穂乃果「μ'sと学ぶ日本史!」 (33)

ストーリー性ほぼ皆無。ただ日本史の知識を書くだけ。

>>1の息抜きな暗記法のようなものです




海未「……ふぅ、今日の練習も疲れましたね……」

海未「しかし、お風呂に入れば体力も精神力もそれなりに癒えます……とても気持ちよかった……」

prrr

海未「……? 誰でしょう? ……穂乃果?」

ピッ

海未「もしもし、どうしたんですか穂乃果?」

穂乃果「海未ちゃーん! 助けてー!」

海未「もしかして……今度の日本史の小テストですか?」

穂乃果「……ご、ご名答……さすが海未ちゃん!」

海未「はぁ……テストはあさってですよ? どのくらいすすんでますか?」

穂乃果「えっと……ゼロです」

海未「……は?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408514219

海未「……ゼロですか?」

穂乃果「そうなの! でもあさってだから……明日ならまだなんとかなるかなって思って!!」

海未(……まあ、今回の範囲は最初のところだけですし、何とかなるとは思いますが……)

海未「はぁ。わかりました。ただ、μ'sの皆の練習が終わってから、穂乃果の家でやることにしましょう」

穂乃果「ええ!? 時間足りるかな?」

海未「つべこべ言わず、穂乃果がすんなりと覚えてくれれば大丈夫です」

穂乃果「うぅ……海未ちゃんいじめるぅ~」

海未「いじめてません。ただ、小テストとはいえど油断は禁物ですからね?」

穂乃果「は~い……じゃあ、また明日ね~」

海未「……はい」

ピッ

海未「……はぁ……穂乃果、大丈夫でしょうか」

どうでもいいけど、彼女ら文系クラス、理系クラスとかにわかれないのかな

―翌日 穂乃果の部屋―

ことり「というわけで、はじめよっか!」

穂乃果「ことりちゃんまでつき合わせちゃってごめんね! ありがとう!」

海未「私にはそんなにごめんとは思わないんですよね……」

穂乃果「す、すみませんでした……」

海未「はぁ、まあいいです。とりあえず古代史をやっていけばいいんですよね?」

穂乃果「そ、そうだね……」

海未「じゃあまず穂乃果に、これが分かるかどうかを試したいと思います」

穂乃果「……これって?」

海未「ことり」

ことり「はーい……えっと、この前もらった授業のプリントの……これ!」



『夫れ楽浪海中に倭人有り、分れて百余国と為る。歳時を以て来り献見すと云ふ』



穂乃果「えっと……これは?」

海未「さあ、何のことを言っているかわかりますか?」

穂乃果「えーっと、さっぱりです!」

ことり「じゃあ、この文献の元はわかる?」

穂乃果「えー!? もう全然ぴんと来ないよー!」

海未「はぁ……仕方ありませんね。重要なポイントに印をつけました。ここから解説していきますね」



『夫れ(楽浪)海中に(倭人)有り、分れて(百余国)と為る。歳時を以て来り(献見)すと云ふ』


海未「これは“『漢書』地理史”という、今の中国にある書物から出典しています」

ことり「まず、楽浪なんだけど……中国は昔前漢って名前の国で、そこの偉い人、武帝さんが朝鮮半島に4つ植民地を置いてたの」

穂乃果「朝鮮に植民地を4つ……」

ことり「それの中心になってたのが、楽浪ってところなんだよ」

穂乃果「へぇ、なるほどね」

海未「次に、倭人ですが……これは私達日本人の事を表してるんです」

穂乃果「へぇ、和人じゃなくて、あえてこのかっこいい漢字を使ってるんだね」

海未「かっこよくはないですよ? 実はこの「倭」という漢字は、「従順な様子」という意味があり、日本人の事を見下していたという事がわかるんです」

穂乃果「……従順?」

ことり「つまり、お手って言ったらちゃんとおてするワンちゃんみたいな感じかな?」

穂乃果「ふむふむ。じゃあこの字はあんまりいいイメージはもてないね」

海未「そうですね。そして次、百余国ですが……これくらいなら漢字からイメージできそうじゃないですか?」

>>6
訂正。『漢書』地理志ですね

穂乃果「うーん、百、余る、国……」

ことり「うん! そういうことだよ」

穂乃果「へ?」

海未「百余りの国があるという事を、ここで示しているわけですね。これが出典された紀元前1世紀頃、要するに私達が生まれる2100から2200年前くらいには、すでに弥生時代で農村がさかんだったことがわかるんです」

