穂乃果「ラブソングを歌おう」 (34)


穂乃果ちゃんたちがただラブソングを歌うだけのお話


穂乃果「ヒトカラに行こう」
穂乃果「ヒトカラに行こう」 - SSまとめ速報
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穂乃果「カラオケに来たわけだけど……」


海未「穂乃果! ラブソングを歌ってください!」


ことり「ホノカチャン! ラブソング歌って!」


穂乃果「うーん、そう言われても……」


海未「歌いにくいですか? それなら私とデュエットしましょう!」


ことり「ホノカチャン! 一緒に歌おう♪」


穂乃果「(ラブソングばかり押してくる)」


海未「最初は歌いにくいですか? なら私が穂乃果にラブソングを送りましょう!」ピッ


海未「聴いてください」 


デンデンデン♪ デンデンデン♪


ことり「海未ちゃん、最初にこれを持ってくるとは……」


海未「ぼんやりと君を眺めていたんだ 校舎の窓から♪」


海未「やっぱりかわいいなって 友達と笑い合う君の姿に♪」


海未「見とれる事ももう できなくなっちゃうな♪」


穂乃果「おおっ! 上手い上手い!」


海未「/// 自慢できるようなものはないけど♪ それでもいつでも君を探してる♪」


海未「きっと 誰よりも君を想っているのは♪ 今日も明日も僕だから♪」


海未「ずっと 好きだって事を言わないと♪ 会えなくなる前に♪」


ことり「はやくしないと♪」


海未「言えなくなる前に その手を~♪ ―――」



海未「穂乃果! 私の気持ち、伝わりましたか?」


穂乃果「目の前で歌われたらさすがに気づくよ」


海未「その……返事は?」


穂乃果「保留、かな……」


海未「そう、ですか……」


穂乃果「別に海未ちゃんが嫌いとかじゃないよ。まだ私たちは子供だし、ね」


穂乃果「私が大人になったときに、答えを出すよ」


海未「はい、わかりました。私は待ってます、穂乃果の返事を……」


ことり「(振られることはなくなったけど、100%OKされることもなくなった)」


ことり「(少し歌いにくいなあ……でも! 海未ちゃんには負けない!)」


ことり「次、私が行きます!」ピッ


穂乃果「PV式だ」チョキッ


穂乃果「あ! 赤い糸が……!」


ことり「―――!」


デンデンデン デンデーン♪

amazarashi期待


ことり「『愛してる』の言葉だけじゃ 足りないくらい君が好き♪」


ことり「『愛してる』の言葉を 100万回君に送ろう♪ HEY♪」


穂乃果「うわぁぁ……! いい曲……!」


海未「(ことり……やりますね)」


ことり「いつもどこにいたって 気にしてるのは一つだけ♪」


ことり「君は笑ってますか それともちょっとブルー♪」


ことり「きっとみんな抱いてる それぞれの特別を♪」


ことり「僕にとってまぎれもなく それは君だから♪」


ことり「『愛してる』の言葉じゃ 足りないくらい君が好き♪」


ことり「今すぐ会いに行こう この青い空の飛び越えて♪ Baby I love you~♪ ―――」



ことり「穂乃果ちゃん!」


穂乃果「なあに?」


ことり「……ううん、やっぱりなんでもない」


穂乃果「? 変なことりちゃん」


ことり「(この言葉は大人になるまで、大切にしておくよ)」


海未「次は穂乃果の番ですよ。もちろん、ラブソング限定です」


穂乃果「う~ん、ラブソングラブソング……」


穂乃果「! ラブソングっぽいやつでもいい?」


海未「まあ、いいですよ」


穂乃果「よしっ」ピッ


穂乃果「ah ah ah ah ah~♪」


穂乃果「迷惑の扉 将来の展望だって 青春時代で♪ 人生が変わる?♪」


穂乃果「恋したいのに 臆病になる 問題山積みなんだ♪」


穂乃果「答えを導くためには this feeling♪ 切り捨てられない all my love♪」


穂乃果「ユメじゃないやいやいやいやい 手が届きそうなGLORIA~♪ たまに見えなくなって♪」


穂乃果「Cryやいやいやいやい 近道を探しても同じね~♪ また迷ってしまうでしょ?♪ ―――」



穂乃果「その、ラブソングかわからなかったけど、よかった?」


海未「はい! 最高でした!」ギュッ


ことり「穂乃果ちゃん歌も上手でかわいいっ」ギュッ


