【艦これ】陽炎「始まるわよっ!」 (56)
ちょこっと書いて今日は終わりな
いろいろ変えてると思うけど気にすんな
陽炎「終わりました……」
ks提督「おう、じゃあ演習な」
陽炎「だ、だけどみんな疲労が……」
ks提督「うっせー!さっさと支度しろっつってんだーッ!」
陽炎「!」ビクッ
陽炎「は、はい……」
ks提督「ったくよー」
見習い([ピザ])「演習見学ですか……」
上官「ああ、まぁなんだ……気晴らし程度に見てってくれや」
見習い「はい…」
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ks提督「しつれーい」ガチャ
見習い「……」ペコッ
ks提督「あー?誰だテメーは?」
上官「最近入ることになった見習い君だよ」
ks提督「へーw豚みてーだなww」
見習い「そうですか」ビキッ
上官「見習い君、ちょっと」コイコイ
見習い「はい」
上官「彼、偉い方の子なんだよ」
見習い「…」コクコク
上官「だからさ、怒らせないようにしてくれる?」
見習い「……さぁ?」
上官「んー……そういうことだから、よろしく」
見習い「…」コクコク
見習い「…」ガチャ
ks提督「そろそろだな」
「「これより、演習を開始します」」
ks提督「ククク…」
見習い「…」
アケボノ!ミギミギ!
キャー!
見習い「…」
見習い(こいつんところの奴らはダメダメだな)
ks提督「は?なんだよあいつら……後で調教してやる」
見習い「……おい」
ks提督「あ!?お前誰に向かって!」
見習い「少し黙れ」
ks提督「な!?」
見習い「あいつらが負けそうなのはお前の責任でもあるだろ」
ks提督「は?なんで俺もなんだよ!」
見習い「はぁー……呆れる、こんな奴が俺の上司なんてな」
ks提督「て、テメーッ!言わせておけば愚痴ばっか言いやがって!」
見習い「…」
ks提督「気に食わねぇ奴は全員ぶっ殺してやる!」ガチャ
曙と聞いて
曙=k s 提督・・・・
間違ってはないな。うん。
陽炎がかわいそうだな・・・
見習い「ザッケンナコラー!」
銃を突きつけたks提督が丸太めいた足に吹き飛ばされる!
見習い「あいつらがどんな思いでやってるか分かってんのかッコラー!」
ks提督「ゲホゲホッ!な、なんちゅー強さだ……」
見習い「コッチミロコラー!」
ks提督「お、親父に言いつけてやる!いいのか!?」
見習い「そんなちっぽけな覚悟でここに来てんじゃねーんだッコラー!」
ks提督「う、うわぁぁぁあああんオトーサーン!」
提督「ってことでね、よろしく」
陽炎「え、あっはい」
陽炎「じゃなくて、前の提督は?」
提督「さぁ?」
陽炎「さぁって」
提督「いーんだよ、決定したことなんだから」
陽炎「分かりましたよ……ところで、みんなに挨拶したんですか?」
提督「してない、今日決まったし」
陽炎「じゃあそうですね……来週の出撃の会議があるんで、ついでにしてください」
提督「あ、俺も?」
陽炎「……当たり前じゃないですか」
提督「分かった」
陽炎(この人、何もしなきゃいいけど……)
提督(見習いから一気にここまで……運が良いなぁ)
陽炎抜錨読んだ?
2巻までなら
提督「ということでよろしく」
曙「……」
瑞鳳「……」
古鷹「はい、よろしく願いします」
加賀「よろしく」
提督「……でどうする」
陽炎「じゃあ始めましょうか」
・・・
提督「てことでよろしく」
古鷹「了解しました」
加賀「わかりました」
瑞鳳「…はーい」ボソッ
曙「……」
提督「……聞いてる? えー…曙さん」
曙「……呼ばないで」
提督「ん?」
曙「気安く呼ばないで!」ガタッ
提督「!?」ゾクッ
曙「フンッ」
提督「んぁちょっと!」
バタン
提督「……」
陽炎「気にしないでください、私が何とか言ってみますから」
提督「お、おぅ」
陽炎「ということで今日はここまでにします、解散」
・・・
食堂
提督「だばだば~」
間宮「あら、こんにちは」
提督「こんにちは」
間宮「何にします?」
提督「えー…」
提督(カレー…もいいけど、魚が食べたい気分だな……)
間宮「…」ニコニコ
提督(うーん……ん?アジフライカレー……?これだ!)
提督「アジフライカレーで」
間宮「かしこまりました」
3巻は水着回やで
なんやて!?
