兄「おいよせ!」
妹「私は本気だよ」
兄「戻ってこい!飛び降りるな!」
妹「お兄ちゃんこそ戻ってきて!」
兄「何がだ!」
女「あらどうされたんですか?」
兄「女さん!妹が柵の外に!」
女「あら自殺されるんですか?」
妹「なによ!悪い!?お兄ちゃんは私のすべてだったの!」
女「死なれるにしてもお兄さんも始末してあげないと私が貰っちゃいますよ?」
兄「!?」
妹「!?」
兄「な、な、な、何を言い出すんだ女さん!」
妹「くっやっぱり貴女が」
女「うふふそうなんです」
女「ずっと狙ってましたよ?兄さんのこと」
妹「あ、貴女のせいで!」
女「私のせいで?死なれるんですか?それは好都合です最大のライバルが退場されるので」
妹「くっ!」
兄「お、女さん!なんて酷いことを!」
女「いいんですか?取っても」
妹「・・・」
女「うふふでは私が頂きますね」
兄「お、おい!」
妹「ちょっと待ったあああ!!」
女「・・・なんでしょう?」
妹「お兄ちゃんに爆弾を仕掛けてるわ、そこから動いたら爆発するわ」
女「・・・!」
兄「な、何いいいいいい!?」
兄「いっ、一体どこに!?」
女「・・・靴ですね」
兄「く、靴!?」
女「今日は足取りが重くはなかったですか?」
兄「そ、そういえばちょっと」
女「ふふ兄さんの歩き方に違和感を覚えてたんです」
妹「あはは流石は女さん、やるね」
妹「でもどうするつもり?在処がわかっても爆弾のスイッチはあたしの手の中、女さんには止められないよ」
女「ふふふ」
妹「・・・何がおかしいの」
女「ふふ私が何の準備もせずに来るとでも?」
兄「な、なんだってー!?」
妹「ま、まさか!?」
兄「ここまで呼んでいたっていうのか!?」
女「私も実は仕掛けていたんですよ」
妹「くっ・・・」
兄「まさか!?」
女「兄さんの靴に爆弾を、ね」
兄「な」
兄「なんだってええええええ!!!?」
兄「いやいやいやいや!!待て待て待て」
女「はい?」
兄「な ん で 俺 な ん だ よ 」
妹「やるね、女さん」
妹「だけど」
ピッ
カチッカチッカチッ
女「・・・!?」
妹「気付かなかった?女さんの自慢のロングヘアーには時限式ダイナマイトを編み込んで置いたの」
兄「普通気付くよな!?おかしいよな!?」
女「これは、やられましたね・・・」
兄「なんで気付かないの!?どう考えたって気付くでしょ!」
妹「この勝負、私の勝ちだね」
女「・・・」
妹「本当はお兄ちゃんと一緒に飛び降りたかった」
妹「それでもやっぱり一人は嫌だから爆弾まで仕掛けたけど」
兄「妹!なんてことをしてくれたんだ!」
女「そうですね」
女「私の負けです降参ですお手挙げです」
兄「なんなんだこのバトルは・・・」
女「なので」
女「死ぬ前に兄さんと結ばれたいと思います」
妹「なんですって!?」ガタ
女「ではお兄さん顔をこちらへ」
兄「うわっ顔近いって!」
妹「!?!!!??!!?」
妹「ちょっ、ちょっと待って!!」
女「待てませんそれに貴女は柵の外」
女「私は止められません」
妹「なっ!?」
妹「こうなったら爆弾で・・・!!」
女「ふふお兄さんの足元をよく見てください」
妹「あっ!」
妹「お兄ちゃんが履いてた靴がどどこにも!?」
女「爆弾の無力化、完了ですお兄さん」
兄「あ、あぁ」
女「褒めて頂けませんか?」
妹「ぐぬぬぬぬぬぬ」
妹「こうなったら女たちの髪に編み込んでる爆弾を・・・!」
女「は、時限式ですよね」
妹「!」
女「妹さんが任意のタイミングで爆発させられない限り」
女「兄さんの爆弾も無力化した以上私にタイマーを解除されるだけです」
妹「・・・!!」
女「妹さん、言っておきますが」
