にこ「私を捕まえたら1億円!?」 (19)



※多少の性的表現があるかもなので注意


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突然だが『にっこにっこにー』について話をしようと思う。にっこにっこにーとはみんなも知っての通り私のキャッチフレーズであるが、もはや矢澤にこと言えばにっこにっこにーといった具合に代名詞にすらなっていると言っても過言ではないだろう。

そんなにっこにっこにーを何と今、私のすれ違う人全員がいっせいに叫んでいるのだ!これぞまさにアイドル冥利に尽きるといった所か...いや、やっぱり怖いです。




にこ「ーーーというか何で私が追われてるのよー!?」ダッ


「「「にっこにっこにー☆」」」ザッザッ





ーーー
ーー

その日はたまたま部活が休みだったので真姫ちゃんと遊びに行く約束をしていた



にこ「真姫ちゃん遅いなぁ...待ち合わせの時刻とっくに過ぎてるんだけど...」


にこ「...ん?」



何か今日は道行く人が私の顔をやけに見てくる気がする。初めは私って可愛いから仕方ないわねー、とか思ってたがそれにしてもチラ見し過ぎな気がする...



にこ(もしかして今日の格好、変だったかな...?)



そう思い自分の服装を確認していると、突然声をかけられた。

「あの...矢澤にこさんですよね?」


にこ「え?は、はい、そうですけど...」




私がそう答えるとその人は一つ頷き、突然にっこにっこにーと叫び始めた...私がその光景に唖然として言葉を失っているといつの間にか道行く人の集団に囲まれていた。




「にっこにっこにー☆」

「にっこにっこにー☆」

「にっこにっこにー☆」

「にっこにっこにー☆」

「にっこにっこにー☆」

「にっこにっこにー☆」





にこ「うわぁああああ!?」


逃げた、とにかく逃げた。よろめきながら必死に人混みを抜け出した。転びそうになったがなんとかその場から離れられた。

にこ「なんなのよいったい!?」



ちらりと背後を確認すると「にっこにっこにー☆」と叫びながら血走った目で追いかけてくる人の群れ、私は半泣き状態のまま走り続ける。



しばらく逃げ続けていると目の前にあったビルの街頭大型ビジョンでありえない映像を目撃した。



真姫『みんな!にこちゃんを捕まえて!捕まえた人には賞金1億円を支払うわよ!』



にこ「な、なにそれぇ!?」



そんなにもらえたらでんでんでん何個買えるのよ!?ていうか何で真姫ちゃんが私を捕まえようとしてるのよ!イミワカンナイ!

今や私は街中の人に追われていた、どうしてこうなった...



にこ「はぁはぁはぁ...あ、あれは...!絵里ー助けてぇー!」


絵里「に、にこ!?あなた何をやっているの?」


にこ「いいから私を逃がして!」



偶然遭遇した絵里に助けを求める、どうやら絵里はまともみたいだ。

これは性的表現を期待してもいいのかな?

絵里「状況がよく分からないんだけど...とりあえずこっちよ!」


にこ「う、うん!」



絵里の後を追って細い路地に入った。そのまま追い続けると大きな屋敷にたどり着いた...というか真姫ちゃんの家だ




にこ「何でよりにもよってこんな所に...ま、まさか絵里あんたも...!」


絵里「...にっこにっこにー☆」


にこ「なんてこった!」

してやられた!まさか絵里までおかしくなってたなんて...




絵里「にっこにっこにー☆」ガシッ


にこ「っ!は、離しなさいよ絵里!」


真姫「いいえ、そのままお願いエリー」


にこ「真姫ちゃん!」




諸悪の根源、西木野が現れた!この野郎!とりあえず何でこんなことをしたのか問うと真姫ちゃんは答えた。

真姫「暇だったからやってみたの」


にこ「ふ、ふざけんな!」



私は怒った、たぶん今までの人生の中でで1番怒った。しかし絵里におさえつけられているため抵抗できない



真姫「さて、そろそろ...」


にこ「ま、待って!何をする気なのよ!」


絵里「にっこにっこにー☆」


真姫「にっこにっこにー☆」


にこ「ひぃいいいい!」ガクガク




じわじわと迫り寄る二人のあまりの恐ろしさに私は悲鳴をあげていた、いったい何をされるのか...想像するだけでおかしくなりそうだ

にこ「いやああああああ!?」





絵里「ーーうん、これで十分よ」


にこ「...え?」


真姫「あ、やっと浮かんだの?」


絵里「ええ、にこのおかげね。ありがとう」


にこ「え?え?」




混乱している私に対して絵里がやさしく語りかけてくる

絵里「ドッキリよ、これ全部」


にこ「...はぁああ!?なによそれ!」


真姫「さっきまでにこちゃんを追ってた人たちはみんな私が雇ったエキストラだったのよ、気づかなかったでしょ?」



にこ「まってまって!だいたいなんでこんなことしたのよ!」



絵里「私たちBiBiの新曲がなかなか浮かばなくてね...じゃあ試しににこにドッキリでも仕掛けたら何か浮かぶかもって思ったの」


にこ「...」



真姫「曲名も決まったわ『Cutie Panther』よ」

いいね

絵里「どう?なかなか良さそうな曲で...しょ?」



にこ「ふふふ...あんたたち、覚悟しなさいよ?」



真姫「?ぇええ!?」


絵里「にこ!落ち着きなさい!」


にこ「甘いよ甘いそんな装備じゃ逃げられるわけないじゃないか♪」


絵里「ちょっ、待っ...」



にこ「捕まえちゃう!」ガバッ



真姫・絵里「いやあああああ!?」





このあと滅茶苦茶セックスした


おわり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月26日 (火) 09:41:46   ID: HYT_buo-

最後の一文無ければ良かった

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