提督(食った食った、えーと仕事はないから)
提督「……」
古鷹「こんにちは」
提督「こんにちは、えー」
古鷹「古鷹です」
提督「んー……」
古鷹「あ、もしよければ案内しますよ?」
提督「…よろしく」
・・・
古鷹「提督は、なんで提督になろうとしたのですか?」
提督「……そうだね、前の仕事よりこっちの仕事のほうが救いがあるからかな」
古鷹「前の仕事というのは?」
提督「……」
古鷹「……そうですか」
曙「!」
提督「あ」
古鷹「どうし……あら、曙ちゃん」
曙「フンッ」クルッ
古鷹「曙ちゃん……」
提督「あいつ、何があったんだ?」
古鷹「……前の提督のいうことを聞かなかったせいでひどいことされて…」
提督(調教とか言ってたな)
古鷹「でも悪い子ではないんです、いい子ですよ、本当…」
提督「へー」
古鷹「軽いんですね、提督」
提督「……すまない、昔からなんだ」
古鷹「いいんですよ、謝らなくても」
提督「すまない……」
古鷹「あ、ここが工廠です」
提督「へーここが」
古鷹「じゃあここで最後なので私はこれで」
提督「ああ、すまないな案内してもらって」
古鷹「謝らないでください」
提督「善処するよ」
3巻といえばあきつ丸がワ級三隻を陸上で撃退する場面が印象的だな
3巻の初回版はイラストレーターによるマンガ付きで曙が可愛い
はいどもども 忍殺見終わったみるわ
ザバァン
提督「…」
加賀「…」スッ
提督「あ…どうも」
加賀「こんにちは、どうしてここに?」
提督「…波の音が気持ちいいんだよ」
加賀「そうですか?」
提督「ええ……」
ザバァン
提督「あとカメラとかが水に入る時の音も好きです」
加賀「そうですか…」
ザバァン
加賀「貴方は」
提督「ん?」
加賀「貴方は何があったか詳しく知りたくないんですか?」
提督「……過去を掘り返すということはまだ未練があるということだ」
提督「だから、俺はそんなことしたくない」
加賀「……」
提督「前に行かなきゃできないことだってある」
加賀「…」
提督「…」
提督「…ふぁ~…ふぅ」
加賀「眠いのですか?」
提督「あぁ、少し寝てくるよ」
加賀「いってらっしゃい」
バタン
提督「…」ボフッ
モゾモゾ
提督「はぁー……」
提督「zzZZ」
何でここに来たの?
ふーん、貴方にしか出来ないんだ……
私?私は-----・・・
提督「……ん、ん?」
瑞鳳「!」ビクッ
提督「すまない、何か用か?」
瑞鳳「あ、いや」
提督「んー……不満かい?俺が提督じゃ」
瑞鳳「そ、そんなことないですよ!?」ビクビク
提督「相当ひどい目にあって来たようだね」
瑞鳳「…」
提督「……夢を見た、過去の夢だ」
瑞鳳「?」
提督「忘れようとした頃にその夢はやってくる」
提督「苦痛を与えられたり、与えたりしてきた」
「だから俺は不幸だと思った、当たり前だ、だけどね」
提督「一番の不幸っていうのは過去の方がよかったって思う時なんだよ」
瑞鳳「……なんでそこまで耐えられるの?」
提督「さぁね」
グールルルル
瑞鳳「ひゃ!?」/////
提督「……もう夜か、食べに行くか?」
瑞鳳「は、はい……」/////
テテ テンテンテテッテー テンテンテテッ
提督
デブ
身長 185cm
体重 131kg
握力 測定不能
特技 解体 調理
これは期待
すいません少しの間休みます
食後
提督「瑞鳳さんはこの先辛いことがあっても平気なのかい?」
瑞鳳「うーん……どうでしょう」
提督「まぁ答えはゆっくり出せばいいさ」
瑞鳳「……はい」
ここまで。本当にすまんな、ではでは……。
待ってる
ゆっくりしてきてね!!!
過去に戻るってのも大変だなおい
ピヨピヨ
提督「うっ!」ガバァ
提督はベットから飛び出て前転し着地、すぐさまカラテの構えをする。
提督「……なんだこの気配は」
陽炎「どうしたんですか!?」バンッ
陽炎「ってなんでパンツ1枚なんですか!?」
提督「いつもだが陽炎、勝手に入ってくるな」
陽炎「アッハイ」
提督「新しい艦?」
陽炎「はい、本部からです」
提督「名前は?」
陽炎「大和型戦艦二番艦、武蔵です」
提督「大和型か……戦力をこっちに渡してもいいのか?」
陽炎「何か問題でも?」
提督「今朝方手紙が送られてきたんだけど」ペラ
陽炎「えー……え!?」
提督殿に告ぐ
今日より貴方の鎮守府は緊急事態のみ
活動させる事を決定する。
世界海戦管理委員会本部
陽炎「こっこれ本部からじゃないですか!?」
提督「あぁ、なんかもう」
加賀「提督」スッ
提督「ん?何ですか?ていうかいつの間に」
加賀「本部からの通達で、長門型姉妹が来るそうです」
提督「え?」
陽炎「え?」
瑞鳳「あの~」
提督「はい」
瑞鳳「本部から連絡が……蒼龍さんが来るようです」
ガタッ
提督「……緊急事態だ」
提督「えー……集まったな、よし」
提督「えー今回集まってもらった訳は聞いてもらったが、もう一度言おうか」
提督「一昨日にある一通の手紙が来た、それにはこう書かれていた」
「貴様らに宣戦布告を申し込む
場所は佐世保鎮守府近くに現るだろう
では頼むぞ
深海提督」
提督「とな」
武蔵「罠ということは?」
提督「ある、そこは本部がどうにかしている」
提督「まぁ単刀直入にいうと従ってろってことなんですけどね」
提督「そのためにも今日はここで解散して自由時間にしてください」
長門「まて、良いのか?それで」
提督「問題ないです、じゃあ私はこれで……ああそうだ」
提督「貴方達の艤装って工廠にありますよね?」
武蔵「ああ」
長門「そうだ」
陸奥「ええ」
蒼龍「はいっ!」
加賀「同じく」
時雨「僕もだよ」
提督「はーい」
タッタッタッタッタ……
武蔵「あいつからやる気が伝わってこないのは私だけか?」
長門「若干目が死んでるしな」
蒼龍「わっ私はなんか緊張しました……!」
陸奥「アハハ……ないない」
時雨(なんで僕が呼ばれたのかな……)
・・・
陽炎「なんか凄いね」
曙「そうねっ」
陽炎「もー曙、まだ疑ってるの?もう大丈夫でしょ」
曙「知らないわよっ!」クルッ
陽炎「あ、ちょっとどこに」
曙「ただの散歩よ散歩!」スタスタ
陽炎「はぁー……」
工廠にて
曙「なによっあんな大役任せられて、何もしないただのデブじゃない!」
曙(何よ、まるで偉い人じゃないっ……!)