穂乃果「えへへ、ありがとう」


海未「では次、いきましょう!」


ことり「もちろん穂乃果ちゃんエンドレスで♪」


穂乃果「ええっ!? 私1人で!?」


海未ことり「「アンコール! アンコール! アンコール!」」


穂乃果「……よ、よし! いくよ!」ピッ


テッテレ テッテレ テッテレ♪


穂乃果「眩しい~ 朝日よりも早く~ 目が覚めた~♪」


穂乃果「約束はしては いつも必ず僕が 遅れて行くのにね♪」


穂乃果「ちょっと 鏡を長く見て いつもより♪」


穂乃果「慣れないシャツに 早く着替えて さぁ 君の待つ公園に♪」


穂乃果「昨日は なかなか眠れなくて♪
君に捧げる言葉と指輪に 少しの不安と強い誓い♪」


穂乃果「シルビア 君のそばに 感じるたび幸せになれる♪」


穂乃果「シルビア 差し伸べた手をとって Please.Please stay by my side forever♪ ―――」

期待機


真姫「ねえ、なんで私たち呼ばれたの」


花陽「り、凛ちゃんが1年生同士での絆を深めようって」


真姫「ふーん」クルクル


凛「2人とも、待ってたよ!」


花陽「! 凛ちゃん!」


真姫「こんなとこに呼び出して、一体なにするの?」


凛「一緒にカラオケに行こう!」


花陽「カラオケ?」


凛「うん! 真姫ちゃんもいいよね?」 


真姫「別にいいケド」クルクル


凛「よし! 行っくにゃー!」


花陽「か、カラオケなんて久しぶりだなっ」


凛「最初誰が歌う?」 


真姫「言い出しっぺから歌いなさいよ」


凛「はーい」ピッ


凛「よかったら一緒に歌って!」


凛「真っ赤に燃えた情熱の果実は♪ 潮の風が薫る季節が呼んだ また夢を生む力~♪」


凛「人知れず泣き濡れるのはもう終わりさ 雪は溶けて春を迎えて虹を渡れ♪」


凛「光続けろEndless~♪」


花陽「Yeah!」


真姫「ヴェェ!?」


凛「Wowow あの太陽よりも熱く♪」


凛「燃えるようなハート♪」


花陽「Yeah! 真姫ちゃんも一緒に!」


真姫「え、ええ」


凛「愛情濃縮100%♪ Endless~♪」


花陽「Yeah!」


真姫「い、いえ~い!」


凛「Wowow アロハ色ノリも抜群♪」


凛「夏に注ぐラブソング♪」


花陽真姫「「Yeah!」」


凛「だって愛さえあれば無敵~♪ ―――」



真姫「ハアハア……疲れた」


凛「もう、真姫ちゃんっ、どうしてそんな疲れてるの?」


真姫「あなたが一緒に歌って言うから……! それにこの曲長いわよ! 一体何分あるのよ!」


凛「6分くらい?」


真姫「長い! 2分くらい短くしなさいよ!」


凛「そんなこと言われても……」


真姫「花陽、先に歌っていいわ」


花陽「わ、わたし? いいの?」


真姫「ええ、私は少し休憩するわ……」


凛「(真姫ちゃん、完全におばあちゃんだにゃ)」


真姫「凛、今変なこと考えてなかった?」ジーッ


凛「! ううん! なんにも!」


花陽「わたしはなに歌おうかな……これにしよう」ピッ


テテテテテー♪


花陽「?ありがとう? って伝えたくて~♪ あなたを見つめるけど~♪」


花陽「繋がれた右手は 誰よりも優しく ほら~♪ この声を受けとめてる~♪」


凛「かよちんかわいい~!」


花陽「! まぶしい朝に 苦笑いしてさ あなたが窓を開ける♪」


花陽「舞い込んで未来が 始まりを教えて またいつもの街に出かけるよ♪」


花陽「でこぼこなまま 積み上げてきた ふたりの淡い日々は♪」


花陽「こぼれたひかりを 大事にあつめて いま輝いているんだ♪ ―――」



凛「かよちんさっすが! 上手だったにゃあ!」


花陽「あ、ありがとっ、凛ちゃんっ」


凛「最後は真姫ちゃん」ジーッ
 

真姫「ナ、ナニヨ。あんまり期待しないでよ」ピッ


デーデーデーデーデーデーデー♪


真姫「Another day is coming so I wake up♪ Think of what I said before I think of you♪」


真姫「We were almost crashing ourselves♪ You had your own conviction♪ I'm not quite as well yet♪」


