕と同じお小遣いしか貰ってないドラえもんはどうやって……」

ドラえもん「……」

のび太「……」

ドラえもん「……しかたないなぁ、僕のカードを使いなよ」

のび太「え?何?今の間はまさか君……」

ドラえもん「ほら!親友の僕が協力するんだ!絶対に勝つぞ!」

のび太「で、どれが一番強いデッキなの?」

ドラえもん「デュエマに限らずはほとんどのTCGに言えることだけど最強のデッキなんてないよ、それぞれ相性があるんだ」

のび太「へー」

ドラえもん「レアカードをたくさん入れたデッキがレアカードを一枚も入れてないデッキに負けることも珍しくはないんだよ」

のび太「つまり運しだいってこと?」

ドラえもん「まあその運要素をいかに少なくしていくかでプレイヤーの腕が問われるんだけど……一日じゃプレイングを磨くには時間が無さすぎる」

のび太「……それはつまり勝つのは難しいってこと?」

ドラえもん「まあ普通にやったらね、でも安心して。君には僕がいる」

のび太「何か作戦があるの?」

ドラえもん「まずは……」

翌日

ジャイアン「お、来たな」

のび太「やあ、待たせたね」

スネ夫「ふん、よく逃げなかったな」

ジャイアン「よし、じゃあ始めようぜ!」

野比のび太vs.骨川スネ夫
デュエマ・スタート!!

ジャイアン『さあ、始まったぜ。スネ夫vs.のび太、世紀の一戦。実況は俺、ジャイアン様と』

出木杉『解説の出木杉でお送りします』

ジャイアン『さあ、観客が見守るなか二人が台を挟んで向かい合ったぜ』

「スネ夫ヘマすんなよー!」「のび太ー!万が一にでも勝つんじゃねぇぞ!」
「スネ夫!お前に今月の小遣い全部賭けたんだからな!絶対に負けるな!」

ジャイアン『いやぁ、盛り上がってるな!』

出木杉(ジャイアン、賭けの親をやりたくてあの二人を焚き付けたな……)

ジャイアン『ジャンケンの結果、どうやらスネ夫が先攻みたいだな』

スネ夫「僕のターン。偽りの王ヴィルヘルムをマナに置き、ターンエンド」

のび太「僕のターン。ドロー、剛厳の使徒シュライバーをマナに置きエンドだよ」

ジャイアン『一ターン目にはお互い動かずだったな』

出木杉『まあ、大体のデッキが動き始めるのは2ターン目以降だからね』

スネ夫(シュライバーか……のび太の奴がどんなデッキを使ってくるか分からないけど厄介なクリーチャーを積んでるな)

スネ夫「僕のターン、ドロー。反撃のサイレント・スパークをマナに置きターンエンド」

のび太「僕のターン、ドロー、禁術のカルマ カレイコをマナに。そして2マナをタップ、瞬封の使徒サグラダ・ファミリアを召喚」


瞬封の使徒サグラダ・ファミリア コスト2 光文明
種族 イニシエート/ハンター パワー1500
・このクリーチャーがタップされている時、相手は呪文の「S・トリガー」能力を使えない。

のび太「ターンエンド」

出木杉『……これは少しスネ夫君が不利かもしれないね』

ジャイアン『と、言うと?』

出木杉『そこら辺を詳しく言ってしまうと情報のアドバンテージを与えてしまうから……まあ見てれば分かるよ』

スネ夫(出木杉の言う通りだ、このままだと少し動き辛くなる……だが……)

スネ夫「僕のターン!ドロー、永遠のリュウセイ・カイザーをマナに置き、3マナタップ!呪文フェアリー・ミラクル!」

フェアリー・ミラクル コスト3 自然文明
・自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
・自分のマナゾーンにすべての文明が揃っていれば、さらにもう1枚、自分の山札の上からカードをマナゾーンに置く。


スネ夫「効果で山札の一番上のフェアリー・ミラクルをマナへ!更にマナに全ての文明のカードが揃っているのでもう一枚反撃のサイレント・スパークをマナへ!ターンエンドだ」