カチャカチャ
曙(ん? 何の音?)チラッ
提督「……よしよし」
曙(あれ、デブ? 何でこんなところに?)
曙(しかもあれ時雨たちの艤装? 一か所に集めてどうする気?)
曙(あ、なんか書いてある……魔法陣?)
・・・
提督「アー疲れた、この疲労状態じゃ気配も感じられん」
提督「……洒落にならんが、その時はその時だ」
一冊の本を取り出し、開く。
提督「ふぅー……っし!」
提督「……彼等は鋼、彼等は兵器、彼等は守護……
……彼等に主を守る強を与えよ……
どぐゆ どぐゆる どぐなしゅ どぐる
どぐゆ どぐゆる どぐなしゅ どぐる……」
緑の光が艤装に集まり、消える。
提督「……っけー」
ガタガタバッタン
提督「へ!?」
曙「あ、あ……あ……」
提督「ったく……あー曙さん?これはですね」
曙「ち、近寄らないで!」
提督「はい、だが説明させてもらう」
曙「魔術師?」
提督「はい」
曙「はぁ、どうなってるのよこの世界」
提督「まったくです」
曙「アンタがいってどうするのよ! ……いいわ隠してあげる」
提督「ありがとう」
曙「ただし、二人だけの秘密だからって調子に乗らないでよね」
提督「ん? は、はい?」(なんで調子に乗るんだ?)
曙「じゃあ行くから」
提督「分かりました、気を付けて」
曙「はいはい……」
みじけーよ
ロ~ンブロゾ~
曙(何なのよ、あのデブ)
曙「はぁ」
瑞鳳「どうしたの?」
曙「は?」ギロッ
瑞鳳「ひっ……いっいや、疲れたのかなーって」
曙「何でもないわよ」
瑞鳳「そっそう、それはよかった……」
曙「…」スタスタ
瑞鳳「あっじゃ、じゃあね……」
風呂
曙「疲れた……」ガラッ
武蔵「お、曙か」
曙「……どうも」
武蔵「そんな顔するな、可愛い顔が台無しだぞ?」
曙「別に可愛くないですよ」ジャバー
武蔵「そんなことない、提督はそう思っているはずだぞ?」
曙「なんでそこでクソ提督が出てくるんですか」チャポ
武蔵「さぁな」
曙「……」
武蔵「……あいつは、いったいどういうやつなんだろうな」
曙「……」
武蔵「本当に私の提督に相応しいか、楽しみだな」
曙「そうですか……」
武蔵「さぁて、私は出るぞ」ザバァ
武蔵「温まってから出るんだぞ」
曙「分かってますよ……」
武蔵「……本当に、楽しみだよ」
曙「……」
武蔵「じゃあな」ガラッ
提督「……」
武蔵「……」
曙「ひぇ!?」
提督「ア、アイエエエ……」
武蔵「フフッ、今なら曙と一緒に入れるぞ」
曙「えっちょちょっと!入んないでよね!?」
提督「ど、どうせれば……」
曙「いいから出てけー!!」
間宮「最近セクハラをする提督が多いってねぇ?」カチャカチャ
長門「そうだな……私もよくやられてたな」
陸奥「私も私も」
長門「お前は提督が変わってからされてないのか?」
間宮「ええ」
長門「それはいいことだ」
陸奥「私はやられてもいいけどね」
長門「お前というヤツは」
ガラッ
間宮「噂をすればってやつですよ」
提督「え?」
間宮「何でもないですよ」
長門「やぁ提督」
陸奥「こんにちは~」
提督「おう……間宮さん、日本酒」スタスタ
間宮「はい、いつものですね」
提督「ああ」ガラッ
長門「あいつ、ベランダで呑むのか?」
間宮「落ち着くんですって」
陸奥「へー、変なの」
提督「……」
あそこにね、お城があるとするでしょ?
でね、そのお城のどこを見るかによって、自分がどれくらい偉いか決められるんだって
君は、どこを見たの?