凛「な、なに歌ってるのかわからない……」


花陽「う、うん」


真姫「Something big to tell you♪ It's quite inexplicable♪ But I know how you were♪」


真姫「Big in my life♪ Though on the point we agreed♪ "There's someone treats you better than I did"♪」


真姫「Can you feel like I do♪ I still hope you're happy♪」


真姫「Can you feel like I do in the end now♪ Can you feel♪ ―――」


真姫「ふぅ……まあまあね」


花陽「す、すごい……」


凛「真姫ちゃんすごいにゃあ!」


真姫「フッ、当然でしょ」


凛「とかいいつつ照れてる真姫ちゃんかわいい」


真姫「う、うるさい!」


凛「いつもなら叩いてくるのに今日は叩いてこないね」


真姫「た、たまたまそういう気分じゃないのよ!」


花陽「2人とも仲いいねっ!」


真姫「誰が! 別に凛となんて……!」


凛「凛と真姫ちゃんは仲良しだにゃ!」


にこ「どーして私がカラオケ店にいるわけ?」


希「まあまあ、にこっち。たまには3年生だけで遊ぶのもいいやん」


絵里「そうよ。それに、この3人で遊んだことないでしょ?」


にこ「それはそうだけど……」


絵里「それでは、3年生の3年生による、3年生のためのカラオケ大会を始めます!」


希「いえーい!」


絵里「トップバッターはにこ!」


にこ「なんで私からなの!?」


絵里「えっと……レディーファースト?」


にこ「あんたもレディーでしょうが……まあ、いいわ。にこ様が最初に歌ってあげる」ピッ


デンッ♪


にこ「何気ない日の帰り道 帰宅ラッシュの電車乗り♪ 鞄から教科書取り出し見ていると~♪」


にこ「無意識に計算する僕の頭は 君に会う確率を出してる~♪」


にこ「そうだ君を待っているんだ 何もできず待ってるんだ♪」


にこ「非常識にまわりを見渡す僕がいる 懸命に計算する僕の頭は偶然の公式探してる~♪」


にこ「細かい理屈なんてない 小さい体裁すらない♪ ただ君に会えればそれでいい♪」


にこ「何度も何度も~ 君の名を呼ぶ 無言の返事をが心に刺さる♪ 何度も何度も~ 君に呼びかける まるで独り言の~ように~♪ ―――」



希「にこっち上手い~」


にこ「当たり前でしょ、宇宙スーパーアイドルなんだから」フフン


絵里「ホント、上手だったわ。宇宙スーパーアイドルの名は伊達じゃないわね」


希「うんうん♪」


にこ「えっ、ちょ……少しくらい反論しなさいよ」


希「次はウチがいくね」ピッ


デンデデデデ♪


希「光る汗、Tシャツ、出会った恋 誰よりも輝く君を見て♪ 初めて気持ちを見つけたよ 新たな旅が始まる♪」


希「雨上がり、気まぐれ、蒼い風 強い日差し いつか追い越して~♪ これから描いて行く恋~の色 始まりのページを彩るよ♪」


希「占い雑誌 ふたつの星に 二人の未来を重ねてみるの~♪ かさぶただらけ とれない心 あなたの優しさでふさがる♪」


希「いつの間にか すきま空いた 心が満たされて行く♪ ふとした瞬間の さり気ない仕草♪ いつの日か 夢語る あなたの顔をずっと♪ 見つめていたい 微笑んでいたい♪ ―――」