スネ夫(所詮のび太はズブの素人だ!この僕が負けるはずない!)ニヤッ

のび太「随分余裕そうだね?スネ夫」

スネ夫「当たり前だろ?お前よりも僕の方が強いんだからな」ニヤニヤ

のび太「ふーん……その余裕、いつまでもつかな?」

のび太「僕のターン、ドローして停滞の影 タイム・トリッパーをマナへ。3マナタップして禁術のカルマ カレイコを召喚」

禁術のカルマ カレイコ コスト3 闇文明
種族 オラクル パワー3000
・いずれかのプレイヤーの山札から、手札以外のゾーンにカードが置かれる時、かわりにそのプレイヤーはそのカードを山札に加えてシャッフルする。

スネ夫「チッ……!」

スネ夫(マナに見えた時点で出してくるだろうとは思ったが……やはり厄介だな)

のび太「サグラダ・ファミリアでシールドを一枚ブレイク」

スネ夫(クソッ……せっかくミステリー・キューブがトリガーで来たのにサグラダの効果で使えない!)

のび太「ターンエンドだ」

ジャイアン『のび太が攻撃に入ったな』

出木杉『ええ、サグラダが場にいる限りシールド・トリガーでの呪文は使えないからね。安心して殴りに行けるというわけだね』

ジャイアン『なるほど』

スネ夫「僕のターン、ドロー」

スネ夫「フェアリー・ミラクルをマナに置き。6マナタップ、蒼狼の始祖アマテラスを召喚!」

蒼狼の始祖アマテラス コスト6 水文明
種族 ナイト/サムライ/オリジン パワー5000
・このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、次のうちいずれかひとつを選んでもよい。
・自分の山札を見る。その中からコストが4以下の呪文を1枚選び、山札をシャッフルしてからその呪文をコストを支払わずに唱える。
・自分の山札を見る。その中からコストが4以下のクロスギアを1枚選び、山札をシャッフルしてからそのクロスギアをコストを支払わずにジェネレートする。

スネ夫「効果で選択するのは山札からの4コスト以下の呪文の踏み倒し、山札からドンドン吸い込むナウを唱える」

ドンドン吸い込むナウ コスト4 水文明
S・トリガー
・自分の山札の上から5枚を見る。そのうちの1枚を相手に見せて手札に加え、残りを好きな順序で山札の一番下に置く。このようにして見せたカードが火または自然のカードであれば、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。

スネ夫「山札の上から5枚を見て…………永遠のリュウセイ・カイザーを手札に、リュウセイは火文明のクリーチャーなので今出したアマテラスを手札に戻す」

スネ夫「更にのび太の場のカレイコの効果で山札から唱えられたドンドン吸い込むナウを山札に戻してシャッフル。ターンエンド」

スネ夫(よし、これで次のターンにアマテラスの効果でセブンス・タワーが唱えられる。そこまでマナが伸びれば僕の勝ちはほぼ確定だ!)

のび太「それじゃあ僕のターン、ドロー」

スネ夫(のび太のデッキは今の盤面を見る限り白黒メタビートだ、確かに強いデッキだが爆発力はない。盤面を引っくり返せるようなカードは無いはずだ)

のび太「デュエマの鬼!キクチ師範代をマナへ、さて……」

のび太「スネ夫、君はいつも僕を馬鹿にしてるよな?今だってそうだ、自分が勝つと信じて疑っていない、だから自信たっぷりな表情ができる」

スネ夫「それが何だよ?」

のび太「余裕は慢心と紙一重だって言いたいのさ」

のび太「4マナをタップして呪文、天使と悪魔と墳墓を唱えるよ」

天使と悪魔の墳墓 コスト4 光/闇文明
・マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
S・トリガー
・バトルゾーンに同じ名前のクリーチャーが2体以上あれば、それらをすべて破壊する。その後、すべてのマナゾーンを見て、同じ名前のカードが2枚以上あれば、それらをすべて持ち主の墓地に置く。