提督「俺はね、天辺を見ていたかったんだ……」
コンコン
間宮「失礼します」ガラッ
提督「ありがとう、テーブルに置いといて」
間宮「はい……ではごゆっくり」ガラッ
提督「ああ」
間宮「あら?来てたんですか?」
加賀「ええ、提督を探しに」
間宮「どうして?」
加賀「偵察をしなくてもいいのか、と」
長門「いいんじゃないのか?なにも言わないし」
加賀「無防備の状態で来たらどうするんですか」
陸奥「何か考えでもあるんじゃないの~?」
間宮「まぁ今は何も言わないで上げましょう……あんな顔してますし」
加賀「……分かりました、後で聞きます」
乙
乙
しかし、陽炎の影が薄い・・・
提督「え? 偵察?」
加賀「はい、これは基本ですよ」
提督「はぁ? 別にしなくてもいいんですけど」
加賀「それでも提督ですか、貴方は」
提督「んー……じゃあ今から編成考えますね」
加賀「はい、準備しておきますね」
提督(加賀さんは絶対と……)
提督「はい出来ました」
提督「古鷹、陽炎、陸奥、曙、加賀……呼ばれた者は出撃準備を」
陸奥「え”」
提督「え」
陸奥「な、何でよ! 私じゃお役御免って訳!?」
提督「いや、バランス的に考えて」
陸奥「いやよいやよ! 行きたくないわ!」
提督「えぇ……」
古鷹「あ、あら?」
長門「陸奥、今はそんな事言えん状況だろう」
陸奥「いや!」
陽炎(へー、戦艦の人でもこんな事言う人いるんだ)
提督「チッ」
陸奥「え?」
陽炎(あれ、今舌打ちした? いやいやそんなことは)
提督「陸奥さん、俺はね、聞き分けの悪い女が嫌いなんだよ」ギロォ
陸奥「え、えと……」
提督「いけない訳でもあるのか」
陸奥「い、いや……」
提督「行けよ陸奥、殺されるぞ」
陸奥「……わ、分かったわよ……準備してくる……」
バタン
陽炎「す、少しきつくないですか?」
提督「聞き分けの良いものには言葉を、悪いものには脅威を、暴を振るうものには強を与えよ……だ」
陽炎「ど、どゆこと?」
提督「目には目をじゃなくて目には釘をってこと」
陽炎「こ、恐いですね……」
提督「いい子には関係ないことだけどね」
提督「それより陽炎さんも準備したらどうですか?」
陽炎「そ、そうですね、行ってきます」
バタン
提督「魔術式小型水上偵察機、及び空中偵察機は生物の気配を発せよ」
曙「また魔術?」
提督「うびゃ!? い、いつから!?」
曙「ちゃんとノックもしたし、声もかけたわよ」
提督「そっそう……で、何ですか?」
曙「あのさ……もし敵が来て私達がやられそうでも、その魔術とやらで助けてくれるんだよね……?」
提督「? どうしました、当たり前のこと聞いて」
曙「な、何でもないわよ! クソ提督!」
提督「えぇ」
曙「ふんっ……行ってくるわよ」
提督「ああ、いってらっしゃい」
曙「あっ」
提督「何か?」
曙「ふんっ!」バタン
提督「なんやねん……」
曙「……」
曙(いってらっしゃい……って久しぶりに聞いた……)
曙「……」
陽炎「あっいた、ちょっと曙! 遅いわよ!」
曙「……分かってるわよ」
提督「さーて、今のうちに他の人とコミュニケーションでも取ろうかな」
提督「まぁまともに喋れないかもしれないけどな」
提督「まずはー……」
↓1 名前
多聞丸
えっ、現在いるやつらでお願いいたします。
↓1
間宮
提督「開いてますか」ガラッ
間宮「開いてますよ」
提督「じゃぁ失礼」
間宮「お冷です」コトッ
提督「どうも……」
間宮「何かお食べに?それともお飲み物を?」
提督「……紅茶を」
間宮「はい、他には?」
提督「今はよい」
間宮「かしこまりました」カチャ
提督「……」
間宮「……どうぞ」
提督「どうも」
間宮「……」
提督「……俺は、静という言葉が好きだ」
間宮「静ですか?」
提督「ああ……何事にも必要だろ? だがそれ以上に……」
提督「興奮する、そんな状況になったら」
間宮「へー……」
提督「……この紅茶、おいしいですね」
間宮「はい、私のものは何でもおいしいですよ」
提督「そりゃぁいい」
その後、ずっと見られながら紅茶を飲み干し、自室に戻った。
↓あと1回(いるやつ)
時雨
ずいほ
時雨「……はぁ」
提督「どうした」
時雨「……びっくりした、いつの間に」
提督「そういう奴だからな、で、なんだ」
時雨「わかるでしょ? なんで僕だけ呼び出されたんだろうってことさ」
提督「それはお前が強いからじゃないのか?」
時雨「僕が強いって……戦艦の方がつよいじゃないか」
提督「そうだな」
時雨「……何か作戦があるんだと思うんだけどね」
提督「ない」
時雨「ん?なんでキミが返事するんだい?」
提督「作戦を立てるのは俺だからな」
時雨「へー……で、何か作戦はあるの?」
提督「ない」
時雨「どうするのさ」
提督「大丈夫だ、俺がついてる」
時雨「なにそれ」
