女「愛してるわ...」(81)
女「私は貴方を愛してるの」
女「この感情は“狂愛”と呼ぶべきモノだという事は自分でも理解してるわ」
女「でも、理解していても抑える事が出来ないからこその“狂愛”なのよね」
女「貴方を私だけのものにしたい...私だけを見て欲しい...」
女「そう思ったのは、貴方と少し仲良くなり始めたあの日」
女「貴方は私を遊びに誘ってくれた」
「君って綺麗な人だね」
女「帰り際にそう言った貴方を見て私はその言葉を心の中で打ち返した」
女「あんな臭いセリフを顔を赤らめて言う貴方を綺麗だと思ったの」
女「そして惹かれた。女は綺麗な物に惹かれる生き物なの」
女「私の物にしようと必死になった」
女「貴方に近づく蛾は少なくなかったから本当に頑張ったわ」
女「そして貴方は私の物になった」
女「毎日が幸せだった」
女「幸せ過ぎて死んでもいいなんて言う人がいるが私は絶対死にたくなんてなかった」
女「その頃はまだメールだけで幸せ、声が聞けたら悶えてのたうちまわる...その程度だった」
女「人は欲深い生き物。私もその例には漏れなかった」
女「理性的な生き物という例からは漏れたらしいけどね」
女「しだいに、手を繋ぐことを求めた」
女「抱擁をキスをそして.....」
1日3レスぐらい目安に
のんびり書いていきますm(._.)m
おやすみなさいzz
継続は力なり
頑張って
期待
支援
男「俺は女が好きだ」
男「そういやお前は“好き”じゃなくて“愛”って言葉が欲しいって言ってたな」
男「まぁ、今のお前には聞こえないからいいか」
男「始めて一日一緒に遊んだ時俺はお前に“綺麗だね”って言ったんだよな」
男「今、思いだしても恥ずかしいな」
男「まぁ、どれだけ恥ずかしくても言って良かったと思うけど」
男「あの日からはお前からのアプローチが増えた」
男「お前があんなに積極的な性格だとは思わなかったけど、それぐらいじゃ俺の気持ちは微塵も揺れなかったよ」
男「それから、お前と付き合い始めて」
男「毎日が楽しかった。男友にはウザがられたけどな」
男「まだ学生で金もないのにちょっと見栄はっていろいろ奢ってやったり」
男「大人たちから見れば青臭い微笑ましいカップルだったんだろうな」
男「付き合い始めてから初めて2人で遠出したときにやっと手を繋いだ」
男「緊張から手が汗ばんできて焦ったよ」
男「でもその次の日の学校の帰り道からは毎日手を繋いで帰った」
男「手を繋ぐのにも慣れてきた日の帰り道」
男「寄り道してたら暗くなってたから家まで送るよって言って
送ってる時に会話が途切れて」
男「なに話そうかなって考えながらお前の横顔見てたら、手を繋いでるだけじゃ物足りなくなってきて」
男「気づいたら抱きしめてた」
男「あの時は自分でもびっくりしちゃったよ」
男「お前は何も言わないし、離れたら顔合わしてくれないしで
気まずかった」
男「お前の家の玄関の灯りで2人とも顔が赤くなってるって事に気づかなかったら夜も眠れなかった筈」
男「まぁ、どっちにしろ抱きしめた感覚思い出して1人でドキドキして全然寝れなかったけど」
男「しばらくすると、俺の隣にはお前がいるのが普通になってきた」
男「嫌いになった訳じゃない」
男「ただ、お前は隣にいるものと安心したんだ」
男「毎日のように熱烈に好意をアピールする必要はない」
男「多少の会えない事があっても繋がっているという安心」
男「男友達と遊ぶ事も付き合う前ほどではないにしろ増えてきた」
男「ただ、もう一度言うがお前の事は変わらず、いやむしろ前より好きになってたんだ」
明日早いんで今日はここまでで風呂入って寝ますzz
おやすみなさいm(_ _)m
おつ
女「順調に桃色な脳内畑を歩いていたはずの私たちは倦怠期と呼ばれるものにハマってしまった」
女「いえ、正確に言うと貴方が倦怠期になってしまった」
女「私は貴方が私を大事に思ってくれている事は知っていた」
女「知ってはいても私には倦怠期は耐えられないものだった」
女「私は貴方の中の当たり前の存在になってしまった」
女「それは私の中では許せない事だった」
女「私は貴方からの強い感情を求めたの」