穂乃果「弥生時代? どうしてそこで弥生時代が関係してくるの?」

海未「そこは後でにしましょうか。次は献見です」

倭は別に悪い意味じゃない説もあるけどな

穂乃果「……けんけん? 中国人と倭人が、一緒にケンケンパとかで遊んだの?」

ことり「それはちょっと違うかな?」

海未「ちょっとじゃありません。だいぶ違います」

穂乃果「ズコーッ!」

ことり「あのね、献見って言うのは、簡単に言えば、前漢の国に持っていくお土産みたいなもの……かな?」

穂乃果「お土産かぁ。つまり倭人は、前漢ってところにお土産を持って行ったんだね?」

海未「そうですね。そのようにお土産を持っていくことを、朝貢といいます。それをすることで、争いが周辺の国で起こった時に、優位に立とうとしたんですよね」

穂乃果「なるほど、別に仲良くしようとかじゃなかったんだ」

ことり「うん! それで、さっきの資料を訳してみると……」

『楽浪というところから見える海の向こうには、倭人がいて、その倭人がいるところ(日本)は、100ちょっとの国に分かれている。倭人は定期的にお土産を持って前漢に挨拶(朝貢)しにくるということらしいよ』

ことり「こういう意味になるの! わかった?」

穂乃果「うん!」

海未「それにしても、穂乃果の日本史に対する知識は、私が思っていたよりも低かったようですね。順を追って説明していきましょうか」

穂乃果「よろしくおねがいしまーす!」

海未「地球ができ、生命ができ、海から陸へ上がって人類が誕生した……それは今から400万年もさかのぼります」

穂乃果「よ、400万年!?」

海未「そのへんはどうでもいいのです。そこから人類は、猿人→原人→旧人の順に進化していき、今からおよそ4万から3万年前に、現代の私達につながる[新人]があらわれました」

穂乃果「なるほど~……」

海未「新人が出現した時期は、地質年代では第四紀にあたります。同期にあたるのはマンモスとかですかね」

ことり「その第四紀は、期間が長いからだいたい200万年から1万年前の[更新世]と、それより後の[完新世]に分けることができるんだあ♪」

穂乃果「更新世が古くて、完新世が新しいんだね」

海未「そうです。そしてここの辺りでよく出てくる、[現在の群馬県の岩宿遺跡]なども覚えておきましょう」

穂乃果「いわじゅくいせき? その遺跡がどうしたの?」

ことり「実は日本では、更新世の時は人類が存在してなかったってずっと考えられてたんだよね。それが昭和になって、岩宿遺跡から当時の新人さんたちが使ってた[石器]が見つかったの!」

穂乃果「岩から石が出た……なんか覚えやすいね!」

海未「日本史はそうやって関連付けながら覚えていくのが大事ですからね。では、ここからどんどん飛ばしていきますよ」

穂乃果「わ、わかりました! ついていけるように頑張ります! 海未隊長!」

海未「そ、そう言われると少し照れますね……」

ことり「じゃあ、次のところをお願いしまーす、海未隊長♪」

海未「こ、ことりまで……も、もうっ」

海未「まあ、それから現代の日本人にいたるまでに、中国や朝鮮半島などから渡来して日本に住み着いた人々、俗にいう[渡来人]などと混血を経ていたりします」

穂乃果「渡来人……聞いたことある気がする!」

ことり「ここから先も、ちょっとだけでてくる人たちだよ」

海未「そして、更新世から完新世にまたがる時期を[石器時代]と呼んでいますね」

穂乃果「確か、[旧石器時代]と[新石器時代]があるよね? ……あれって、どこで切り替わるんだっけ?」

ことり「分かりやすく言えば、武器のレベルかな? ただ石を打ち欠いて作っただけの[打製石器]が使われていたのが[旧石器]で、それを磨き上げて鋭くして強くしたのが[磨製石器]。それを使っていたのが[新石器時代]になるの」

穂乃果「なるほど! 使ってた石器のタイプで変わるのか!」

海未「ただし、勘違いしないでくださいね? 旧石器時代で使われていた打製石器は、実は[新石器時代になっても使われています]。まったく使われなくなったわけじゃないんですよね」

