苗木「ゴメン、待たせちゃったね」 (20)
ポツポツと書いてく
一週間いないに終わればいいなぁ
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苗木「ゴメン、待たせちゃったね」
舞園「いえ、私もたった今きたところですよ」
苗木「本当にゴメン、まさかここまで変装されてるとは……少し見つけるのに苦戦しちゃったよ」
舞園「あ、いまのはちょっと酷いです。苗木くんならすぐ見つけてくれると思ったのに」
苗木「ゴ、ゴメン……」
舞園「……ふふ、冗談ですよ。さ、行きましょうか」
苗木「う、うん」
舞園「つきました、ここですよ」
苗木「毛糸……が、たくさんあるね」
舞園「毛糸の専門店です。もうすぐ冬だし、自分で何か編んでみようかと思って」
苗木「編み物?へぇ、スゴイなぁ」
舞園「いままで一度も経験がないので、本とにらめっこしながら作ることになりそうですけど……」
苗木「ところで、なんで僕をここに?」
舞園「苗木君には、男性の方が好みそうな色を選んでいただきたいんです」
苗木「へ?だ、男性の?」
舞園「もちろん人個人の好みはあると思いますけど、私が選ぶよりは男の人の意見を聞いてから選んだほうがいいと思って……いいですか?」
苗木「アハハ、ち、力になれるかは微妙なところだけどね……」
舞園「ありがとうございます!じゃあ早速行きましょう!」
苗木「わ!ちょ、ちょっと!」
舞園「これなんかどうですか?」
苗木「うーん……少し派手じゃないかな?いくら暖色といっても……それよりはこっちの落ち着いた色のほうが」
舞園「あ、いいですね、でも少し硬い……もっとやわらかいのは……」
苗木「あ、これかな?ちょっと高いな……少し届かないや、踏み台踏み台……」
舞園「よいしょっ」ヒョイ
苗木「へ?」
舞園「あ、同じ色で柔らかい。これにしましょうか!……苗木君、なんで落ち込んでるんですか?」
苗木「い、いや、昔の自分に早寝早起きをしろって伝言を伝えたくなっただけ……」
舞園「?」
舞園「ありがとうございました。おかげでいい色が選べました!」
苗木「う、うーん……僕の好みの色が全面に出てる気がするな」
舞園「いいんですよ!これで気合入れて編んで見ます!」
苗木「うん!がんばってね」
舞園「……えーと、苗木君」
苗木「なに?」
舞園「……初めて編むもの、ですから……期待しないで、くださいね?」
苗木「……え?」
舞園「じゃあ、今日はありがとうございました!」タタッ
苗木「あっ」
苗木「……今のは、僕にくれるってことで、いいのかな?」
苗木「///」
ーーー
苗木「ーーーぁ」
苗木「……」ゴソ
苗木「舞園さんは……僕にマフラーやセーターを編んでくれたのかな?」
苗木「それとも、手袋かな?帽子かもしれないな……」
苗木「……」ゴソ
苗木「ゴメン、待たせちゃったね」
戦刃「あ、苗木君……」
苗木「戦刃さん、こんなわかりづらいところだと見つけにくいよ……」
戦刃「ご、ごめん」
苗木「いや、いいんだけどさ。それにしても、戦刃さんから用事なんて珍しいよね?今日はなんかボクに用事?」
戦刃「……盾子ちゃんに、誕生日プレゼントを買ってあげたいの」
苗木「え?た、誕生日はまだちょっと先じゃないかな?」
戦刃「そうだけど、時間をかければいいものを選べると思うから。苗木君にも、一緒に選んで欲しい」
苗木「べ、別にいいけど、僕でいいの?そういうのはやっぱり女の子の意見を聞いたほうが」
戦刃「そういうマンネリな方法だと盾子ちゃんツマラナサそうだから……」
苗木「あぁ……ボクで、いいなら、精一杯いいものを選べるよう協力するよ!」
戦刃「ありがとう……」
苗木「やっぱり、女の子向けのこういう店で選ぶのがいいんじゃない?ボクはまぁ、ちょっと入りにくいけど……」