妹「・・・」
女「貴女のブラホックと背中の隙間に光を感知すると爆発する爆弾を仕掛けています」
妹「う、嘘っ!///」
兄「いや気付けよ!おかしいだろ!穴すぎるわ!」
女「光を感知すると爆発するので、取った瞬間に・・・」
妹「!!!」
女「ジ・エンド」
女「貴女の負けです」
妹「う、うう・・・」
兄「いつ仕掛けたんだよ!」
女「それでは」
女「お兄さんを頂いちゃいます」ムフー
妹「だ、ダメーー!!」
高度な戦い…な気がする
なんだかんだ可愛い
兄(お、おお・・・女さんやわらか)
妹「お兄ちゃん!?」
兄「はっ」
女「何故邪魔するんですか」
妹「当たり前でしょ!悪いけど爆弾はもう一つセットされているの」
女(仕掛けるとすれば、朝のあの時間帯しか有り得ません)
女(私にダイナマイトを編み込んでいる時間だけで一杯なはずです)
兄「あの女さん?編み込みに気付いてなかったからね君」
女「となれば、これはブラフ!」
兄「聞こえてる聞こえてる」
女「もう一つ爆弾を仕込む時間はなかった、つまり貴女の言ってることはハッタリです!」
妹「」ギクッ
妹「ふっこれに気付かないなんてまだまだ甘いね女さん」
女「では一体どこに?」
妹「内緒」
兄「それは苦しいだろ!」
女「!」
女「あっ私のショーツに爆弾が吸着して!まさか本当だったなんて!?」
妹「えええええっ!?」
兄「なんでお前驚いてんだ!」
女「・・・ふふ妹さん流石私のライバルです」
妹「そうでしょ?まだ第二第三の爆弾が仕込んであるからね」ムフー
女「くっ・・・」
女「どうやら私は貴女を侮っていたようですね・・・それならば」
女「私はリーサルウェポンを出さざるを得ません」
女「うふふ妹さんは耐えられますか?」
妹「くっ・・・一体何を・・・!」
女「皆さん見てください!私とお兄さんの愛を!」
妹「はぁ!?なにこの写真・・・」
兄「・・・」
女「これは体育祭の時の兄さんの写真です」
妹「・・・これがなによ」
女「ふふふ視線の先を見てください」
女「その視線の先には私がいますこれがどういうことかわかりますか?」
女「これってつまり、私が好きって事ですよね兄さん?」
兄「う」
女「これを撮ったカメラマンに聞くと私にずっと見惚れていたとか」
女「ああっ!お兄さんは私の事が好き!私もお兄さんのことが大好きです!これって相思相愛ですよね!うふふ」
妹「・・・お兄ちゃん?」
兄「い、いやこれはだな妹」
妹「お兄ちゃんなんか大嫌い!死んでやる!」
兄「待て待て待て」
女「・・・私の事、嫌いですか?」
兄「いや嫌いじゃないよ!」
女「じゃあ好きなんですか?私とお付き合いして頂けますか?」
兄「い、いやどちらかと言えばす、す」
女「どきどき」
妹「・・・・・・・・・」
妹「死んでやるーーーーー!!」
兄「だああっ!待てってなんで死ぬんだよ!」
妹「結婚の約束だってしたのに!」
兄「それ子供の頃だろ!」
妹「一緒にお風呂に入った時だってあたしの体チラチラ見てたのに・・・汚されちゃったよぉ・・・おかーさぁん・・・」
兄「見てねえよ!なんで見る必要があんだよ!」
女「うふふ変態さんですね」
兄「ちっげーよ!」
妹「あたしを抱いたくせに」
兄「うんそんなことなかったよねぇ?抱き上げた事はあるけども!」
女「そんな・・・」
兄「い、いや違うよ?してないからね?」
妹「そうお兄ちゃんはあたしに愛を誓ったから!」
兄「してないわ!」
なんでこんなもん書いてんだろ俺
寝るわ
期待
兄「なんで見る必要なんかあるんですか」
まだかね?
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