穂乃果「へぇ、海未ちゃん物知り!」

海未「普通に授業を聞いていれば、誰でも知ってる知識です」

ことり「あはは……」

海未「さて、そして旧石器時代に入ると、ながい[氷河期]が続きました。この時期に、当時の人は食べ物を求めて、いろいろなところを移り住んでいたと考えられています」

穂乃果「あれ? でも日本って島国だよ?」

ことり「最初は海が今より浅くて、日本もアジア大陸と陸続きだったんだって」

穂乃果「ふ~ん……なんだかイメージしづらいなぁ……」

海未「そして、石器にもいろいろな種類がありました。打製石器は、斧などの武器として使われていましたね」

ことり「他にも、後期旧石器時代になると、槍の先端につけるナイフ形石器や、投槍の先にはめ込んで使う先端の鋭い尖頭器とか、そういうのが増えたんだよね」

海未「さらに、槍先の両側にはめ込んで使い、攻撃力を高める細石器などができあがりました」

穂乃果「よくわかんないけど、いろいろな石が使われるようになったのはわかったよ」

海未「そんなものでいいでしょう。それでは、縄文時代の方にうつります」

海未「はい、縄文時代と言えば?」

穂乃果「土器!」

海未「他には?」

穂乃果「他……? うーん、わかんないなぁ……」

ことり「実は、投槍より命中率が高い弓矢とかが作られるようになったり、くるみとか、どんぐりとかの木の実をみのらせる[落葉広葉樹林]が生まれたりとかしてるんだぁ」

穂乃果「そうなんだぁ……意外といろいろと変化があるんだね」

海未「そうですね……そしてこの縄文時代なんですが、石器以外にも魚の骨などを使って作る[骨角器]や、石器を磨いて鋭くする[磨製石器]などが出来上がってきます」

穂乃果「え? つまり、新石器時代と縄文時代って」

海未「ほぼイコールの関係ですね。では、穂乃果が元気よく言った土器を、もう少し詳しく見てみましょうか」

ことり「弥生時代との大きな違いの一つだからね♪」

海未「この時代の土器は、縄をころがしてできた模様がついていたため、[縄文土器]と呼ばれています」

穂乃果「うんうん」

ことり「そしてこの縄文土器は、何に使われたかっていうと、いろいろなものを保存したり、土器を使って食べ物を煮炊きできるようになったり、アクを抜いたおいしいどんぐりとかを食べられるようになったんだよ」

穂乃果「食生活が豊かになったんだ!」

海未「そういうことですね。そして縄文時代は……これは無理して覚える必要ないですが、草創期→早期→前期→中期→後期→晩期という6期に分けられ、およそ1万年ほど続いたんです」

穂乃果「えー!? そんなに!? 江戸時代でも200年ちょっとなのに……」

海未「まあ、武力で統制とかが、なかった時代ですからね……」

ことり「草創期には、まだ氷河期の名残で移動して暮らしてたんだけど、旧石器時代からずっと、血縁で結ばれた小集団を単位に暮らしてたんだよ」

穂乃果「血縁ってどういうこと?」

海未「要は穂乃果の家族と血が通っているでしょう? そういうことですね」

穂乃果「なるほど~」

海未「草創期には、その集団は狩りや釣りをするのに便利な、湧水が求めやすい丘や大地の縁に[竪穴式住居]を造って生活していました」

ことり「そして、弓矢とか、動物さんを捕まえるのにもっと役に立つ道具をいっぱい作っていったんだ。それと、すごくいい石を創るためのいい素材が、長野県にある和田峠産の黒曜石ってやつ! それが関東や東北で見つかって、遠隔地と交易がおこなわれるようになると、だんだんと住むお家を決めて行ったりしたんだよね」

穂乃果「うーん、よくわからないけど、どんどん賢くなっていってるんだね?」

海未「そうですね。ちょうど今の穂乃果のように」

穂乃果「なるほど~♪」

海未「そして早期です。早期は墓地や祭りの場と考えられている中央の広場を囲んで10軒ほどの竪穴住居を丸く並べた集落、その名も[環状集落]が増えました」

ことり「早期から前期にかけて、さらにあったかくなって、陸地の奥にまで海水が入り込んじゃって……それを利用して網をつかってマグロやタイをとってみたりする漁労もさかんになったんだよ!」

海未「でも、そうすると問題が起きるんです。穂乃果、何だと思いますか?」

穂乃果「……そりゃ、食べ物が増えればごみも増えるよね……まさか、海に捨ててたの?」

海未「違いますね。捨てる場所を決めておいて、そこに放置です。それを[貝塚]と呼びます」

ことり「貝塚は、その集落によっていろいろな顔を持ってて、貝塚に人の骨を入れて、命を新しく与えてあげてくださいっていう儀式につかってたりとかしてたところもあるんだって」

