友「ラビットハウス?」男「おう」 (25)
※オリジナルの男キャラメインです※
友「確か喫茶店だっけ? なんだよ、いつものファミレスじゃダメなのか?」
男「い、いやさ……ちょっとお前に相談があって」
友「相談?」
男「ああ。たまには喫茶店でコーヒー飲みながら、ってのも悪くないだろ?」
友「まあ、別にいいけど」
カラン
ココア「いらっしゃいませー!」
男「やあ、ココアちゃん」
ココア「あ、男さん。こんにちは」ニコッ
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ココア「今日はお友達さんと一緒なんですね」
男「うん。壁際のほう、いいかな」
ココア「はい。今ご案内しますね」
友「…………」
ココア「ご注文はお決まりでしょうか?」
友「えっと……アイスコーヒーで」
ココア「はい。男さんはいつもの、ですか?」
男「うん、よろしく」
ココア「かしこまりました」タッ
友「…………」
男「なんだよ、俺の顔になんかついてるか?」
友「いや、お前が女の子と親しげに話してるのなんて初めて見たから」
男「……そんなに親しげに見えた?」
友「え、いや……まあ仲良さそうだなとは思ったけど」
男「そ、そっか~///」
友(なんかキモいな)
友「ここ、よく来るのか?」
男「よく来るというか……その、最近は毎日来てる」
友「はあ?」
友「お前、夏休みの間に金貯めて一人旅するとか言ってなかったか?」
男「ああ、バイトはやってるよ。お金も少しずつ貯まってるし。ただ、毎日ここに寄ってちょっとお金を使ってるだけさ」
友「……?」
ココア「お待たせしました~。アイスコーヒーと」
友「どうも」
ココア「ホットココアです」
男「ありがとう」
ココア「それではごゆっくり」ペコリ
友「……お前、さっき『いつもの』って言ってたよな? いつもホットココア頼んでるのかよ」
男「ああ、変だろ?」
友「変だな。真夏だぞ」
男「この暑い中、毎日ホットココアを頼む客……印象に残るだろ?」
友「まあ……それがどうかしたのか?」
男「俺は、彼女ともっと仲良くなりたいんだ」
友「お前彼女いないだろ」
男「ちがうちがう。確かにいないけどな、今は。あの店員さんのことだよ」
友「今の店員さんか?」
男「ああ、ココアちゃんって名前なんだけど」
男「馴れ初めは2週間くらい前だ。覚えてるか? お前が急に用事ができたって言ってた日」
友「ああ、あの日な…………というか馴れ初めって」
男「親しくなったきっかけなんだから、馴れ初めで間違ってないだろ?」
友「いや、そうだけどさ。で、その日がなんだって?」
男「ああ。バイトまで時間あるし、ちょっと時間つぶそうと思って、ぱっと目に入った喫茶店に入ったんだ」
友「それがここ?」
男「そういうこと。空いてたから入っただけだったんだけどさ。そして、俺は運命の出会いを果たしたわけだ」
友「ふーん。最近付き合い悪いと思ったらそういうことだったのか」
男「それからは毎日ここに来て、なんとか彼女と仲良くなろうと四苦八苦しているんだけど」
友「それでホットココアね……席もいつもここに座ってるのか?」
男「ううん、普段はカウンターのところ。その……ココアちゃんが働いてる姿がよく見えるし///」
友「気持ち悪いなお前」
友「で? 実際どうなんだ」
男「うん?」
友「2週間前から通いつめてるんだろ? どのくらい仲良くなったんだ?」
男「ああ、最初のうちは注文のときに少し話すくらいが限界だったんだけど、ここ数日は普通に話せるようになったよ」
友「お前が話せるってことは相当性格がいい子なんだろうな」
男「ああ、とっても明るい子なんだ。彼女を見てるだけで陽だまりで寝そべっているかのように体がポカポカと暖かくなって……」
友「詩人だな」
男「彼女は俺の暗い人生を明るく照らす天使に違いないと、最近確信したところさ」
友「そりゃ良かった。もうメアドくらいは聞いたんだろ?」
男「え?」
友「え?」
友「まだ聞いてないのか?」
男「も、もう聞いてもいいのか?」
友「いや、知らないけど……こうして毎日通ってるだけじゃ進展しないと思うぞ」
男「や、やっぱりそうだよな……でももし断られたりしたら……」
友「お前、性格はともかく顔だけはカッコいいから断られたりはしないんじゃないか、たぶん」
男「そ、そうかな?」
友「ああ、たぶん」
男「よ、よし……! 今日帰るときに聞いてみよう……」
友「おう、そうしろそうしろ」
男「ありがとう! お前に相談して正解だったよ!」
友「役に立てたなら良かったよ。で、いつ告白するんだ?」
男「き、気が早くないか?」
友「そうかもしれないけど、あんだけ可愛い子なら引く手数多だろうし、急いだほうがいいんじゃないか?」
男「た、逮捕されたりしないかな?」
友「……あの子、何歳?」
男「高2だって」
友「2、3歳差なら平気だろ。というかそれ言ったら、下心持ってバイト先に通ってる時点でギリギリだ」
男「そ、そっか……よーし」
友(なんかいまいち不安だな…………ん?)
