P「もし自由にタイムリープできるようになったら…」 (41)

アイマス×一方通行と俺ガイル×アレイスターのssも書いているのに何をしているんだとつっこまれそうですが書き切ってしまったので投下します。

そんなに長くありませんが…

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408644834

P「わあああああ!!! 」ドガシャアアアアアン

春香「プロデューサーさん!? 」



スタッフ「うっ、これは酷いな…」

スタッフ「誰か救急車を!!! 間に合うといいが…」

スタッフ「…もう無理かもしれない」



小鳥「プロデューサーさんが!? そんな…」

高木「うむ…即死だったそうだ…」



美希「ハニー…ハニーぃ…」

春香「…私のせいで」

千早「…春香? 」

春香「私のせいでプロデューサーが!!! 私がプロデューサーをしっかり見てさえいれば!!! 私がプロデューサーの手を握っておけば!!! 私が劇の仕事なんか取らなければ!!! 私なんか居なければ!!! 私が代わりに死ねば!!! 私が生まれてこなければよかったのに…」

千早「…バカなこと言わないでよ!!!! 」





優しい優しいあなたにチャンスを与えます。



対価を払えば何度でもタイムリープできるようにしてあげましょう。



ただし対価は…。



"あなたの命"ですが。



ーーー2週目ーーー

P「…ここは? 」

高木「だ、大丈夫かねキミィ!! アイドルたちに挨拶した途端に倒れたんだが…」

P「は、はぃ…」

P(…確か俺は…春香の劇のリハーサルに付き合ってて…)

P「…俺は死んだのか? 」

高木「何を言ってるんだ君は。現に今ここに居るじゃないか。それに、プロデューサーになったばかりなのに死なれたら困るよキミィ…」

P「そ、そうですよね!! 」

P(…プロデューサーになったばかり?)

P「…社長、そういえば今日って何月何日でしたっけ? 」

高木「○月×日だが…本当に大丈夫かね? 一応私以外は全員帰ったが、君が明日もこのままじゃみんな心配するだろう? 」

P「…」

P「夢じゃなかったのか? 」

P「死ぬ前の走馬灯でもなかったのか? 」

P「なんで俺は自分の部屋で目覚められたんだ? 」

P「…俺は本当に時を遡ったのか? 」

P「…まぁいいか。せっかくのチャンスだ。今度こそみんなをトップアイドルにしてやる!!! 」

律子「ではプロデューサー、始めてなんですからよく私の交渉を見ていてくださいね!! 」

P「は、はい!! 」

P(一度見たことあるんだけどなー…)

律子「…ではこのように…はい…はい、ありがとうございます!! 」

P(なんか…始めて会った時の律子も新鮮だな…)

律子「では、失礼しm」ドガシャアアアアアン





優しい優しい"プロデューサー"。



そろそろ死ねば最初に戻るって理解できますか?



それと…タイムリープの回数に限度はありませんが…。



強いて言うならプロデューサーの心の限界が回数含めた全てに於ける限度ですかね。



ーーー3週目ーーー

高木「だ、大丈夫かねキミィ!! アイドルたちに挨拶した途端に倒れたんだが…」

P「…どうなってるんだ? 」

P(俺が目覚める前の記憶…確かトラックが見えたような…)

P「俺はまた死んだのか? 」

高木「また? 」

P「あ、いえ…」

P(今度は律子に前とは別の交渉に行かせてみた)

律子「はい…はい、ではそのようにこちらも対応させていただきます」

律子「では、失礼します」

P(今度はトラックが突っ込んで来なかったな)

P(よし、なんとかあの牧場でのコンサートを成功させるところまで来たぞ。これなら今度こそは…)

P「それじゃ、春香も気をつけて帰れよ? 」

春香「もちろんです!! 」

テレビ『次のニュースです。○○駅にて765プロ所属のアイドル、天海春香さんが何者かに線路に突き落とされ、電車に轢かれるという…』

P「どういう…ことなんだ…」プルルルルル

P「社長から電話? 」

高木『P君!! 天海君が電車に…』ゴトン

P「…………なんなんだよおお!!! 律子を助けたら今度は春香が死ぬのか!? なんで…なんでなんだよ…」

P「…1人でも欠けてしまった765プロは…無意味だ…」グサリ

P「ははっ…これ…で…春香と…同じところに…行けるかな…」

高木『P君!? どうしたんだいP君!!! 』





優しい優しいプロデューサー。



どこまで耐えられますか?