女「そして私は貴方を監禁した」
女「私の愛が他人に比べて狂ってる事に気づいたのはこの時ね」
女「まぁ、貴方も彼女に監禁されて楽しんでたし2人共若かったから良い意味で狂ってたのかしら」
女「最初は土日だけの予定だったのに月曜日まで監禁ごっこして求めあったものね」
女「それからは私が限界を感じる前に構ってくれるようになって」
女「大学受験の時にも貴方は私を気にかけてくれた」
女「残念だったのは、私は専門学校に推薦が決まってたから一緒に図書館で受験勉強なんて甘々なシチュは味わえなかった事ね」
女「そのかわり貴方との将来の為にバイトをして少しでも貯金をしていたけど」
女「大学に無事貴方が受かった時は私も嬉しかった。でも他の人に靡かないか心配でもあったわね」
眠い...。
おやすみなさいですm(_ _)m
おつ
男「俺がどれだけ好きだって言ってもお前は信じてくれなくて監禁された事もあったな」
男「お前の手料理美味いから別に逃げようとか考えなかったけど」
男「あの時これからはお前を不安にさせる事はないようにしようって決めたんだよ」
男「大学受験も頑張ったのはお前との将来の為だったし」
男「大学でも何度かお前に疑われたけど絶対浮気なんかしなかったしな」
風呂はいってたらちょっと書けたので投下していきますm(_ _)m
今度こそおやすみなさいですzz
男「大学を無事に卒業して就職して1年後俺はお前にプロポーズしたんだ」
男「結婚式の金は心配するななんて言ったけどお前が派手にやるのは好きじゃないって言ってくれて正直助かったよ」
男「結婚旅行は海外には連れてってやれなかったけど、お前が凄く喜んでくれてて良かった」
男「お前は最高の嫁になってくれた」
男「作る飯は美味いし、仕事で夜遅くなっても起きて待っててくれた」
男「社会人3年目にもなれば仕事にも慣れてきて貯金も段々でき始めた」
男「お前も働いてたからたまに旅行に行くぐらいの贅沢もできて1番満たされてた時だったな」
男「お前から子供が出来たって聞いたのは」
男「凄く嬉しかった」
男「言葉にしようとしても表現出来ないぐらい衝撃的だった」
男「それぐらい幸福だったからかな」
男「俺が今、こうして透けてるのは」
2レスしか書いてないけど流れ的に今日はここで切りますm(_ _)m
女「私は貴方より2年早く社会人になった」
女「だからお金なら私の方があったのに貴方は意地でも自分が払うって聞かなかったわね」
女「それから貴方が無事就職して」
女「私は社会人1年目の貴方の愚痴よくを聞いてあげたわね」
女「でも、貴方がそれだけ忙しいって事は浮気する暇が無いって事だから私は安心できたわね」
女「次の年、貴方からプロポーズされた」
女「いつかされる事はわかってたけどやっぱり心臓が止まるほど嬉しかった」
女「結婚式は小さく済ませた。わいわいやるよりしっとりとやる方が深く愛を感じれる気がしたから」
女「結婚旅行は震えるほどに幸せだったわ。なにせ夫婦になって始めての旅行」
女「貴方は私だけを気にしてくれてそんな貴方とずっと2人で過ごせるなんてね」
女「結婚してからも私は貴方の中の最高の女であり続けた」
女「特に料理に関しては手を抜く事は無かったわ」
女「味噌汁を作るのに出汁をとる事を知らない人がいるらしいけど信じられないわね」
女「女性は完璧ではいけないの。しかし、その欠点が男性に害を為すモノではあってはならない。」
女「理想の男性の繋ぎ止め方という本に書いてあったわ」
女「最悪、私の場合は浮気などされたら貴方を外に出さずに今度は完璧に監禁するつもりでもあったのだけどね」
女「そんな仕事も家事も完璧にこなす私の日常に異常が現れた」
女「朝、起きたら体が重い。私は寝起きは良い方だから珍しい事だった」
女「この日私は貴方と結婚してから始めて朝食を作れなかった」
女「吐き気まで感じ始めた私を貴方は優しく気遣ってくれた」
女「朝早くから近くのコンビニでゼリーを貴方が買ってきてくれて、たまにはこういうのもいいなとか頭の片隅で思ってたことは内緒」
女「そんなこんなでこの症状はインフルかな?とか、なら貴方に移してはいけないからしばらく別の部屋で寝ようかななんて考えてた」