きもすぎワロタ
友「あっちの子は?」
男「ん? あの子はリゼちゃんっていうバイトの子だよ」
男「ここの喫茶店、夜はバーやってて、そこのマスターの娘さんとあの2人が昼間は働いてるみたい」
友「へぇ、あんだけ可愛い子達が店員だってことを宣伝すればもっと客増えそうなもんだが」
男「ライバル増えたら困るよ……」
友「いや、この店の経営戦略に口を出すつもりはないけどさ。それより、お前の好み的にはリゼちゃんじゃないのか?」
男「え?」
友「胸大きい子、好きだろ?」
男「ココアちゃんも着痩せしてるだけで結構大きいよ?」
友「へー………………なんでそんなこと知ってるんだよ」
男「え」
ココアは一年な
>>12
ごめんなさい、原作の最新話基準なので
高校生組は高2(リゼは高3)、チノちゃんは中3になってます
あと不定期更新のマイペース進行です、ご了承ください
友「お前……あんなに逮捕がどうこう言っておきながら…………」
男「へ………………あ、ちがう! 犯罪的なことをしたわけじゃないよ!」
友「あ、そうなの?」
男「えっと1週間前くらいかな、子どもが転んで水を思いっきりかけちゃってさ。とりあえずその場でブラウスだけ脱いで着替えに行ったって出来事があったんだよ」
友「なるほど、そのときにココアちゃんの胸をガン見したわけだな」
男「そ、そういう言い方されると……。男の性としてしょうがないだろ? お前だってその場に遭遇したら見ちゃうだろ?」
友「まあ見るけど」
男「……話がすごい脱線したけど。とにかく、俺はココアちゃんが好きなんだよ」
友「それならさ、他の2人に手伝ってもらえばいいんじゃね?」
男「他の2人?」
友「リゼちゃんと、ここの娘さん」
男「あー……」
友「なんかあるのか?」
男「リゼちゃんのほうは……協力してくれるかもしれないけど。娘さんのほうはどうかなあ」
友「なんでだ?」
男「娘さん……チノちゃんって言うんだけどさ、最初のうちは特に何もなかったんだけど、最近はここに来ると睨んでくるんだよね」
友「それはそれは。睨まれる理由に心当たりは?」
男「それがわかればまだ気が楽なんだけどね。ココアちゃんと話してるときも隣でムスッとしてるし……」
友「うーん……まあその辺も含めてリゼちゃんに聞いてみないか? 店側に協力者がいればかなりやりやすくなると思うが」
男「……確かにそのほうがいいな」
友「よし。じゃあリゼちゃんがバイトあがるタイミングで話聞きに行くか」
ただのストーカーなんだよなぁ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
男「……あ、そろそろ閉店時間だね」
友「コーヒー飲みすぎて腹が破裂しそうだ……」
男「あんなにおかわりするからだろ?」
友「席を占領している以上、コーヒー1杯で粘るわけにもいかないだろ。俺たちも出る準備するか」
男「そうだな」
友「ほらよ」
男「? なんだ、このお金」
友「俺の分だよ。お前が払ってきてくれ。俺は外で待ってるから」
男「え、一緒に来てくれないのか?」
友「あのな……お前はこれからココアちゃんとメアド交換するんだろ?」
男「で、でもさあ……」チラッ
チノ「…………」
友「ああ、チノちゃんな。確かにちょくちょくこっち見てたな」
男「あの子の前でココアちゃんにメアド聞くのはなかなかやりづらいような……」
友「なら……ほら、この紙ナプキンにでもお前のメアド書いて渡せばいい。あっちにその気があればメールしてくれるだろ」