戦刃「うん、そうだね……じゃあ行こう」ズンズン
苗木「あ、ちょ、ちょっと」
戦刃「なにがいいのかな……この香水は?」シュッ
戦刃「……こんな匂い、普通はしない、直ぐに敵にばれる」
苗木「そこは気にする必要ないんじゃないかなー……あ、このブレスレットはどう?」
戦刃「……苗木君にはちょっと似合わないと思うけど」
苗木「そうじゃなくて、そうじゃなくて」
戦刃「ありがとう苗木君。とってもいいものが選べたと思う」
苗木「あ、あはは。役に立てたなら嬉しい……よ」
苗木(途中何度もくじけそうになったよ)
戦刃「盾子ちゃん、喜んでくれるといいな……あ、あとこれ」
苗木「え?なにこれ」
戦刃「今日の、お礼。苗木君に似合いそうだったから」
苗木「え?いいの?」
戦刃「うん。今日は本当にありがとう。じゃあ、また明日学校で」
苗木「あ、うん」
ーーー
苗木「ーーー」ゴソ、モゾ
苗木「……戦刃さんのプレゼントは江ノ島さんに喜んでもらえたかな」
苗木「……戦刃さんがお礼にくれたものは何処にしまったかな」
苗木「あれは確か、なんでかアーミーカラーの妙に大きな……」
苗木「……」ゴソゴソ
苗木「ゴメン、待たせちゃったね」
桑田「おっせーよ苗木ー!」
苗木「本当ゴメン!バスが途中で止まっちゃって……」
桑田「ハァ!?マジでオメー不幸だよなぁ、なんで選ばれたんだよ……まぁいっか。それより早くいこうぜ」
苗木「桑田クン、ボク今日何処にいくか教えてもらってないけど、何処に行くつもりなの?」
桑田「あれ?そうだっけか?今日行くのは楽器店だよ!おれに似合う楽器を探すんだ!」
苗木「それこそなんでボクを連れてこうと考えたのさ……」
桑田「苗木みてーな普通のやつの意見ってのは、参考になるんだよ!あと暇そうだったし」
苗木「アハハ……な、なんかバカにされた気分」
桑田「オラ!細かいこと気にしてねーで行くぞ!」
苗木「あ、ちょ!」
桑田「……」
苗木「……桑田クン」
桑田「言うな苗木」
苗木「そりゃ、楽器はそんなに安くないよ」
桑田「言うなっつってんだろ……アホ……!」
苗木「ローンで買うこともできるけど……」
桑田「あー無理、そういうの無理、絶対やだ」
苗木「なら諦めて帰ろうか……」
桑田「くっそー、こんなとこまで来て無駄足かよチキショー……ん?スポーツ洋品店か」
桑田「……そういや、俺のグラブもうボロくなって来たんだよな……」
桑田「というわけで新品のグラブだ!」パシッ
苗木「なんでボクまで買わされるのさ……うぅ、おこづかいが」
桑田「シケた面すんなって!超高校級の野球選手が直々にキャッチボールに誘ってんだから光栄に思えよな!」
苗木「僕じゃ相手にならないよ……」
桑田「そんなこと言うなよ、俺だって練習は嫌いだけどお前とキャッチボールすんのはやじゃねーし」
苗木「え?」
桑田「それに!それを接点に舞園ちゃんと話せるチャンスふえるかもしんねーだろ!?苗木は舞園ちゃんと仲良いしさ!」
苗木「……だよね、桑田クンはそうだよね、アハハ、ハハ……」
ーーー
苗木「ーーぅ」バサッ
苗木「……キャッチボール、結局あんまりやらなかったんだよな」
苗木「買った次の日からちょくちょくやってたのに、なんでだっけ……」
苗木「……ハァ」バサッ
セレスさんに期待
戦刃と江ノ島、誕生日一緒やん・・・
シィー!
>>12
苗木はちょっとっていってるけど実際は結構先。残姉なら2ヶ月前に選び始めるとかはやってくれそう
面白そうだね
一人終わる度に入る『現在の状況』が意味深・・・
待ってる
まだかな
驫露夸
ニニ 挂圭 xi ヽ f斧弐忝 iィf翁 琵 圭戔 刈i 乂戔圭毟 ー 亥 三i 圭三 ムxzz zzイi 彡i 圭挂圭 iノ
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