ホンソメワケベラ「はーい掃除だよぉー掃除するよぉー!」
クエ「おーいこっち頼むわー!」
ホンソメワケベラ「へいへい」スィー
ホンソメワケベラ「どこをやりましょうか」
クエ「あぁそうだなぁ…口の中頼むわ」
ホンソメワケベラ「へい」ツンツン
クエ「おーいいねぇ…フィーーーーッ…」
ホンソメワケベラ「お疲れみたいですねぇ」
クエ「あっわかる?」
ホンソメワケベラ「伊達にこの仕事長くないですよ」
クエ「んーまぁ…お疲れっていうかさぁ」
クエ「俺もそろそろ雄になって結構長いじゃん?」
ホンソメワケベラ「そういえば前は雌でしたね」
クエ「そそ…俺達はでかくなるとよ、雄になるんよ」
ホンソメワケベラ「へぇ…」
クエ「で、ある程度でかくなったらよ…この珊瑚礁ともお別れなのよ」
ホンソメワケベラ「あらぁそうなんですか…せっかくの常連さんだったのに」
クエ「もうその時期だからさ、ホンソメワケベラさんの掃除もこれで最後かなと
思うとねぇ…」
ホンソメワケベラ「寂しくなりますね、どちらまでいかれるんです?」
クエ「ここより深い岩場だねぇ」
ホンソメワケベラ「そうですかぁ、元気でやってくださいよ」
クエ「そちらさんもね、今までありがとさん」
ホンソメワケベラ「いえいえ、自分はこれくらいしか出来ませんので」
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ーーーーーーーー
ホンソメワケベラ「うーん…折角の常連さんだったけど仕方ないな」
ホンソメワケベラ「皆それぞれつごうがあるわぇだしな…気持ち入れ換えて
仕事仕事!」
ホンソメワケベラ「はーい掃除屋ですよぉー掃除しますよぉー」
トラウツボ「へーい!こっちこっちー!」
ホンソメワケベラ「あいあいただいま」スィー
トラウツボ「身体全体頼むわ!」
ホンソメワケベラ「へい」ツンツン
トラウツボ「うーい…あぁーきもちいいねぇー…」
トラウツボ「…ふんふふーん♪」
ホンソメワケベラ「…なんかいいことでもあったんですかい?」
トラウツボ「いやぁ…わかっちゃった?」
ホンソメワケベラ「伊達にこの仕事長くないですよ」
トラウツボ「実はよ…俺が普段棲んでる穴によ…伊勢海老の野郎が来たんだよ」
ホンソメワケベラ「ほうほう」
トラウツボ「いやぁ邪魔だなぁと思ってよぉ…だってあいつら固いじゃん?
食えたもんじゃないからさ」
ホンソメワケベラ「ですねぇ」
トラウツボ「だからどうにか追い出せねぇかなと思ったんだけどよ…」
トラウツボ「なんとその伊勢海老狙いでよ…タコの野郎がこっち寄ってきたのよ」
ホンソメワケベラ「…おぉーそれはそれは」
トラウツボ「いやぁあれは最高だったね。久しぶりのご馳走だったよ」
トラウツボ「今じゃあ伊勢海老様々よ♪」
ホンソメワケベラ「そいつは良かったですねぇ」
トラウツボ「まぁだから今度紹介するわ、いい客になるかもだしな」
ホンソメワケベラ「そいつはありがたいですな」
トラウツボ「…んーー!スッキリしたぁ!またよろしく頼むわ!」
ホンソメワケベラ「はいよぉ」スィー
ーーーーーーーーー
ホンソメワケベラ「…いつも不機嫌そうだからヒヤヒヤしたけど」
ホンソメワケベラ「今日はすんなり終われたよ」
ホンソメワケベラ「…さて、次のお客さんは…」
???「おーいしばらくー!こっち頼むわー!!」
ホンソメワケベラ「…!?」
ホンソメワケベラ(やばい…もうそんな時期だったか…)
ホンソメワケベラ(まずいな…心の準備が出来てないぞ…)
???「おーいはやくはやくー!こっちたのむよー!」
ホンソメワケベラ(…断るか?無理してやるような相手じゃない」
ホンソメワケベラ(…いやだめだ。こっちもプロの掃除屋…)
ホンソメワケベラ(…ここでプロとしてのプライドを棄てるようなら…おれは
プロじゃなくなる…やってやろうじゃないか)
ホンソメワケベラ「へいへい!ただいまー」スィー
???「久しぶりー!よろしく頼むよ!」
ホンソメワケベラ「…お久しぶりです。マンボウさん」
確かマンボウは寄生虫がやばいんだっけ
またお前か
今回も期待してる
ホンソメワケベラ「…では、どこから手をつけましょうか?」
マンボウ「んー…久しぶりだからさ!体表全体お願いしようかなぁ」
ホンソメワケベラ(全体!?…正気か?…)
ホンソメワケベラ(遠目からでもわかる…表面に蠢く寄生虫の膨大な数…)
ウミクワガタ「こいつの体表棲み心地最高だわ」
ホンソメワケベラ(…!?あのウミクワガタの余裕の表情…)
ホンソメワケベラ(は…はは…)
ホンソメワケベラ「では…始めますぜ」
マンボウ「うんよろしくー♪」
ホンソメワケベラ(ウミクワガタよ…余裕の表情もそこまでだぜ)
ホンソメワケベラ(今から存分に…つつかせていただきやす…)
ホンソメワケベラ「うおぉーーー!!」ツンツン!!