絵里「この曲いいわね、それに希との声にマッチして」


にこ「希はいつも微笑んでるし、歌詞ともマッチしてるわね」


希「煽ててもなにも出ないよ」


絵里「本当のことを言っただけよ」


希「もう、えりちったら……」


希「最後はえりちやね」


にこ「期待してるわよ」 


絵里「期待してても普通の曲歌うだけだからね」ピッ


絵里「千の夜をこえて あなたに伝えたい♪ 伝えなきゃならないことがある♪」


絵里「愛されたいでも愛そうとしない♪ その繰り返しのなかを彷徨って♪ ―――」



にこ「う、うまい……さすがね」


希「えりちのおはこ曲やね」


絵里「ありがとう、久しぶりに歌うからドキドキしたわ」


にこ「全然そんなそぶり見せてなかったけどね」


絵里「バレないように隠してただけよ」


にこ「ふーん」


希「じゃあ2周目、いこっか」


穂乃果「どんなに遠くに離れていても 僕たちはつながっている~♪ 夜空を見上げてみればほら 同じ星輝いてる~♪ ―――」


海未「きゃ~穂乃果~」///


ことり「かっこいい……」///


穂乃果「の、喉渇いた……」 


海未「ジュースをすぐ持ってきます!」バタン


ことり「次いこ次♪ 穂乃果ちゃんのかっこいいところみたいなっ」 


穂乃果「! し、仕方ないなあ……」ピッ


穂乃果「GOOD TIME! BADTIME! いろいろあるけれど It's All Right♪ キスして抱きしめてる時だけはホントに静かだね♪」


穂乃果「I want! You want! これ以上スキになるとヤバイ 離れられな~い♪ ―――」


海未「ちょっとことり! 私がいない間に穂乃果に歌わせましたね」


ことり「うん♪」


海未「ということで穂乃果、もう1曲お願いします」


穂乃果「え~っ、もう喉が……」


海未「最高に歌が上手な穂乃果さん! もう1曲お願いします!」


穂乃果「! ……次がラストだからね」


海未「(チョロい)」


穂乃果「……」ピッ


デーデーデデデデー♪


穂乃果「君は来るだろうか 明日のクラス会に♪ 半分に折り曲げた『案内』をもう一度見る♪」


穂乃果「この声が枯れるくらいに 君に好きと言えばよかった~♪ 会いたくて仕方なかった どこにいても~ 何をしてても♪ ―――」


海未「……」ポロポロ


ことり「……」グスッ


海未「ということで穂乃果、もう1曲お願いします」


穂乃果「え~っ、もう喉が……」


海未「最高に歌が上手な穂乃果さん! もう1曲お願いします!」


穂乃果「! ……次がラストだからね」


海未「(チョロい)」


穂乃果「……」ピッ


デーデーデデデデー♪


穂乃果「君は来るだろうか 明日のクラス会に♪ 半分に折り曲げた『案内』をもう一度見る♪」


穂乃果「この声が枯れるくらいに 君に好きと言えばよかった~♪ 会いたくて仕方なかった どこにいても~ 何をしてても♪ ―――」


海未「……」ポロポロ


ことり「……」グスッ


穂乃果「どうして2人とも泣いてるの!?」


海未「ヒグッ…どうして失恋ソングなんて歌ったのですかあぁぁ……」ポロポロ


ことり「こんなのってないよ……」グスッグスッ


穂乃果「えー……」


穂乃果「………もう! わかった! 明るいラブソング歌えばいいんでしょ!?」ピッ


海未ことり「「((チョロい))」」


穂乃果「タンデムシートに座って歌っている君の声が 背中越しに小さく響いてる♪」


穂乃果「調子外れの下手くそな歌だけど♪ この声だ その響きだ 1番好きな音は♪ ―――」 


海未「ブラボー! ブラボー!」パチパチ


ことり「穂乃果ちゃーん! 穂乃果ちゃーん!」パチパチ


海未「さて、次の曲にいきましょう!」


穂乃果「もう歌わないよ!?」

かわいい

JASRAC


海未「お願いします! もう1回だけ歌ってください!」


ことり「お願い! 穂乃果ちゃあぁぁん……」


穂乃果「………ホントに次がラストだからね?」


海未「はい! ありがとうございます!」


ことり「やった~!」


穂乃果「まったく……」ピッ


デンデンデン♪


海未「ピアノ伴奏ですか……いいですね」


ことり「いいねっ」


穂乃果「改札の前つなぐ 手と手♪ いつものざわめき 新しい風♪ 明るく見送るはずだったのに うまく笑えずに君を見ていた♪」


穂乃果「君が大人になってくその季節が♪ 悲しい歌で溢れないように♪ 最後に何か君に伝えたくて♪ 『さよなら』に代わる言葉の後を僕は探していた~♪ ―――」


穂乃果「はい! ホントのホントに終わり!」


海未「はい、満足しました」


ことり「うんっ! とっても癒されたよ~」


穂乃果「2人が喜んでくれてるならよかったよかった」


海未「また今度来ましょうね」


穂乃果「うん、今度はμ'sの全員で来たいね」


ことり「楽しみだなあ~」


穂乃果「そのかわり! 2人もたくさん歌うんだよ?」


海未「了解しました」


ことり「うん、約束するっ」


穂乃果「(ラブソング縛りだったけど楽しかったな)」



おわり

おつ!よかった

乙でした

乙!面白かった

乙!

ちょっと待って!GLAYの曲が入ってないやん!

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