女「とりあえず熱を測った」
女「熱はなかった」
女「この時点でこれはあれかとか思ってた」
もう1レス書こうと思ったけど全然筆が進まないから今日はここまで
おやすみなさいですzz
面白い
女「母に電話したらすぐ来てくれた」
女「母が買って来た検査薬によると陽性らしい」
女「また1つ貴方を縛る鎖が増えたの」
女「メールをしたら貴方はすぐメールを返してくれた。早速新たな鎖は効果を表してくれたわね」
女「この日貴方はいつもならあり得ない時間に帰宅してくれた」
女「子供が出来た事も嬉しかったけど貴方が早く帰って来てくれた事の方が嬉しかったかもしれないわ」
女「それからの日、貴方は毎日とても幸せそうだった」
女「私の事を常に気遣ってくれた」
女「段々と予定日が近づいてくると私は近くの病院に入院する事になった」
女「貴方は毎日会いに来てくれた。でも、どちらかというと赤ちゃんに会いに来ていたので若干嫉妬してしまったわ」
女「これが他人に対してだったら嫉妬どころか相手を刺して貴方を監禁してるとこだったわ」
女「私はすぐ監禁したくなっちゃうんだから気をつけてよね」
女「そしてついに出産の日が」
女「それは予定日の前日の朝」
女「来たか...これが陣痛か....でもここ病院だし安心だな」
女「なんて呑気に思ってたら段々痛くなる」
女「とりあえずナース呼んだら本当にキツいのはこれからなんでまた呼んで下さいなんて言われて放置プレイ」
女「一旦、楽になってきたので貴方に陣痛が始まった事をメールして次の波に備えた」
女「備えても痛いものは痛かった」
女「今までで1番長く感じた1日だった」
女「夕方になりナースさんが次の陣痛で分娩室行きますよーって言いに来てやっとかって思った」
女「それからはなんだか緊張しちゃってむしろ陣痛を待ってた」
女「陣痛がくるギリギリになって貴方にメールしとこうと思って分娩室に入るよーってメールしたのよね」
女「分娩室に入ってからは地獄だった」
女「あまりの痛みに貴方を愛してから初めて私の頭の中から貴方がいなくなったわ」
女「ひたすらラマーズ法をしろという助産師を睨みつけてやった」
女「それからどれぐらい経ったか無事、赤ちゃんは生まれた」
女「私は赤ちゃんが生まれてすぐ安心と疲労で意識を睡魔の手に任せた」
女「私は夢を見た」
女「貴方がすぐに私の病室に入って来て私と赤ちゃんを涙を浮かべながら祝福してくれる夢」
女「でも、その日貴方は私たちに会いに来る事は無かった」
今日はここまでです
おやすみなさいですzz
乙。おもしろいな
おやすみー
なんだと
男「俺はお前からのメールを受けて早退させてもらったんだ」
男「赤ちゃんが生まれたら1番に駆けつけるつもりだった」
男「焦らないでもっと地に足つけて歩けばよかった」
男「気づいたら視界は真っ暗闇」
男「俺は病院に辿り着いた。お前がいる病院ではなかった」
男「手術されてる自分を見ていた」
男「自分の身体が弄られてるのを見るのは不思議だった。魂が抜けてるからもう無理かな、なんて思ったりもしてた」
男「自分の手術を見ながらこんな姿じゃ赤ちゃん抱けないなぁなんて考えてた」
男「でも、やっぱり1番乗りで赤ちゃん達に会いたかったのでお前達のいる病院に向かった」
男「幸い今度は何にもぶつかる事はないし空を飛ぶ事もできたからすぐに着く事ができた」
男「せっかく魂抜きながらも愛する夫が会いに来たってのにお前は幸せそうな寝顔で寝てやがった」
男「赤ちゃんの寝顔は眺めてるとなんだかほっこりした」
男「赤ちゃんを撫でてみようと触ろうとしたけどやっぱりダメだった」
男「試した後は小さい子には幽霊が見える事があるらしいから見つからないうちにそそくさとお前の病室に帰ったよ」
男「“ただいまー”って入ってもお前は“おかえり”なんて言ってはくれなかった」
男「寝てるお前を起こさないように“頑張ったな”って頭を撫でてやった」
男「普段は撫でろって言われても照れてやらないけど特別にこの日はたくさん撫でてやった」
男「お前は気づいてくれなかったけどな」
今日は2レスしか書けないです...