男「な、なるほど……お前頭いいな」
友「いいから早く行ってこい」
男「えっと……はい」
ココア「ちょうどお預かりします。こちら、レシートです」
男「ありがとう…………あ、あの」
ココア「?」
男「こ、これ! よかったら連絡して! それじゃ!」ダッ
ココア「え? あ、また来てくださいねー!」
カラン
リゼ「……なんだ?」
ココア「なんだったんだろ?」
チノ「……」
友「どうだった? ちゃんと渡せたか?」
男「あ、ああ、ちゃんと渡してきた」
友「それなら良かった。後は連絡が来るかどうかだな、来なけりゃ諦めろ」
男「そ、そんな簡単に言うなよ……」
友「よし、このままリゼちゃんが出てくるのを待つぞ」
男「わ、わかった」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ガチャッ
リゼ「それじゃ、また明日な」
ココア「うん、ばいばい!」
チノ「また明日です」
友「出てきたぞ」
男「う、うん」
友「……なんでそんな緊張してるんだよ」
男「だ、だってあの子少し怖いじゃないか」
友「年下相手に何情けないこと言ってんだ……まあ話は俺がするから、お前は隣で見てろ」
男「た、助かる」
友「あの、すいません」
リゼ「ん?」
友「突然で申し訳ないんですが、少し時間をいただけないでしょうか?」
リゼ「え? ……あ。あなた、最近よく来るお客さんですよね?」
男「お、覚えててもらえて光栄です……」
友「こいつがあなたにちょっと相談したいことがあって」
リゼ「はあ……」
リゼ「なるほど……」
友「わかってもらえました?」
リゼ「事情はわかりましたけど……その、協力って何をすれば?」
友「ああ、今すぐどうこうって話ではないんです。こいつが近々告白するつもりなんですけど、そのときにちょっとした協力をしてもらえないかな、と思って」
男(え? 俺、近々告白するの?)
リゼ「……」
リゼ(どうしよう……断ったほうがいいか?)
友「ほら、協力頼んでるのはお前だろ。頭下げろ」
男「よ、よろしくお願いします!!」
リゼ(悪い人ではなさそうだけど……)
友「こいつもこいつなりに本気なんで……それだけはわかってもらえませんか?」
リゼ「……わかりました。できる範囲で協力します。ただ……」チラッ
男「?」
友「……おい、お前ちょっとあっち行ってろ」
男「あ、ああ」
友「……それで?」
リゼ「その、私から見ても楽しそうに話してるのはわかりますし、ココアも懐いてるとは思うんですけど……それが恋愛感情かどうかはちょっとわからないので、もしかしたら…………」ボソボソ
友「……ああ。心配しなくても断られて恨んだりとかはないですよ。もし振られたら、二度とラビットハウスに近づかないように言い聞かせますし」ボソボソ
リゼ「そ、そこまでは思ってませんけど」ボソボソ
友「まあ俺が言うまでもなく、振られた上でここに通うような気概はあいつにはないですから」ボソボソ
リゼ「は、はあ……」
友「おーい、戻ってきていいぞー」
友「それじゃ、今度こいつと俺が来店したときはよろしくお願いします」
リゼ「はい、わかりました」
男「よ、よろしくお願いします!」
友「んじゃ、俺たちも帰るか」
男「そうだな」
友「ま、そもそもココアちゃんから連絡が何もなければ告白なんて夢のまた夢なんだが……」
男「こわいこと言うなよ……」
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おえー