どれだけアイドルたちを救えますか?



…いつになったら私を救い出してくれますか?



私はいつまでも待ってますから…必ず…!



ーーー4週目ーーー

高木「だ、大丈夫かねキミィ! 」

P(…またここか)

P(…どうやら俺は死ぬとここまで戻ってくるようだな)

P(…今度は旅行まで行くことができた)

アイドル一同「「「「海だーーー!!!! 」」」」

P(あの時春香をタクシーで連れて帰ったのが功を奏したか…)

P(…いや、ここで気を抜いたらだめだな。アイドルたちの死亡フラグは全て回避しないと…)

響「キャアアアアアアアア!!! ま、真…真が…!!!!! 」

観光客「お、女の子がサメに食われたぞ!!! とりあえず逃げろおおおお!!!!! 」

P「…なんで…」

律子「は、早く救急車を!!! 」

雪歩「まこと…くん? 」

P「なんでこうなるんだよおおおおおおおおおおおおおお!!!! …っ!! 」グサリ

??「…」

P「だ、…れだ? 」

??「…そのうちわかりますよ」





優しい優しいプロデューサー。



痛い思いをさせてごめんなさい。



もう気づいてると思いますけど、プロデューサーが死なないとやり直せないから。



だから"私が私の"主導権を奪ってプロデューサーを殺しました。



こんな悪い子でも助けてくれますか?



ーーー37週目ーーー

P(その後、俺は何度も何度もアイドルが死んでは俺も死んで最初に戻るという作業を繰り返した)

P(あずささんと伊織は竜宮小町のアンチによる刺殺)

P(亜美と真美は俺が送迎してる途中にトラックが突っ込んで来た)

P(やよいは家の火事で焼死)

P(雪歩は統合失調症による幻覚により自殺)

P(小鳥さんは急性アルコール中毒で死亡)

P(響は飼っていたワニに腕を噛みちぎられ、失血死)

P(貴音は突然の心臓麻痺で死亡)

P(美希は通り魔による刺殺)

P(社長も末期のガンで死亡)

P(律子はトラックが突っ込んで来て)

P(春香は電車に轢かれて)

P(真はサメに食われた)

P(しかもこれだけじゃなく、他の死に方も多々あった)

P(俺は全員が生き残れるように何度も何度もやり直したが…おかしい点がいくつかあった)

P(俺が事故で死ななかった時は毎回誰かに背中を刺されたが、顔は確認することができなかった)

P(それに、何よりも重要なのが…)

P(何故か1度も死んでいないアイドルが居る)









P「…なぁ、"千早"? 」















千早「…やっと気づきましたか、"プロデューサー"」







P「お前は一体何者だ? 何をしたんだ? 」

千早「私は如月千早ですよ。"最初の"」

千早「ま、"観測者"とでも名乗っておきましょうか、プロデューサー」

P「…どういうことだ? 」

千早「私は優が死んだ後に一つの力を得たんですよ」

P「力? 」

千早「タイムリープですよ、タイムリープ」

P「…」

千早「当然、私はタイムリープをして優を助けに行こうと思いましたが…不可能でした」

千早「私はタイムリープが起きても大して効果が無かったんです。死んでも死ぬ直前まで戻って来るだけだったので」

千早「そこで、765プロの中でも一番重要なプロデューサーにこの能力を託しました」

P「重要って…なんで俺が? 」

千早「単純に、あなたが死ぬのが一番765プロにダメージが入るからですよ。だからあなたが死んでもあなた自身が過去を変えて最良の未来を掴めるようにと」

千早「能力を渡した私は観測者となりました。ただ世界を監視するだけの観測者。私が世界に干渉できるのはあなたを殺して人生をやり直させる時だけでした」

千早「しかし…あなた自身が死亡フラグを折ってしまうと他のアイドルに強力な死亡フラグが立つコトが判明しました」

P「…ふざけるな」

P「ふざけんなよ!!! 俺がやり直すために犠牲になったのはみんなじゃないか!!! 俺が死んだらみんなが悲しむだけで済んだのに!!! なんでみんなを苦しめないといけないんだ!!!! そんなことになるならこんな人生は要らなかったよ!!!! 」