スネ夫「……え?」

スネ夫「ふ、墳墓だと!?」

のび太「何をそんなに驚いてるのさ?ほらマナに2枚以上ある同名カードを全部墓地に置いてよ」

スネ夫「バカな!墳墓入りのメタビートなんて見たことないぞ!?」

のび太「別にどんなカードをデッキに入れようが僕の自由じゃないか、変な言いがかりをつけるならジャッチ呼ぶよ?」

スネ夫「……クソッ!サイレント・スパークとフェアリー・ミラクルを2枚ずつ墓地へ……!」

のび太「サグラダ・ファミリアでシールドをブレイク、更にカレイコでもう一枚ブレイクだ」

のび太「ターンエンドだよ」

ジャイアン『これは流石にスネ夫キツいんじゃないか?』

出木杉『ええ、この盤面で4ランデス。下手をすればスネ夫君はこのまま何も出来ずに負けてしまう可能性もあるね』

スネ夫「……ドロー、ガンヴィート・ブラスターをマナへ」

スネ夫「……ターンエンドだ」

のび太「何もしないんだ、それじゃあ僕のターン。ドロー、禁術のカルマ カレイコをマナへ、4マナタップしてサグラダを
サイレンス トパーズに進化」

サイレンス トパーズ コスト 4光文明
種族 アウトレイジ パワー6000
・進化-自分のイニシエート1体の上に置く。
・W・ブレイカー
・誰も、自身のターン中、コスト4以上の呪文を唱えることはできない。

スネ夫「!!」

ジャイアン『ここで進化クリーチャーを出してきたか、トパーズはW・ブレイカーだからこのターンで止めまでいけるけど……』

出木杉『うん、サグラダのトリガー封じの能力は消えてるからスネ夫君は呪文のシールド・トリガーが使えるようになったね』

スネ夫(これはまだいけるかもしれない!シールド・トリガーが一枚でも出ればまだ可能性はある!)

スネ夫(のび太の奴、勝ちに焦りすぎたな!僕相手に隙を見せるなんて命取りと言うことを教えてやる!)

のび太「トパーズでW・ブレイク」

スネ夫(このシールドに全てがかかっている……!)ペラッ

スネ夫(一枚目は……駄目か、だがまだ一枚残っている……!頼む……!来てくれ!)

スネ夫(今までもこういったピンチはあった。でもその度に僕のデッキは僕の期待に応えてくれた!今日も絶対に勝ってみせる!)ゴクリッ

ジャイアン『おお、スネ夫の奴、凄い気迫だな』

出木杉『シールド・トリガーが出さえすればまだ逆転もあり得るからね』

のび太「……」

スネ夫「金持ちの人間力を舐めるなああああ!!」ペラッ

つ フェアリー・ミラクル

スネ夫「」

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ジャイアン「ガハハハハハッ!大儲けだぜ!」ジャラジャラ

出木杉「スネ夫君。そろそろ暗くなってきたから帰ろうよ」ユサッユサッ

スネ夫「」

ジャイアン「おう!出木杉帰ろうぜ!肉まん奢ってやるよ!」

出木杉「え、でもまだスネ夫君が……」

ジャイアン「大丈夫だって、今はそっとしといてやれよ」

出木杉「う、うん。分かったよ。スネ夫君、風邪ひかないようにね。バイバイ」

ジャイアン「いやあ、しかしあの時のスネ夫の顔スゲー面白かったなぁ」ヘラヘラ

出木杉「ねえジャイアン?ジャイアンは何で野比君が勝つって分かってたの?」

ジャイアン「そんなの決まってんだろ、あいつには何でもアリのドラえもんがいるんだ。こういう勝負事で負けるはずないだろ」

出木杉「あっ」

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ドラえもん「上手くいったみたいだね」

のび太「あんまり面白くはなかったけどね」
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ドラえもん『タイムテレビ~』

のび太『……ああ、そういうこと』

ドラえもん『そういうこと。相手が何をデッキを使ってどのターンに何を引き何を使うのか把握しさえすればまず負けないよ』

のび太『なんというか……卑怯だね』

ドラえもん『ルールを破ってるわけじゃないから何の問題もないよ、さあ早速明日のデュエルの様子を見ようじゃないか』
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のび太「……うん、まあ仕方ないよね僕が勝つにはそれぐらいしか方法がなかったんだから」

ドラえもん「非公式だからプレミアム殿堂カードを入れてデッキを作るって手もあったけどこっちの方が楽だったしね」

のび太「君は本当にえげつないな」

ドラえもん「よく言うよ、プライドをズタボロにしたいからって最後にトリガーを期待させたのは君の提案だろ?」

のび太「そうだっけ?忘れちゃったや」

ドラえもん「全く、のび太君は調子がいいんだから」
アハハハハハハッ!ハハハハハハハハハッ!

その後、スネ夫はデュエマを止めた。
-終-

なんかわろた

カードを創れないデュエリストは二流

ジャイアンが策士だな


タイムテレビって、、、それズルじゃん!(正論)
でもハイドロ殿堂入りして手を引いたけどイニシエートとか使えるようになったのか

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年05月05日 (木) 21:13:26   ID: 3dmSgwna

おもしろい

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