提督「時が来たら話す、それより甘いものが食べたい気分だな」
時雨「甘いもの?」
提督「ああ、甘いもの、食べるか」
時雨「僕も?」
提督「君もだ」
司令室
提督「どら焼きとケーキ、どっちがいい」
時雨「……ケーキがいいかな」
提督「ケーキな……」
時雨「それにしても綺麗だね」
提督「そうか?」
時雨「うん、前の提督とは大違いだよ」
提督「ふーん……はい」コトッ
時雨「ありがと、いただきます」パクッ
提督「紅茶もな」コトッ
時雨「おいしい……なんか、初めて食べるような味」
提督「俺が作った、よかったよ、うまくできて」
時雨「お菓子作れるんだ」
提督「いや、初めて作った」
時雨「これで初めて!? すごいね……」
提督「それほどでも」
その後、他愛もない話をし、時雨は帰った。
乙
陽炎「暇だなー」ズザー
古鷹「そうだねー」
曙「……」
陸奥「……」ショボーン
加賀「陸奥、そろそろ機嫌を直してください」
陸奥「だってさ~……あの目、殺されるかと思ったわよ」
加賀「だからって、手を抜いてはいけないわよ」
陸奥「分かってるわよ……」
陽炎「でも、なんでそんなに嫌だったんですか?」
陸奥「そうね……三年前かしら、あれは……」
漢提督「さぁ、演習の時だ!」ズシッ
陸奥「はーい」
伊401「はいはーい!」
比叡「気合!入れて!行きます!」
矢矧「今回も勝ちます、提督」
漢提督「おう!」
伊401「じゃぁいってきまーす!」
陸奥「ふー、勝った勝った」
比叡「先にいってますから、休んだらきてください!」
陸奥「は~い」
陸奥「……ふぅ」
謎提督「……お前か、陸奥というのは」スッ
陸奥「ひぇっ!?」
謎提督「フフフ……そう驚くな」
陸奥「な、何の用?」
謎提督「予言だ陸奥、貴様が次に出撃したとき、貴様らは悲劇にあう」
陸奥「は?」
謎提督「フフフ……ローンブロゾォ~」スタスタ
陸奥「……何だったのかしら」
漢提督「全軍、出陣せよォ!」
伊401「お~!」
・・・
伊401「暇だねー」ザバー
比叡「そうだねー……でも、それが1番いいんだけどね」
矢矧「ですけど、警戒を怠らないでください」
陸奥「……」
ピコーン ピコーン
陸奥「! センサー反応! 敵よ!」
矢矧「しおい!」
伊401「おっけ~!」ブクブク
矢矧「後ろで援護します!」
比叡「はい! 私たちは前へ!」
伊401「え……な、何あれ……」
陸奥「なに!」
伊401「きょ、巨大な……タコ?」
ザバアァアアァアン
陸奥「……え?」
矢矧「何だあれは!?」
「ォォォォオオオオオオオオオオオ!!!!」
比叡「ひ、ひぇ……」
タコが頭になった緑の巨大生物は水面を殴る!
大波が発生し、矢矧たちを飲み込む!
陸奥「え? え? これ、本物? 幻じゃなくて?」
「ォォォォオオオオオオオオオオオ!!!」
巨大生物は陸奥の方を向き、腕を上げる。
陸奥「い、いや」
パコォン
……い……おい……
陸奥「……」
漢提督「おい、陸奥よ!」
陸奥「ふぇ?」
漢提督「皆はもういっとるぞォ……大丈夫か?」
陸奥「え、えぇ……行ってくるわ」
漢提督「ふぅん? 気をつけろよ?」
陸奥「分かってるわ」
伊401「暇だねー」ザバー
比叡「そうだねー……でも、それが1番いいんだけどね」
矢矧「ですけど、警戒を怠らないでください」
陸奥(あれ……デジャブ?)
ピコーン ピコーン
矢矧「……! 敵よ! しおい!」
しおい「オーケー!」ブクブク
矢矧「後ろで援護します!」ズザー
比叡「私たちは前へ!」
陸奥(あ、これ)
伊401「な、何あれ……」
矢矧「どうした!」
伊401「きょ、巨大な……タコ?」
ザバアァアアァアン
矢矧「な、何だと……!?」
「ォォォォオオオオオオオオオオオ!!!!」
比叡「ひ、ひぇ……」
タコが頭になった緑の巨大生物は水面を殴る!
大波が発生し、矢矧たちを飲み込む!
陸奥「ル、ループして」
パコォン
陸奥「はっ! ここは!?」
漢提督「ん? どうした陸奥」
陸奥「戻ってる……」
陸奥「じゃぁ、それじゃあ」
矢矧「陸奥さん? 置いてきますよ?」
陸奥「あ、まっまって!」
陸奥(と、止めないと!)
だけど、私は止められなかった。
何回戻っても、現れる。
あの化け物を出現させない方法はない。
私はそう思った。
その時だった。
「ワハハハハハハ!」
比叡「空からも……なにあれ!?」
陸奥「え……?」
それは……金の骸骨みたいなやつだった。
伊401「黄金バット?」
矢矧「何か知ってるの?」
伊401「うん、提督が教えてくれた! 黄金バットだよあれ!」
黄金バット「ワハハハハハハ!」
黄金バットは飛びながら緑の巨大生物を殴る。
「オオオオオオオオオオオオオ!!!!」
黄金バット「ワハハハハハハ!」
くるりと回転した黄金バットは巨大生物を持ち上げ、投げ飛ばす!