すいません
もう、眠いんです
おやすみなさいzz
女「私が目を覚ましたときなんだか頭がぼんやりと暖かい気がした」
女「貴方は相変わらず私達に会いに来てはいなかった」
女「私が起きてすぐドアが開いた」
女「やっと来たのかなんて思ったがドアを開けたのは貴方ではなく母だった」
女「貴方が事故にあったことを聞いた」
女「貴方が私達に会う為に早退して病院に向かう途中事故にあったことも貴方が目を覚まさないことも母から聞いた」
女「話を聞いて真っ先に思った事は私が鎖で大事に繋いでいたものを奪った奴がいる」
女「貴方をそいつから取り返さなければいけない。という事だった」
女「貴方の身体は生命活動を止めてはいなかった」
女「でも、ベッドの上にある貴方は中身のないただの入れ物だった」
女「私は貴方を取り戻す事を誓った」
女「そんな感じでシリアスモードに突入していた私だったがやっぱり赤ちゃんは可愛いかった」
女「可愛いは正義だった」
女「私は赤ちゃんは貴方を私に縛る鎖だと思っていたけど私も赤ちゃんに縛られてしまったらしい」
女「病院を退院してからは貴方のお見舞いに2人で行くのが日課になった」
女「午前中は貴方のお見舞い、午後は貴方の事故の調査。そんな日々が続いた。家に居ながら事故の情報を集めれるなんて初めてネットの凄さを知ったわ」
女「1年と少し経ったある日、私は貴方の事故現場に立っていた」
女「貴方の事故には幾つか不可解な点があった」
女「1つは貴方が吸い寄せられるように車の前に飛びだした事」
女「車の前に躊躇いなく飛び出す動機が貴方には無かったはず」
女「2つ目は事故にあった貴方の身体は全身になんらかの傷があったが命に関わる重大な傷は1つも無かった事」
女「これは運が良かっただけかもしれない。」
女「でも、身体の至るところに裂傷、骨折が見られたのに脳へのダメージは無く心臓や消化器系の臓器にもまったくダメージは無かった」
女「3つ目、外傷は治り内臓にダメージのない貴方が目をまったく覚まさない事。身体は生きているのに貴方がそこにいると感じない事」
女「なにか分かるかもしれないと貴方が事故にあった場所に藁にも縋る思いで来てみたの」
今日はここまで
おやすみなさいですzz
まだ死んでなかったんだな
これは期待
男「お前を撫でてたはずなのに気づいたらなんだか暗い場所に俺は浮いてた」
男「死後の世界かなとか思ったがなんだか誰かの部屋みたいだった」
男「外に出ようと試しに壁に向かって飛んでみたが出られそうになかった」
男「壁にぶつかる訳じゃなくなんだか自分に結びつけられてるゴムがもうそれ以上は伸びない感覚」
男「しかし、外に出られないとなると恐らく魂だけの存在な今の俺は物に触る事が出来ないので特にする事がなく暇を持て余す事になった」
男「最初はプカプカ浮いて遊んでいたけどその内に飽きてきた」
男「他にやる事も思いつかず、ここでようやく俺は今の自分の状況を整理してみる事にした」
男「整理してみた結果なにもわからなかった」
男「そもそも、俺が今、死んでいるのか生きているのかすら自分で判断する事は難しい」
男「それになんで今ここに自分がいるのかだってわからない」
男「そもそも、なんでこんな事になってるんだ?」
男「いくらテンション上がってても車に気づかずに車道に飛び出すか?」
男「いくら考えても答えがでない疑問ばかりが頭の中を回って整理することなどとてもできなかった」
男「もしかしてここは閻魔様に会う前の控え室みたいなものかななんて事を真剣に考え始めた時」
男「部屋のドアを開く音がした」
男「入って来たのはどこかで見た事のある顔だった」
男「入ってくるや否やそいつは俺に向かって走ってきた」
男「そいつは俺にむかって“貴方はもう私のもの”なんて話しかけてきた」
男「何故だかそいつには俺が見えるようだった」
男「こちらから話しかけても聞こえるのか“間に合ってます”と答えてみた」
男「返事をした瞬間、腹にナイフが突き立てられた」
男「俺はものに触れないはずなのになんでだと思った。それに凄く痛かった」
男「理由はよくわからないが俺の事を認識できて攻撃できるらしい」
