小鳥「もう、寝ちゃいました?」 (19)
小鳥「もう、寝ちゃいました?」モゾモゾ
小鳥「…」チラッ
小鳥「寝ちゃい…ましたよね?」
小鳥「…」
小鳥「なら、いいかな」
小鳥「最近ね、私、思うんです」
小鳥「このままで、いいのかなって」
小鳥「今も、幸せなんですよ?」
小鳥「ただ、」
小鳥「ただ…」
小鳥「私って、ずるいですよね。貴方が眠っている時に、こんな事言うなんて」
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小鳥「でも、こんな時ぐらいにしか、言えません」クスッ
小鳥「だって、私には貴方しかいませんから」
小鳥「貴方が起きている時に、こんな事言っちゃうと、貴方はきっと私から離れてしまうから」
小鳥「…」ギュッ
小鳥「一緒に寝ていても、満たされないんです」
小鳥「ふふっ。なんて、さっきは『幸せ』なんて言ったのに、矛盾してるかな?」クスクス
小鳥「…」
小鳥「私って、欲張りなんですよ」
小鳥「貴方の周りには、たくさんの魅力的な女の子たちがいて」
小鳥「そんな女の子たちの中心に、貴方が立っていて」
小鳥「そんな貴方と、私はこうやって一緒に寝ていて」
小鳥「私は欲張りだから、それだけじゃ満足できないんです」
小鳥「…ん、欲張り…とは、ちょっと違うかも」
小鳥「不安?」
小鳥「う~ん、それもあるかもしれません」
小鳥「って、さっきから独り言が多いですね、私」
小鳥「話の脈絡もめちゃくちゃだし」
小鳥「でも、」
小鳥「たまにはいいかなって」
小鳥「こういう時ぐらい本音吐かないと、いくら私でも壊れちゃいますからね」
小鳥「話の脈絡が無くてもいいんです」
小鳥「ただの私の独り言なんですから」
小鳥「ただ貴方は眠っているだけでいいんです」
小鳥「聞いてくれるだけでいいんです」
小鳥「…」
小鳥「…はぁ…」ハァ...
小鳥「何言ってるんだろ、私」
小鳥「…」ギュッ
小鳥「この人の身体、やっぱりあったかいなぁ…」
小鳥「なんで、私なんだろ」
小鳥「ねぇ、なんで私なんですか?」ツンツン
小鳥「ふふっ。ピクッてした」クスクス
小鳥「なんで、私なんですか?なんで、アイドルでもないただの事務員の私を選んでくれたんですか?」ツンツン、ツンツン
小鳥「って、起きてる時に聞けたらいいんですけどね」
小鳥「はぁ…こんなにハマっちゃうなんて思わなかったなぁ…」
小鳥「新人の頃は、あんなに可愛かったのに、今じゃこんなに格好良くなっちゃって」
小鳥「ずるいです」ムスッ
小鳥「そうそう、そうでした」
小鳥「寝ている貴方に、言わなくちゃいけません」
小鳥「私、このままじゃ良くないと思うんですよ」
小鳥「このままずるずるしてたら、私、どっか行っちゃいますよ?」
小鳥「えぇ、そうです。どっか行っちゃうんです」
小鳥「私は小鳥ですからね、ぴよぴよ鳴いて、どっか飛んで行っちゃうんです」
小鳥「翼は、無いんですけどね?」クスクス
小鳥「んー、何が言いたいかっていうとですね?」
小鳥「そろそろ、してくれてもいいと思うんですよ」
小鳥「あ、キスじゃないですよ?さっき、寝る前にしたばかりですし」
小鳥「ふふっ。貴方のキスしてる顔を見れる私は、特別です」クスクス
小鳥「って、そうじゃなくて」
小鳥「プロポーズ」
小鳥「してくれないかなぁ…って」
小鳥「なんて、寝てる時に言っても仕方がないんですけど」
小鳥「でも、いつまでたってもそういう素振りすら見せてくれないんですもん」
小鳥「心配にもなるってものです」ムスッ
小鳥「まぁこれは?私の独り言ですから?寝てる貴方は気にもしないと思いますけど?」
小鳥「な~んてぶつぶつ独り言恨み言吐き出してる私を誰かが見たら危ない女と言われてしまいますからもう終わりにしますけど」
小鳥「いつかは、聞けたらいいなぁ…」
小鳥「おやすみなさい、私の大好きな人」
おしまい
乙乙。小鳥さん抱きしめたい
いいふんいきだ
小鳥さんは可愛いピヨ
乙、素晴らしい
やピ天
ここまでありがとうございました
またよろしくお願いします
ここまでありがとうございました
続きも早くお願いします
やはり小鳥さんが正妻ピヨ
……と、小鳥一人しかいない空間での独り言でした
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