千早「じゃあ…」

千早「私はどうなるんですか!!! あなたのためにチャンスを与えた!!! そのせいで観測者になった!!!! あなたとみんなが死んで行く姿をひたすら見せ続けられた!!! 」

千早「優を助けるのを仕方なく諦めた!!! みんなが死んで行く中でひたすらあなたを殺すだけの日々を送った!!! 」

千早「それだけじゃない!!! あなたはみんなからどれだけ好かれているかわかってるんですか!? 例えば春香の前で死にたいって言ったらどうなると思いますか!? あなたはもうこの人生を送っているんだから要らなかったなんてバカ言わないでくださいよ!!! 」

千早「こんな外道じみたことしてる私だって…人の心ぐらいあるんですよぉ…」グスッ

P「…そうか…すまなかったな。俺も言い過ぎた」

千早「…いえ、勝手にあなたを半永久的に続くループに閉じ込めたのは私です。私の方が悪いのでは…」

P「…じゃあさ、一緒にみんなが生き残れる世界を目指すか? 」

千早「…こんな私と? 」

P「あぁ、お前となら今回みたいに会えるだろ? 」

千早「確かに私の存在を認知さえしてくださっていれば私も各時間の千早として干渉できますが…私があなたを殺すのを諦めればすぐにこのループから抜け出せますよ? 病気などの自然死ならタイムリープが起きないようになっていますし…」

P「ダメだ」

P「それじゃあ千早も殺されたアイドルも救われないよ。それに…」

千早「…」

P「お前と一緒になら…永遠のループも悪くないかな…ってな」

ーーーn=your ideal週目ーーー

テレビ『今日のゲストは!! なんと全員がトップアイドルというトンデモアイドルプロダクション!!! 765プロから春香ちゃんと真くん、雪歩ちゃんが来てくれましたーー!!! 』

観客『わあああああああああ!!! 』

P「…なぁ千早」

千早「なんですか? 」

P「俺たち…もうループから抜け出せたんだよな? 」

千早「多分そうでしょうね…」









P「なぁ千早」















P「もし自由にタイムリープできるようになったら…どうする? 」















千早「正直タイムリープはこりごりですが…」















千早「…あなたとならどこまでも行きますよ、プロデューサー」












縲彷in縲




なんで〆で文字化けしちゃうの!?

せっかくfinで〆ようと思ったのに…



深夜テンションで書いたので矛盾点などが色々あるとは思いますが、まあ雰囲気を楽しんでいただければ幸いです

html化依頼は明日の18:00ごろにだしておきます

千早はやっぱり重いな
だけどそこがいい

乙。雰囲気は楽しめた!

紅莉栖に合わせたのかな?
とにかく面白かった

おつおつ!
ピヨちゃんの死因ェ…

お、意外と読んでくれてる人が居たな

千早を選んだ理由は…まあこんなことを言うのもアレですけど、単純に弟の死というのが扱いやすかったから

貴音、双海姉妹案もありましたが、やはり紅莉栖のイメージが強かったので結局千早になりました

本当は思いきってシュタゲとクロスさせよっかなーとは思いましたが、設定めんどくせってなったのでオリジナル設定となりました

逆行系好きって言ってたな
やはり書きたくなったのか 乙

>>37 エヴァの小説ブームから二次創作の世界に入ったクチなので逆行=スーパー主人公

というイメージがあったんですが、ちょっとベクトルが違うループもので書いてみました

スーパー主人公ものは面白いんだけど…俺の文才じゃダレるんだよなぁ…

スーパー主人公ものはメアリー・スーになりがちだから嫌う人多いよね
俺は面白ければ別にいいと思うけどな

まあ俺も昔は(今も)メアリってましたからね

あぁ途中まで書き上げたけど完結していないチートもののエヴァの小説が消せたらな…

でも放置しっぱなしだから管理人さんにお願いしにくいんだよな…

まだちょっと早いですけど依頼出しますねー

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