穂乃果「へぇ~……」

海未「では、縄文時代にどのような文化があったのかを見て、弥生時代に入っていきます」

穂乃果「ま、まだ続くの!?」

ことり「大丈夫。弥生時代とは言っても、本当に範囲はちょっとだけで、全部をやるわけじゃないから♪」

穂乃果「そっかぁ……それならいいんだけど……」

海未「では、縄文文化の主な言葉をまとめていたメモがあるので、それを見ましょうか」

穂乃果「はーい」

ことり「これが海未ちゃんのノートかぁ……」

海未「本当はあまり見せたくないのですが……」

『アニミズム→崇拝信仰←自然現象に精霊がいる
                 ↑かわいい
土偶→お祭りに使われていた?諸説あり
↑ちょっと怖い
呪術→災いから逃げる術
          ↑魔法みたい
抜歯→大人の仲間入り
   ↑歯を抜くと大人♪
屈葬→まげて埋葬
    ↑関節を曲げるんですよ~!』

穂乃果「……あれ? これだけ?」

ことり(海未ちゃん、というかこれ……自分の感想が面白すぎて……)

海未「ことり? どうして震えているのですか?」

ことり「くっ……くくっ、う、ううん、なんでもないの……ただちょっと会いたいなって」

海未「そうですか、私はノートはメモにして使ってるんです。メモのようにして、自分なりに受けた印象を書く。そうすれば、なんとなく忘れなくなります」

穂乃果「へぇ、すごいね」

海未「まあ、それはいいとして……アニミズムです」

ことり「かわいい」

海未「そ、それはもういいでしょう? とにかくこれは、山や川、太陽や星など、全ての自然現象に精霊を認めて、それを崇拝する進行の事です」

穂乃果「アニミズム……かぁ」

ことり「それと土偶。土偶は妊娠した女性をかたどったもの、とか言われてるけど、いろいろと説があるんだよね。お祭りに使われてたとか、出産や豊かな自然を願うため、とか」

穂乃果「顔もミステリアスだしね」

ことり「海未ちゃんはちょっと怖いみたいだけど」

海未「ことり」

ことり「ごめんなさい」

海未「呪術はもう呪術ですね。いろいろな道具を用いて災いから逃れようとした、そのために使用したものです」

穂乃果「なるほど、字面は怖いけど、むしろ逆なんだね」

ことり「で、抜歯は書いてある通り、歯を抜くことで大人の証明をしてたんだよ」

穂乃果「なるほど、穂乃果も歯を抜けば……」

ことり「大人にはなれないかな?」

穂乃果「そっかぁ……」

海未「そして、屈葬ですね。[貧富の差がない]縄文時代ならではですが、集落内に共同墓地があり、そこに遺体をお腹の中の赤ちゃんのように、折り曲げて埋葬することです。字から想像しやすいと思います」