男「そいつに“貴方は死ぬ事もなく一生私だけのもの”と言われた
男「なんだかお前以外のヤンデレに好意を抱かれているらしかった」
男「それになんだか俺の今の状況の原因はこいつが関係している雰囲気がビンビンだ」
本日終了
おやすみなさいですzz
女「事故現場に来てみたけど事故が起きてから随分経っていた事もあり収穫のないまま帰ろうとした時知った顔を見かけた」
女「私が出産した病院の看護師だった」
女「私の事を見ていた気がしたが私が看護師に気づくと去っていった」
女「追いかけるか迷った。子供は母が見てくれていたので少しだけ追いかけてみる事にした」
女「やがて、看護師のアパートに着いた。看護師が部屋に入るのを確認してから看護師の部屋のドアの前まで行ってみた」
女「ここまで、あくまで興味本位で追いかけてきた。なにか事故について知ってるという確証があった訳ではなかった」
女「しかし、扉の前でなにかを感じた。私が鎖で繋いでいたものはここにいる気がした」
女「とりあえずチャイムを鳴らしてみると看護師が出てきた」
女「私を見て驚く看護師を尻目に私は部屋に上がって行った」
女「貴方は見えなかった。当たり前だわ、だって貴方の身体は病院にある」
女「ここに貴方がいるとしてもそれは一般的に魂などと呼ばれているものだ」
女「しかし例え見えなくても私には貴方がここにいる事がわかった」
女「看護師に私のものを奪った事を問い詰めようと後ろを振り向くと看護師は包丁を持ってこちらを見ていた」
女「私に向ける視線は病院で私を見ていた優しい目ではなく、見開いた目で私をただひたすらに凝視していた」
女「動く気配も感じさせずにナイフを向け看護師は突進してきた」
女「見事にナイフは私の腹に突き刺さった」
女「痛かった。けど陣痛の方が痛かった。母は強しを早速実感している...暇はなくもう1度突進しようとナイフを抜いた看護師から逃げる為に外に飛び出した」
女「看護師は追いかけてくる気配はなかったが腹から血をだらだらと流しながら逃げ続けた」
女「そして私は自分で救急車を呼んだところで意識が途切れた」
男「魂の存在になってまで監禁されてるのかなんて萎えていると部屋のチャイムがなった」
男「部屋の主が俺に一方的に話しかけるのを中断して応待しに行くとなぜかお前が部屋に入ってきた」
男「相変わらず俺の事が見えてないらしいがなんだか俺の存在には気づいているようだった」
男「一応、気づくかどうか試しにお前に話しかけようとするとお前の後ろで部屋の主はナイフを持って立っていた」
男「どうみてもお前を刺そうとしていた」
男「とっさにお前に危ないと叫んだ」
男「聞こえた訳ではないだろうがお前は後ろを振り返り刺されそうになっている事に気がついた」
男「主が動いた。お前は反応できていなかった。反応出来ているかいないか関係なく俺はお前を庇う為に間に入った」
男「魂では大してナイフの刃を防ぐことはできず俺を貫通してお前にまで刃は届いていた」
男「俺が庇ったのを見て主は
なんだか動揺していた」
おやすみなさいですzz
ほう
男「主はお前にもう一度ナイフを突き刺すつもりなのか動揺を抑えながら刺したナイフをすぐに抜いた」
男「お前はその隙に部屋を出て行った。俺は急いで後を追いかけた」
男「扉が開いていたからなのか主が動揺していたからなのか出られなかった部屋から出る事が出来た」
男「お前を追いかけながら後ろを見たけど追ってくる様子はなかった」
男「お前が逃げるのを止めて自分で救急車を呼ぶのをお前の隣で見てた」
男「お前がナイフで刺されるとこを守る事もできず、怪我したお前に救急車を呼ぶ事さえできない」
男「俺にできるのは触れないお前を撫でてあげるふりだけだった」
男「出血のせいかお前は救急車が着く前に意識を失った」
男「俺は相変わらずお前のそばにいてやるだけだった」
男「やがて、救急車が到着した」
男「救急車に一緒に乗って着いて行こうとすると救急車が発進した時に俺は救急車をすり抜けその場に置いて行かれた」
男「仕方なく全速力で飛びながら救急車を追いかけた」
男「お前が運びこまれたのは俺の身体が入院している病院だった」