マンボウ「いやぁ気合い入ってるねぇ…うんそこそこ…あぁぁぁあああいいわ…」
ホンソメワケベラ(我が身が尽きるまでやらせてもらおう…)
マンボウでけえから…
ーーーーー10分後
ホンソメワケベラ「…はぁ…はぁ…」
マンボウ「大丈夫?休憩しながらでもいいよー?」
ホンソメワケベラ「…いえ…大丈夫ですよ…マンボウさん」
ホンソメワケベラ(いざやってみったものの…)
ホンソメワケベラ(…これは…かなりの大仕事だ…)
ホンソメワケベラ(…前やったときに比べ…マンボウさんの身の厚み…高さ…幅が
段違いだ…)
ホンソメワケベラ(…俺には…俺には越えられないのか…?)
ホンソメワケベラ(…長く…この業界をこなして来たつもりだが…)
ホンソメワケベラ(俺も…まだまだだな…)
ホンソメワケベラ(…ここで…終わってしまうのか…俺は…)
???『まったく…だらしねぇな…俺達にも声かけろよな!』
ホンソメワケベラ「…!?」
ホンソメワケベラ「…お…お前ら…」
オトヒメエビ「俺達…仲間なのにみずくせぇじゃねぇか…」
ホンソメワケベラ「…オトヒメエビさん」
コバンザメ「まぁ君一人じゃ無理でしょ♪誘ってくれりゃいいのに♪」
ホンソメワケベラ「…コバンザメさん」
ハタタテダイ「勘違いするな…貴様のためじゃない…我々掃除魚の沽券に関わる
それだけの話だ…」
ホンソメワケベラ「…ハタタテダイさんまで」
ニセクロスジギンポ「気にするなって!俺達仲間ジャン☆」
一同『テメーは帰れ!!』
ニセクロスジギンポ「(´・ω・`)」
ーーーーーー
ホンソメワケベラ「皆…すまねぇ…」
ホンソメワケベラ「俺一人じゃ…こいつは無理だ…」
オトヒメエビ「ふっ任せろって!」
コバンザメ「じゃあちゃちゃっと終わらせちゃおっか♪」
ハタタテダイ「愚か者め…我らに任せればこんなものすぐだ」
ホンソメワケベラ「じゃあ皆…この一世一代の大仕事…一緒によろしく!」
一同『うおぉぉぉぉぉおおおおお!!』
ーーーーー
マンボウ「いやぁ気持ち良かったー!また次もよろしくねー」スィー
一同『ありがとうございましたー!』
ホンソメワケベラ「…総出でも…この疲労感」ゼェハァ
オトヒメエビ「いやぁ…しんどかったわ…」ゼェハァ
コバンザメ「まぁ…でも…終わったしね…♪」ゼェハァ
ハタタテダイ「…ふ…貴様ら…まだまだ…だな…」ゼェハァ
ニセクロスジギンポ「いやぁ…大変だったねー…」ゼェハァ
一同『テメーは帰れっつっただろうが!』
ニセクロスジギンポ「…(´;ω;`)」
ホンソメワケベラ「けど皆…ありがとな…」
オトヒメエビ「なぁに…さっきもいったろ!」
コバンザメ「俺達仲間だしさ♪」
ハタタテダイ「…ふん」
ホンソメワケベラ「…俺達さ…チームに…
ジンベエザメ「すみませーん…掃除お願いしまーす」
一同『……まじか』
おわり
乙乙ー
ニセクロスジギンポ出てたから安心した
乙
ホンソメワケベラ、小学校のとき行った水族館で名前見て以来だ、なつかしいww
乙!
面白かったよ!
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