穂乃果「なるほど、もしかしてそれで、また新たな命に生まれ変わりますようにって意味?」

海未「そう考えるのが一番いいんだと思いますよ」

穂乃果「よーっし、何はともあれ、これで縄文時代はばっちりだね!」

海未「まあ、いろいろとありますが、小テストに出る範囲はこれくらいですね」

ことり「次は弥生時代だね」

穂乃果「うん! この調子で頑張ろう!」

海未「とはいっても、弥生時代と縄文時代の違いは何か? というのが出る程度なので、簡単に説明しちゃいますね」

ことり「まあ、たぶん次の小テストでまた出てくると思うけど……」

穂乃果「えー!? また出てくるとか勘弁してよー!」

ことり「ま、まあまあ……」

海未「そのたびに教え込みますから、安心してください」

穂乃果「なぜだか安心できないー!」

海未「この3つ。[水稲耕作]と[土器]、それから[貧富の差]ですね」

穂乃果「……水稲耕作はなんとなくわかるよ? 農作のことでしょ?」

海未「そうですね」

穂乃果「土器は青銅が使われたり、金属を使うようになったんだよね」

ことり「うん、そうだよ。それも朝鮮半島の渡来人が教えてくれたんだ」

海未「水稲耕作も教えてもらったひとつなんです。そしてこれが……貧富の差を造る原因になってしまいます」

穂乃果「……貧富の差の原因?」

ことり「そうだよ。田んぼや畑を作るには、作ろうとしてるところに水がないといけないでしょ? だからその場所を探さなきゃいけないんだよね」

穂乃果「んー……」

海未「それでは、もっとわかりやすく、こんなたとえを使ってみましょう」

―貧富の差が起きた原因―

凛「あ! お菓子があと1個だけ余ってる!」

凛「……誰も見てないよね?」

凛「ふふっ、いただきにゃー!」

真姫「……あ」

凛「な……真姫ちゃん!? このお菓子は凛のだよ!」

真姫「いや、私の方がコンマ数秒早かったわ」

凛「凛のー!」

真姫「私のよ!」

凛「じゃんけんぽん!」

真姫「……私の勝ち。このお菓子は私の物ね」

凛「そ、そんなぁ~」

穂乃果「……なるほど、その水を引く道の取り合いが生まれちゃうのか」

海未「そうです。そして、取り合い、つまり争いが生まれてしまうと、勝者と敗者が必ず出ます」

ことり「そうだよね。そして負けたほうは、どんどん弱って行っちゃうんだ……」

海未「こうして争いごとが起こって、国が分かれ、『漢書』地理志に書いてあったような、百余りの国が日本にできてしまったわけです」

穂乃果「なるほどねぇ」

ことり「そして、どんどん貧乏になっていって、畑を耕せる場所もなくなってきた……とすると、どうなると思う?」

穂乃果「……ど、どうなるの?」

海未「では、また凛たちを使って説明してみましょうか」

凛「どうしてもお菓子が食べたいよー!」

凛(あ、そうだ。かよちんはいっぱいお菓子を持ってたはずだにゃ。かよちんのをちょっと盗ってもばれないはず……)

凛「そうとなればかよちんのところに行くにゃー!」

――――――――――――――――

穂乃果「わぁ、凛ちゃんがお菓子を泥棒しようとしちゃったよ?」

海未「ええ、ですが、こうなることはほとんどのところが対策をしています。その対策法は、大きく分けて二つあります」

――――――――――――――――

花陽「あ、凛ちゃんだ。凛ちゃん、また私のお菓子をとりにきたんだな……高い所にお家を建てておいて正解だったよ。[高地性集落]のおかげで、すぐに泥棒を見つけて、捕まえることができるしね」

凛「うぅ~、失敗にゃ~……でもまだ凛はくじけないよ! 次はにこちゃんのところにいくにゃー!」

――――――――――――――――

凛「うにゃー!? なにこれ!? まわりに溝みたいなのができてて通りにくいよー!」

にこ「ふん、お馬鹿さんね! こういう濠を周囲に掘っておいて、すぐに敵が来られないように、にこの[環濠集落]は徹底してるのよ!」

凛「にゃー! また捕まったー!」

――――――――――――――――

穂乃果「……なるほど、そういう風に工夫して集落を造ったのか」

海未「これも縄文時代の環状集落とは大きな違いです。こうして争いが生まれたことにより、貧富の差はより一層激しくなりました」

ことり「おれに、農村の中にいたお祭りの指揮官、司祭者がだんだん権力を持って、政治力も強くなっちゃった[首長]になって行ったり、弥生時代は結構緊張が続いた時代だったんだよね」

穂乃果「なるほど、勉強になりました!」

海未「とまあ、ここまでが今回の小テストの試験範囲ですね」

穂乃果「これだけやれば、10点のうちの8点は取れそうだよ!」

ことり「でも、忘れないでね? 日本史は一度やるだけじゃなくて、何度も繰り返してやっていくのが大事だよ?」

海未「そうです。だからここで満足せず、今日習ったことを何度も繰り返しやってくださいね。それでも足りないくらいですからね」

穂乃果「うん! わかった! ありがとう海未ちゃん、ことりちゃん!」

ことり「うん、じゃあ次のところも予習してみよっかぁ!」

穂乃果「そ、それはまだやめてよー! また今度にしよ?」

ことり「えへへ、わかったよ♪ ただ、自分でもちゃんと進めるんだよ」

穂乃果「はーい!」

海未「ふふっ、また、いつでも力になりますからね?」

―END―



読んでくださった方がいたら、ありがとうございました

もしかしたらまたやるかもです

HTML化してきます

おつおつ
続き期待してます

穂乃果に日本史はドキドキさせられます
黒歴史的な意味で

次は世界史だね


にしてもいいIDだな

素晴らしい
是非近現代までやってくれ

次回作予告

凛「μ'sと学ぶ英語!不定詞と動名詞」

繰り返し覚えようとしなければ人間の脳には定着しないピカ

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