男「お前は救急車からそのまま手術室に運ばれて行った」
男「全速力で飛ぶのはさすがに疲れたので少し休んでから手術室にお前を見に行った」
男「手術室に入るとお前に抱きつかれた」
男「久しぶりにお前と抱きしめあった」
男「しかし、まさかお前まで浮いてるとは思わなかった」
男「手術は続いていて死んでしまった訳ではなさそうだった」
男「やがて手術が終わったがお前は俺と一緒に浮きつづけていた」
男「お前は俺を見ることができ話すことができるとわかると何故事故にあったのか聞いてきたな」
男「ただ俺にはなんだか気づいたら引き寄せられていたように車が目の前にいたとしか説明できなかった」
おやすみなさいzz
こりゃどうなるんだ
女「気づいたら私は病院の手術室にいた。目の前では自分が手術されていた」
女「幽体離脱なんて本当にあるんだとか思いながら自分の手術をぼーっと見てた」
女「少しすると貴方が壁を抜けて入ってきた」
女「貴方を見た瞬間抱きつきに行った」
女「この状態同士なら触れ合えるらしかった」
女「この何ヶ月、触れられなかった分を補うように抱きあった」
女「手術が終わっても私は宙に浮いたままだった」
女「触れられるなら声も聞こえるのかな?聞こえるなら今の内に聞きたい事を聞いておこうと思った」
女「“なんで?どんな風に事故にあったの?”」
女「しかし貴方自身もなにもわからなそうだった」
女「私の幽霊状態は翌朝唐突に終わりを告げた」
女「朝になると私の母と娘がお見舞いに来てくれた」
女「母がお見舞いに来て疲れて眠くなった娘を私のベッドに一緒に寝かせようとした次の瞬間」
女「私は自分に布団が掛かっている感覚や隣で眠そうにぐずる娘の感覚を肌で感じていた」
女「それと同時にさっきまで私の隣で浮いていた貴方は見えなくなってしまった」
女「間違いなく私が身体に戻ったのは娘が近くに来たからまたは私の身体に触れたからだった」
女「いきなり目を覚まして驚く母を病室に置き去りに私は貴方の病室に娘を抱いて向かった」
女「病室に入り貴方の身体に娘を抱かせると次の瞬間貴方は目を覚ました」
女「娘は本当に鎖だったのかもしれない。私と貴方を繋ぐ鎖だったのかも」
女「この日から娘は私の宝物になった」
男「お前の手術の翌朝、娘がお前の布団に入った瞬間浮いていたお前は身体に吸い込まれていった」
男「身体に戻ったお前は俺を探しているのか少しキョロキョロしていた」
男「私が見えない事を確認した後お前は娘を抱いて俺の身体が寝かされている病室に向かっていた」
男「部屋に入るなりお前は俺の身体に娘を抱かせた」
男「次の瞬間俺は身体に吸い込まれ無事意識を取り戻した」
.....................
..............
......
娘「なに書いてるの?」
男「うわっ!ビックリしたぁ!覗くなよ!」
娘「はいはい」
男「はいは一回でいい。あーなんかあいつが急に交換日記をしたくなったらしくてな」
娘「毎日、歳も考えずにいちゃいちゃしてるくせに!?」
男「青春を思いだしたかったんだと」
娘「なるほどそれで馴れ初め話しを2人で書きあってたのか」ニヤニヤ
男「内容まで見てたのかよ...」
娘「まぁ、いいじゃないか。娘に知られて困る事を書いてる訳じゃあるまいし。これ書き終わったならお母さんに渡して来ようか?」
男「見られるとなんか恥ずかしいだろ...。まぁじゃあ、あいつに渡して来てくれ」
娘「はーい」
娘「おかーさーん」
女「なに?」
娘「お父さんからー」
女「えっ!?これあんた見たの!?」
娘「まぁ、少しね~」
娘「というか、2人とも見られて恥ずかしがってるけどいつもあんだけいちゃいちゃしてんだから別に日記ぐらいどうでもよくない?」
女「なんか恥ずかしいの!」
娘「それに書き始めた理由が青春を思いだしたいからとか」ニヤニヤ
女「いいじゃない!いろんな形で愛を確認したいのよ」
娘「好きなんだねぇお父さんの事」
女「愛してるわ!!」
とりあえず終了
明日からは男がなんで魂抜けたかとかを本物の霊能者登場させて解説パートみたいなの書く予定
みていてくれた方ありがとうございましたm(_ _)m
乙
解説パートここで書くんだよね?