そしてどこからか現れた巨大ミサイルが巨大生物に直撃!
BOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOM!!
「オオオオオオォォォォォォォ!!!!サ・ヨ・ナ・ラ!」
緑の巨大生物は爆発四散!
黄金バット「ワハハハハハハ!」
黄金バットは直ぐ、何処かに飛んでしまう。
陸奥「は、はは……助かった……?」
・・・
陸奥「ってわけ、信じられないわよね?」
加賀「……そうですね、普通なら信じられません」
陽炎「その黄金バットってやつが来てなかったら今頃……なんてね」
曙「ふん、馬鹿馬鹿しい」
古鷹「曙ちゃん? 失礼でしょ?」
陸奥「いいのよ……信じてもらえないのは分かっているし」
陽炎「ってことは、矢矧さん達も知ってるんですよね?」
陸奥「それが、覚えてないらしいのよ」
陽炎「え、なにそれは」
陸奥「さぁ? 朝になったらみんな忘れてるの、ありえないでしょ?」
加賀「実に興味深いです、調べてみたいですね」
陽炎「え、もっもしかしてそういうご趣味がおありで?」
加賀「いえ、そういうわけではありません、赤城さんにタコ焼きを大量に……」
陽炎「あー! そっちかー!」
陸奥「ふふっ……」
ピコーン ピコーン
古鷹「敵です!」
曙「……もしかして、あれ?」
北方棲「……」
陽炎「な、何であんなことろに……!?」
加賀「……一人みたいですね、今なら」
乙
ヒュー!
提督「ふぁ~……」
ピー! ピー!
提督「こちら提督」
加賀「加賀です……提督、敵を発見しました……ごほっ」
提督「大丈夫か?」
加賀「えぇ……それよりも、敵が強すぎです……支援を……」
提督「分かってる」
数分前
加賀「今なら」ギギギッ
北方棲「……!」
陸奥「私もっ!」ガチャン
陽炎「私たちも、一斉にいくわよ!」
古鷹「はいっ!」
北方棲「我ハ狂……我ハ邪……」
曙「! ま、待って!」
加賀「?」シュン
北方棲「我ハ皇……我、邪神ト共ニ生キル
えるりら べりな 」
北方棲姫がそれを言い終えた瞬間、奇妙な触手が伸び
加賀「!? ぅぐ!」
加賀を吹き飛ばす!
陸奥「え……ぁ」
北方棲「負ケナイ……絶対ニ、負ケナイ!」
加賀「ハァ……ハァ……」
北方棲「ハァハァハァハァ……最後……最後」
加賀(くっ、他の艦娘は離れたところに置いたけれど……)
北方棲「KAAAAA!!」シュルシュル
加賀「また……あの緑の触手、何なの」
加賀(体力がもう持たないわよ、支援はまだなの?)
北方棲「イケ……ッ!」
「オオオオオォォォォォ!!!」
加賀「ハァ、もう終わりね」
加賀「悔いは……赤城さん会いたかったことだけね」
緑の触手は加賀を掴もうと……!?
その時、その時である!
黄金色の槍が空から流れ出で来る。
その槍が触手に刺さった瞬間、緑は青と変わる。
加賀「……え?」
加賀の前に現れるは、一人の男。
黒いマントを羽織い、白の服、白の帽子を被る男の名は……
加賀「……あっ」
提督「大破四人、中破一人」
提督「緊急事態発生、緑の生命体が出現された」
「これより極秘作戦、主戦交戦作戦を実行す」
「加賀よ、死にたくないのならば皆を連れて先に帰るがいい」
男の名は……提督である!
加賀「……」
提督「どうした加賀よ? 速く行けと言っている」
加賀「は、はい……」
提督「見送ってやろう」
加賀「大丈夫です」
提督「そうか」
加賀「……今のあなた、神様に見えるわ」
提督「……速く行け、本気が出せないだろ」
加賀「……了解しました」サァー
提督「……さぁて劣化のクトゥルフよ、この俺とやりあうか?」
北方棲「ヤレ……!」
「オオオオオォォォォォ!!!」
提督「フッ、愚か者めが」
触手が提督を掴み、縛りつける……かと思われた!
槍が触手に刺さり、破裂!
提督「死に急ぐか!」
「オオオオオォォォォォ!!!」
提督「その気のようだ、良いだろう」
提督が手を少し上げる。すると無数の槍が柱を作る。
それに跳躍し、乗る。
提督「今から貴様ら破壊者が身に受けるは、人間が造りし神の槍」
北方棲「! ヤレ! ヤレ! 殺セ!」
「オオオオオォォォォォ!!!」
提督「欲にまみれた槍で身を滅ぼす気分を」
触手は提督に向かう、が。
提督「絶叫と共に奏でよ」
空が黄金色に染まる。
北方棲姫は正体を見るため、目を凝らす。
正体は……無数の槍である!
北方棲「ア、アア……」
一本がゆっくりと動き、数秒後、急加速!
