p「呪いのビデオ?」
白坂小梅「う、うん…ほ、本当に出てくるって…あの子がお、教えてくれて…」
p「ほう…あの子が言うならマジものかもな…よっし!じゃあ早速、3人で鑑賞会と行くかっ!」
小梅「た、楽しみ…!」
p「デッキの電源を入れて…いやぁ、小梅といると、いつまでたってもビデオデッキが捨てられないなぁ」ガチャガチャ
小梅「あぅ…めい、わく…?」
p「いんや全然。だって小梅とのホラー映画鑑賞会、最近の俺の一番の楽しみだし」
小梅「! え、えへへ…い、一番…」
p「スタンバイオッケーっと。おいで小梅」ポンポン
小梅「う、うん…!」ポスッ
p「うんうん。やっぱり映画は、小梅をあすなろ抱きして見るに限るな」ギュッ
小梅「そ、そう…わ、私も…プロデューサーさんにされると…あ、安心する…」
p「そうかそうか。そりゃ嬉しいね。よし、再生するぞ?」
小梅「は、早く…!」ワクワク
大体20分後
ザザー…
p「…」ピッ
小梅「…」
p「なんか、面白くはなかったな…短いし…」
小梅「ご、ごめんなさい…で、出なくて…」
p「いや、小梅が謝る事じゃないよ。まぁ、残念だったけど…ん?どうした?」
小梅「?」
p「ほうほう、ふーん…あー、そういう事…」
小梅「あ、あの子、なんて…?」
p「おう、安心しろ小梅。これはまだ始まりに過ぎんらしいぞ」
小梅「えっ…」
p「なんでもあの子が言うには、この後電話がかかってきて…」
ピピピピッ!ピッ!
p「はいもしもし。貞子さんですよね」
『…』
p「一週間後、お待ちしてますね。お茶菓子用意して、テレビの前でスタンバってますから。では失礼します」
『…えっ?』
ピッ!
p「と言う事で、なんでも貞子さんって言う人が、一週間後にテレビの中から俺達を呪うために出てくるらしいから」
小梅「! ほ、本当に…!」パァ
p「あぁ、電話もかかってきたしマジだと思うぞ」
小梅「い、今から…す、凄く、楽しみです…早くこ、来ないかな…!」ワクワク
p「だな。まぁ、しかし、今日は出てこないからな…これからどうするか」
小梅「だ、大丈夫です、よ…ま、まだい、一杯ビデオ持ってきてるから…」
p「おぉ、鞄一杯にvhsの山…じゃあ明日も休みだし、今夜は徹夜で行くとするかっ!」
小梅「! お、おー…!えへ、えへへ…」
一週間後
p「いよいよだな」
小梅「う、うん…す、凄く…感じる…!」
p「そうなのか?むむむ…」
小梅「か、感じない…?」
p「うん、イマイチ…うーむ、俺もまだまだって事か」
小梅「だ、大丈夫…わ、私もさ、最初は分からなかったけど…だ、段々、分かるようになって…い、いったから…」
p「そうかぁ…俺も早く、小梅と同じ境地にたどり着きたいもんだ」
小梅「あ、あの子も…見えるようになったし…さ、才能はあ、あると思う…」
p「だといいんだけどなぁ…おっ?」
ザザーッ
小梅「か、勝手に…つ、ついた…!」ワクワク
p「おぉ…おぉ!ついに…!」ワクワク
小梅「い、井戸のえ、映像…」
p「だな…あっ、誰か出てきた…って、あぁ、あれが貞子さんか」
小梅「し、白いワンピースに…な、長い黒髪…い、いかにもってか、カンジだね…」
p「あぁ、しかも色白…しかし、髪で顔が見えないのが些か残念だな」
小梅「あ…ち、近づいてきた…で、出てくる…?出てくる…?」ワクワクドキドキ
p「ふむ…裸足で痛くないんだろうか…あんなに綺麗な足に傷でもついたら事だろうに」
小梅「て、手を伸ばして…あっ…あっ…!」
貞子「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」ヌッ
小梅「!!」ビクッ
p「!!」ビクッ
貞子「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」
小梅「ほ、本当にで、出たっ…!」
p「か、顔が、目が…あ、あぁぁぁ…ど、どうしよう小梅…お、俺…俺…!」ガクガク
小梅「ぷ、プロデューサーさん…!」ビクビク
貞子「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」
p「ティンと…!」
小梅「き、来た…?」
貞子「う゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁ…えっ?」
p「イエスッ!流石小梅分かってる!」b
小梅「え、えへへ…」b
貞子「えっ…えっ?」
p「まぁまぁ、立ち話もなんですから、そちらに座ってくださいよ」
貞子「えっ…あっ、はい…?」
p「あっ、これこの前言ったお茶菓子です。えぇと、貞子さん、紅茶と緑茶、どちらが好みですかね?」
貞子「えっ、いや、あの…じゃ、じゃあ緑茶でお願いします」
p「緑茶ですね。小梅お願いな」
小梅「わ、分かった…」トテトテ
貞子「な、なにこの人達…」
小梅「そ、粗茶…ですが…」コトッ
貞子「あっ、ど、どうも、いただきます…」ズズーッ
p「緑茶なら和菓子か…餡子大丈夫ですか?」
貞子「あっ、はい、全然…」
p「では、どうぞ」
貞子「は、はい…えぇと、なんか突然お邪魔したのに、何から何まですみません…」ペコッ
p「いえいえ、お気になさらないでください。それにちゃんとお電話いただきましたし、そんな頭を下げないでくださいよ」
貞子「は、はぁ…」
貞子「…」ズズーッ
小梅「…」ジーッ
貞子「…」モグモグ
p「ふむ、やっぱり…小梅もアリだと思うよな?」
小梅「う、うん…ば、バッチリ…」
貞子「…あれ?」
くーるー ティンとくーるー
>>16
かわいい
貞子「…」ズズーッ
p・小梅「…」ジーッ
貞子「…」ハムッ…モグモグ
貞子(あ、あれ…何で私は、こんなところでのんびりお茶なんてしてるの?違うでしょ、私の目的はお茶じゃないでしょ…私がここに来たのは、こいつらを呪って、私と同じ苦しみを味あわせてやること!うんうん、なんだかこいつらの反応が予想外過ぎてつい流されちゃったけど、ここは気を取り直してビシッと呪わなくちゃね!)
貞子「コホン…ぅう゛」
p「あっ、申し遅れました。俺、こういうものです」つ名刺
貞子「あ゛…あえ?あっ、はい。どうも…えぇと、○○プロダクションのp…?」
p「はい、俺、そこでアイドルをプロデュースするプロデューサーをしておりまして」
貞子「は、はぁ…」
p「あっ、コイツがうちのアイドルの1人で、俺の担当してる白坂小梅って言います」
小梅「ど、どうも…」ペコッ
貞子「あっ、ど、どうもご丁寧に…山村貞子と申します」ペコッ
p「えぇ、お噂はかねがね…それでですね、貞子さん。実は今日お招きしたのは他でもありません」
貞子(えっ?私招かれてたの?)
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