楽しみにしてます
昨日は一気に進めましたが
基本は1日3レスで進めますf^_^;)
あんまり長くならないように書いていくつもりです
では
娘「でもこんな事ってある訳?」
女「嘘なんか書いてないわよ」
娘「嘘書いてないって事はお母さん結構キツい女なんだね」フフッ
女「私はあの人を愛してるだけよ」
娘「惚気話はおいといてこの心霊体験は結局なんだったの?」
女「そういえばこの後、ちょっと名のある霊能者に相談したのよ」
女「胡散臭いなって気はしてたんだけど話を聞いてほしかったのね」
女「でも、この人が結構本物でね」
女「その人が言うにはね」
…………………
……………
………
霊能者「人は他者を程度の差こそあれ束縛する生き物です」
霊能者「それは赤い糸であったり心の鎖であったり血の呪縛であったり」
霊能者「貴方は夫を愛しているのでしょう。貴方の愛は赤い糸のような甘いものでなく鎖のような硬く恐さを合わせもつようなものです」
霊能者「貴方の愛は貴方の夫に受け入れられたから鎖になれた」
霊能者「看護師さんは貴方の付き添いでくる貴方の夫に一目惚れしてしまったのでしょう」
霊能者「そして、看護師さんもまた赤い糸ではなく鎖を放つタイプの人間だった」
霊能者「しかし、貴方の夫の心はその鎖を認めなかった。実際に看護師さんが告白をした訳ではないでしょう」
霊能者「きっと貴方との温かい家族の会話でも見たのでしょう、看護師さんの鎖は巻きつく場所を見つけることができなかった」
霊能者「赤い糸なら役目が終われば切れるだけ、しかし鎖は赤く錆びついて厄介な事になる事がある」
霊能者「いわゆる呪いに」
眠いzz
すいませんけど今日はここまで
おやすみなさいzz
よし、どんどん書いてくれ。期待している
霊能者「看護師は自分の伸ばした鎖を相手に認めてもらえず呪いに変えてしまった」
霊能者「そして事故が起きた」
霊能者「あれは貴方の夫を自分のものにしたいという思いの現れ」
霊能者「だから貴方の夫が魂だけの存在になって部屋に捕まっていたの」
霊能者「そして貴方は自分の鎖によって夫の所に辿り着いた」
霊能者「人の想いというのは貴方達が考えているよりずっと強いのよ」
霊能者「そして一番想いが強いのが赤ちゃんなの」
霊能者「赤ちゃんは自分で言葉を操って意思を伝える事はできない、自分で身体を使って行動を起こす事はできない」
霊能者「だからこそ、一番想いの強い鎖たり得るの」
霊能者「貴方が娘に触れられて身体に戻れたのは貴方の娘が母親と一緒に眠る事を望んだから」
霊能者「貴方の夫が身体に戻れたのは貴方の娘が3人で生きていく事を望んだから」
霊能者「娘を大事にしてあげなさい」
霊能者「夫が第一で娘を蔑ろにしてしまうかも?」
霊能者「大丈夫。貴方は今まで夫にしか鎖を伸ばしていなかった、でも今は娘にもちゃんと鎖が伸びてるはずよ」
霊能者「貴方達家族はとても強い鎖で繋がれた家族だわ」
霊能者「幸せにね」
…………………
……………
………
女「という事なの」
娘「私はめちゃくちゃ良い子だったという事か」フフン
女「そうよ。貴方は私達の宝物」
女「家族を繋いでくれた強い鎖」
女「産まれてきてくれてありがとう」
娘「どういたしまして」エヘヘ
娘「そうだ!3人で写真撮ろうよ!」
女「どうしたのよいきなり!」
娘「いいじゃんいいじゃん!3人で撮るのはきっと最後だよー!」
娘「次撮る時はきっと4人だから!」
女「はぁ、そうね。久しぶりに写真撮ろうか」
女「お父さん呼んできてね」
娘「はーい」おとーさーん
女「ふふっ。まったく元気なおねーちゃんだね~」お腹さすりさすり
女「貴方の事も愛してるわ.
..」さすりさすり
終わり
最後の文の三点リーダーがなぜか崩れてる...。泣きたい。
締まらない最後でしたがここまで読んでくれた方ありがとうございましたm(_ _)m
おつ
テス
乙。
テンポいいし面白かったです。
おおー深いな。面白い
乙!!
このSSまとめへのコメント
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