それに続き二本、三本と射出!
「オオオオオォォォォォ!!!」
提督「汚物が」
一本目が劣化クトゥルフに槍が刺さり、破裂!
次に三本が刺さり、破裂!
そして同時に九本が刺さり、破裂!
次から次へと、槍が刺さり、破裂!
槍の雨である!
北方棲「イ、イヤ……マ、負ケナイ……絶対、絶対」
「オオォォオオオオォオォオオオオオ!!!」
提督「神に死を誘われる先に、貴様は何を見るか」
黄金の槍が北方棲姫の三メートルまで進行する。
北方棲姫は0コンマ1秒間で過去のすべてを見た。
所謂、ソーマト・リコールである。
北方棲姫は思う、なんて短き運命なのだろう……と。
……杖が槍を消し去る!
北方棲「……え?」
提督「……誰だ、アイツは?」
瞬きをしているうちに十本もの槍が降り注ぐであろう速さで来る槍を、エントリー者は見事に打ち砕く!
北方棲「……テートク!」
そう彼は北方棲姫の、敵の提督、深海提督だ!
深海提督「空に浮翌遊すものたちよ、動きを止め、降り注ぐ奴等を止めることを命ずる」
ビィィンと音を立て、槍が急停止する。
そう、深海提督もまた魔術師ということだ。
提督「貴様ァ……俺の槍を許し無くして止めるのではない!」
深海提督「空色は黒とかす」
深海提督の周りが、黒に染まる。
同時に槍が動く。
提督「……チィ、逃がしたか。だが、まぁいい……俺も帰らないとな」
加賀「ハァ……ハァ……」
妖精さん「!」ヒョコヒョコ
加賀「皆さんを、よろしく……」バタッ
瑞鳳「あっらーいくまは~なんでも洗ってくれるいい子なんです~♪」
長門「おい、瑞鳳」
瑞鳳「ふぇ!? だだだだれ!?」
長門「そ、そんなに驚くな」
瑞鳳「あ、えと……何の用ですか?」
長門「ああ……提督を見なかったか?」
瑞鳳「いえ……見ていませんが」
長門「そうか、すまない、引き留めてしまって」
瑞鳳「大丈夫です」
長門「じゃあな、提督を見かけたら言ってくれ」
瑞鳳「はい……ふぅ」
瑞鳳「……あれ?」
妖精さん「アセアセ」
瑞鳳「どうしたの?」
妖精さん「!」ヒョコヒョコ
瑞鳳「ふんふん……え! 加賀さん達が!?」
妖精さん「チョコチョコ ピョンピョン」
瑞鳳「え? 私も手伝うの?」
妖精さん「!」コクコク
瑞鳳「うん……わかった!」
武蔵「……留守を任せられたが、暇だな」
武蔵「すっかり夜だ……こんな時は一杯やりたいものだな」
ジリリリリリ
武蔵「ん、こんな時間に誰だ?」ガチャ
武蔵「こちら、横須賀鎮守府」
「こちら本部。その声は武蔵だな、提督を出してくれ」
武蔵「本部か、提督はいま留守だ」
本部「そうか、ではこう伝えてくれ。編成を変えると」
武蔵「変える? 何かあったのか?」
本部「逆だ、何も無くなった」
武蔵「無くなった?」
本部「ここまでだ。ちゃんと伝え置けよ」
武蔵「……わかった」
ガチャ
武蔵「本部も何考えてるか分からんな」
瑞鳳「ふ~……やっと終わった……」
加賀「ごめんなさい瑞鳳、見苦しい姿を」
瑞鳳「わわわわわ! 動いちゃダメですよ!」
加賀「分かってる、でも提督を」
瑞鳳「提督?」
加賀「えぇ……あの人、一人で敵に挑んだわ」
瑞鳳「え!?」(なにやってんのあの人!?)
加賀「見つけないと」
???「動けるのか、加賀さん」
瑞鳳「あわわわわわ……」
加賀「え……」
提督「はぁ、疲れましたよ、ここまで来るの」
加賀「か、勝ったの?」
提督「いや、逃げられました」
加賀「逃げられた?」
提督「邪魔が入りましてね。ところで瑞鳳」
瑞鳳「は、はい!」
提督「……すまないな、手伝いをさせて」
瑞鳳「い、いえ……」
提督「さ、俺はいろいろやることあるから、戻るよ」
瑞鳳「……はい」
加賀「私も戻って寝てるわ」
瑞鳳「はい……」(なにこの雰囲気)
提督「編成……」
武蔵「詳しくは聞かなかったが、連絡ないのか?」
提督「ふーん……ないなぁ」
武蔵「本部も何考えてるか分からんな」
提督「そうですねー……まぁ来るまでゆっくりしててくださいよ」
武蔵「ありがたい、最近出撃ばっかだったからな」
提督「へー……」
武蔵「そうだ、一緒に呑まないか?」クイッ
提督「……そうですね、偶にはいいかな」
武蔵「よしきた」
ガラッ
間宮「いらっしゃ……あら、珍しい」
武蔵「間宮、焼酎を」
間宮「は~い」
武蔵「ん、曙と陽炎じゃないか」
曙「……」
陽炎「ども~」
提督「……体調はどうだ?」
陽炎「だいぶ良くなりましたよ~!」
提督「そうか」
間宮「はい、焼酎です」
武蔵「ありがとう。さぁ提督、ついでやろう」
提督「あぁ」
陽炎「間宮さ~ん、カクテルおかわり~!」
間宮「もう、三杯目でしょー?」
陽炎「いいんですよ、ねっ曙?」
曙「なんで私なのよ」
武蔵「はははっ、だいぶ酔ってるな」
提督「武蔵さん、つぎます」
武蔵「ああ、すまないな」
間宮「おつまみ出しますね」
陽炎「あ~ずる~い」
間宮「あなた達にもだしますよ」
提督「……さわがしいな」
武蔵「酒がうまい」
提督「……」
武蔵「お前はホントに静かだな」
提督「直した方がいいですかね」
武蔵「いや、それがお前という人間ならそれでいいんだよ」
提督「そうか……」
陽炎「……zzZ」
曙「まったく、こんなところで寝てるんじゃないわよ」グイッ
提督「連れていくのか? 手伝うぞ」
曙「いいわよ、別に」
提督「そうはいっても」
曙「いいって言ってんのよ! 武蔵と呑んでなさい!」
提督「おおぅ」
武蔵「ふられっちゃったな」
提督「え? いやいや……おやすみ、曙」
曙「……ふんっ」ガラガラ
提督「……間宮さん、おかわり」
間宮「はい」
武蔵「そういえば、言おうと思ってたことがあるのだが」
提督「はい」
武蔵「お前、前は何してたんだ?」
提督「何って……」
提督「……いいか」
武蔵「……」
提督「ここに来る前、俺は人を[ピーーー]仕事をしていた……」
【修】
武蔵「酒がうまい」
提督「……」
武蔵「お前はホントに静かだな」
提督「直した方がいいですかね」
武蔵「いや、それがお前という人間ならそれでいいんだよ」
提督「そうか……」
陽炎「……zzZ」
曙「まったく、こんなところで寝てるんじゃないわよ」グイッ
提督「連れていくのか? 手伝うぞ」
曙「いいわよ、別に」
提督「そうはいっても」
曙「いいって言ってんのよ! 武蔵と呑んでなさい!」
提督「おおぅ」
武蔵「ふられっちゃったな」
提督「え? いやいや……おやすみ、曙」
曙「……ふんっ」ガラガラ
提督「……間宮さん、おかわり」
間宮「はい」
武蔵「そういえば、言おうと思ってたことがあるのだが」
提督「はい」
武蔵「お前、前は何してたんだ?」
提督「何って……」
提督「……いいか」
武蔵「……」
提督「ここに来る前、俺は人を[ピーーー]仕事をしていた……」
もう……すいません
10歳の頃か
提督「え?」
父「お前にしかできない」
俺の家は少し特殊な家系でな、周りの人たちからしたら信じられないようなことができた。
その中でも、俺はこれまでにないほど劣っていた。
提督「艦娘?」
父「ああ……もしかしたら、深海棲艦を倒せるかもしれない」
提督「そ、それで……何をするんだ?」
父「欠陥品を処分する、ただそれだけだ」
提督「……分かった、やるよ」
父「じゃあ今から出発だ」
提督「? 何処に?」
父「……」
提督「と、父さん?」
父「なぜ言わなければならい、お前は仕事をするだけなのに」
提督「……ごめん」
提督「ここ?」
壁もない四角い部屋
そこには、ペンチやハンマーが置かれていた。
父「ああ、それ以外は奥にある部屋で生活してもらう」
提督「……」
父「処分中以外は外に出てもいい」
提督「うん」
父「ただし、あそこにあった壁からは出てはならない」
提督「うん」
父「食事は持ってくる、それ以外は自分で賄ってくれ」
提督「うん」
父「以上だ、質問は」
提督「んー……ない」
父「そうか……なら私は行く」
提督「うん……」
父「……これは、お前にしかできない」ボソッ
提督「……」ザバァン
提督「……暇だ」
提督(父さんは何でこんな事を俺に頼んだんだ?)
提督(別に俺じゃなくてもいいよな)
提督「うーん」
??「どうしたの?」
提督「え?」
振り向くと、白髪の女の子が立っていた。
見た目から推測するに、当時の俺より5歳は上だったと思う。
??「悩み事をしてる顔だったからさっ」
提督「い、いや、何でも」
??「ふーん……っていうか、どうして男の子がここに?」
提督「えぇと、父に連れてこられて」
??「へー、お父さんか……いいな~わたし、父親いないんだよね~」
提督「……」
??「あ、キミ名前は?」
提督「……です」
??「へ~、じゃあかっちゃんって呼ぼうかな」
提督「え!?」
??「嫌?」
提督「い、いや……初めて呼ばれたから」
??「そうなんだ」
ピーピー! アーアーナンバー20、シキュウモドルヨウニ
??「あ、わたし行かなきゃ! バイバイかっちゃん!」
提督「う、うん!」
ホーホー
提督「綺麗な人だったなー」
提督(また会えるかな?)
提督「……」
Zzz
今日はここまで
segaわろた
??「No.20…北上さん!?」
このSSまとめへのコメント
こうもりだけが知っているのか
はよ続き